やりたいことがわからない人でも「やりたい」が見つかる5つの方法
「今の仕事にやりがいを感じない」「就職したいけどやりたい仕事が見つからない」という人も少なくないでしょう。
「自分がやりたいこと」は仕事選びにおいて重要な要素であり、じっくり向き合って納得出来る答えを導き出したいポイントです。今回はやりたいことがわからないと悩んでいる人に向けて、その原因や解決方法を紹介していきます。
やりたいことがわからない原因
「自分のことなのにやりたいことがわからない」という状態に陥る原因には、いくつかのパターンが考えられます。対策を講じるためには、まず原因を明らかにしておくことが効果的です。
やりたいことがわからない原因については、次のような点に心当たりがないか思い返してみてください。
自己分析が不足している
「自己分析不足」が原因で自分のやりたいことがわからない状態になっている人は多いです。
自分のことを理解出来ていなければ、自分がやりたいことは見えてきません。仮に自分で自分のことを理解しているつもりでも、実は思い込みによって実像とかけ離れているというケースも多いのです。
自己分析が不十分な状態で就職や転職に踏み切ると、入社後の仕事にやりがいを感じられなくなるリスクが高まります。これは自分がやりたいことについての理解度が足りておらず、本当にやりたいことと入社後の仕事にミスマッチが生じてしまうためです。
「ダメならまた次の仕事を探そう」というスタンスで早期退社を繰り返してしまうと、履歴書や職務経歴書による書類審査で不利になる可能性もあります。
自己分析で自分のことを正確に理解することは、仕事探しの準備として優先度の高いポイントであるという認識を持っておきましょう。
経験が少ない
人生経験の少なさから、やりたいことがわからなくなってしまっている人も少なくありません。「自分のやりたいこと」とは、自分にとって何が楽しいことなのかを理解することで初めて明らかになるものです。
人生経験が少ないと大きな喜びを得た取り組みがすぐに思い浮かばず、やりたいことが見えにくくなるでしょう。人生とは失敗と成功を繰り返しながら自分を成長させていくもので、プラス要素もマイナス要素もすべてが自分の糧となります。
そのため試行錯誤の経験が少ない場合も、やりたいことを見失ってしまいがちです。しかし悲観的になる必要はありません。経験が足りないのであれば、これから積み重ねていけば良いのです。
また、自分ではあまり意識していなかったことが実は大きな経験値となっている場合もあります。二十余年の人生を振り返りつつ、必要であれば今後はアクティブな行動を心がけるようにしましょう。
自ら可能性を排除している
やりたいことが見つからないのは、自分から未来の可能性を狭くしてしまっているからかもしれません。
例えばネガティブな思考が根付いている人は「どうせやっても失敗するだろう」という悲観的予測から、新しいことへのチャレンジを自分から避けている可能性があります。
ネガティブ思考な人が自分で排除している選択肢は、「自分がやりたいかどうか」ではなく「自分に出来るかどうか」という基準で判断されていることが多いです。
あれもダメ・これもダメと自分から選択肢を少なくすると、その中に自分が本当にやりたいことが埋もれてしまう可能性が高まると言えるでしょう。能力やスキルは後からいくらでも身に付けることが出来るものです。
まずは自分の「気持ち」と向き合うことを意識してみてください。
失敗を恐れている
完璧主義者で失敗や妥協が許せない性格の人は、自分が今出来ると分かっていること以外には着手しない傾向があります。
引っ込み思案の人も「失敗して怒られたり、周りに迷惑をかけたくない」という気持ちが先行して、自分がやりたいことを押し殺してしまいがちです。
「失敗を恐れない」という心持ちに切り替えることは簡単なことではありませんが、やりたいことがわからず悩んでいる場合は「とりあえずやってみよう・検討してみよう」というチャレンジ精神も大切です。
もし思うような結果にならなかったとしても、それは経験値として今後の判断材料になります。
一定期間継続させていない
仕事・習い事・趣味など何事においても一定期間以上継続することが出来ないという人は、やりたいことがわからなくなってしまいがちです。
このパターンは「あきらめ癖が強い」「面倒くさいことが嫌い」「飽きっぽい」といった性格の人に多く見られます。しかしその取り組みの本質や自分とのマッチングに関するヒントは、すぐに見つけられるものではありません。
仕事にしろプライベートにしろ、それが自分に向いているかどうかは一定期間続けてみてから判断することが大切です。
