【原因別】仕事が辛い時にすぐ試せる対処法8選。この兆候がある人は要注意
「最近、なんだか仕事が辛い・・・」「まだ水曜日か・・・会社行くの嫌だなぁ」などと、毎日の仕事に辛さやしんどさを感じている方は多いのではないでしょうか?
中には仕事を辛い、しんどいと感じている自分が悪いのではないかと、ネガティブな思考に陥っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、仕事が辛いのはあなただけではありませんし、職場環境に原因がある可能性もあります。
そこで、本記事では仕事が辛いと感じた時にすぐに試せる対処法をご紹介いたします。他にも仕事へのストレスを自覚していない方に見られる危険な兆候についてもお伝えいたします。少しでも皆さんの心に寄り添うことができたら幸いです。
仕事が辛いのはあなただけじゃない。他の人の声を知ろう
今仕事が辛いと感じている方は、自分だけが悩みを抱えているように思えて孤独を感じているかもしれません。しかし、国内では実に多くの方が仕事に対してストレスを抱えているということが分かっています。
チューリッヒ生命が発表している「2019年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」によれば、職場でストレスを感じている方は全体の約76%の割合を占めていることのこと。
これは10中7,8人の方が仕事に対するストレスを抱えているということになります。
中でも、20代男性は全体の43.2%、20代女性は全体の57.6%の方がストレスを感じていると回答しており、決して低い数値ではありません。そして、ストレスの原因になっているものとしては以下が挙げられました。
順位 | ストレスの原因 |
---|---|
1位 | 仕事内容 |
2位 | 給与や福利厚生などの待遇面 |
3位 | 同僚との人間関係 |
4位 | 上司との人間関係 |
5位 | 仕事の量が多い |
※引用元・・・チューリッヒ生命実施「2019年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」
これによれば、仕事内容自体にストレスを抱えている方が最も多く、全体の34.6%の方がこちらを回答しています。
続いて2位に給与や福利厚生などの待遇面(31.8%)、3位に同僚との人間関係(27.3%)などが挙げられており、ストレスの原因はどれかひとつに偏るということがなく、人それぞれであることが分かります。
皆さんは仕事や職場に対して、一体どのようなストレスを感じられているでしょうか。今一度明確にしてみましょう。
当てはまったら要注意。仕事が辛いと感じている時の兆候6つ
しかし、中には仕事へのストレスを明確に感じていなかったり、辛いとまでは考えていないという方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、仕事へのストレスや辛さを抱えているにも関わらずそれを明確に自覚していないという方は、精神面や身体面へのストレスをより一層抱え込むことになりかねません。
後述しますが、そのような状況を放置していると後々さまざまな危険が発生すると考えられるため、仕事へのストレスはできる限り早急かつ明確に自覚しておく必要があります。
そこで、本項目では深層心理において仕事が辛いと感じている場合に当てはまる兆候についてご紹介していきたいと思います。
ぜひ、ご自身に当てはまるポイントがないかどうかチェックしてみてください。
なお、ここでは6つ兆候をご紹介いたしますが、この中で4つ以上当てはまるという場合にはご自身の職場環境や業務内容などについて、改善すべき部分がないかを考えていただきたいと思います。
眠れない
「最近なんだか眠りづらい・・・」「寝つきにくくてつい夜更かしをしてしまう」などといった“眠りたいのに眠れない”と感じることはありませんか?
