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グループディスカッションの立ち回りポイント5選!苦手なテーマは〇〇で乗り切る?!

就活の選考において、実施されることも多いのが「グループディスカッション」です。ただ、グループディスカッションの「流れや対策方法がよくわからない」と悩む就活生も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、グループディスカッションの概要や行われるそもそもの目的、基本的な流れや立ち回りのポイントについて解説します。

グループディスカッションとは?

就活シーンで見聞きする機会も多いグループディスカッションですが、そもそもどのようなものなのでしょうか。ここでは、グループディスカッションの特徴やグループワークとの違いについて見ていきましょう。

グループディスカッションとは、就職活動で広く活用されている選考手法のひとつです。特に新卒採用時に実施される傾向にあります。

複数人の参加者をグループ分けし、与えられたテーマをもとにさまざまな議論を行うことが一般的です。

基本的にテーマは企業側が決め、内容は企業の課題解決策や時事問題に対する意見交換など、「正解がない」ものについて議論することになります。

さまざまな視点から意見交換を行い、その結果としてグループの結論を出してもらうという選考手法です。企業によっては各グループでどのような結論に至ったのか、結果発表を求められるケースもあります。

なお、グループディスカッションでは時間制限が設けられることが一般的です。企業によっても異なりますが、30分~1時間程度が目安となります。

個別面接・集団面接との違い

就活における個別面接や集団面接では、面接官の質問に答えて自身の売り込みをするケースが一般的です。

一方、グループディスカッションでは議論中の立ち振る舞いや発表する姿勢、結論などを通じてPRするという違いがあります。

グループディスカッションとグループワークの違い

グループディスカッションと似たものに「グループワーク」というものがあります。グループディスカッションでは主に与えられたテーマについて、グループ内で議論して結論を出すことになります。

一方、グループワークでは与えられたテーマについてグループで考えたり、何かを作ったりすることが一般的です。両者に明確な違いはなく、企業によって定義や呼び方が異なることがあります。

したがって、就活におけるグループディスカッションやグループワークはそこまで違いを意識せず、複数人で企業が提示したテーマに挑戦し、その内容や結果をチェックされる選考方法であるという認識でいれば問題ないでしょう。

なぜ選考でグループディスカッションを行うのか?

そもそも、なぜ企業の選考においてグループディスカッションが行われるのでしょうか?

それは、書類選考や面接だけでは判断できない就活生の個性や能力を、グループディスカッションによって確認することができるからです。

それでは、具体的に企業側はどのようなことを意識して見ているのでしょうか。チェックされる主なポイントについて見ていきましょう。

もともとの性格や価値観

グループディスカッションでは議論を通じ、その人が「どのような立ち位置でどのような発言をするのか」をチェックされます。書類選考や個人面接においても、ある程度の人柄を理解することは可能です。

しかし、集団のなかで他者と関わる姿を見ることで、その人のより本来に近い様子を確認することができます。

複数人のなかでどのような振る舞いをするのかによって、個性や人間性がよりリアルにつかめるのです。

そのため、グループディスカッションでは議論の内容はもちろん、その場での立ち振る舞いも見られている点に注意する必要があります。

リーダーシップ

グループディスカッションでは初対面の人でグループがつくられ、議論して結論を出す必要が生じます。

こうしたお互いのことをよく理解できていない状態で、「誰がどのように議論を進めて話をまとめるのか」が評価されます。

議論を決断に導いたり意見をうまくまとめたりするリーダーシップは、ビジネスにおいて欠かせないものです。

リーダーシップが備わっている人は仕事でも活躍できる可能性が高く、企業側はその能力を兼ね備えているかどうかをチェックしています。

論理的思考力

エントリーシートや履歴書などは、その人の考えや意見をきちんと整理した状態で作成することができます。しかし、グループディスカッションではそうはいきません。

人が集まればそのぶん自分とは違ったり、想定外の意見も出てきたりします。こうした他人の意見を踏まえつつ、議論を進めて話をまとめる必要があるでしょう。

社会で仕事をするとなると、自分の考えをきちんと伝えつつ、さまざまな意見に耳を傾けてうまく取り入れる柔軟性が必要になります。

具体的な意思や根拠を示してわかりやすく相手に説明できるスキルや、必要な情報を取捨選択する力が求められるのです。社会人の必須スキルとなる論理的思考力が備わっているかどうかがチェックされます。

協調性

企業で働くとなると、人との関わりは避けて通れないものです。集団のなかで仕事をするためには、協調性が必須となります。

書類選考や面接などでは1対1のやり取りが基本となるため、どうしても個人の協調性を測ることは難しいものです。

一方、グループディスカッションでは判断が難しいコミュニケーション能力を見ることができます。主に、自分の意見を言えるだけではなく周りの主張をしっかりと聞くことができるかがチェックされます。

