IT系の代表的な仕事10選|未経験からIT関係の仕事に就くにはどうすれば良い?
転職または就職を志す方の中には、IT系の仕事に興味がある方も多いのではないでしょうか。ただし一口にIT系と言っても様々な仕事があり、仕事によって働くメリット・デメリット、年収なども異なります。そこで本記事では、IT系の代表的な仕事を10種類紹介します。それぞれの平均年収や仕事内容、メリット・デメリットなども解説しているので仕事選びの参考にしてみてください。
この記事のまとめ!
・IT系の代表的な仕事には「システムエンジニア」「インフラエンジニア」「ネットワークエンジニア」「サーバー・セキュリティエンジニア」などが存在する
・IT系の仕事に就く方法としては、「プログラミング学習を行って自力で転職活動を行う」「転職エージェントを活用する」「エンジニアスクールに通い求人紹介を受ける」の3パターンがある
IT系の仕事一覧
IT系の仕事は非常に多岐にわたり、エンジニア職ばかりがIT系の仕事とも限りません。
本記事ではIT系の代表的な仕事10種類について詳しくお伝えしていきますが、「あ、こんな仕事もあるんだ」という出会いを逃さないためにも、まずはIT系の仕事の全体像を把握しておきましょう。
ここではエンジニア職以外も含めて計24種類を掲載いたします。
【開発・エンジニア系】
システムエンジニア(SE)
プログラマー(PG)
Webエンジニア
フロントエンドエンジニア(マークアップエンジニア)
データベースエンジニア
インフラエンジニア
エンベデッドエンジニア(組み込み系エンジニア)
カスタマーエンジニア(フィールドエンジニア)
セキュリティエンジニア
クラウドエンジニア
サポートエンジニア
テストエンジニア
社内SE
製品開発/研究開発
Webデザイナー
【営業・コンサルタント系】
営業職(プリセールス)
セールスエンジニア
ITコンサルタント
【マネジメント関連】
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトリーダー(PL)
ブリッジシステムエンジニア
【マーケティング関連】
Webマーケター
データアナリスト
データサイエンティスト
IT系の代表的な仕事10選
IT関係の仕事といっても、その種類は様々です。代表的な仕事であるエンジニアだけでも様々な仕事があります。
ここでは、IT系の代表的な仕事を10種類紹介していきます。それぞれの仕事の年収目安に加え、仕事内容やメリット・デメリットなども合わせて紹介するのでぜひ参考にしてください。
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)とはシステムの設計や開発をおこなう仕事で、IT系の仕事の中でも代表的な存在です。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によるとシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者を含む)の収入は平均給与月額が45万2千円、年間賞与・その他特別給与額は117万8千円となっています。
平均給与と年間賞与・特別給与から推定される年収は約660万円です。
システムエンジニアの具体的な仕事内容としてはクライアントの要求をヒアリングしてシステムに必要な機能や性能を明確にする要件定義、システムの設計・開発、テスト、導入・保守などが挙げられます。
また、プロジェクト全体の進捗管理やシステム開発チームとのコミュニケーションもシステムエンジニアの重要な仕事です。
そんなシステムエンジニアとして働くメリットは、幅広いスキルや知識が身につくことです。
システム開発には様々な工程がありますが、システムエンジニアは多くの工程に関わるため、仕事を通して幅広いスキルや知識が身につきやすい傾向にあります。また、実績を積めばフリーランスとして独立しやすい点もメリットの1つです。
デメリットとしては、厳しいスケジュールで仕事をする場合もあることが挙げられます。クライアントの要望によって短い納期でのシステム開発を求められる場合もあり、このような場合は業務スケジュールがハードになりやすいです。
プログラマー
プログラマーはコンピューターを動かすプログラミング言語を使って、様々なプログラムを作成する仕事です。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によるとプログラマー(ソフトウェア作成者を含む)の収入は平均給与月額が37万7千円、年間賞与・その他特別給与額は97万7千円となっています。平均給与と年間賞与・特別給与から推定される年収は約550万円です。
プログラマーの主な仕事内容は、システムエンジニアが考えたシステムなどの設計にしたがってプログラミングを行うことです。
プログラミングだけではなく、設計どおりに動くかどうかのテストや、バグの修正作業も仕事に含まれます。そんなプログラマーとして働くメリットは、働き方の自由度が高い傾向にあることです。
プログラマーの仕事はパソコン一台で完結する場合が多いので、在宅やリモートワークといった柔軟な働き方が実現しやすい傾向にあります。
デメリットとしては、継続的な学習が必要な点が挙げられます。プログラミング技術は一度覚えたら終わりというものではなく、常に技術進化が起きているため、継続的な学習が必要になるのです。
エンジニア
セールスエンジニアはIT技術の話ができる営業職のことで、営業を技術面からサポートする仕事です。
マイナビエージェントの「職種別平均年収ランキング」によれば、セールスエンジニア(IT系営業)の平均年収は472万円となっています。
