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高卒の割合は意外に〇割だった!高卒で就職するメリット・デメリットも紹介

家庭の事情や自身の考えなどで、大学には進学せずに高卒で就職をする人もいます。中には、大学に進学していながらやむを得ない事情で中退せざるを得なかった人もいるでしょう。

そのような事情を抱えた人の中には、就職に不安を感じる人もいるかもしれません。

本記事では、高卒で就職する人の割合を紹介し、そのうえで高卒で就職することのメリットやデメリットについてご紹介いたします。少しでもお役に立てれば幸いです。

高卒者の割合

文部科学省が発表した「平成29年度学校基本調査」によれば、2017年(平成29年)に高校を卒業して進学した人は71%です。

このうち短大や大学に進学したのは54.8%、専門学校に進学した人の割合は16.2%という結果が出ています。そして、残りの29%が進学をしていない人です。この29%の人は進学以外の選択をしています。

ただし、この調査で進学としているのは現役合格をした人が対象です。そのため、29%に含まれる全員の最終学歴が高卒であるとはいえません。

中には、浪人をしてから大学へ進んだ人もいるでしょう。アルバイトや自由な時間を過ごしてから進学をした可能性もあります。ですから、実際の高卒者は29%よりも低い割合であると想定できます。

つまり「平成29年度学校基本調査」に関していえば、高卒者は全体の3割に満たないと考えたほうがいいかもしれません。

高卒の就職率

現代の日本では、大卒のほうが就職に有利であると考える人は多いでしょう。しかし、高卒で就職をすることが無理なわけではありません。

さきほど紹介した文部科学省の「平成29年度学校基本調査」を見ると、高校を卒業した後就職をした人の割合は17.7%です。

同じく高卒でアルバイトなど一時的な仕事に就いた人は0.7%、高校を卒業したまま何もしていない人は4.7%という結果が出ています。

一時的な仕事を選んだ人や何もしていない人の中には、時間を置いてから就職をした人もいれば進学した人もいるでしょう。

もしも全員が最終的に就職を果たした場合も含めると、高卒での就職率は20%前後であると考えることができます。高卒者といっても、進学をしなかった理由はさまざまです。

家庭の事情でやむなくあきらめた人もいれば、そもそも進学の必要性を感じなかった人もいるかもしれません。高卒であることで能力が劣るというわけではなく、特に問題にすることなく採用する企業もあります。

ただ、注意しておきたいのは離職率の高さです。厚生労働省が公開している「新規学卒者の離職状況」を見ると、2018年(平成30年)3月に卒業した高卒就職者で、3年以内に離職をした人の割合は36.9%という結果になっています。

せっかく就職を果たしても、短期間で退職するのはあまり好ましいとはいえません。雇用する側にとってみても、仕事を覚えるか覚えないかという時期で辞められるのはマイナスになります。

高卒で就職を考えている人は、離職の可能性も念頭に置いたうえで自分に合った仕事選びを心がけることが大切です。

高卒で就職するメリット

高卒で就職する場合、大卒と比べて実際にはどのような点で有利と感じることがあるのでしょうか。ここでは、高卒で就職するメリットについてお伝えしていきます。

社会人経験をより長く培える

1つめのメリットとしては、社会人としての経験を長く培えることがあげられます。高卒で就職すると、社会人としてのスタートは18歳です。

つまり、大卒者が社会に出るときにはすでに4年ほど社会人としての経験を積んでいることになります。

社会人としての基本的なマナーをはじめ、仕事に必要な基礎知識から経験までを身につけられるため、その分自信を持つこともできるでしょう。職場によっては、後輩の指導や相応の責任を持つ時期にも入っていきます。

特に技術職の場合は、少しでも早く実践で技術を身につけるほうが有利です。実際に仕事として向き合うのと学生として学ぶのでは、責任の重さはまったく違います。

会社の商品として世に送り出すものを作りあげるのは、プレッシャーがある分、身につきやすいためです。社会人になると、取引先などさまざまな層の人と接する機会を持ちやすくなります。

そのため、世代の違う人とも柔軟にコミュニケーションできる能力を身につけやすいのもメリットでしょう。また、将来的に独立を考えている人は、早い段階で起業計画を立てられるのも大きなメリットです。

自由に使えるお金が増える

高卒で就職をすれば、自分で自由に使えるお金は給与やボーナスが対象になります。学生なら、親からお小遣いを貰うかバイトをするしかありません。親からのお小遣いしかお金がない場合、使い道や金額が制限されてしまうでしょう。

もちろん、給与を貰っていても使える金額は限度がありますが、学生のお小遣いやバイト料と比べれば金額は高いのが一般的です。特に、親の管理が厳しい家庭の場合だと自分のやりたいことが制限されてしまいます。

自分で働いて得たお金であるうえに、学生のバイト料より高額な点は大きなメリットです。使える額が増える分、できることも広がります。

例えば、習い事や資格取得の勉強をするのもいいですし、将来に向けて投資を始めることも可能です。

一人暮らしをするにしても生活費のすべてを自分の収入でまかなえるため、引っ越しなどで親の承諾を得る必要もありません。余裕があれば預貯金も十分できるでしょう。

高卒で就職すれば、結婚費用や将来起業を考えている場合の費用も早い段階から貯蓄できます。

学費を抑えられる

学費を抑えられるのも、高卒で就職するメリットの1つです。大学に進学する場合、通常、入学料や授業料は高校よりも高くなります。では、実際にどれくらいかかるものなのか、2021年度の平均を見ていきましょう。

