「人間関係」が原因で仕事を辞めたい時の対処法5選|転職するだけじゃ効果なし?
「職場の雰囲気がすごく悪くて毎日ピリピリしている」
「無視や陰口がひどくて精神的に末期」
「自分って嫌われてる・・・?」
「上司や先輩からのパワハラがひどい」
このように、職場での人間関係で悩んでいて「今すぐ仕事辞めたい!」と感じている方は残念ながら少なくないことと思います。
そこで本記事では「人間関係」が原因で仕事を辞めたい時の対処法5選をご紹介いたします。
またその対処法を試しても人間関係が改善されない時の対処法や、転職を決めた際に考えるべきこともご紹介しております。
少しでもお役に立てれば幸いです。
退職理由に多い「人間関係」
日本労働組合の「仕事の退職動機に関するアンケート」によれば、20歳以上の会社員の男女528名が考える退職理由のTOPはこのようなラインナップとなっています。
第1位 職場の人間関係 38.6%
第1位 評価・待遇に不満 38.6%
第3位 仕事の進行が非合理的 26.5%
第4位 他にやりたいことがある 24.3%
第5位 仕事の量が多い 22.2%
これによれば、「職場の人間関係」と「評価・待遇に不満」が共に38.6%で同率1位となっています。やはり人間関係でお悩みの方は多いんですね。
この結果からわかるのは、良い人間関係を築きたいと考えている方が多いにも関わらず人間関係の悪化が生じているということです。
では、どうして人間関係は悪化してしまうのでしょうか?次の項目ではパワハラやセクハラなどの特殊なケースを除いた一般的な観点から見ていきます。
人間関係が悪化する原因
人間関係が悪化する原因の代表例としては下記が挙げられます。
(1)コミュニケーション不足
(2)日頃からの観察が足りていない
(3)相手本位ではなく自分本位になっている
(4)自分の普通が相手の普通だと考えている
まずコミュニケーション不足や日頃からの観察が足りていないことが人間関係悪化の原因になり得ます。
というのも、これらが不足していると相手がどういう人間性なのか、どういう時にどういった反応をするタイプの人なのかという部分を深くキャッチアップすることが難しくなるからです。
たとえば、自分は出勤時に必ずその相手に挨拶するように心がけているのに、相手からはいつまで経っても軽い会釈程度しか返ってこないとします。
しかも、自分以外の数人とは普通に挨拶を交わしていたとしたらどうでしょうか?
「自分は嫌われているんじゃないか」と不安になる方もいれば、「自分なんかした!?」と腹立たしい気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
しかしその人のことをよく観察するうちに、実はすごく人見知りで慣れた相手としか目を合わせて挨拶ができない性格で、なおかつ仲の良い数人とは一緒にランチを食べるような間柄だということがわかったとします。
この時、特に業務上で関わることがなくランチにも一緒に行ったことのない相手だったから、自分とは挨拶がしづらかったんだという仮説が立てられます。
このように、相手をよく観察してその性質や特徴を理解することで不必要にストレスを感じにくくなったり、「じゃあ数人でランチに誘って距離を縮めてみよう」という改善策も打つことができるのです。
また自分が自分本位になっていたり、自分の普通が相手にとっても普通のことだと考えていると、「こっちはこんなに頑張ってるのになんであの人はこうしてくれないの?」などと、相手に自分の常識を押し付けて、結果人間関係に溝ができやすくなるのです。
ただし、ここでお伝えしたのはあくまで「自分が変わることで解決できる原因」であり、実際には自分にはどうしようもないことも人間関係においては多々発生します。
次の項目では自分の工夫次第で解決できる方法と、自分だけではどうにもならない時の対処法をご紹介いたします。
「人間関係」が原因で仕事を辞めたい時の対処法5選
コミュニケーション量を少し増やしてみる
まずは、コミュニケーション量を増やしてみることです。先ほどもお伝えした通り、コミュニケーションをあまりと取っていないからこそ相手を理解できずに勘違いしてしまうこともあります。
相手に悪意がなかった場合には、コミュニケーションを取るうちに意外と仲良くなれることもあります。
仕事の話だけでなく、休日の過ごし方や趣味について質問して、お互いの共通項があればそれについてもっと話題を振ってみましょう。
ただし注意していただきたいのは、距離を縮めようと考えるあまり距離が縮まりすぎてしまうことです。
人間関係を良好に保つには、あくまで一定ラインの壁をキープしておくことが理想的です。たとえば、週に1.2度一緒にランチに行くくらいの感覚です。
これが行ける時は必ず一緒に行くような距離感になってくると、相手の手前他の人との人間関係を築きづらくなったり、親しき仲にも礼儀がなくなってくることもあり新たなトラブルの発生に繋がります。
