第二新卒が大手に転職するコツ4選|第二新卒を積極採用している大手企業も公開
「大手に転職したいけど、第二新卒だと難しいかも・・・」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
たしかに前職を早期退職している第二新卒の大手への転職にはそれなりのハードルがありますが、実際のところは十分可能です。
そこで本記事では、第二新卒が大手に転職するコツ4選をご紹介いたします。第二新卒を積極採用している大手企業の例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒とは?
第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には学校を卒業後、新卒で入社した職場を3年未満で退職、転職する人を指します。
4年制大学卒業から考えると大体25~26歳くらいまでの方が該当しますが、たとえば高卒の方の場合は高校卒業時点から3年未満となるため、21~22歳くらいまでとなります。
似た言葉として「既卒」が挙げられますが、これは学校を卒業後一度も就職した経験がない人のことを指し、フリーターとほぼ同義です。
第二新卒の特徴
・最低限のビジネスマナーを備えている
・教育コストを抑えられる
・前職の社風に染まっていない
・体力、吸収力、柔軟性、伸びしろがある
「第二新卒=早期退職者」というネガティブイメージもありますが、一方でこのようなポジティブな要素もたくさんあります。
第二新卒者はまだまだ社会人経験が浅いため、具体的な実績やスキル、知識は求められない代わりに、やる気や熱意、ポテンシャルが求められます。
他にも若さゆえの体力、吸収力、柔軟性、伸びしろをアピールできます。
また、第二新卒は新卒などと違って最低限のビジネスマナーを備えているため、ムダな教育コストをかけずに済むという点でも企業にとってメリットであり、前職の社風に染まっていないため教育しやすい側面もあります。
そのため、新卒就活で失敗してしまった人材を確保する目的で第二新卒を積極的に歓迎している企業も多いのです。
第二新卒は大手に転職できる?
第二新卒には先ほどお伝えしたようなメリットが多くあります。
もちろん早期退職のリスクを懸念されるというハードルはありますが、そこをクリアしたうえで自身の強みをしっかりとアピールすることができれば、第二新卒でも十分大手企業への転職が可能です。
第二新卒を積極採用している企業例
では、実際にはどのような大手企業が第二新卒を積極的に採用しているのでしょうか?
Panasonic
まず挙げられるのはPanasonicです。
家電で有名なイメージがあるかと思いますが、他にも住宅や車載、食品流通向けソリューションやエネルギーシステム開発などのBtoB事業を手掛けています。
社会生活の向上を目指し、世界規模での文化や社会の発展を目指し未来に貢献し続けることを理念として掲げており、これを叶えるべく先ほど挙げた4つの事業を展開しています。
中でもPanasonicの強みといえるのはキッチン家電で、今急成長を遂げているリフォーム分野と併せて推進していくことでより活躍の幅を広げていくでしょう。
Panasonicは積極的に中途採用を行っており、日立製作所などのIT系メーカーから転職するケースが多いです。
SoftBank
次にSoftBankです。同社は「情報革命で人々を幸せに」という企業理念のもと、スマホその他のモバイル、インターネット、エネルギー、ロボット分野など様々なサービスを展開しています。
SoftBankは日本初のベンチャー企業として有名で、最初はパソコンの卸売りから始まり、その後M&Aを繰り返して現在のような大企業に成長しました。
中途入社よりも新卒者の比率が多く、国内の様々な業界の大手企業やSIerなどから転職してくる傾向があります。
働き方改革を積極的に行っている他、業界内でも給与が高めに設定されており、業績と個々の成績に連動したボーナスの割合が大きい特徴があります。
新事業に携われる求人が多く出されており、主に即戦力となる人材を求める傾向が強いです。
RECRUIT
次にRECRUITです。
「新しい価値の創造を通して、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな社会の実現」という企業理念のもと、HRテクノロジー、メディア&ソリューション、人材派遣の3つを軸に事業を展開しています。
RECRUITは巨大なグループを形成しているため経営破綻のリスクが低く、安定的に働けることが期待できます。各事業で業界トップを誇る分野もいくつかあり、将来性が高いといえます。
中でも特に将来性に期待できるのが、Hot pepperやじゃらんなど、日常に寄り添うサービスを展開している「リクルートライフスタイル」。
東洋経済オンライン「成長性・将来性がある会社」154社ランキングで2位にランクインしています。
新たなサービスや事業展開、海外進出にも積極的な姿勢を見せ、スピーディーに企業規模を大きくしていくその姿勢に定評があります。
大手企業に転職するメリット
ところで、「中小企業よりは大手企業の方が良いに決まってる!」とお考えの方も多いと思いますが、大手企業には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
(1)経営基盤が安定している
(2)年収が高い
(3)福利厚生が充実している