同ランキングによると、20代のセールスエンジニア(IT系営業)の平均年収が412万円、30代だと平均年収が585万円となっており、30代で年収が大きく伸びる傾向にあるようです。
セールスエンジニアの具体的な仕事内容としては自社製品・サービスの説明、クライアントへの提案、契約成立後の営業部門・技術部門のパイプ役などが挙げられます。
IT技術の知識だけでなく、クライアントに対して製品をアピールするプレゼン能力、コミュニケーション能力なども求められる仕事です。
そんなセールスエンジニアとして働くメリットは、クライアントから感謝されやすい点です。
セールスエンジニアはクライアントとの関わりが多いため、クライアントの悩みや課題を解決したときには、直接お礼の言葉をもらえる場合もあります。デメリットとしてはクライアントと現場の板挟みになりやすい点が挙げられます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなどのITインフラの導入や稼働を担う仕事です。
求人ボックス給料ナビの「インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」によれば、インフラエンジニアの平均年収は546万円となっています。全体の年収幅は300万円台〜900万円台と比較的広いため、勤務先や経験・スキルによって年収が大きく異なるようです。
インフラエンジニアの具体的な仕事内容としては、クライアントの要望に合わせサーバーやネットワークの設計を行うインフラ設計、設計書に沿ったインフラ構築、インフラの運用・管理などが挙げられます。
そんなインフラエンジニアとして働くメリットは、安定して需要があることです。ITインフラは殆どの組織に必要な要素であるため、需要が持続的に高く、キャリアの安定性が期待できます。
デメリットとしては休日出勤・夜勤がありハードな勤務になりやすいことが挙げられます。インフラに障害や問題が発生した場合に備え、24時間体制での監視や対応が求められることがあるためハードな勤務になりやすいのです。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ITインフラの中でもネットワーク関連のインフラに専門性を持つエンジニアです。マイナビエージェントの「職種別平均年収ランキング」によれば、ネットワークエンジニアの平均年収は455万円となっています。
ネットワークエンジニアの具体的な仕事内容としてはクライアントのニーズに基づいてネットワークの設計を行う設計作業、設計図に基づきルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器を設置するネットワーク構築、構築後のネットワークの監視やトラブル対応を行うネットワーク管理などがあります。
IT系の仕事というとパソコンに向かって作業をするイメージが強いかもしれませんが、ネットワークエンジニアの場合は実際に回線や周辺機器の配置などを手作業で行うこともあります。
そんなネットワークエンジニアとして働くメリットは、安定性があることです。ネットワークは多くのアプリやシステムを支えている、重要な存在であるため、安定した需要が期待できます。
ただし、ネットワークエンジニアの仕事はトラブルが起きない限りは、地道な作業が多い傾向にあります。地道な作業や同じ作業の繰り返しが苦手な方にはデメリットになるでしょう。
サーバー・セキュリティエンジニア
サーバー・セキュリティエンジニアは、サーバーの設計や構築、管理、セキュリティ対策などを行う仕事です。
dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別)」によれば、サーバーエンジニアの平均年収は453万円、セキュリティエンジニアの平均年収は457万円となっています。
サーバー・セキュリティエンジニアの具体的な仕事内容としてはサーバーのハードウェアやソフトウェアの選定と設計、サーバーのセットアップ、オペレーティングシステムのインストールなどのサーバー構築、サーバーの監視・トラブル対応などのサーバー管理、アクセス制御やファイアウォール設定などのセキュリティ対策などが挙げられます。
そんなサーバー・セキュリティエンジニアとして働くメリットは安定した需要が期待できることです。企業や組織において、サーバーの設計とセキュリティ対策は不可欠な要素であるため安定した需要が期待できます。
デメリットとしては責任の重さが挙げられます。サーバーの障害やセキュリティ侵害により、クライアント企業に大きな被害が発生する場合もあるため、責任の重さがストレスになるケースもあるでしょう。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Web上で提供されているECサイトやWebサイトの設計・開発を担う仕事です。求人ボックス給料ナビの「Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」によれば、Webエンジニアの平均年収は555万円となっています。
Webエンジニアの仕事は主にフロントエンド開発とバックエンド開発の2つに分類されます。フロントエンド開発とはWebデザイナーが作成した画面のレイアウトをもとに、Webサイトやアプリの外観と機能を開発することです。
一方でバックエンド開発とはログイン機能や注文履歴の保存機能などユーザーからは見えにくいシステム部分の機能を作ることです。この他にWebエンジニアの仕事としてデータベース管理やWebサイトの保守なども挙げられます。
そんなWebエンジニアとして働くメリットの1つが、ユーザーの反応が見えやすいことです。WebサイトやWebアプリがユーザーに使われると、様々な反応が届きます。
