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うつ病で休職する際の手順・注意点まとめ|おすすめの過ごし方6選も

うつ病を患い働き続けることが難しくなった場合、会社による救済措置である「休職制度」を利用して治療に専念することが可能です。

しかし「うつ病で休職するなんて人として良いのかな」「デメリットってないのかな」「一回休んだら復職できなくなるんじゃないかな」などの不安があると思います。

そこで本記事ではうつ病で休職する際の手順や注意点、デメリットなど必要な情報をまとめました。うつ病で休職する際のおすすめの過ごし方6選もご紹介しておりますので、少しでもお役に立てれば幸いです。

休職 うつ記事用CTA


この記事のまとめ!

・約10人に1人がメンタルの不調で休職している
・うつ病で休職する際の期間はうつの程度によって異なる人事評価や収入が下がるデメリットがある
・うつ病で休職する際には診断書をもとに上司に相談、手続きをする

およそ10人に1人がメンタルの不調で休職

メンタルの不調

うつ病で休職しようか迷っている方の中には、「うつ病で休職なんて、人間としてダメなのではないか」と自分を責めている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によればメンタルヘルスの不調を感じている人のうち13.3%が休職していることが明らかになっています。

およそ10人に1人がメンタルヘルスの不調を理由に休職しているのです。メンタルヘルスの不調を感じている人は全体の4分の1にのぼり、その中でも2割もの人が通院治療を必要としていることもわかっています。

ストレス社会と言われる現代において、うつ病は誰しもがなり得る病気です。

特に最近ではテレワークが急速に普及したこともあり「テレワークうつ」と呼ばれるテレワークが原因で生じるうつ病に対しても注意喚起がなされています。

症状が重症化するのを防ぐためにも、「うつ病かも・・・」と思ったらまずは医師の診断を受け、休職すべきかどうかの判断を仰ぎましょう。

うつ病の休職期間はどれくらい?

休職期間

うつ病で休職しようか考える際、気になるのが「どれくらいの期間休職すれば治癒できるのか」だと思いますが、うつ病による休職期間の目安はうつ病の程度によって異なります。

集中力がない、強い疲労感、だるさを感じる、無気力になる、自分を責めるなどの症状がいくつか生じる「軽度のうつ病」の場合、目安は1ヶ月程度。

またこれらのうち複数項目当てはまる「中度のうつ病」の場合は3~6ヶ月程度の休職期間が目安と言われています。重度の場合は1年以上かかるケースが多いようです。

うつ病で休職する際の手順

うつ病 休職の手順

では、うつ病の療養のために休職するためにはどういった手順を踏めば良いのでしょうか?

(1)休職できるかを確認する
(2)休職制度について確認する
(3)診断書を取得する
(4)上司に休職の相談をする
(5)休職の手続きを行い、必要な情報を確認する

休職できるかを確認する

まずは自分の会社で休職できるかどうかを確認しておきましょう。

休職制度は法律で定められたものではなく企業ごとに任意で設定するもののため、そもそも休職の規定がなければ休職を取得することができません。

休職についての規定を置いていない企業は中小企業などに多いため、もし就業規則に記載がなければ会社に個別で相談して対応してもらえないか働きかけてみましょう。

休職制度の内容を確認する

休職を取得できることがわかったら、次は自分の会社の休職制度の内容を詳細に確認しましょう。

就業規則の中に「どのような場合に休職制度を取得できるか」が載っているはずですので、自分が取得可能な状態にあるのかを確認しましょう。

診断書を取得する

うつ病で休職する場合、医師による診断書を提出することで会社に現状を客観的に把握してもらうことができます。もし自分の会社に産業医がいる場合には産業医に依頼するのがスマートです。

上司に休職の相談をする

次に、上司に休職の相談をしましょう。休職するにあたっては復職後のことも考えて上司の理解が必要不可欠です。

上司を越えていきなり会社へ直接申請するのはあまりおすすめできませんので、まずは上司に理解してもらえるように希望を伝え、相談しましょう。

その後、必要に応じて「休職願」を用意します。総務や人事に確認したうえで必要事項を記入し、規定の箇所に提出しましょう。

休職の手続きを行い、必要な情報を確認する

そして最後に休職に必要な手続きを行い、休職するにあたって事前にチェックしておくべきポイントを確認しておきます。

休職の手続きや事前のチェック項目は総務や人事の担当者に聞くのがスムーズですので、手続きに関してはここの指示に従いましょう。

また下記のポイントを事前にチェックしておけば安心でしょう。

・休職期間の開始日
・休職期間満了日
・給与支給の停止日
・会社との連絡窓口
・会社との連絡手段
・会社への提出必要書類の内容、提出方法 etc…

うつ病による休職期間のおすすめの流れ

うつ病 休職期間 流れ

ではうつ病で休職する際、休職期間はどのように過ごすのが良いのでしょうか?まずは全体の流れを大きく3つの期間に分けてご紹介し、その後具体的な過ごし方をご提案します。

