業会研究は3ステップで出来る!業界研究の基礎とポイント
就職・転職活動で必ず一度は行う「業界研究」。そもそも「業界研究」をするということはどういうことなのか?「業界研究」はどのように行えばよいのか?
このような疑問を感じ、情報サイトで沢山調べているのではないでしょうか。ここでは、それらの疑問にお答えし、業界研究を行う際に押さえておくべき基礎と、業界研究を効果的に行う為の3ステップをご紹介します。
業界研究とは?
業界とは何か?
就・転職活動では「業種」「業界」「職種」など様々な用語に出会います。中でも、「業界」という言葉は面接など就職活動を通して、最も多く使われる言葉ではないでしょうか。
就活・転職を通して頻繁に使う重要な言葉なので、まずは意味から学んでいきましょう。
そもそも業界とは「企業を取り扱うサービスや事業で分類したもの」を指します。
例えば「サービス業」という業種一つをとっても、「外食業界」や「ホテル業界」などに分類されます。これを更に細かくすると「営業」「調理」「企画」などの「職種」に分類されます。
「業界研究」とは業界に対する理解や学びを深めることを意味し、自分が進むべき道を知るために行うものです。
業界研究はなぜ必要なのか?
では、業界研究はなぜ必要なのでしょうか。幼いころから興味のある仕事があり、就職活動のタイミングでも業界研究なんて必要ないと思っている人もいるかもしれません。
しかし、そんな人でも必ず業界研究は就・転職する上で行って頂きたいポイントです。大きく2つの理由があるのでご紹介します。
自分に合った業界、企業に出会うため
何よりも業界研究を行う理由は自分が「ここで働きたい!」と思える企業に出会うためです。また業界によって仕事の目的や活かせる強みにも特徴があります。
例えば、「モノづくりに貢献したい」、「大きなお金を動かしたい」「情報やサービスを提案して売りたい」などによって関係する業界が異なります。
人によって興味・関心を持つ理由は様々で、誰しも自分が興味・関心のある仕事に携わりたいと考えているのではないでしょうか。
既にやりたいことが決まっている人も、その仕事の目的を考えた時に、同じ業界でより自分にあった魅力的な業種に出会えるかもしれません。
選考を突破し、内定を獲得するため
2つ目は、選考を突破し、内定を獲得する為です。業会研究を始めて就きたい業界に出会えたとしても、広告業界や商社など業界によっては非常に倍率が高い業界も存在しています。
競争率が高い業界で内定を獲得するには希望する企業だけでなく、他の業種や、競合他社、業界の将来性などあらゆる面での知識を蓄えておく必要があります。
皆さんが理想とする企業は多くの人にとっても理想の企業で競争率が高いのではないでしょうか。その為、書類選考や面接で希望の企業から内定を獲得するには業界研究は最低限必要な条件とも言えます。
業界研究の手段4選
業界研究の必要性が分かったところで次は業界研究の方法をお伝えしていきます。昨今はスマホやPCの普及によってネットを通じ手軽に情報を取得できるようになったかと思います。
溢れている情報を取捨選択し、自分の目指す業界にあった情報を取得できるようにしていかなかればなりません。また、説明会への参加など自分の足で行う方法もあるので合わせて業界研究の手段を紹介していきます。
就活情報サイト
就職活動を行う人の多くが就活情報サイトを利用しています。業界ごとの動向や、採用情報がまとめられており、業界の全体像や関係性を把握したい時に役立ちます。
現在はサイトだけでなくアプリでも各社が独自にサービスを提供しているので自分が知りたい業界の情報が豊富なサイトやアプリを調べ利用しましょう。
本、新聞、ニュース、SNS
メディアの情報のメリットはスピード感と信ぴょう性が挙げられます。ニュースやSNSは、情報サイトにくらべ記事や情報が開示されるスピードが早いです。
面接では、直近の問題に触れられることも多いため、最新の情報を常に知る習慣もつけておきましょう。
本などから得られるデータは信ぴょう性が高いかと思いますがSNSやニュースなどでは偏りがある場合もあるので、一方的な見方にならないように注意しましょう。