(4)教育・研修制度が整っている
(5)社会的信用が高い
経営基盤が安定している
大手企業のメリットとしてまず挙げられるのは、基本的に経営基盤が安定していることです。
大手企業には莫大な資本力があり、事業を複数軸に分けて展開している企業がほとんどのため、一部の事業の業績が傾いても他の分野でカバーすることができます。
資本力があるということは倒産やリストラのリスクが低いということですから、社員も安定的に働くことができるというメリットがあるのです。
年収が高い
次に、大手企業はその他中小企業に比べて年収が高い傾向にあります。
基本給にはさほど大きな違いはありませんが、特にボーナスや残業代として支払われる金額に違いがあります。
たとえばボーナスであれば、大手と中小企業ではそれぞれこのような支給額が想定されます。
中小企業:基本給1.5ヶ月分×年1回(+インセンティブ)
大手企業:基本給3ヶ月分×年2回
これはあくまで一例で具体的な支給額は企業ことに異なりますが、もし基本給が20万円だった場合、このケースでは大手企業と中小企業で約90万円ほどの差が生まれることになります。
ただ、大手企業では勤続年数を重ねていくほどに基本給が上がっていきやすいため、その分ボーナスも高くなっていきます。
福利厚生が充実している
次に、大手企業は福利厚生が充実しているというメリットがあります。福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類が存在します。
「法定福利厚生」・・・従業員への提供が必須である福利厚生。
例)社会保険、子ども・子育て拠出金など
「法定外福利厚生」・・・上記に追加して用意されている福利厚生。
例)通勤手当、住宅手当、健康診断受診料、退職金など
大手企業はこのうち法定外福利厚生が充実しており、社宅や寮が完備されていたり、出産祝い金を出してくれる企業もあります。
その他にも提携しているスポーツクラブや宿泊施設の利用量料金の割引、無料の社員食堂、オフィス内のドリンク飲み放題、オフィス内のマッサージの利用など、企業によって様々な福利厚生を用意しています。
また「企業型確定拠出年金」など、大手企業の社員のみが加入できる厚生年金の制度を取り入れている企業もあります。
近年では、収入面だけでなくこのような福利厚生に重点を置いている新卒者も増えており、企業選びにおいて欠かせない要素となっています。
教育・研修制度が整っている
第二新卒者の企業選びでは、「教育制度が充実しているか」という部分も特に重要視したいポイントではないでしょうか?
第二新卒は前職を早期退職しているため、具体的な実績や知識、スキルが見込めません。だからこそ、転職後にはしっかりとした教育を受けてスキルをつけたいと考えている方も多いはず。
その点大手企業は教育や研修に力を注いでおり、業界の動向を知るための研修や仕事で活かせる知識・スキルを培う研修などが用意されています。
また、資格の取得をサポートしてもらえたり、定期的にセミナーが開かれるなど、スキルを磨く機会を多く得ることができます。
社会的信用が高い
最後に、大手企業は社会的信用が高いメリットがあります。各種ローンの審査に通りやすくなる他、転職の際にも一定の信用を勝ち取りやすくなります。
「大手企業に勤めていた=それなりの能力や実績がある」と判断してもらえるのです。
その点でいくと、キャリアの中に一定期間大手企業に勤めた経験が入っているといないとでは大きな差があります。
大手企業に転職するデメリット
メリットが多くみられる大手企業ですが、一方でデメリットも決して少なくありません。
(1)若手が活躍しづらい
(2)やりたい仕事ができない可能性が高い
(3)理想とのギャップが生まれやすい
(4)実力が評価されるかは企業次第
若手が活躍しづらい
上記でもお伝えしたように、大手企業は教育制度が充実しているため、しっかりとスキルアップしていくことができます。
しかしその分、教育を丁寧にされすぎてなかなか自立まで到達できずに悩んでしまうというケースもあるのです。
特に大手企業の場合は上のポストが空かない限りは役職に就きづらいということもあり、現状維持が続くことも想定されます。
自分の成長を実感しづらく、代わり映えのない毎日を過ごす可能性が包含されていることを念頭に置いておく必要があります。
やりたい仕事ができない可能性が高い
次に、大手企業ではやりたい仕事ができない可能性が高いです。というのも大手企業はその社員数の多さから、個人の意見や希望があまり反映されない傾向があるからです。
第二新卒の場合は中途採用のため新卒のようにどの部署に配属されるかわからない、とまでは言いませんが、業務のスキームやマニュアルが確立されていて、自分流での働き方がしづらい傾向があります。
もちろん自分から仕事を取りに行くということもできますが、基本的には分業制で細かく担当が振り分けられるため、一部の業務に特化して働くことが想定されます。
そのため、プロジェクトの全体を見通して、そのうえで業務の進め方を考えたいといったタイプの方にはあまり向いていない可能性があります。
理想とのギャップが生まれやすい
他よりも福利厚生が充実している、ワークライフバランスが取りやすいなど、大手企業だからこその良い評判を多く耳にすることがあると思います。
しかし、「大手企業だから」と高い理想を掲げて入社すると、実際はやりたい仕事をさせてもらえなかったり、なかなか出世できなかったり激務だったりと、理想とのギャップが生じやすくなります。
