「何もしたくない、逃げたい」と感じるのは悪いことじゃない。原因と気持ちを軽くする方法10選
いろいろ考えすぎて「何もしたくない」「何も考えたくない」と気持ちが落ち込むときもあるかもしれません。特に、何かをしなければと自分を追い詰めてしまっているときほど、気持ちがネガティブになりがちです。
そういった気持ちになるときは誰にでも訪れるもので、逃げたいと思ったとしても悪いことではありません。本記事ではネガティブな気持ちになる原因やどのように対処すればよいのかをまとめましたので、少しでもお役に立てれば幸いです。
「何もしたくない、逃げたい」と感じる原因
何もしたくない、現実から逃げたいといった気持ちになる原因はさまざまあります。以下に、具体例を挙げてみました。
精神的なストレスが原因の場合
職場の人間関係で悩み、仕事にまで影響が出てしまう人は少なくありません。
たとえば、職場で欠点ばかりを指摘する人、陰口を言っている人などがいて仕事に集中できなかったり、人間不信ぎみになったりというケースは多いです。上司が短気なタイプですぐに叱られると悩んでいる人もいます。
人間関係以外でも、小さなミスから大きなミスまで何か「失敗した」と感じる出来事が続くと、逃げたいと思うときがあるでしょう。
ミスをして「次に失敗をするわけにはいかない」と力を入れすぎると次のミスを生み出しやすいのですが、周囲に迷惑をかけたという思いが強いほど力を入れすぎてしまいます。
多くの人が生活のことを考えて、「人間関係が良好になるように努力すればよい」「仕事の間だけ我慢すればよい」と精神的なストレスを見て見ぬ振りをする選択をしがちです。
ただ、ストレスの蓄積は精神にも肉体にも大きな負担をかけ、気がついたときには精神病にかかっていた方も一定数いるのが実状です。
ストレスを蓄積しないように受け流す、気持ちを抜ける時間を作るなどの工夫をしましょう。
肉体的な負担が重なっている場合
自分のキャパシティ(自分が受け入れられる許容量)以上の仕事を任されると、必然的に無理をしなければ仕事を終えられません。そのため、過度の緊張とストレス、肉体的な疲労が蓄積します。
大量に業務を任されて残業を毎日のようにしたり、自分では負いきれない責任のある立場を任されたりすると、逃げたいと思う人も多いです。
疲労が蓄積し、強いストレスを感じていると集中力が低下し、さらに仕事を進めるペースが遅くなります。遅くなった分を取り戻そうと無理をしていれば体調不良にもつながるため、結果的にメリットは少ないといえるでしょう。
忙しすぎて休む暇もない場合も肉体的に負担が蓄積されて、何もしたくない気持ちになりやすいです。人は睡眠中に疲労から回復し、休日や休憩時間をとることで気持ちを切り替えられます。
精神的な疲労・ストレスを軽減するためには、仕事から離れる時間を作るのも大切です。仕事のことが常に頭から離れない状態が継続されると追い詰められた気持ちになってしまいます。
仕事から逃げたいと思っても、「何もしたくないと言えば、怠けていると思われるのでは」と口に出さない人もいますが、今後長く仕事を頑張るためにも、体を休ませることは重要なポイントです。
身の回りの環境が変わった
転職をした、引越しをした、同棲をスタートしたなど周囲の環境が変わったときも逃げたい気持ちになりやすいです。
転職や引越しでは知らない環境のなかに飛び込まなくてはならないので、未知の部分に対する不安や恐怖が心の大部分を占めるときがあります。
よくわからない場所・環境で人間関係を新たに作り上げていかなくてはならず、強いプレッシャーを感じて一時的に大きなストレスが襲いかかってくるからです。
引越しをしたときに何もしたくない気持ちになる人のなかには「引っ越しうつ」になる人もいます。
また、同棲を開始したときも一時的なストレスやプレッシャーで不安な気持ちから逃げたくなるケースが少なくありません。恋人とはいえ、習慣や考え方が異なる他人とともに毎日過ごすのですから、不安になるのは無理もありません。