例えばアルバイトを始めてみたものの、やりがいが感じられずすぐに辞めてしまったことがあるという方も少なくないでしょう。アルバイトを始めたてのころは覚えることが多く、中々仕事を楽しむ余裕がありません。
趣味にしても最初のころは中々上手く出来ず、ある程度上達して楽しくなってくる前に辞めてしまうという人が多いです。仕事も趣味も、最初から楽しくて「自分に合っている」と感じられるものはそうそうありません。
ある程度続けて楽しい瞬間を味わえば、それが自分にとって大きな喜びややりがいになり得ます。また、辛いことがあっても続けようと思えればそれは「自分が本当にやりたいこと」である可能性が高いと言えるでしょう。
周りの人との関わり方に課題がある
やりたいことがわからないのは、周りの人との関わり方に原因があるというケースも考えられます。例えば家族や友人など、周りの人を優先して自分のことを後回しにする習慣が付いている人がこのパターンに該当するでしょう。
普段から他の人に配慮して行動することは確かに素晴らしい心がけですが、自分のことをあまり考えていないようであれば少し考え物です。
他人優先の思考は自己理解を妨げてしまうこともあり、やりたいことがわからないという状態に繋がる可能性があります。
周りの人を思いやる気持ちは持ちつつ、その都度「自分はどう思っているのか、どう感じているのか」という自問自答の習慣を付けておくと良いでしょう。
また、すぐ周りの人に頼ってしまう人も自分のやりたいことがわからなくなる典型的なタイプです。わからないことや出来ないことに直面した時、他の人にやってもらってばかりでは自分の能力がいつまでも向上しません。
出来ることが少ない状態では選択肢が狭くなってしまい、自分が本当にやりたいことを見つけにくくなります。「誰かがやってくれるから」という癖が染み付くと、自分で深く考える力も衰えてしまうリスクが大きいです。
「わからないことを誰かに聞く」という行い自体は、仕事の基本である報連相の中にもあります。しかし他の人に丸投げするのではなく、アドバイスをもらった上で自分の力と考えを持ってやり抜く姿勢が大切なのです。
やりたいことがわからない人でも「やりたい」が見つかる5つの方法
やりたいことがわからない状態は、時間が解決してくれる訳ではありません。能動的な行動や思考によって現状を打破するというスタンスを持つことが、将来の自分を後悔させないための重要なポイントです。
ここからはやりたいことを見つけるのに有効なアプローチを5つ紹介します。
自己分析を徹底する
やりたいことがわからない場合は、まず徹底的に自己分析を行うようにしましょう。これまでに自己分析を行ったことがあっても、万全を期すために今一度取り組んでみてください。
自己分析には様々なやり方がありますが、まずは「自分の歴史を振り返る」というアプローチがわかりやすいのでおすすめです。
この方法では小学校から大学(人によっては高校まで)までをカテゴリー分けした用紙を準備して、それぞれで「印象的な出来事(ネガティブ・ポジティブ両方)」「そのときの自分の行動」「その時感じたこと」を書き出してみましょう。
これによって「自分にとって何が嬉しくて、何が嫌なのか」が明確に見えるようになります。何か身に付いた能力などがあれば、その都度メモしておくのも良いでしょう。
仕事に関する考え方や能力にフォーカスして自己分析したい場合は、アルバイトや就職についても同様の方法で書き出してみてください。
やりたいことを可視化して視覚的に見つけ出すには、「ライフラインチャート」と呼ばれるグラフを作ってみるのもおすすめです。
ライフラインチャートでは縦軸を満足度やモチベーション、横軸を年齢の進み具合に設定して人生を振り返ります。モチベーションが上がった出来事と嫌だった出来事を書き出して点数を付け、それらの点を横軸方向に結んで折れ線グラフを作りましょう。
この時、特に点数が高い・低い出来事については「何故そう思ったのか」を深堀りしてメモしてください。
やりたいことがわからず悩んでいる人でも、完成したライフラインチャートを見れば自分がどんなことに対してモチベーションが上がったり満足感を得たりしていたのかがわかります。
理想の人物像や生活から逆算する
やりたいことがわからないのは、いきなり「仕事」という具体的なことについて考えているからかもしれません。
その場合はまず「自分が理想とする人物像」「将来の理想的な生活」など、マクロな視点でざっくりとしたイメージを思い浮かべてみるのが良いでしょう。