もし心当たりがあるという方は、不眠症の前兆もしくは不眠症を発症している可能性があります。
厚生労働省のe-ヘルスネットにれば、不眠症とは入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害などの睡眠にまつわる不具合が1ヶ月以上続き、それを原因として日中に倦怠感や意欲低下、集中力の低下や食欲の減退などの不調が引き起こされる病気であるとされています。
通常眠りたいのに眠れないという状況に陥るのは、翌日に楽しみなイベントが控えており心が落ち着かない場合や、旅行先などの慣れない環境に身を置いている場合などでしょう。
こういった場合には数日から数週間で通常通り眠れるようになりますが、精神面でのストレスを原因とする場合には、その原因を解消しない限り不眠状態が1ヶ月以上続き、慢性的な不眠症を引き起こします。
人間も機械と同じように、毎日必ず充電してエネルギーを蓄える必要があります。しかし、不眠症になるとそれが十分になされないため、日中は仕事に集中できずミスを繰り返してしまうなどの問題が生じます。
そのため不眠症が一定期間継続してしまった場合、日中に起こる不具合を改善しようと”しっかりと眠らなくては”という気持ちが強くなり、余計に眠れなくなってしまうという悪循環を引き起こしてしまうこともあるのです。
そのため、不眠症を改善するには精神的ストレスの原因になっている事象を改善する、または専門医への相談が必要となります。
最近ミスが増えた
最近ミスが増えたという方も要注意です。上記の内容とも重なりますが、ミスが増えたということは以前よりも仕事に集中できていないことの証拠です。
以前よりも仕事に集中できていないということは、前に比べて体力が低下していたり、心配ごとや不安点が増えていることが考えられます。
体力の低下に関しては運動不足なども考えられるため、一概にストレスが原因であるとは言い切れませんが、心配ごとや不安点があるという場合にはおのずと精神面でのストレスが溜まっていることになります。
疲れが取れず身体がだるい
「十分に睡眠をとっているはずなのに疲れが取れない」「食欲はあるのに身体がずっとだるくて重い・・・」このような感覚がある方は、ストレスを無自覚に溜め込んでしまっている可能性があるため要注意です。
しっかりと休息をとっているにも関わらず疲れが取れないという場合には、ストレスを抱えこんでいるために精神を疲弊させてしまっている何よりの証拠です。
仕事以外にストレスを感じる何かに対して心当たりがある場合には、その原因を根本的に改善する必要があります。
しかし、特に思いつかないという場合には一日の大半を過ごしている職場ないしは仕事に対して何かしらのストレスを抱え込んでいる可能性があるでしょう。自分の日頃の働きぶりや環境について振り返ってみてください。
出社時間が遅くなった
「そういえば最近、出社時間が前より遅くなったかも」と感じる方はいらっしゃいませんか?そういった方もストレスを抱え込んでいる可能性があります。
出社時間が遅くなっている原因は大きくわけて3つ考えられます。ひとつは家庭環境が変わった場合です。
引越したことによって前の家よりも職場への距離が遠くなった場合や、同棲や結婚またはお子さんの誕生を機に、朝に家族や恋人と過ごす時間が増えたなどのケースです。
この場合には、仕事にまつわるストレスとは関係ありません。問題は以下の2つです。
無意識のうちに会社へ行きたくないと感じている場合、もしくは前日までの疲れが取れておらず、朝の目覚めが悪い場合です。
前者の場合には、会社へ出社する度に無意識下で自分の意志に反することを繰り返すことになるため、ストレスが知らず知らずのうちに蓄積していってしまいます。
また後者の場合には精神的に疲弊していることが考えられるため、そのままの環境で働き続けることにはリスクがあるかもしれません。
すべて自分のせいに思える
以前に比べてネガティブ思考の傾向が強くなったという方や、仕事やプライベートを問わず何でも自分のせいにして考える傾向があると感じる場合にも要注意です。
もちろん自分のミスを他人のせいにせず、しっかりと反省して次に活かそうと考えるられるのはとても良いことです。
しかしそれが度を過ぎてしまい、本来は自分のせいではないことも自分のせいに思えてしまう場合には自分の精神を追い込んでしまう可能性があります。
ネガティブ思考に陥る方の多くはそれを”自分の性格だから仕方がない”と考えてしまう傾向にありますが、とある精神科医の見たてによると、過去に受けた教育やしつけ、いじめを受けた経験が自分の不安定な思考を生み出している原因となっている場合があるようです。
他にも、職場の上司や先輩からの厳しい指導や理不尽な説教などが、次第に”全部自分が悪いんだ・・・””この人を怒らせないようにしないと・・・”というネガティブな思考に繋がっていくことも考えられます。
そのため、職場で自分がどのような指導を受けているか、また上司や先輩、同僚などから理不尽な対応をされていないかをより客観的な視点で振り返る必要があります。
自分で判断ができない場合などは、家族や信頼できる友人に相談するのも良いかもしれません。
体重変動が激しい
最近短期間のうちに体重が大幅に減った、または増加したという方もストレスを無自覚に溜め込んでしまっている可能性があります。
気分が落ち込んだ場合には睡眠欲に加えて食欲も減退しますし、頭をたくさん使っていると脳が栄養不足を訴えて普段よりも過食傾向になるためです。
そのため、現時点で体重変動は見られないにしても、食欲に変化が見られた場合には注意が必要です。
【原因別】仕事が辛い時にすぐ試せる対処法8選
さて、皆さんは上記の兆候チェック項目の中からいくつ当てはまったでしょうか?先にもお伝えしたとおり、4つ以上当てはまったという方は要注意です。
自分がストレスを抱えている可能性がある方は、まず自分の職場環境や業務内容、業務時間や業務量について、今一度振り返ってみましょう。
上記を客観視することで、ストレスの原因になっていることがないかどうか、具体的には何が原因になっているのかを明確にすることが大切です。
そしてここからは、仕事が辛いと感じる場合のストレスの原因になるものを8個例に挙げて、それぞれに有効な対処法をお伝えします。
その多くが明日からでも実践することができるものとなっておりますので、ぜひトライしてみることをおすすめいたします。
上司が怖い・苦手
仕事が辛いと感じる原因のひとつとしてよくあるのが、上司や先輩に対して恐怖心を抱いていたり、苦手意識を持っている場合です。
上司や先輩から以下のような対応をされた経験はありませんか?