ただ、環境の変化によるネガティブな気持ちは、時間とともに和らいでいく可能性が高いです。そのため、なるべくポジティブに考えるようにしたり、周囲から話しかけやすい雰囲気を作ったりするのもよいでしょう。
例外は環境の変化に慣れることができなかった場合です。新しい環境にどの程度の期間で馴染めるようになるのかは個人差がありますし、特に長年同じ環境で過ごしていた場合は変化についていけない人もいます。
引っ越しや転職をしたばかりの頃は忙しさで感覚が麻痺しがちですが、落ち着いた頃に大きな疲労感に襲われ、不眠や過食・食欲不振、気分の落ち込みなどを感じるケースが多いです。
「何もしたくない、逃げたい」という気持ちを軽減する方法10選
こちらでは、主に仕事が原因で「何もしたくない、逃げたい」という気持ちになったときに、それを軽減するための方法を紹介します。
長期休暇を取る
何もしたくないという気持ちが限界になったときは、我慢せずに休暇を取るのもよいでしょう。有給休暇があればまとめて数日間取って休む時間を作るのも一つです。
毎日仕事のことが頭から離れない状況から脱する必要があるため、最低でも数日間はまとまった休みを取得するのが望ましいといえます。有給が取得できなければ、上司に相談して休めるように調整してもらいましょう。
有給とはいえ、会社によっては長期間連続で取得するのを避けてほしいというところもあります。ただ、有給休暇を連休にして取得するのは法的に問題がなく、連続取得できる休日について決まりはありません。
有給休暇の時効は2年間なので、前年度に取得していなければその分もまとめて取得できます。また、有給休暇の理由は法律上聞いてはいけない決まりになっています。
そのため、会社側が「困る」と言ったとしても、時季変更権の行使をされない限りはしっかり取得しましょう。
時季変更権とは雇用している会社側の権利で、正常な運営に支障をきたす場合に限り、有給をほかの日に変更するように請求できます。
ただし、有給休暇を連休にした場合、そのすべての日に行使できるわけではなく、1日のみ変更請求することが可能です。
生活習慣を見直す
ネガティブな気持ちばかり感じるときは、生活習慣を見直してみましょう。特に、デスクワークでパソコンの前にじっと座っている時間が多い人は、脳ストレスが高まりやすいです。
脳ストレスとは、感情を抑制する大脳皮質前頭前野という部分に強いストレスがかかる状態を指します。
前頭前野に強いストレスがかかると感情の爆発や不安の気持ちが強まり、原因であるストレスが軽減されない限り回復しづらい状態になるため注意が必要です。
脳ストレスから回復するためには十分な睡眠時間をとる、栄養バランスのとれた食事や適度な運動をするといった基本的な生活習慣を見直す必要があります。
朝の日光を浴びると幸せホルモンのセロトニンの分泌が活発になるため、できれば5分以上日光を浴びるようにしましょう。
食事の際にはよく噛むことも大切です。食事メニューに歯ごたえのある食材を取り入れたり、ガムを噛んだりするのは効果が期待できます。
また、過去にあった出来事を何度も思い出して辛い場合はカウンセリングを受けて、気持ちを吐き出すことも有効です。
慢性的なストレスは脳を委縮させ、認知機能の低下などを起こす可能性があるため、気分を変えられる趣味を見つけるのもよいでしょう。
仕事終わりにご褒美を用意する
仕事でストレスが溜まるときは、頑張った自分にご褒美を用意することでモチベーションを高めるのに効果的です。仕事の帰りなどに自分へのご褒美として、さまざまなものを用意するのはよい方法といえるでしょう。
たとえば、ご褒美スイーツを購入して帰る人は非常に多いです。脳生理学的研究では、甘いものに含まれていることが多い砂糖は幸せホルモン「セロトニン」の吸収を促進するとされています。
チョコレートやアイスクリームなどは自分へのご褒美として購入する人が多かったですが、この2つについてはストレス低減との因果関係は見当たらないという結果です。
つまり、自分へのご褒美として甘いものを摂取するのであれば、菓子パンのような砂糖と炭水化物を同時に摂取できるものが効果的であるという考えも出ているということです。