厳しい声が届く場合もありますが、自分が制作に携わったサービスの反響が分かるのは、仕事のモチベーションにつながるでしょう。
一方でWebエンジニアはスピーディな開発が求められる傾向にあるので、開発のスピード感についていけない場合は負担に感じる可能性があります。
AIエンジニア
AIエンジニアは、AI(人工知能)を使ったシステム開発やデータ分析を行うエンジニアです。求人ボックス給料ナビの「AIエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報」によれば、AIエンジニアの平均年収は592万円となっています。
AIエンジニアの具体的な仕事内容としては機械学習アルゴリズムやディープラーニングモデルなどを使用したAI開発、AIにデータを大量に与えて精度を上げていくAI学習、AIによるデータ分析などが挙げられます。
そんなAIエンジニアとして働くメリットは、需要の高さです。AIを活用した事業開発を行なう企業は増加傾向にあるため、AIエンジニアは需要が見込める職種だと考えられています。
デメリットは高度な専門知識と技術が必要なことです。AIの開発は複雑であり数学や統計、プログラミングなどの深い理解が求められるため、未経験者が目指す仕事としては難しい可能性があります。
ブロックチェーンエンジニア
ブロックチェーンエンジニアは、仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーン技術を使用したサービス開発に携わるエンジニアです。
Indeedの「日本でのブロックチェーンエンジニアの平均給与」によると、ブロックチェーンエンジニアの平均年収は745万円となっています。
ブロックチェーンエンジニアの具体的な仕事内容としてはブロックチェーン技術を使用したアプリの開発、独自のブロックチェーン技術の研究と開発、ブロックチェーンを活用したペイメント(決済)サービスの開発などが挙げられます。
そんなブロックチェーンエンジニアとして働くメリットは、需要の高さです。ブロックチェーンの世界では専門的な人材が不足している傾向にあるため、ブロックチェーンエンジニアの需要が高いようです。
デメリットとしては経験や専門知識が求められる傾向にあるので、未経験では難しいことが挙げられます。
テクニカルサポート
その他のIT関係の仕事としてテクニカルサポートが挙げられます。テクニカルサポートはIT製品の操作方法や故障など技術的な問い合わせに対応する仕事です。
dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別)」によれば、テクニカルサポートの平均年収は397万円となっています。
テクニカルサポートの具体的な仕事内容としては技術的問題に対する問い合わせ対応、ユーザーから報告されたトラブルの分析と原因の特定、製品、サービスのアフターフォローなどが挙げられます。
問い合わせ対応は電話やチャット、メールなどを通じて行う場合が多いですが、電話やメールでのやり取りでは問題解決が難しい場合は直接ユーザーのところへ向かいトラブルに対応する場合もあります。
そんなテクニカルサポートとして働くメリットはユーザーの課題を解決する達成感が得られることです。
デメリットは夜勤・休日出勤の可能性があることです。テクニカルサポートの受付体制は職場によって様々ですが、24時間365日受付を行う会社では夜勤・休日出勤の可能性が高くなります。
IT系の仕事に就く方法
ここでは、IT系の仕事に就くために具体的にどのような方法をとればよいのかを解説します。
プログラミングなどの知識を培う
IT系の仕事に就く方法の1つがプログラミングなどの知識を培うことです。なぜならプログラミングやIT技術に関する知識はIT業界で仕事をする上で重要だからです。
文系出身者や未経験者でも、就職・転職面接の際にプログラミングスキルやIT技術に関する知識をアピールできれば、採用される可能性が高くなるでしょう。
プログラミングスキルやIT技術の知識を学ぶ方法としては書籍やWebサイトなどでの独学、専門のスクールに通うなど様々な方法があるので、自分に合う学び方を選びましょう。
転職エージェントを活用する
IT系の仕事に就く方法として、してくれる、企業の内部情報を教えてくれるなどのメリットもあります。ただし、転職エージェントは数多く存在し、それぞれ特徴も異なるので、自分に合うサービスを選ぶことが重要です。
例えば私たち第二新卒エージェントneoは、第二新卒者をはじめとした20代の若者向けに特化した就職・転職支援サービスです。
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自ら求人を探して応募
未経験可の求人に応募することもIT系の仕事に就く方法の1つです。IT業界は人手不足で人材を求めている企業も多いため、未経験者でも採用されるケースがあります。
ただし前述のとおり、IT系の仕事の中でもAIエンジニアやブロックチェーンエンジニアなどは高度な専門知識が求められるため、未経験では難しい可能性があります。
未経験者は求人数が多い、システムエンジニアやプログラマー、Webエンジニアなどに挑戦するのがおすすめです。
また未経験可の求人を選ぶ際には、研修が充実しているかも確認しておきましょう。研修の体制が整っているところなら、研修を通じて必要な知識や技術を学べます。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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