「なんでこんなこともできないの?」などとバカにされた
理不尽な理由で怒鳴られた
挨拶したのに無視された
教育と称して暴力を振るわれた
「これだから男(女)は」などと性別に関する誹謗中傷を受けた
毎日怒られる
高圧的で話しかけにくい
いつも怖い顔をしていて話しかけていいかわからない
言うことがコロコロ変わる
このような対応をされた経験のある方は、上司に対して恐怖心や苦手意識を抱きやすく、仕事自体にはストレスがなくとも会社に行くのが辛いと感じている可能性があります。
場合によってはパワハラやセクハラにあたるものもあるため、その疑いがある場合には以下の表を参考にハラスメントにあたるかを確認した上で、相手の上司に相談しましょう。
ハラスメントの種類 | 内容・例 |
---|---|
パワーハラスメント (パワハラ) |
役職を利用して上司から膨大な業務量を負わされる、残業を強要されるもの |
セクシャルハラスメント (セクハラ) |
異性の上司から性的要求をされる、ボディタッチを受ける、結婚や出産などの質問をされるなど |
セカンドハラスメント (セカハラ) |
セクハラなどの被害を会社側に訴えたことに対して更なる圧力を受けるもの |
モラルハラスメント (モラハラ) |
無視をされる、陰口を叩かれるなど言動や態度で精神的苦痛を与えられるもの |
ジェンダーハラスメント (ジェンハラ) |
「男(女)なんだから」などと性別を理由に偏った要求、価値感を押し付けるもの |
マタニティハラスメント (マタハラ) |
妊娠・出産を控えている女性に対するいやがらせ |
リストラハラスメント (リスハラ) |
リストラ対象者に異動や業務量の追加などのいやがらせを行うことで退職に追い込むもの |
テクノロジーハラスメント (テクハラ) |
わざと専門用語を使い、バカにするなどのいやがらせ |
アルコールハラスメント (アルハラ) |
飲酒に関係するいやがらせ行為。一気飲み、罰ゲームなどの強要など |
もし、上記のハラスメントに該当せず人間関係の問題に留まる場合には、上司から受けている対応によって試すすべき対処法が変わります。
(1)注意点を減らす
上司に毎日怒られる、注意されるという場合、その時注意されている内容が理不尽なものである場合にはパワハラにあたります。
しかし、業務上必要があって注意を受けている場合には、まず自分がどのように業務を行っているかを見直すところから始めましょう。
ミスが多いと注意されているのであれば、逐一見直しをする癖をつけたり先輩にお願いしてダブルチェックを行い、業務スピードが遅いと言われる場合には一日を1時間単位で区切り、何時までに何を終わらせるというルール決めを一日の最初に行うと、より効率的に仕事を進めることができるでしょう。
ちなみに、よく注意を受けるという方は報連相(報告・連絡・相談の略)の頻度があまり高くないのではないでしょうか?
