年収〇〇万円以下は薄給!?薄給から抜け出す方法は?
薄給の仕事にデメリットを感じることがあり、できれば改善したいと思っている人も多いでしょう。
自分の仕事が「薄給ではないか」と感じたなら、将来設計を一度、見直すことも大切です。本記事では、薄給によるデメリットや抜け出す方法などを詳しく解説していきます。
薄給(はっきゅう)とは?
おおまかには、「安い給料」のことを薄給といいます。以下、薄給のデメリットを挙げていきます。
生活水準が上がらない
住居や日用品などにお金をかけられず、生活水準が上がらないのは薄給のデメリットです。なぜ生活水準が上がらないのかというと、薄給では十分な貯蓄ができないからです。
稼いだお金は家賃や光熱費などの生活費のほか、税金やインターネット、電話料金などに消えていきます。つまり、高価な買い物やまとまった支出に対応するだけの余裕がありません。現状維持が精いっぱいで、より良い生活を計画することができないのです。
娯楽がなくなる
薄給のままでは、娯楽にまわせるお金も少なくなってしまうでしょう。なぜなら、娯楽のほとんどは、生活必需品とはいえないからです。
ゲームや音楽、映像ソフトよりも、食費や家賃の方が優先するべき支出です。薄給だと生活費を支払えば、手元にあまりお金が残りません。旅行や外食に行く頻度も少なくなり、毎日の楽しみが失われていきます。
将来設計を立てられない
結婚や出産、引っ越しなどの将来設計を立てるとき、薄給は大きな問題になります。その理由は、ライフイベントの多くには相応の費用がかかってくるからです。
結婚式を挙げたり、子供を育てたりするのにはかなりのお金が必要です。資格を取得するために勉強する際も、経済的な余裕がなくては厳しいでしょう。薄給の状態が続いていると、生活を変えたくてもなかなか、一歩を踏み出せなくなります。
高齢になっても働かなくてはならない
周りの人々が定年退職した後も、薄給の人は働き続ける可能性が高いでしょう。なぜなら、薄給のまま長い時間を過ごしていると、十分な貯蓄が残らないからです。
年金だけでは生活できず、70歳を超えても、派遣やアルバイトを探さなくてはなりません。体力が衰えた状態で仕事をするのは、かなりの負担となります。
残業代も安い
薄給の企業では、残業代も安くなる傾向にあります。なぜなら薄給とはつまり、基本給が安い状態だからです。残業代は基本給から計算されて支払われます。当然、基本給が安いと残業代も安くなります。多く働いても手当は少なく、報われた気持ちになりにくいでしょう。
精神的につらい
低収入のまま暮らしていると、ストレスはかなりたまっていきます。その理由はまず、周囲とのギャップです。友人や兄弟よりも生活水準が低く、話が合わなくなっていくのはとてもつらいものです。
また、食事や家具、家電が質素だとコンプレックスもつのっていくでしょう。親や親戚からの目も気になっていきます。そのため、薄給の人は、早い段階で働き方を変えることが大事なのです。
薄給はいくらから?
自分の給料が少ないと感じるなら、「薄給の定義」を調べてみましょう。ここからは、薄給と呼ばれる人の給料について解説します。
薄給の年収と月収
一般的に、年収300万円以下の人が「薄給」と呼ばれています。つまり、月給でいえば25万円以下です。なぜ年収300万円が目安になったのかというと、生活費や税金を差し引いたうえで、手元に貯蓄できる額が十分に残りにくい給料だからです。
薄給の生活とは
月収25万円の人の生活は決して楽ではありません。その理由として、「手取り金額の少なさ」が挙げられます。雇用契約では月収25万円が約束されていても、実際、雇い主から振り込まれる額はもっと少なくなってしまうでしょう。
たとえば、一般企業では社員の月給から所得税、住民税、社会保険料を引いていきます。そのため、月収25万円なら手取りは20万円ほどです。
そこから、家賃や光熱費、水道代、携帯料金やインターネット料金といった、月々の支払いを済ませなくてはなりません。さらに、食費も大きな支出です。車を所有しているなら、ガソリン代や車検も考慮しなくてはならないでしょう。
これらの生活費は10万~15万円です。服や家電を買い直せば、20万円近くになることもありえます。ちなみに、都市部では1カ月の生活費が18万円前後だといわれています。
すなわち、手取り20万円以下の薄給では、貯蓄にまわせる額がほとんどありません。大きな買い物もしにくく、節約の毎日になりがちです。
しかも、これらの支出はあくまでも一人暮らしの場合です。家族ができれば企業からある程度の手当てはもらえるものの、より生活は厳しくなるでしょう。生活を楽にしたり、不安なく結婚したりするには、収入を上げて薄給から抜け出すことが肝心です。
薄給から抜け出す方法
本格的に収入を増やしたいなら、いくつかの方法があります。以下、薄給から抜け出すための方法を紹介していきます。
同じ企業に長く勤める
勤続年数の長い社員は、給料が高くなる可能性も少なくありません。以下、その理由を挙げていきます。
昇給がある
長く働けば給料が上がる第一の理由は「昇給」です。多くの企業が社員の能力、実績に応じて昇給制度を設けています。ひとつの企業で努力を続けていれば給料は上がり、薄給の生活から抜け出せる可能性も見えてくるでしょう。
ちなみに、昇給では「普通昇給」「自動昇給」「定期昇給」などが知られています。まず、普通昇給とは社員の能力が上がったと認められた時点で、給料を上げてもらえることです。実力次第で、短い勤続年数でも適用されるケースはありえます。
次に、自動昇給は年齢や勤続年数によってあらかじめ決められている昇給です。すべての従業員に対して公平に設けられた昇給制度だといえます。
そして、「定期昇給」は毎年、決まった時期に行われる昇給です。たとえば、「年2回、2000円ずつ給料が上がる」といったルールが企業ごとに設けられています。
そのほか、「臨時昇給」が行われる企業もあります。臨時昇給は、企業の業績が好調のときに従業員へと還元する仕組みです。