合同企業説明会・業界研究セミナーへの参加
説明会・セミナー等への参加は直接企業の方から話を聞ける点で企業研究に有効な手段と言えます。Web会議ツールの普及により、地方在住の方でも都市部のイベントに参加しやすくなっています。
参加人数に限りがあることや企業側に意欲を伝えるきっかけにもなるので、関心のある業界であれば企業問わず参加してみることをお勧めします。
業界団体のHP
大手企業を中心に専門的な情報を集めたい方には、良い手段です。各業界に属する企業が団体を運営しており、業界に特化した、情報を得ることが出来ます。今後の動向などが詳しく載っているので、定期的にチェックする習慣をつけるとよいでしょう。
3ステップで出来る!業界研究の方法とポイント
ここからは手段が分かった上でどのように進めて行けばよいのかを3ステップでお伝えします。業種、業界などは種類が多く複雑ですが、この3ステップを行えば迷いなく進められると思うのでぜひ実践してみて下さい。
ステップ1 ~自己分析をしよう~
まずは自分を知ることです。業界は種類が多く、何も考えずに見ているとどの業界もよさそうに思えてきます。
しかしながら面接で厳しい評価につながりやすい質問として「あなたのやりたいことは別の業界でもできるのでは?」というのがあるように、幅を持たせすぎると企業の深堀が甘くなり、どの企業からも内定を獲得できない状況になりかねません。
まずは自分の興味・関心がどの事業にあり、強みをその業界にどう活かせられるかという所まで深掘りしましょう。
ステップ2~業界全体を「広く浅く」~
自分の興味や強みが理解出来たら、業界を見ていきましょう。ポイントは「広く浅く」見ることです。就職活動が進んでいくと多くの人が「もっといい会社があるのでは」と迷ってしまいやすいです。
迷いがあることで、面接でも気持ちが100%伝わらず、興味があった企業でさえ内定獲得に繋がらないということが良くあります。
こうした迷いを無くすためにも事前に「広く」業界を見ておくことをポイントとしています。全ての企業で面接を受けることは難しく、最後に内定を承諾するのは自分です。
業界研究が進むとそれぞれの業界が持つ特徴と自分の興味や強みがマッチする業界がいくつか出てくると思いますので、多くても3業界程度に絞り、次のステップに進みましょう。
納得の行く内定承諾をする為にも始めは時間をかけ、幅広く業界を見ていきましょう。
ステップ3~興味のある業界を絞り、「深く」研究~
業界を絞れたら次はこれまで紹介した手段を駆使しながら「深く」業界研究を進めて行きます。深掘ることによって、時間をかける程多くの情報を知ることが出来、様々な視点で業界を見られるようになります。
昨今のコロナ過で各業界の未来は特に注目されています。
当たり前だった手法が変わっていき、大企業でも変革が求められるようになっています。
その為、業界の動向では大企業を目指していても、その業界で注目されているベンチャー企業の事業を学ぶことも業界の将来性を知るという点で重要であると言えます。
更に近年は生活とITが密接に結びつき、業界間の関係性も変わってきています。深掘りを進める中で、関係性の強い業界に出会った際にはその業界への知識も身に付けておくと、業界の全体像を把握することができるでしょう。
主要業界6選
ここではこれから業界研究を始める方向けに具体的な業界毎の特徴をご紹介します。どんな仕事でどんな人が向いているかを参考してみてください。
「金融」
金融業界は大きく分けて、「銀行」、「証券」、「保険」に分かれます。過去にはそれぞれが区別され企業が存在していましたが、規制の緩和と共に連携が行われ垣根は無くなってきております。
専門性が高く幅広い知識が求めららえること、「お金」に関わる業界であることから、1つのミスが重大な問題に発展する為、正義感があり真面目で素直な人が向いていると言われています。
また企業との取引を行う場合は決裁権を持つ責任者との商談を行う為、高いコミュニケーション能力と、相手の発言から求めるものを分析する能力も求められます。