実際にかかる費用は大学や学部によって違ってきますが、国立大学でも28万円ほどの入学金に加えて年間54万円ほどの授業料が必要です。公立大学の場合の入学金は22〜38万円ほどで、授業料は年間53万円ほどかかります。

私立大学になると入学金は26万円ほどですが、授業料は年間96万円ほど必要になります。

初年度だけで考えても、国立大学は80万円以上、公立大学は80〜100万円前後、私立大学は160万円以上かかることがわかります。学費の他にも、遠方の大学に入学した場合は一人暮らしをするための費用も必要です。

アパートやマンションを借りるだけでも、月々の家賃に加えて初期費用もかかりますし、光熱費や通信費なども含めた生活費も用意しなければなりません。

ところが、進学せずに高卒で就職を決めれば、本来かかる分の費用を大幅に抑えることができます。私立大学の場合で考えれば、4年間で400万円以上も節約できるわけです。

高卒で就職するデメリット

では、高卒で就職することでデメリットになるのはどのようなことでしょうか。ここからは、高卒で就職するデメリットについて解説していきます。

生涯年収が低くなりやすい

生涯年収が低なりやすいのは、高卒で就職する場合のデメリットです。では、実際には学歴でどのように違いが出るのか、厚生労働省がまとめた「平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況」で比べてみましょう。

同データで学歴別の賃金の違いを見ると、男性の場合は大学・大学院卒では40万6500円(勤続12.7年、平均年齢40.3歳)、高専・短大卒では32万500円(勤続11年、平均年齢36.8歳)、高卒では30万300円(勤続13.9年、平均年齢42.4歳)となっています。

女性の場合は大学・大学院卒では27万6400円(勤続6.3年、平均年齢32.9歳)、高専・短大卒では23万9800円(勤続8年、平均年齢35.5歳)、高卒では19万8200円(勤続9.7年、平均年齢42歳)です。

男性のケースで見ると、大学・大学院卒と高卒では10万円以上の違いがあります。ただし、これはあくまで平均を出したもので、実際に就く仕事や企業によって待遇は変わります。

仕事の選択肢が狭まりやすい

仕事の選択肢が狭まりやすいことも、高卒のデメリットといえます。応募資格の項目に「大卒以上」と掲げている企業が多いことが、仕事の選択肢が少なくなりやすい理由です。

実際に、大卒の場合はインターンとして仕事を経験できる機会があるうえに、アルバイトとしての仕事の幅が広いという現実があります。そう考えていくと、高卒は選べる仕事が少ないと感じてしまうかもしれません。

やりたい仕事で応募資格が「大卒以上」になっていた場合は、失望する人もいるでしょう。

しかし、大切なのは自分が希望する仕事に就けることです。全体的に見れば高卒は仕事の選択肢が少ない傾向はあるものの、すべてにおいて大卒が有利ということでもありません。

学歴に関係なく、自分にとって魅力的な職業に就ければそれでいいわけです。

学歴がコンプレックスになる可能性がある

高卒ということで、中にはコンプレックスに陥る人も出てくるかもしれません。高卒者と大卒者の両方を採用している企業に就職した場合、働いている中で学歴コンプレックスを感じやすいのはデメリットといえます。

働く環境でコンプレックスを感じることはなくても、例えば趣味を通じて知り合った人が大卒や大学院卒であった場合、高卒であることが言いにくいということもあるでしょう。

世の中には、相手も大卒以上であることを前提として話をする人もいます。そのような人に接したときは、コンプレックスに感じるかもしれません。

しかし、社会で活躍している人のすべてが大学以上の学歴というわけではなく、高卒や中卒で成功している人も存在します。高学歴でも、就職のチャンスを掴めないまま非正規雇用で働く人も多いのが現代の日本です。

たしかに、経営者や著名人など成功を収めている人を見ると大卒の割合が高い傾向があります。ただし、本当に成功して注目を浴びている人は、大卒の中でも有名国立大学出身などがほとんどです。

大卒であっても、出身校のランクによってはコンプレックスに感じている人もいます。ですから、高卒でコンプレックスを感じることなく、自分に合った働き方を見つければ気にすることはありません。

場合によっては昇格に限界がある

高卒の場合、企業や業界によっては昇格に限界があることもあります。努力に関係なく昇格が左右されがちであることも高卒のデメリットです。

自分と同じ年齢なのに、大卒者のほうが上の役職に昇格するようなことが出てくるなど、その差を目の当たりにすることもあるでしょう。

省庁などは学歴に応じて役職が限られる傾向が高いため、やる気をなくしてしまう人もいるかもしれません。昇格を意識する人にとっては、役職に限界があるのはデメリットです。

しかし、就ける役職に制限があったとしても、その分現場での仕事を充実させることができます。管理職になるより職業として極めていきたい人もいますし、部下をまとめるのが苦手な人もいます。

そういった人にとっては、昇格を避けたほうが楽しく働けるのも事実です。昇格すれば相応の手当も付きますし、経済的に余裕が生まれることもあります。

しかし、リーダーシップを発揮できない人もいるため、必ずしも昇格することが幸せであるとは限りません。

高卒で就職するなら

高校を卒業してすぐに就職を考えるなら、自分が希望する仕事に就くために必要なサポートを受けることが大切です。学校でも就職に向けてサポートを受けることはできますが、就職エージェントに任せるという方法もあります。

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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?

でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!

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