初期:深く考えずにゆっくり休む
中期:体力的なリハビリをする
終盤:精神的なリハビリをする

初期:深く考えずにゆっくり休む

休職期間の初期は精神的、肉体的に自分をしっかり休ませ、ケガや病気の治療に専念する時期になります。

この時期は思考力や適切な判断力が低下しているため、休職していることに対して罪悪感を覚えやすく、急に働かない環境に移るため空き時間にあれこれ悩んで沈みがちになります。

休職し始めはどうしても復職後のことや会社のことが気になりやすいですが、心や体の状態がある程度よくなるまではできるだけ物事を深く考えずに、自分の心と体のケアに注力しましょう。

中期:体力的なリハビリをする

ケガや病気がある程度回復した休職期間の中期は、少しずつ体力的なリハビリに移っていきましょう。

少しずつ起床・就寝時間などの生活リズムを整え、軽いウォーキングなどから初めて体力を回復させていきます。もちろん病状的に難しい場合は無理をしてはいけません。

まずは午前中にある程度活動できるように心身を回復させていき、慣れてきたらウォーキングの時間を少し伸ばしたり、外へ出かける頻度を上げるなど日中の活動量を増やしていきましょう。

後期:精神的なリハビリをする

さて、ケガや病気がかなり回復して生活リズムもある程度整えることができた終盤には、心と脳のリハビリに移りましょう。

まずは週2回程度、午前中に外で出かけカフェなどで過ごす時間を作ってみましょう。少しずつ働いている時の時間感覚を取り戻すのです。慣れてきたら週5日ほどチャレンジしてみましょう。

そして復職を考えているのであれば、復帰後に予定している起床・就寝時間などの生活の流れを表にし、まずは週2回程度それに従って生活してみましょう。そのうえで復帰可能かを医師に相談します。

このような流れで休職期間を過ごすことができれば、復帰後もスムーズに働くことができるでしょう。

ちなみに、この後ご紹介する「うつ病の際のおすすめの休職期間の過ごし方」については、精神的、肉体的に余裕が生まれてきている休職中期から後期にかけて取り組むのがベターです。

うつ病の際のおすすめの休職期間の過ごし方6選

うつ病 休職 過ごし方

ではここからは、具体的な休職期間のおすすめの過ごし方をご提案いたします。

自分だけのリラックス法を模索する

まずは自分だけのリラックス法を模索することです。リラックス法には色んなものがありますが、そのどれもが必ずしも自分に合っているとは限りません。

中でも本当に自分に合っているものを見つけるためにも、複数の方法を試して最も合うなと感じるものを試してみましょう。おすすめなのは副交感神経が活発になるものです。

副交感神経は体内の働きをコントロールする自律神経のひとつで、心身をリラックスさせる働きがあります。たとえば下記に挙げているものはこの副交感神経に働きかけることができます。

・深呼吸をする
・ゆっくり行動する
・太陽光を浴びる
・水をしっかり飲む(1日1~2L)
・アロマテラピーを楽しむ
・ゆっくりお風呂に入る
・1分程度のエクササイズをする
・瞑想