さじ加減が難しいところではありますが、近すぎず遠すぎない距離感を念頭に置いたうえで、コミュニケーション量を少し増やしてみることをおすすめします。
相手をよく観察する
次に、日頃から相手をよく観察するようにしましょう。たとえば、やたらとイライラしていることが多くて八つ当たりしてくるような従業員がいたとします。
通常であれば「この人なんなの?感じ悪いな」で終わってしまうところを、一歩留まって「どうしてこの人はこんなにイライラしているんだろう」とその原因を考えてみるのです。
その人の日頃の働き方や周りの人とのやり取りを見ているうちに、その人の業務量がとても多かったり、量自体は多くないけれど業務の種類が多くてパンクしていることがわかったとしたらどうでしょうか。
その人の上司に相談するなどして業務内容を整理してもらうことで、多少改善する可能性があります。
異動できないか上司に相談する
もしやたらと仕事を押し付けられたり仲間外れにされるなど、自分の工夫だけではどうにもならないような状況にある場合には、直属の上司などの信頼できる人に相談して異動できないか聞いてみるのも手です。
第三者の意見を取り入れる
また家族や他部署の同僚、友人などに相談することによって、自分では客観視できていなかった部分に気づかされる可能性があります。
「そういえば私も前職で同じようなことがあったよ~」と経験談を教えてもらえることもあり、その時の解決方法を参考にすることもできるでしょう。
人事部や社内カウンセラーに相談する
それでも改善されない場合には、人事部や社内カウンセラーに現状を細かく話して相談することが必要です。
特にパワハラやセクハラなどに該当するかもしれない場合には、事態がより深刻化する前にできるだけ早く相談するようにしましょう。
異動させてもらえたり、参加するプロジェクトを変更させてもらえる可能性があり、転職以外の選択肢が見つかるかもしれません。
それでも人間関係が改善されない時の対処法
しかし、それでも人間関係が改善されない時には「転職」することもひとつの手段です。
ただし、人間関係でのストレスやトラブルはどんな職場でも起こり得るもの。次の職場で働く人たちが自分と合う人間性かどうかはわかりません。
また人間関係がうまくいかなかったからと転職を繰り返していてはキリがないため、転職を考える際には下記の2点について考えることをおすすめします。
(1)人間関係以外にも辞めたい理由があるか
(2)今後どうなっていきたいか
まず人間関係以外にもその職場を辞めたい理由があるかどうかを考えましょう。もしあるのであればそれらの解決策も一緒に考えましょう。
それらが解決すれば、人間関係の悩みも多少改善されるかもしれません。
また、「今の職場を辞めたいから転職したい」という考えで転職してしまうと、転職に対して後悔したり、そもそも内定がなかなかもらえない状況に陥りやすくなります。
大切なのは「今後自分がどうなっていきたいか」を考え、それに沿った職場選びや仕事選びを行って転職することです。
辞めたい理由と合わせて今後どうなりたいかを軸に転職先を選ぶことで、企業からも「この人材はうちに合っているな」と考えてもらいやすくなり、内定に繋がるのです。
転職を考えるきっかけはネガティブなものだったとしても、転職する理由はポジティブであることが望ましいです。
転職を決めたら考えるべきポイント
なお、転職するぞと決めた時にぜひ考えていただきたいポイントがあります。
(1)円満退職すること
(2)心身共に休息を取ること
(3)労働環境の良い職場に転職すること
※失業保険受給の手続きをする
まずは円満退職することを第一に考えることをおすすめします。
詳しくは本記事の最後でご紹介しますが、「どうせ辞めるし」と雑な辞め方をしてしまうと後々後悔することに繋がるため、まずは円満退職することを前提に退職手続きを進めるようにしましょう。
そして転職を考える時、真面目な方ほどないがしろにしがちなのが心身ともに休息をとることです。
日頃の疲れに加えて人間関係のストレスが蓄積されていますから、自分が思っている以上に心も体も疲れ切っているはずです。
転職先で良いスタートを切るためにも、転職前に数日休息期間を設けて心身ともに健康になっておくことが望ましいです。
そして、転職後は労働環境の良い職場に転職することを軸に転職活動を行いましょう。労働環境の良い職場とは、「残業が多くなく、正しく残業代を受け取れる職場」とするのが良いでしょう。
特に労働環境の劣悪な職場で働いていた方は「今の職場を辞められるならどこでも良いからとにかく早くここから抜け出したい」と焦って転職を行い、職場を細かく吟味しなかった結果また労働環境が悪い職場に転職してしまうことがあります。
労働環境の劣悪な職場は心身共にストレスが蓄積されやすいため、精神状況が悪化しやすくなり人間関係のトラブルが起きやすい傾向があります。
そのため、できるだけ適性な業務量を適性に与えられ、適正に評価されて適性な給与が支払われる職場に転職することを目指しましょう。離職率の低い職場を選んで転職できればなお良いですね。