臨時昇給は毎年あるわけではないものの、成長率の高い企業では適用されやすいでしょう。長く働いていれば、さまざまな昇給制度が適用される機会も増えていきます。入社当時は薄給でも、徐々に収入が改善されていくことはありえるでしょう。
昇進すれば給料は上がる
第二の理由が「昇進」です。昇進をすれば「役職手当」が発生します。役職のない社員よりも給料が上がり、薄給から抜け出せる可能性も高いのです。
役職手当の相場は部長で、月7万~8万円ほどです。主任クラスでも月5000円ほどの手当てが支給される傾向にあります。役職手当と合わせて基本給も上がったなら、かなり収入は潤います。薄給生活からの脱出も現実的になるでしょう。
賞与の額も上がる
第三の理由が「賞与」です。すべての企業がそうではないものの、勤続年数を基準にして、賞与の額を決めているところもあります。さらに、長く働いて基本給が上がっていれば当然、賞与の額も増えていくでしょう。
成果を出して認められる
職場で成果を出し、上層部に認められれば昇進して役職に就いたり給料が増えることもあります。以下、成果を出して薄給から抜け出す方法について解説します。
特別昇給と考課昇給
成果が給料につながるのは、「特別昇給」と「考課昇給」があるからです。まず、特別昇給とは目立った働きを見せた従業員に対し、時期や勤続年数に関係なく行われる昇給です。
たとえば、大きなプロジェクトを成功させたり、大規模な新規開拓を行ったりした従業員が特別昇給の対象になります。
すなわち、有能な従業員は特別昇給があるので、収入が増えるタイミングも早まるのです。
次に、考課昇給とは成果や成績を査定したうえで決められる昇給です。当然ながら、対象期間で大きな成果を出した従業員は、査定がとても有利になります。特別昇給と考課昇給がある企業では、本人の頑張りがすぐに認められやすいといえるでしょう。
成果は賞与を左右する
大きな成果を出している従業員は、賞与額も高くなる傾向にあります。なぜなら、「評価係数」が大きくなるからです。評価係数とは、人事担当者が従業員の成果に対し算定する数値のことです。
評価係数の基準は企業によって異なります。ただ多くの場合、賞与は「基本給と手当」「平均支給月数」「評価係数」をかけ合わせて決まります。つまり、基本給が同じ従業員でも、評価係数が高いとより多くの賞与をもらえる仕組みです。
成果は交渉材料になる
誇れる実績がある従業員は、昇給の交渉をするときも有利でしょう。その理由は、昇給の交渉では目に見える根拠が重宝されるからです。
「自分は頑張った」「ほかの社員よりも優秀だ」と主張しても、人事部や経営者は取り合ってくれません。しかし、「私はこれだけの成果を出しているのに、どうして給料に反映されないのか」という根拠を提示されれば、人事部もかたくなに無視できないでしょう。
また、給料交渉では人事部が自分をどのように評価しているのか、教えてもらえることもあります。成果を出してきたにもかかわらず、評価が低かった場合は「おかしいではないですか」と反論できます。
もちろん、すべての企業が給料交渉に応じてくれるわけではありません。それでも、人事部や経営者が従業員の話を聞いてくれて、なおかつ本人の実績が評価基準を満たしているようなら、すぐに昇給となる可能性もあるのです。
転職する
現在の仕事で努力する以外では、転職するのも薄給から抜け出すための選択肢です。ここからは、転職のメリットを解説します。
給料形態が変わる
新しい職場で給料形態を変えられるのは、転職の大きなメリットでしょう。なぜなら、企業によっては努力をしても給料に反映されにくい場合がある為です。
企業全体で大きな収益を得られていない場合、昇給の額や頻度も少なくなっていきます。役職手当が少なかったり、賞与がなかったりする企業も少なくありません。
こうした職場でいくら頑張っても、なかなか薄給からは抜け出しにくいといえます。思い切って転職することで給料形態が変わり、成果に見合った収入を得られるようになることもあります。
スキルを生かせる
今の職場で自身の適性を感じられないときも、転職を考えてみましょう。その理由は、適性のない仕事を続けていても、大きな成功を収めにくいからです。
苦手な仕事はどうしてもモチベーションが上がりにくく、スキルが身につきません。自然と人事部からの査定も厳しくなり、給料は上がりにくくなっていきます。
一方、適性のある企業に求められて転職すれば、やりがいを持ってスキルアップしていけるでしょう。企業からも歓迎されて入社できるので、最初から好条件を提示されることもありえます。
キャリアをリセットできる
これまでのキャリアをリセットし、ゼロから働けるのも転職のメリットです。なぜなら、一度人事部から下された評価は、その先、なかなか覆らない可能性もあるからです。
仮に、ある職場で大きな失敗をしてしまったとします。当然、次の査定では低い評価が下されるでしょう。そして、人事部や上司はその人を「信用できない部下」として見るようになりかねません。本人が努力していても正当に認められず、出世コースから外れてしまう場合もあるのです。
「できない社員」というイメージが定着した人が、その評価を周囲に撤回させるのはたいへんな労力です。それよりも、イメージがまったく定着していない場所で新しいスタートを切ってみましょう。本人も新鮮な気持ちで働けるので、収入アップに近づきやすくなります。
転職エージェントを利用してみよう
もしも転職活動に不安があるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントはプロフェッショナルの立場から、クライアントにさまざまなアドバイスをできるからです。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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