【グラフ例付】モチベーショングラフを書く目的と書き方をまとめて解説!!
就活において、さまざまな点で役に立つツールに「モチベーショングラフ」があります。
就活をスムーズに行うコツの1つが、このツールを活用することです。モチベーショングラフを活かすためには、書き方について知っておくのが肝心です。
実際、就活者からモチベーショングラフの書き方についてよく聞かれます。
そこでこの記事では、モチベーショングラフを書く目的や書き方、注意点などについて詳しくご紹介します。
モチベーショングラフとは
モチベーショングラフとは、自己分析を行う際によく用いられるツールの1つです。
これまで過ごしてきた人生の、モチベーションの上下をグラフ化することで、自己分析をするための貴重な情報を得られます。
モチベーショングラフを使った自己分析は面接に役立ちますし、自分に適した企業を選ぶ際の参考にもなります。
モチベーショングラフを書く目的
「自己を理解すること」が、モチベーショングラフを書く目的です。モチベーショングラフを就活に用いる就活者は大勢います。
それだけ役に立つものなのですが、ただ書けばよい、というものではありません。書く目的をあらかじめきちんと把握し、正しく書き込むのが大事です。
また作成したあと、どう利用するのかという点も疎かにはできないポイントです。
モチベーショングラフを使って自己分析をしっかりと行い、自己を理解して就活やその後の人生に活かすことこそが、モチベーショングラフの真の目的だと言えるでしょう。
モチベーショングラフを有効利用したい場合に欠かせないのが、モチベーションが高くなる要因だけではなく、低くなる要因についても知っておくことです。
両方の要因をつかんでおくことで、人生のさまざまな面で活用できるようになります。またモチベーショングラフは、自分の人生の分岐点を知る助けにもなります。
ではここで、モチベーショングラフの作成により期待できる具体的な効果を5つ見ていきましょう。
過去の経験から「現在の自分の位置」を知ることができる
モチベーショングラフを書くことで、「現在の自分の位置」をより正確に把握できるようになります。というのはモチベーショングラフは過去の経験と、それによるモチベーションの変化を可視化できるようにしたものだからです。
過去の経験の積み重ねのうえに、現在の自分は存在します。自分の過去を可視化することで、現在の自分の位置をより明確にイメージできるようになるというのが、モチベーショングラフの特徴でありメリットです。
「自分の未来」を類推することができる
モチベーショングラフは現在の自分の位置だけではなく、未来を知るためにも使えます。なぜならモチベーションが変化する要因というものは、将来的にも同じことが多いものだからです。
自分の感情が動くパターンと、それにともなうモチベーションの変化をつかんでおけば、5年後や10年後の未来をある程度類推することが可能となります。
浮かび上がってきた未来像が好ましくない場合には、モチベーションが上がるような仕事を選ぶのがおすすめです。未来像が好ましいようなら、モチベーションを維持できる方向で就活するとよいでしょう。
自分の長所と短所を見つけだすことができる
モチベーショングラフを作成することにより、自分の長所と短所を見つけだせるようになります。モチベーションが上がる分野は、自分の得意分野と言い換えることも可能です。
就活において、得意分野は自分の長所です。モチベーションを視覚化することで、得意分野と長所がはっきりとしてきます。
そしてこれは短所に関しても同様です。モチベーションが下がるポイントは、自分の知りえなかった短所を示している場合があります。そういったポイントをつかんでおき、対処する方法を考えておくことで短所の改善ができるようになります。
就活の方向性を定めることができる
モチベーショングラフは、就活の方向性を定めるためにも使えます。というのはモチベーショングラフにより、望んでいるものと避けたいのもが見えてくるからです。
自分のグラフをチェックし、モチベーションが切り替わった原因を探ってみましょう。モチベーションが上昇する原因となったものの多くは、自分が本当に望んでいるものを暗示しています。
逆にモチベーションが下がることになった原因は、自分が避けたいと内心思っているものを示していると言えるでしょう。
たとえば部活動に入ることがモチベーションを上げたのなら、他の人と共同して働くことを望んでいるのかもしれません。
その反対に部活動に入ることがモチベーションを下げた場合には、1人でじっくりと取り組むような仕事を欲している可能性があります。自分の本当に望むものを知り、その方向性に沿って就活をするのはとても大事なことです。
エピソード探しに利用できる
モチベーショングラフは、過去の体験を洗いだすのに適したツールです。そういった体験の中から、面接時に話すエピソードを見つけだしておきましょう。
モチベーションが上昇した体験は、自分をアピールするエピソードとして使えます。
なぜならモチベーションが上がる体験とは、ポジティブなエピソードである場合が多いものだからです。