また、毎日ではなく、あくまでも週に数回程度というのがストレス低減につながっているようです。
甘いもの以外では、体の疲れと癒やしを同時に得られるマッサージや岩盤浴などを利用する人も少なくありません。特に、アロママッサージは香りとマッサージの両方の効果で癒される人が多いです。
リンパの流れが改善されると血流もよくなるため、体調の回復とともにストレスの低減につながりやすくなります。リンパの流れがよいと副交感神経も高まるため、リラックスしたいときにはマッサージがぴったりです。
ご褒美が待っていると思えば、仕事の終わりを楽しみに頑張りやすくなるでしょう。
職場以外の人に話す
職場の人間関係や仕事のことで疲れているときは、職場以外の人に気持ちを話すのもおすすめです。
一見、同じ職場の人に話したほうが気持ちを理解してもらえると考えてしまいますが、同じ職場だけに考え方が異なるケースもあります。
また、話を聞いてもらう人を間違えると、愚痴などを話したことが影で噂になり、ますます職場での居心地が悪くなるので注意が必要です。
話を親身に聞いてくれる人だったとしても、同じ悩みを持つ者同士の場合、お互いに話をするほどネガティブな感情を高めるループに陥ってしまいます。
ネガティブ思考が強くなるほど極端な行動に出てしまうため、感情が突然爆発して転職先を見つける前に退職する結果になるケースも少なくありません。
そのため、会社の話を聞いてもらうのであれば、職場以外の人、たとえば、家族や友人を選ぶほうがよいでしょう。
職場以外の人は立場的に平等な第三者目線でアドバイスや意見をくれるため、今後の行動の参考になります。悩んでいるときは視野が狭くなりがちです。
第三者の言葉は、自分では思いもしなかった視点からポジティブになれるきっかけを与えてくれます。これをアウェアネス効果といい、客観的な気づきを得ることが可能です。
話を聞いてもらい、気持ちが安らかになることはカタルシス効果といいます。逃げたい、何もしたくないというネガティブな感情を言葉にして伝えることが大切です。
自分自身の言動を見直してみる
職場の人間関係で悩んでいるときは相手のことばかりではなく、自分自身の言動を見直してみるのも大切です。自分では意識せずに相手を不快な気持ちにしていた可能性もないとはいえません。
たとえば、表情が怒っているように見える、悪気なく言い方がきつくなっていたなどが挙げられます。
もしそれらが原因になっていたのであれば、親しみやすくなるように笑顔で挨拶をしたり、言い回しを柔らかくなるように工夫したりすることで相手の反応が変化する可能性があります。
同時に、相手についてもあらためて見直してみると印象が変わる場合もあるでしょう。第一印象による影響が強く、自分が相手の中身を知ろうとしていなかったケースも少なくありません。
実際にゆっくりと話してみると趣味があったり、イメージよりも話しやすかったりという場合もあります。共通の話題を話せれば仲間意識のようなものが芽生えやすくなるため、相手のことを知ろうとすることは重要です。
明らかに自分のことを苦手に思っていることがわかれば、良い気持ちになる人は少ないでしょう。逆に、好かれていることがわかれば悪い気持ちにはなりにくいものです。
職場での人間関係は職場のみと割り切る
職場での人間関係は良好であるほうが信頼関係を築きやすく、プロジェクトなどを進めるうえでは大切なポイントです。
ただ、それがどうしても無理であれば、職場での人間関係はあくまでも職場だけだと割り切るのもひとつの方法になります。
職場での優先順位は仕事であり、業務を効率よく、結果を出すことが重要です。苦手意識がある相手と関わらなければならないことであっても、仕事で良い結果につながれば将来の出世や収入アップになる可能性が高まります。
仲良くなれる人を増やす
人は誰かについて悪いイメージがつくと、良い面より悪い面ばかり目に入るようになります。たとえば、裏で誰かの悪口ばかり言っている人に対しては「表では良い顔を見せて裏では悪く言う人」という印象が強くなるケースは多いです。