もし「本当に自分に合った職場と出会いたい」「働きやすい職場に出会いたい」という方には、一人で求人を探すよりも就・転職エージェントのアドバイザーに相談して求人を紹介してもらう方法がおすすめです。
【転職エージェントとは?】
専属のキャリアアドバイザーが転職活動の準備~入社までをサポートしてくれるサービスです。
カウンセリングを通じて自分に合った仕事を紹介してもらうことができ、履歴書・面接対策や面接日程の調整などを代行してもらえます。
転職エージェントには経験者層に特化したものやIT業界のみ対象にしているものなどさまざまなサービスがあるため、自分に合ったエージェントを利用するのが良いでしょう。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは若年層に特化してサポートを行っている他、このようなメリットがあります。
ご紹介する企業はプロの観点で厳選しているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。
「本当に自分に合った企業を知りたい」「転職先の選択肢を増やしたい」とお悩みの方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
ちなみに、人間関係に悩まされずに働きたいという方には「一人でできる仕事20選」を下記の記事にまとめておりますので、ぜひこちらも参考にしてください。
ちなみに上記に注釈として記載していますが、退職してから転職する前の間に少し長めのブランクが空くかもしれないという方は、失業保険手当の受給についても念頭に置いておく必要があります。
こちらは失業した時に一定額を国から援助してもらえる制度で、条件に当てはまる方は誰でも受給することができます。
こちらについては下記の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひこちらも参考にしてください。
退職するなら必ず「円満退職」を
ここまでお読みくださりありがとうございます。最後に退職について一点お伝えさせてください。
「この職場を退職する」と決めると、想像以上にモチベーションが下がって仕事のパフォーマンスが大幅に下がったり、周りの人に対してそこまで気を遣わなくなるということは誰にでもあることです。
しかし、「もうすぐ辞めるしどんな風に思われても自分には関係ない」と考えての行動なのであれば、少々考えを改めた方が良いかもしれません。
というのも、自分にはもう関係ないことだからと引継ぎが雑になってしまったり、繁忙期の真っ只中に突然辞めてしまうなどすると、周りの従業員たちに「感じの悪い人だったな」というイメージだけを残すことになります。
そうなるとその後同じ業界に転職した場合、業界内の繋がりで前職に知り合いと顔を合わせたり、自分の良くない噂が知らないところで広まってしまうなどの可能性は十分にあります。
今すぐ全部放り出してしまいたい!というお気持ちもわかりますが、ここは後々のことを考えてグッとこらえることが得策です。
円満退職するための5ポイント
今の職場を円満退職するためには、最低限下記のポイントに留意するようにしましょう。
(1)退職希望日の3ヶ月前には退職の意志を伝える
(2)繁忙期の退職は避ける
(3)できるだけポジティブな退職理由を伝える
(4)引継ぎは丁寧に行う
(5)挨拶周りを行う
まず、退職希望日の3ヶ月前(少なくとも1ヶ月前)には退職を伝えることが円満退職のポイントとなります。
民法627条1項によれば、期間が定められていない雇用契約を結んでいる場合には、退職の申し入れから2週間経過すれば使用者の許可がなくとも退職できることになっています。
ただ円満退職をするという観点で言えば、3ヶ月前から伝えておくことで後任を選定してもらったり細かい引継ぎが可能になり、職場としても負担が減るためおすすめです。
また、職場にできるだけ負担をかけないという意味でも、繁忙期真っ只中での退職は避けるのが無難です。
「こんな時期に退職するなんて・・・」と残った従業員たちに良くないイメージを与えかねません。
また、上司に退職の意志を伝える際には「〇〇の仕事にチャレンジしてみたい」「将来〇〇を達成するためにスキルアップしたい」などとできるだけポジティブな理由を伝えると、上司としても背中を押して上げやすくなります。
そして引継ぎは可能な限り細かく丁寧に行うことを心掛け、事前に関係各所に挨拶メールを送ったり、可能な場合は直接足を運んで簡単に挨拶を済ませておくと良い雰囲気の中退職することができるでしょう。
ちなみに、スムーズに円満退職するための方法や、パワハラを受けている場合の退職についても詳しくまとめている記事がございますので、ぜひこちらもお役立ていただけましたら幸いです。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!