企業の多くは、ポジティブな人材に好印象を持ちます。モチベーショングラフを作成し、ポジティブなエピソードを選びだすのは効果的な方法です。
モチベーショングラフを書く際の注意点
モチベーショングラフは、就活において利用価値の高い存在です。ただし書き方によっては、あまり役に立たない可能性があることは覚えておきましょう。モチベーショングラフを書く際の主な注意点は、次の3つです。
素直にありのままを書く
モチベーショングラフを書く際の、もっとも注意すべき点は「素直にありのままを書く」ことです。これはいくら強調しても、強調しすぎることはありません。
ありのままを書かないのであれば、モチベーショングラフを作成する意味がなくなってしまいます。モチベーショングラフを書く目的は、自分を理解することです。
自分を理解するためには、ありのままの自分を知るのが一番です。ことさら自分をよく見せようとしたり、卑下したりすることは自己を理解する際の妨げとなってしまいます。
ありのまま書くことで、自分の価値観がはっきりとしてきます。その価値観を見極め、大切にすることがモチベーションをコントロールする鍵なのです。
自分の人生をコントロールするためにも、モチベーションが上下したときの体験や感情を素直に書くようにしましょう。
出来事と合わせて感情も言語化する
次に気をつけたいのが、「感情の言語化」です。モチベーションが上下するきっかけとなった出来事を、そのまま記入するのは比較的容易です。
ある程度客観視できるものですし、事実を記入すればよいだけなのでスムーズに進みます。しかし感情に関しては異なります。自分の感情をありのまま書き込むだけでは不十分です。
意識的に言語化し、分かりやすいかたちにしておく必要があります。モチベーショングラフにおいて、肝心なのは共通項を見つけだすことです。
モチベーションの上昇、あるいは下降に関係する出来事や感情を発見し、共通項をあぶりだすためには言語化が欠かせません。なぜなら言語化しないと、共通するポイントを探すのが困難だからです。
エージェントとして就活者とディスカッションしているとき、モチベーション低下の原因として感情を挙げる人がいます。
その際に「どのような状況でどういった感情を味わったのか、それがなぜモチベーションの低下を招いたのか説明して下さい」と聞くことがあります。
感情を言語化し取りだしやすいようにしておかないと、すらすらと説明することができません。感情を説明できるということは、感情を客観視できていることの証明となります。
面接時に自分の長所や短所を述べるとき、感情についても客観視して語ることができれば説得力が増します。モチベーショングラフを書く際に感情の言語化を練習しておくのは、面接にも効果があるのでおすすめです。
他人が見る事を意識して書く
モチベーショングラフを書くとき、注意しておきたいものの1つが「他人が見ることを意識して書く」ことです。これはなぜかというと、面接の際、モチベーショングラフの提出を求める企業が増えてきているからです。
モチベーショングラフを書類選考の課題とする企業がありますし、エントリーシートの代わりにする企業も存在します。
他の人には分かりにくいモチベーショングラフでは、面接官によい印象を与えるのは困難です。
他人が見ることを前提として作成するのが、モチベーショングラフを就活で活かすための大事なポイントだと覚えておきましょう。
面接官がモチベーショングラフで主にチェックするのは「いつの時点のどのような出来事なのか」と「そのときに何を感じたのか」、そして「どのような影響を人生に及ぼしているのか」の3点です。
これらについて他人が見ても分かりやすく書くことで、自己分析のできた人材であるとアピールできます。
とはいえ、他人が見ても分かりやすいのかどうか、自分では判断できないこともあるでしょう。そういった場合に役立つのが、他の誰かに見てもらうという方法です。
それにより、自分では気がつきにくい点を教えてもらうことが可能です。友達や先輩に依頼するのもよいですし、我々エージェントを利用するという方法もあります。
モチベーショングラフの書き方
モチベーショングラフは紙とペンがあれば作成できるので、書くだけなら簡単です。しかし有効に使うためには、書き方にも注意する必要があります。エージェントとして就活生におすすめなのが、次の5つのステップで書くというやり方です。
軸を記入する【縦がモチベーション、横が時間】
モチベーショングラフは何をグラフ化するのかというと、自分の人生におけるモチベーションの変化です。グラフの一種なので、2つの軸を使って作成するのが基本です。
最初に、縦と横の軸線を記入します。モチベーショングラフの場合、縦の軸にはモチベーションを、横の軸には時間を記載します。時間とは具体的には年齢のことです。
モチベーションの数値としては、上下とも0から10までとするのが分かりやすいのでおすすめです。また数値を設定せず、おおまかに記載する方法もあります
。このグラフは紙とペンがあればすぐに作成できますが、テンプレートを使用するのもよいでしょう。
モチベーションの上下が合った出来事を記入する。
軸を設定したならば、次は出来事を記入します。まず年齢ごとのおおまかなモチベーションの値を、グラフに記載します。