ましてやそれが自分の悪口だった場合は、なかなか信頼することができないでしょう。苦手意識がついてしまった人に対してはその人の言動が目に入り、ネガティブな感情が強くなりがちです。
そのため、ポジティブな感情を高めるためにも、職場内では仲良くなれる人を1人でも増やすのが得策です。
部署異動を希望する
逃げたい気持ちになっているときに、最もNGな行動といえるのは「もう無理だ」と感じてすぐ退職することです。転職先が決まっていなければ収入が突然なくなり、貯金などから生活費を出さなければなりません。
次の転職先を見つけるまで数カ月もかかってしまうと極端に節約をするなど、私生活でもストレスが溜まります。
また「やっぱり前の職場って恵まれてたんだな・・・」と、退職したことで初めて元の職場のありがたみに気づくこともあります。退職をする前に一度、冷静になって次の行動を考えましょう。退職をする前にできる対策には様々なものがあります。
勤務している部署の人間関係に何か問題がある場合や業務内容が自分に合っていないと感じているケースでは、ほかの部署に異動するのもひとつの方法です。
新しい業務を学び、人間関係を一から築く必要はありますが、ストレスの原因そのものはなくなります。上司や人事部に相談し、部署異動が可能であれば試してみましょう。
慣れるまでは緊張感などもあるかもしれませんが、精神的に追い詰められていた人が部署異動をしたことでストレスが軽減され、再び仕事を頑張る気力を取り戻した例もあります。
部署異動ではなく、配置転換を願い出てみるのも気持ちの切り替えになります。もし複数の支社・支店がある会社であれば、そのような方法をとることも可能です。
勤務地や職種、業務内容そのものなどが異なる仕事をすることになりますが、人間関係や環境が変わるため、部署異動同様に新たな気持ちで再スタートできます。
休職する
何もしたくない、逃げたいという気持ちは適応障害である可能性もあります。すべての人が当てはまるわけではないため、「もしかして」と心当たりがある人は心療内科や精神科に相談してみるのがよいでしょう。
適応障害はストレスが原因で、さまざまな精神的・肉体的症状が起きる病気です。もし適応障害だった場合は、治療法のひとつとして環境調整が行われます。
休職は環境調整のひとつで、ストレスの原因である仕事から離れる期間を作り、気持ちを落ち着かせる方法です。
休職期間は症状によりますが、約1~2カ月間様子を見るケースも多く、その後症状が改善しているかどうかで休職期間の延長をするケースもあります。休職期間中にリワークプログラムを行うことも多いです。
リワークプログラムとは、うつ病や抑うつ、適応障害などが原因で休職している人が職場復帰・定着を目指して進めるリハビリプログラムを指します。
休職するには、まず医師の診察を受けましょう。休職が必要であると診断されたときは診断書を発行してもらい、診断書をもとにして職場と休職について話し合います。
その後、診断書を会社の指定先に提出し、休職に入るという流れです。
休職中の給与は会社によって異なります。有給を消化した後、独自の制度が適用される場合もあるため、確認をしておくことが大切です。
また、健康保険組合の傷病手当を受け取れます。傷病手当は医師の診断書を提出したうえで、休職期間中に通常の給与の3分の2前後を支給される制度です。
休職から復帰後3カ月ほどは、職場での状態を確認しながら様子を見つつ業務に取り組み期間になります。4~6カ月後は一進一退を繰り返しつつ、通常業務に近い内容をこなせる状態を目指す時期です。
7~12カ月後は、通常勤務ができており、仕事に定着しているのが目標になります。
転職する
さまざまな対策をしてみたにもかかわらず、改善されない場合は転職を考えるのもよいでしょう。前述したように勢いで退職するのは生活にかかわってくるため、在職中に転職活動をするのがおすすめです。
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