「こんなこと?」と思うかもしれませんが、大切だからこそ基本として知られていますし、基本的なものだからこそ誰でも今すぐにトライできます。

いきなり毎日続ける必要はありませんので、まずは自分が気になるものから始めてみてください。

どこかに通う習慣をつくる

次に、どこかに通う習慣をつくりましょう。休職期間の中期から後期にかけては心身共に復帰後に向けてリハビリをしていく期間になります。

ここで必要なのが働いていた頃の生活リズムを取り戻すことです。ずっと家の中で過ごすのではなく、タイミングを決めてどこか好きなところへ通う習慣をつくると効果的です。

たとえば朝9時にカフェへ出かけてコーヒーを飲みながら読書をするなどの週間を週2日程度から始め、慣れてきたらその頻度を増やすのが良いでしょう。

ちなみに、どこかへ通う習慣をつくるなら太陽光を浴びれる午前中が良いでしょう。

太陽光を浴びると副交感神経が活発になる他、ホルモンの影響で夜にきちんと眠くなるため睡眠の質が向上し、生活リズムをより保ちやすくなります。

うつ病に至った原因を洗い出す

次に、うつ病に至った原因を洗い出すことが挙げられます。

休職期間の初期は十分な思考力や判断力がないものですが、中期から後期にかけては休職に至った経緯をより客観的に捉えられるようになっています。

休職し始めた頃には気付かなかった新たな課題が見つかったり、「もっと自分の工夫次第で良くできたんじゃないか」と気づくこともあるでしょう。

具体的な方法としては、紙に休職に至った背景を下記出し、次にその事象が起きた理由やその事象によってどうしてストレスを感じたのかなどを深堀っていきましょう。

一つの事象に対して5回ほど「Why?」を繰り返すと、本当の課題が見えてきます。

そしてその課題が自分の工夫次第で解決できるものなのか、それとも別の部署や職場に移らないと解決できないものなのかを考えましょう。

復職後の解決策を考える

もし休職の原因が自分の工夫次第で解決できるものなのであれば、復職後にどう行動すれば良いかを考え、必要な場合にはその準備をしておきましょう。

復職したい場合には、上司や職場と相談して今後の方針を決めることになります。元いたところとは別のポジションに移らせてほしいと相談することができます。

この際に、先ほどお伝えした「休職に至った原因」を細かく伝え、具体的にどんな業務から外してほしいのか、どんな環境を求めているのかを伝えることができると良いでしょう。

また、復職後のことを考えて必要な知識やスキルを少し習得しておくことができるとスムーズに働き始められる他、希望を上司や職場に受け入れてもらいやすくなります。

リワークプログラムに参加する

もし自分ひとりでは復職後も問題なく働いて行けるか不安だという方は、リワークプログラムに参加するのも良いでしょう。

リワークとは「return to work」の略で、リワークプログラムは精神疾患が原因で休職している労働者に対して職場復帰のためのリハビリとして行われるプログラムです。

プログラムによって決められた時間に同じ施設へ通うことで通勤の感覚を取り戻す訓練で、オフィスワークや軽作業などの仕事に近い作業を行う他、再休職予防のための心理療法を受けられます。

初期には集団生活に慣れていくためのレクリエーションや軽いスポーツが行われたり、中盤では休職の原因を明らかにして再求職に繋がらないためのプログラムも用意されています。

このリワークプログラムは医療機関や地域障害者職業センター、企業内で実施されており、それぞれ目的が若干異なります。

中でも医療機関で行われる医療リワークは再休職の予防を目的としており、今後も働き続けるための病状の回復・安定を目指した治療となります。

健康保険制度や自立支援医療制度を利用ですることができ、費用の一部を自己負担することで受けられますので、復職後も問題なく働いていけるか不安だという方は主治医に相談したうえで参加してみてはいかがでしょうか?

より詳細な情報は日本うつ病リワーク協会のサイトをご参照ください。

転職活動を始める

一方で、職場を変えることで解決できるという場合には、医師に許可を得たうえで無理のない範囲で転職活動に着手しましょう。

中には復職と転職のどちらを取るべきか迷っている方もいらっしゃると思いますが、下記の項目を軸に考えてみると良いヒントになるかもしれません。

・職場がこちらの希望を全く聞き入れようとしない
・業務量が多すぎるなど、職場の労働環境が整っていない
・休職によって人事評価に影響が出る
・今の仕事を続けるとなるとモチベーションが下がる
・他にチャレンジしてみたい仕事がある
・自分なりに努力したうえで、今の仕事が合っていないと感じる

このように職場自体に問題があったり、休職したことで今後の出世に影響が出る場合や、今の仕事に対するエンゲージメントが下がっている場合には転職を検討してみる余地があります。

もし「本当に転職すべきか客観的な意見がほしい」「今の仕事よりもっと自分に合ってる仕事があるか知りたい」という方は、転職エージェントでカウンセリングを受けるのが効果的です。