上司としては、普段部下がどの業務をどれくらいのスピードで行っているかを詳細に把握することが難しいです。
そのため、報連相の頻度があまり高くない場合には、上司の尺度で部下の業務スピードや遂行量を予測してしまいます。
そこで、「そういえばあの件どうなった?」と部下に聞いた時に、もう完了していると思っていたことが未着手だった場合などに部下は注意されやすくなってしまうのです。
社会人になると学生の頃とは変わり、部下は自身の責任で業務のスケジュール管理を行う必要があります。上司や先輩はいちいち部下のスケジュールの管理をする余裕がないからです。
そのため報連相を一定のタイミングで行うことによって、上司と部下の認識のズレを防ぐことが大きな失敗を防ぐことにも繋がるため重要です。
ただし、一日に何度も報連相を行うと相手の手間を煩わせてしまうため、1日3回程度に留めておくのが良いでしょう。
(2)高圧的で話しかけにくい
中には態度が高圧的だったり、真顔が怖くて話しかけにくい上司や先輩もいるでしょう。
業務上関わることが多い上司や先輩とのコミュニケーションに支障があると、用事がある度に心に負荷がかかりストレスを溜め込みやすくなってしまいますので、ぜひ改善しておきたいところです。
この場合には、少し勇気が必要ですが、思い切ってランチに誘ってみてはいかがでしょうか?
特に役職についている人の場合には”自分はこうでなければならない”などと気を張るあまり、職場で険しい顔つきになってしまうことが多々あります。
また、仕事の時は高圧的なのに、プライベートではむしろ感じが良いという方もいらっしゃいます。そのため、自分がまだ知らない相手の素敵な部分を知るためにも、まずはランチに行くところから初めてみましょう。
1対1でなくともかまいませんので、気の合う同僚などを誘ってみてもいいでしょう。
なお、ランチの場では自分の話も多少することになるでしょうから、相手にこちらの素敵な部分を知ってもらうことでより人間関係を円滑にする良い機会にもなります。
仕事ができない・向いていない
中には現在携わっている業務が自分に合っていなかったり、どうしてもスムーズにこなせるようになれないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合にはまず、仕事を効率的にこなすコツを見つける必要があります。
業務内容や個人によって効率的に仕事をこなすコツには適性のバラつきがあるため一概には言えませんが、基本としては以下の方法が挙げられます。
(1)時間を計る
業務には質も重要ですが、それと同時にスピードも担保しておく必要があります。そのため、なかなか仕事に適応できないという場合にはまずスピードアップを狙ってみましょう。作業系の仕事に有効です。
まずは、ある業務を完了するまでの時間を計ります。そしてそのタイムを起点によりスピードアップを目指せるよう計測を続けて、すべてメモしておきましょう。
周りの同僚がどれくらいのスピードでこなしているかなども確認しながら、より速く正確にこなすことができるようチャレンジし続けましょう。続けていくと、段々と効率的な方法を身体が理解していきます。
(2)優先順位をつける
また、スピードという観点では他にも重要視しておくことがあります。それは重要かつ緊急度の高い業務をいかにテンポよく完了できるかということです。
仕事においては業務に優先順位をつけて、重要かつ優先度の高いものから順にこなしていくことによって、より効率的に、かつ周りに負担をかけずに業務を進めていくことができます。
上記の表にしたがって、自分は今どの業務に着手すべきなのかを日々意識しながら進めていくと、「この人できるな」と周りからも思ってもらえるようになるでしょう。
(3)質を向上させる
仕事にはスピードもさることながら質も重要です。たとえば営業職であれば、より売上を稼ぐために営業スキルを培う必要があるでしょう。
通勤途中や移動中にハウツー本を読んでみたり、スマホで経済事情を頭に入れてみたり、休日の一部の時間をを利用してスキルアップセミナーに参加することも有効です。
周りのメンバーが行っている工夫はもちろん、周りが誰もやっていないような工夫を少しずつでも積み重ねることが仕事を効率的にこなすためのコツです。
ただし、中にはどうしても性格的に今の仕事に合わないという方がいらっしゃるかもしれません。
その場合には、自分がどういった性格で将来どんなことを叶えたいのか、どんな人間になりたいのかなどの要素を明確にした上で、転職活動を行うことをおすすめします。
自分の能力を発揮できないところにい続けることほど、辛いことはありません。自分がもっと輝けるフィールドがあるのであれば、そこにチャレンジした方がよっぽど有意義で楽しい人生に繋がるはずです。