次にモチベーションが上下したところに、その原因となった出来事を記入するのが基本的な流れです。出来事の内容は、できるだけ詳細に記載するのがポイントです。
知っていることだからといって、省略してはいけません。なぜならモチベーショングラフにおいて大事なのが、他の人が見ることを意識して書くことだからです。
その時の感情を思い出して記入する。
次は感情を記入するステップですが、ここで大切なのが、感情をできるだけ詳しく思いだすことです。難しいようなら、次のような流れで思いだしてみるとよいでしょう。
自分が置かれていた状態をまず振り返ります。この際、メモなどに思いつく限りのことを書きだすのが肝心です。なぜなら書きだすうちに、忘れていたことなどを思いだす場合があるからです。
次にその状態や環境において、自分がとった行動や感情を振り返ります。人間の行動には感情が、多かれ少なかれ影響を与えるものです。
行動の裏にある感情を浮き彫りにすることが、役に立つモチベーショングラフを作成するコツです。
次にモチベーションの変化が生じた原因を探ります。モチベーションが変わった原因を知ることにより、問題を乗り越えるための方法をつかめるようになります。
たとえば何かを達成することでモチベーションが上昇したのなら、達成感を味わうことが問題解決のきっかけとなる可能性があります。
線で繋げて現在と未来をイメージする
モチベーションが変化した出来事を記載したあとは、隣り合った点と点を線で順番に繋げます。点だけでは見えなかったものが、線を繋げることで見えてきます。
なだらかな線の場合は、モチベーションがあまり上下せずに安定した生活を送っていたと言えるでしょう。
逆に線の角度が急で、上下に激しく動いている場合には、感情の浮き沈みが激しかったことを意味しています。
ここで肝心なのが、線をありのまま見つめることです。なぜならその流れが、ある意味自分の特徴でありユニークなポイントだからです。
自分の特徴を知れば、今なにをすればよいのかがイメージできます。また、どのような未来が待っているのかイメージすることも可能です。
このように線で繋げることで、現在と未来をイメージしやすくなるのもモチベーショングラフのメリットです。
全体から自分のモチベーションの源泉を理解する。
点と点を線で繋げたあとは、俯瞰して全体をつかみます。ここで大事なのは、モチベーションが変化する要因に一貫性があるかどうか分析することです。
要因に一貫性がある場合、それは自分のモチベーションの源泉を意味します。源泉は、モチベーションを切りかえる鍵となるものです。
源泉を知り理解したあとはそれをモチベーションのコントロールに活かす番です。モチベーションは源泉により切りかわるものですが、そこには他の要因も関係してきます。その要因とは外的要因と内的要因の2つです。
環境や外部からの影響によるものが外部要因ですし、自分の精神面や肉体の状況、感情に起因するのが内的要因です。
この2つの要因をそれぞれチェックし、どういった環境で、どのような精神状態ならモチベーションが上下するのかを分析します。
源泉を理解し、さらにこの作業をすることにより、モチベーションをコントロールする能力が身についていきます。
仮にモチベーションの源泉が「リーダーシップを発揮すること」であり、外部要因が「他の人間との共同作業」、内的要因が「達成感」であるケースはどう分析できるのでしょうか。
その場合はプロジェクトに参加してリーダーシップを発揮し、達成感を得たときにモチベーションが上昇するのだと分析できます。
参加可能なプロジェクトがあり、のちのちはリーダーシップを発揮できるような会社を選択すれば、モチベーションの上昇と維持が期待できるでしょう。
まとめ
モチベーショングラフを書き、分析することで自分に向いた職種や会社を選べるようになります。また自分に適した環境や、人間関係などを理解できるようにもなるでしょう。
このようにモチベーショングラフはメリットの大きい自己分析ツールですが、自己を分析する方法は他にもあります。
それらの中でもおすすめなのが、他己分析です。というのは、自分以外の視点から自分を分析できますし、それにより自分の思わぬ長所や短所を知ることもできるからです。
ただし他己分析にも注意点があるので、覚えておく必要があります。それは、他己分析を行ってくれる存在を見つけだすことが意外と難しい、という点です。
友人や家族に依頼できるのならば別ですが、頼むのには抵抗がある人もいることでしょう。そういった場合には、我々のようなエージェントを利用するのも1つの有効な選択肢です。
転職エージェントは、その名の通り転職のプロです。就活者に適した仕事を紹介できますし、モチベーショングラフの書き方なども指導できます。
エージェントに他己分析を依頼し、あわせてモチベーショングラフを書くことにより、より深い自己分析が可能です。まずは私たちエージェントに登録し、相談することから始めてみませんか。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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