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うつ病で休職する際のデメリット

うつ病 休職 デメリット

うつ病で休職しようと考えている方が気になるのは、休職によって生じるデメリットについてだと思いますので、こちらについてもご紹介したいと思います。

人事評価に影響する可能性がある

うつ病による休職のデメリットの一つ目は、人事評価に影響する可能性があることです。

もちろん休職が人事評価に影響するかどうかは企業や上司によって様々で、中には特に影響しないところもあります。

しかしうつ病によって休職した場合、病状が回復して職場に復帰しても再発の可能性を鑑みて責任のあるポジションには就かせないようにする動きをとる企業もあります。

また、1年など長期間休職した場合にはその間に大幅な担当業務の割り振り変更が生じることもあり、自分が望まなし配置転換を経験する可能性もあります。

しかし、人事評価を下げたくないからといって体調不良の中無理をして働いても状態は悪化するばかり。どちらにしても生産性が低下して人事評価を下げることになりかねません。

休職したからといって一生キャリアアップできないわけではありません、その後コツコツ働いて行けば着実にキャリアアップできますので、やはり体調面を優先するのが望ましいです。

ただ、休職によって人事評価に大きな影響が出てしまうような企業や上司のもとで働いているのであれば、休職後に別の企業への転職を検討するのも一つでしょう。

収入が下がる

うつ病による休職のデメリットの二つ目は収入が下がることです。法律上、休職中の従業員に対する給与の支払い義務は企業に課せられていないため、休職中は給与が一切出ないのが一般的です。

うつ病の場合は「傷病手当金」を健康保険から受け取ることができ、休職前の給与の2/3程度の額を受け取れますが、収入自体は下がります。

しかも、休職中であっても籍は会社にあるため社会保険の費用は変わらず発生しますので、生活費に回せる金額がグッと減ることになります。

そこで有給休暇を利用して少しでも収入をカバーしたいところですが、(企業の規定によりますが)休職期間中や休職期間満了時に有給休暇を使用することはできないのが一般的です。

有給休暇はあくまで「労働義務がある日にその労働を免除するもの」のため、休職中はもちろん、休職後復職をせずに有給を取得することはできません。

そのため、有給を利用してできるだけ休職期間を延ばしたい場合には、休職を取得する前に有給休暇を利用して治療を行い、それでも治癒できなかった場合に休職を取得するのもひとつです。

うつ病で休職する際の注意点

うつ病 休職 注意点

ちなみに、うつ病で休職している時にはきちんと病状を回復させるためにも注意していただきたいことがありますので、ここで簡単にお伝えいたします。

体調の回復が最優先

まず、休職中は何よりも体調の回復が最優先です。特に休職期間の初期は休みたいと思っていると同時に強い罪悪感も感じやすいため、どうしても会社のことや復帰後のことを考えてしまいます。

しかし、それでは本当の意味での療養にはなりません。病は気からというように、精神的な疲れは体調の回復を阻害します。

病院にかかっている場合には、医師に指定された範囲でゆっくりと過ごすようにしましょう。

働いていた頃の生活リズムを崩し過ぎない

とはいえ、ゆっくりするのとダラダラするのでは意味が違います。目的もなくダラダラと過ごしてしまうと生活のバランスが乱れて余計に精神状態が悪化してしまう恐れもあります。

休職中は時間の制約も特にないため、深夜まで起きていて昼過ぎに起きるなどという生活にもなりやすいですが、こういった生活が続いてしまうとまた働き始める時に大きな苦痛を味わうことになります。

そのため、休職中であっても生活リズムを崩し過ぎることは避け、ある程度は働いていた頃のリズムを保つように心掛けるのが得策です。

気分がどんどん沈んできたら外に出た方が良い

うつ病の療養中はほとんどの時間を家でじっとして過ごすことになるでしょう。しかし、その期間が長くなってくると気分の沈み方がどんどん深くなってくることがあります。

特にうつ病の方は自分を必要以上に責めてしまうため、「今日も一日何もせずに終わってしまった」「会社を休んでダラダラしてるなんて自分はダメ人間だ」などとどんどんネガティブな思考に陥ってしまいます。

そのため、「最近気分が沈むことが増えたな」と感じた場合には、無理のない範囲で日中に外へ出て太陽光を浴びるようにしてみましょう。

太陽光を浴びることで「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、自然と気分が明るくなっていきます。また散歩などで少し体を動かすと、それに連動して心も活性化してきます。