自分の中でイメージが固まらなければ、憧れている身近な人や有名人をモデルにしても構いません。理想の生活に必要な収入や憧れの働き方などを考えてみてください。
やりたいことを手探りしている状態では、将来の見通しまで考える余裕がないというケースも多いです。しかしゴールが見えない取り組みほど辛いものはなく、ヒントを探し出そうにもどうすれば良いのか迷ってしまいます。
まずは「将来の理想像」という目標やゴール地点を設定して、そこから逆算して何が必要なのかを洗い出してみてください。「自分がなりたい姿に必要なこと」とは、「自分がやりたいこと」に言い換えることが出来るのです。
興味のあることを全てやってみる
自分の経験不足からやりたいことがわからない状態になっているのであれば、とにかくまずは行動を起こすことが大切です。そのためには自分が少しでも興味を持ったことについて、すぐさま取り組む貪欲なスタンスを身につけましょう。
とは言え、普段の生活で何か興味のあることが見つかるまで待っているのは効率的ではありません。今まで自分がやりたかったけどやってこなかったことや、現時点でやってみたい・興味があることを紙に書き出しておきましょう。
この時、「自分に出来るかどうか」「環境的に可能であるかどうか」といった要素は考慮しないようにしてください。とにかく「自分の気持ち」と向き合うこと意識して、出来るだけ多くのことを書き出すのがポイントです。
その中から無理なく始められそうなことから着手して、自分が楽しめるかどうかを確認していきましょう。いきなり張り切るのではなく、スモールスタートで負担を感じないようにすることも大切です。
周りの意見を取り入れる
逆説的ですが、自分が本当にやりたいことは周りの人からの意見によって明らかになるというケースも多いです。自己分析にも言えることですが、自分のことを自分で考えるには限界があります。
自分で納得出来る答えに行き着ければ問題ありませんが、思い込みなどによって思考が偏り行き詰ってしまう人も少なくないでしょう。そんな時は家族・友人・職場の同僚など、信頼出来る人からの意見を積極的に取り入れてみてください。
自分では気が付かなかった点を指摘してもらえたり、自分の分析結果とは食い違う印象が明らかになったりなど新しい発見が多いです。
自己分析と周りからの評価を比較する際は「ジョハリの窓」と呼ばれる表を作ると分かりやすくなります。ジョハリの窓は「開放」「盲点」という2つの項目と、「秘密」「未知」の2つの項目を2×2のマス目にしたものです。
予め性格や思考回路についていくつかの選択肢を用意して、自分について当てはまるものを他人にも選んでもらいましょう。例えば自分と他人の両方が選んだ項目は「開放」に該当し、正しく自己分析出来ていることを意味します。
自分で選ばず他人が選んだ項目は「盲点」であり、自分では気付かなかった自分の性質である可能性が高いです。自分が選んで他人が選ばなかった項目は「秘密」になり、自分の裏の一面あるいは自己分析が誤っている可能性があります。
自分も他人も選ばなかった項目は「未知」に該当し、知られざる自分の性質もしくは関連性のないポイントです。自己分析の精度を上げるための方法として覚えておきましょう。
働く環境を変えてみる
上記の方法に取り組んだにも関わらずやりたいことがわからない状態が続くようであれば、働く環境を変えることを視野に入れましょう。
今の仕事を好きで選んだにも関わらずやりがいが感じられない場合は、職場環境に問題がある可能性があります。例えば「やりたい仕事を任せてもらえない」「人間関係に悩んでいる」「人手不足で激務が続いている」などがその一例です。
会社の事業そのものに関心があって入社した場合は、社内異動を申請するというのも1つの選択肢です。社内異動であれば具体的な業務内容は変わるものの、その会社の事業については関わり続けることが出来ます。
部署が変わることで働きやすさにも変化があるため、仕事にやりがいを感じられるようになる可能性が高いです。
社内での解決が難しいようであれば、思い切って転職することも選択肢として検討しましょう。待遇や労働環境を変えたい場合は同業他社への転職、仕事そのものを変えたい場合は異業種への転職になります。
転職先は今の仕事を辞める前に決めておくのがおすすめですが、仕事が忙しいと中々転職活動まで手が回らないという人も多いでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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