しかし、いきなり転職と言っても何から始めればいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか。特に、転職に慣れていないという方はなおさらでしょう。
そういった場合には近年、20代に人気の転職エージェントを利用するのが非常に便利です。
転職エージェントでは、個人の希望や性格に沿った求人の提案や履歴書・職務経歴書の添削、本番さながらの面接対策など、応募先の企業の傾向に沿った対策をしてもらうことができます。
マンツーマンで丁寧にサポートしてもらうことができますので、一人では転職が不安だという方の中で少しでも気になった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
人間関係が辛い
人間関係が辛いという場合には、職場環境を変える他有効な対処法がありません。どうしても性格が合わない従業員がいたり、何かと衝突してしまう相手がいるという方もいらっしゃるでしょう。
その場合には社内での異動を希望するか、転職などの選択肢が考えられます。異動を希望する場合には、人事部に相談して他部署への異動を検討してもらう方法が手っ取り早いです。
その場合、異動願を出す際には自分の状況を正直に伝えた上で、異動したい理由を前向きに伝えるようにしましょう。
ハラスメント・いじめに遭っている
何かしらのハラスメントやいじめに遭っているという場合には、上司やさらに上の上司などにありのままを相談してみましょう。
まともな企業であれば、該当する者への厳重注意や異動などの処分を与えることが考えられます。
ただし、この場合更なるいじめやハラスメントを受けてしまう可能性がありますので、どうすべきかと不安になった場合には一人で抱え込まず、社外で信頼できる第三者に相談してみましょう。
長時間労働を課されている
中には、長時間労働を課されていて辛いという方も多くいらっしゃることと思います。長時間労働を課される原因には2つ考えられるため、それぞれに合った対処を行うことが大切です。
(1)上司が残っているから帰りにくい
上司が遅くまで残っているから先に帰るのが気まずいと感じている方は多くいらっしゃることと思います。
この場合には「本日分の業務はすでに終えたのですが、何かお手伝いさせていただくことはございますか?」と上司に聞いてみましょう。
まともな会社であれば、追加で業務を課されることもなく、「そしたら今日はもう上がっていいよ、お疲れ様。」と声をかけてもらえるでしょう。
(2)長時間労働が当たり前になっている
社風によっては残業を一種の美学のように捉え、とにかく長時間労働を課す組織もあります。
この場合には、その1ヶ月の自分の目標を達成しておけば、周りも文句を言いづらい状況になるため、先輩に聞くなどして効率的にこなせる工夫を行いましょう。
しかし、組織によっては自分の目標を達成しても、チーム全体が達成していない限りはピリピリとした状況が続くことも考えられるため、どうしてもその文化に賛同できない場合には転職も視野に入れるべきでしょう。
社風に賛同できない
実力を評価して欲しいのに年功序列の文化が根強くてなかなか昇給・昇格をしてもらえなかったり、自分のペースで働きたいのに業務スピーディーさを常に求められる社風の企業に身を置いている場合には、ストレスが溜まってしまいます。
中には定期的に行われる研修の意図が不明など、人それぞれ納得のいくことといかないことが分かれることと思います。
その場合には、上司にその企画の意図や社風に至った背景を質問してみるのが効果的です。
人が働いていく上で大切なのはいかにその仕事に納得した上で働いていけるかですので、不明瞭な部分を明らかにするところから始めましょう。
仕事量が多い
単純に仕事量が多い場合にもストレスが溜まってしまいますよね。この場合には、一度上司に業務量について相談してみることをおすすめします。
ただしその場合には、業務の中でもどれが負担なのか、そしてそれは自分の努力によって改善できる余地がないかをしっかりと考えた上で上司に相談するようにしましょう。
ただ上司に「業務が多くて終わらなくて・・・」とだけ伝えてしまっては、「もっとスピーディーにこなせないの?まわりはみんなできてるよ?」「だったらもう少し残業するとか、早めに出勤するとか工夫できるんじゃない?」などと突き返されてしまいます。
あくまで、自分の努力だけでは短期的に解決できないくらいの業務量の多さが客観的に認められる場合のみに限って、上司に相談するようにしましょう。
ただし、上司によっては詳しく聞かないま「お前の能力が低いだけだろ!」などと怒鳴り散らしたり、まともに取り合ってくれないことも考えられます。