「広告」
広告業界は新聞社やテレビ局などのメディアと宣伝を行いたい企業の間に立ち、事業を行います。この性質から「広告代理店」と呼ばれることが多いです。有名な企業では電通、博報堂などがあります。
メディアというと華やかなイメージがありますが広告業界ではクリエイティブさと同じくらいタフさが求められます。複数のプロジェクトが同時に進むこともあり、その中で地道な資料作りや入念な打ち合わせを重ねることでよい成果に繋がります。
個人ではなくチームプレーが基本なので協調性も求められます。また情報に対するアンテナを常に張って、新しいアイディアを生み出すことが求められるため、臨機応変に対応できることも必要です。
「医療、福祉」
医療業界は昨今ニーズが高まっている業界の一つです。新型コロナウイルスの影響もありますが、日本が抱える大きな問題の一つに少子高齢化問題があり、常に需要がある業界となっています。
対人で行う業務が基本の為、人との関わりを持って働きたい人に向いています。また医療現場もチームプレーが基本なので協調性をもって業務にあたることが出来る人を求めています。
自分主体ではなく相手の立場を考えコミュニケーションが取れることも大切な業界です。サポートを必要とされる場面が多いため、相手の立場を考え行動できなければなりません。
「サービス」
サービス業は飲食、ホテル、美容、など様々な職種があり、多様化しています。おもてなしの精神が強い日本は世界的に見てもサービス業が注目されています。人とのコミュニケーションが得意で世話好きな方に向いていると言えます。
30代までの若い世代が多く活躍しており、いち早く責任あるポジションに就きたいと思う人には向いています。
近年は、電話やメッセージを通して行う、サービスも増えてきている為、非対面でも相手の気持ちを考え、提案できるスキルが求められるようになってきています。
「建設」
モノづくりに携わりたい方にお勧めの業界です。建物を建てるときはもちろん、壊すときも建設業界は必要な為景気の影響を受けにくい業界でもあります。
住宅や施設などの建物、道路や水道、電気などのインフラの整備など建設業界が手掛けるものはどれも世の中に不可欠なものばかりです。
体力等のタフさも求められますが、プロジェクトを計画通りに進める計画性と遂行力も求められます。また、1つ1つが人命にも関わる重要なモノの為、細部までこだわりを持って働ける人が向いているでしょう。
「IT」
IT業界では日々多くの変化が起きています。またIT人材の不足は近年問題となっており、需要は更に伸びていくと思われます。
また、「教育×テクノロジー」で「EDTech」、「金融×テクノロジー」で「FinTech」と呼ばれるように、各業界とITは密接に関わり、どの業種でもIT部門が置かれるようになってきております。
業界が多様化しているため、ここでは、ITの技術者についてお伝えします。
エンジニアやプログラマーなどの技術者は、専門性の高い技術を身に付ける為、根気強く一つの物事を突き詰める能力が求められます。
また、一見コミュニケーション能力は求められないと思う方も多いですが、チームで仕事を進める機会が多く、プロジェクトの状況把握や、納期を守り求められた成果をあげるなどの責任感が求められます。
まとめ
いかがでしょうか。世の中には多くの業界があり、その中から特定の業界に絞り、そのうちの一社で自分が働くことをイメージすると業界研究は途方もなく感じるかもしれません。
しかし、ここでお伝えした3ステップを元に着実に進めて行くことで、納得のいく就職活動が出来るでしょう。
そこで、就職活動を進める上でもう一つ注意しておいて頂きたいのが全てを一人で進めないことです。友達でも家族でも身近な人に相談することで思ってもいない周りの人からみた、自分の適職に出会えるかもしれません。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
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