休職中は引きこもりがちになりますが、時折外に出ることで気分をリフレッシュさせることの大切さを忘れないようにしましょう。

休職前の体力を維持する

また、無理のない範囲で休職前の体力を維持することも大切です。特に出社して働いていた方が休職期間に入ると一日の活動量が一気に減ります。

駅まで歩くことも他部署に書類を取りに行くこともなくなるわけですから、体力はどんどん衰えていきます。

しかし、これも続けているとまた働き始めようとした時に苦労が伴いますので、休職中であっても数分の散歩の習慣をつけるなどして、無理なく気分を高めながら可能な限り体力を維持していくのがおすすめです。

勝手に通院・服薬をやめない

次に、自分の判断で勝手に通院や服薬をやめないことも重要です。通院も服薬も手間やお金がかかりますから、体調が回復してくると安心してしまい、つい個人的な判断でやめてしまいがちです。

しかし、先ほどもお伝えした通り休職中は思いの外体力が低下しています。「かなり良くなったかも」と思ってもすぐにまた悪化してしまう可能性があるのです。

できるだけ早く体調を回復させるためにも、医師の指示がない限り自分の判断で通院や服薬をやめることは避けましょう。「もう必要ないかも」と思ったら、まずは医師に相談してみてください。

旅行や遠出を我慢しない

中には「休職中って旅行とか遠出ってしても良いの?」と気になっている方もいらっしゃると思いますが、結論、問題ありません。

2、3日レベルの旅行や実家に戻って療養することはリハビリの一環と捉えることができます。ただし、一週間以上自宅を離れるなどの場合にはあらかじめ職場に連絡しておくのが良いでしょう。

というのも、傷病手当を受給しながら長期の旅行に行くような場合には「働ける状態なのでは?」と疑われてしまう可能性があるからです。

場合によっては虚偽の申請をしたとして処分を受けることになりかねないため、あらかじめ理由と共に職場に伝えておきましょう。

ただし、うつ病の方は特に休職期間の初期に旅行に行くことはあまりおすすめできません。旅行はリラックスすることもできますが、意外に体力を消耗する側面もあるからです。

まずは医師に相談して、旅行に行っても問題ないかどうかを確かめてみましょう。

リハビリ目的のアルバイトは医師へ相談

うつ病の病状が快方に向かい出したタイミングで、中にはリハビリとしてアルバイトを始めてみようかなと考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし無理をするとまた病状が悪化する可能性があるため、まずは医師に相談してジャッジしてもらうようにしましょう。ただし、基本的にリハビリ目的のアルバイトはできない可能性が高いです。

というのも、休職制度では休職期間中に他社で働くことは想定されていないため、その会社の社員として在籍している以上それは副業とみなされる可能性が濃厚だからです。

リハビリを目的としてアルバイトを始めようという際には、そもそもそれが可能なのかを会社に確認しましょう。

初期には退職・転職について考えない

最後に、休職期間の初期は退職や転職についてできるだけ考えないようにするのが得策です。

というのも、先ほどからお伝えしているように、休職し始めの頃は正常な思考や判断がしづらい状況です。

本当は工夫の余地があるのに「もう絶対こんな仕事やりたくない!違う仕事に転職する!」と勢いだけで判断してしまいやすいからです。

休職し始めのタイミングに転職などの大きな判断を行うのはリスキーですので、ある程度体調が回復して現状を客観視できるようになってから考えるようにしましょう。

転職について客観的な意見がほしい場合や転職を全面的にサポートしてほしい場合には先ほどもお伝えした転職エージェントが便利です。ぜひ一度利用を検討してみてください。

うつ病で休職した後、同じ会社に復職すべき?

うつ病 休職 復職

これから休職を検討している、すでに休職中だという方の中には、復職後のことでお悩みの方もいらっしゃると思います。

もし今の仕事や会社そのものに対するストレスがない場合にはそのまま復職しても問題ないでしょう。

しかし、うつ病の病状が回復してモチベーションが高まった状態であってもうつ病になった原因がその仕事や会社にある場合には、部署異動や配置転換を希望したり転職を検討した方がベターだといえます。

中には診断書に部署異動や配置転換を条件とする旨を記載してくれるケースもあります。

また会社に産業医がいる場合は主治医から復職の許可が出た後に産業医と面談を行い、最終的な復職のジャッジが下されるケースが多く見られます。

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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?

でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!

仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。

「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。

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