そのようなことがあった場合には、更にその上の上司に相談したり、下記のような措置を取ることで解決できるでしょう。
給与が低い
給与が低いと感じた場合には、自分と同じくらいの成果を出している従業員が昇格や昇給をしているかどうかチェックしてみましょう。
もし昇給や昇格がなされている場合には、上司に対して率直な意見をぶつけてみることが最も効果的です。
しかし、自分と同じくらいの成果を出している従業員が昇格や昇給をしていない場合、その企業での評価基準がかなり高いところに設けられているか、上司の人を見る目がないことが考えられます。
その場合には更に上の上司へ評価制度に関する質問をぶつけてみたり、もっと実力を評価してくれる企業への転職を検討するのが良いかもしれません。
仕事が辛い状態を続けるとどうなるか
さて、ここまで仕事が辛い場合の対処法をご紹介して参りましたが、もし対処を講じることなく放置しておいた場合、どのようなリスクがあるのかについてここで簡単に触れておきたいと思います。
少しでもご自身に以下のようなリスクが考えられるという場合には、ぜひ出来る限り早めの対応をお願いしたいと思います。
精神病、自殺のリスク
仕事が辛いというストレスに対して対処をすることなく放置してしまった場合、うつ病などの精神病を発症するリスクが考えられます。
特にうつ病になると、大好きだったはずのことに対してもやる気が起きなくなり、本来なら乗り越えられたはずのちょっとした苦労ですらとてもつらく苦しいものに感じられてしまいます。
事態が深刻になるとすべてのネガティブな事象が自分のせいに思えてしまい、最悪の場合には本人の意識が正気に戻らぬうちに自殺してしまう可能性も否めません。
やる気が出ないという状態が長期間続くと命に関わる恐れがあるため、くれぐれも楽観視しないように心がけましょう。
過労死のリスク
長時間労働などの過酷な状況が続いた場合には、脳梗塞や心筋梗塞などで突然倒れ、最悪の場合には過労死するリスクも考えられます。
2019年に厚生労働省が発表した「過労死等防止対策白書」によれば、仕事を原因とする過労死・自殺者数は158人となっており、決して人事ではありません。
そして恐ろしいのは、過労死してしまう方は直前になっても自分の身体の異変に気づいていないということです。
そのため、「たくさん働いてはいるけど、慣れれば意外と平気かも」と感じている方は特に要注意です。周りから気遣いの言葉をかけてもらった時には、休息をとる工夫を行いましょう。
仕事をスムーズに辞めて、転職する方法とは?
さて、ここまで仕事を辛いと感じる原因やそれを放置しておくとどのようなリスクがあるかについてお伝えして参りましたが、ご自身に思い当たるところはあったでしょうか?
もし少しでも思い当たるところがあるのであれば、上記のどれかひとつで構いませんので、早急に対処法を実践していただくことをおすすめします。
ただし、中でも職場環境や人間関係など、自分の努力や工夫ではどうにもならないであろうことが原因で仕事にストレスを抱えている場合には、転職をしてより働きやすい環境に身を置くことをおすすめします。
長時間労働や膨大な業務量、上司や先輩からのハラスメントや圧力、いじめなどでお悩みの場合、その状況を放置すると自殺や過労死のリスクが日々高まっていってしまいます。
大切なのは仕事よりもご自身の心と身体の健康です。
場合によっては少しの期間、心と身体を休ませるという選択も必要になってくるかもしれませんが、必要と感じた場合には素直に休職や退職の措置を講じるようにしましょう。
ただ、退職しようと考える場合に心配なのは、更なる上司からの圧力や引き止めに遭ってしまうなどの可能性です。
もし退職や転職に罪悪感を感じてしまうという方がいらっしゃる場合には、より退職へのハードルは高いでしょう。
そこで、下記の記事にスムーズに仕事を退職する方法をまとめておきました。円満退職を目指したいという方はぜひこちらの記事を参考に一歩を踏み出してみてください。
さて、退職の意思を上司に伝え、退職日程が決まったらあとは転職先を決定する必要があります。
もちろん、転職先が決定してから退職の意思を伝えても良いですし、退職した後に休息期間を設けても問題ありません。
しかし、いざ転職活動をはじめようという時、一体何をどこから始めればいいのかわからないという方は多いはずです。
繰り返しになりますが、そういった場合には転職のプロに頼って転職活動を全面的にサポートしてもらうのがおすすめです。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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