大手企業への転職だからこそ理想と現実のギャップが生まれやすく、結果早期退職に繋がる可能性を秘めていることを理解しておく必要があります。
大手企業への転職を考える際には、きちんと自己分析と企業分析を行い、できるだけ理想とのギャップを少なくするように努めましょう。
実力が評価されるかは企業次第
また、大手企業には実力が評価されるとは限らないというデメリットもあります。ベンチャー企業などの実力主義とは違い、大手企業には年功序列の傾向があるからです。
年功序列の組織では成果がただちに昇給や昇格に結び付くということはなく、年次ごとに年収の上限が設けられていることもあるため、実力を評価してもらいたい方やスピード出世を夢見ている人には不向きといえます。
第二新卒が大手に転職するコツ4選
では、第二新卒者が大手企業に転職するには、具体的にどうすればいいのでしょうか?ここでは主に中小企業から大手企業を目指す場合を想定してお伝えします。
「長く働く意思があること」を伝える
第二新卒者は企業から、「前職を早期退職した=転職後も早期退職してしまうのではないか」という懸念を抱かれやすいです。
そのため、まずは最低でも転職後は早期退職をしない、つまり長く働く意思があることを示す必要があります。
しかし、これはただ言葉に出して伝えただけでは説得力がないため、具体的な志望動機を通して伝えるのが得策です。
その企業だからこそ、自分だからこそ感じる志望動機を伝えることができれば、「そういった熱い思いでうちの企業への入社を考えてくれているなら、長く働いてくれるかもしれない」と考えてもらうことができるのです。
また、面接では前職の退職理由について質問されることが想定されますが、ここでも早期退職の懸念を払しょくしておく必要があります。
「もっと成長できる環境に身を置きたかった」「スキルアップのための勉強時間を確保したかった」など、転職後の意欲がうかがえるポジティブな退職理由ならそのまま伝えて問題ありません。
しかし、転職後の意欲が見えにくいようなネガティブな理由で退職したという場合には、それに対する反省を伝えたうえで、具体的な改善策を提示するようにしましょう。
「大手であること」以外の理由を見つける
大手企業は、特に中小企業から応募してくる第二新卒者に対して「大手だからっていう理由で応募してきてるんじゃないか」という意識を少なからず持っていることがあります。
もちろん大手企業にはたくさんのメリットや魅力がありますから、大手だからこそその企業に応募した、応募したいと思っているという第二新卒の方は多いでしょう。
しかし、大手だからという理由だけで応募してしまうと「給与やネームバリューなどの表面的なところばかりを見ている人材」とみなされてしまい、なかなか内定に繋がりません。
そのため、大手企業という要素を一旦置いておいて、その企業ならではの魅力を見つけることが大切です。
大手だから入社したいと感じているが、応募した理由はそれだけではないということを志望動機や面接での質疑応答でアピールすることで、より熱い入社意欲を伝えることができます。
「中小だからこそ培えた能力」をアピール
先ほどもお伝えしたように、大手企業は分業制のため一部の業務にしか携わらないという現象が起こりがちです。
しかし中小企業に勤めていた方であれば、幅広い業務に携わった経験や、複数のプロジェクトを並行して進めていた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
そういった中小企業だからこそ培うことができた能力を中心に、自己PRなどに盛り込んでアピールすると効果的です。
前職とその企業のギャップを理解しておく
最後に、前職と応募先の大手企業との間にあるギャップについてきちんと理解しておくことが大切です。たとえばベンチャー企業出身の方が大手企業を受ける場合を例に挙げてみましょう。
前職のベンチャー企業では実力を評価する文化が根強く、スピーディーにキャリアアップすることができていたとします。
しかしそこから大手企業に転職するとなると、年功序列型で成果を上げてもなかなか出世できなかったり、年収に上限が設けられてしまうなど、ベンチャー企業出身の人からするとストレスに感じる面が多々あるかもしれません。
企業はそういった前職とのギャップに対して、その応募者が問題なく働いていけるかもチェックしています。
もしそういったギャップに強いストレスを感じてしまうと、早期退職に繋がってしまうからです。
そのため、前職の企業と転職を希望する大手企業の文化の違いをあらかじめしっかりと把握しておき、面接でそういった部分を質問されてもすぐに答えられるように準備しておきましょう。
大手への転職ならエージェントが強い
いかがでしたか?本記事では第二新卒が大手へ転職できるかをお伝えしました。
しかし中には、自分一人で対策を進めても「これで大丈夫なのかな・・・?」と不安になったり、実際に大手を数社受けて「全然内定がもらえない・・・」と悩んでらっしゃる方も多いでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
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本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
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