また、議論の全体的な流れを活発化させられるかどうか、その場の雰囲気を読んで発言ができるかどうかという点もあわせて評価されやすいでしょう。

他者への思いやりや配慮

グループディスカッションではさまざまな意見が飛び交います。ときには、異なる考えに対し反対意見を述べなければならないシーンもあるでしょう。

それ以外にも、議論から外れた主張をする人もいるかもしれません。このようなときに、最初から否定するのではなく、相手に配慮しつつ自身の意見を述べられるかどうかが評価される点となります。

また、なかなか発言ができていない人に対して「どう思いますか」などと話題を振れるかどうかもチェックされやすいポイントです。

グループの雰囲気が悪くならないように、他者への思いやりや配慮ができるかどうかが見られます。自分が前に出るだけではなく、メンバー全員で良い結果を残そうとする周りへの配慮が問われます。

発想力

ビジネスでは斬新な発想ができたり、独自の着眼点を持っていたりすることも重要です。グループディスカッションは議論を続けるなかで、良いアイデアが浮かばず考えが煮詰まってしまうこともあります。

このようなとき、積極的にアイデアを出して突破口を開く発想力も評価の対象となるでしょう。

グループディスカッションの進め方

企業によって前後する部分はあるものの、グループディスカッションの基本的な流れというのはある程度決まっています。

事前にどのような流れでグループディスカッションが進んでいくのか、おおまかな流れについて把握しておくことが肝心です。一般的なグループディスカッションの進行を7つのステップにわけて見ていきましょう。

ステップ1:グループ分け

グループディスカッションに参加する人をグループ分けしていきます。なお、グループの人数はさまざまであり、企業によって異なります。

ステップ2:自己紹介

初対面の人で議論していくことになるため、まずグループ内で順番に自己紹介をしていきます。

新卒採用時は大学名や名前などを交えて自己紹介を行うことが多いでしょう。自己紹介はアピールのチャンスでもあるため、印象に残るように得意なことを盛り込むケースもみられます。

ステップ3:役割の決定

ビジネスにおける会議では、進行を円滑なものにするため事前に役割を決めておきます。グループディスカッションも同様に、あらかじめ個々の役割を決めておくことが基本です。

主な役割には「リーダー」「タイムキーパー」「書記」などがあります。リーダーは限られた時間内でディスカッションを効率的に進行させるために必要な役割です。

場を仕切るというよりも議論が円滑に進行し、周囲が発言しやすいようまとめる役と捉えると良いでしょう。

タイムキーパーはその名前の通り、時間内に議論をして結論が出るよう時間管理を行う役です。

ディスカッションが盛り上がりすぎて、「結局結論が出る前にタイムオーバーになってしまった」というケースは何としても避けなければなりません。

タイムキーパーは議論する時間、話をまとめて結論を出す時間というように、配分を考える重要な役割です。

自らもきちんと意見を述べつつ、時間経過を知らせて進行をサポートしていきます。書記はディスカッション中の意見をまとめておく役です。

要点をメモとして残し、議論の全体像をわかりやすい状態にしておきます。1人だと大変な場合は2人を書記係とするケースもあります。

ステップ4:テーマ・ルールの発表

自己紹介や役割分担など、ディスカッションの準備が整うと企業の担当者からテーマやルールが発表されます。

制限時間や結果発表の有無、注意事項などの説明を受け、そのルールにのっとりディスカッションを進行していきます。

この時点でテーマの内容や注意事項などに聞き漏れがあると、評価が下がる原因になり得るため注意しましょう。傾聴力や理解力をチェックされていると意識する必要があります。

ステップ5:ディスカッション

提示されたテーマに沿って、議論を行っていきます。個人の意見を述べるシーンと分析のシーン、意見をまとめるシーンなど多角的な視点でディスカッションを進めましょう。

グループ内で発言が偏ったり制限時間を超過したりしないよう、リーダーやタイムキーパーなどがうまくサポートする必要があります。

ステップ6:結論を出す

制限時間がくる前に、グループ内で出た意見をまとめて結論を出します。個人の意見として尊重すべき点と絞るべき点のバランスをうまく取り、最終的な結論を出しましょう。

なお、結果発表の場が設けられている場合は、結論を説明する人を決めておきます。

ステップ7:結果発表

グループディスカッションの締めとして、議論した結果を発表します。就活におけるディスカッションは、結論だけではなく議論中の個々の様子が評価に大きく影響します。

正解・不正解にこだわらずに胸を張って結果を発表しましょう。

頻出テーマ

グループディスカッションではいくつか頻出テーマがあり、それらをしっかりと押さえておくことが重要です。頻出テーマとそれぞれのポイントについて見ていきましょう。

抽象的なテーマ

グループディスカッションでは「抽象的なテーマ」が多く出されます。これは抽象的なテーマを議題として、参加者が1つの結論を出すタイプのものです。

誰でも自由に意見を持ちやすい反面、それぞれの主張が交錯して答えを出しにくいという側面があります。

抽象的なテーマの具体例としては、「学生と社会人の違いを明らかにする」「AIによる生活はどう変化するのか」「オリンピックに4つ目のメダルがあるとすれば何色になるか」などが挙げられます。

抽象的なテーマが出された場合は、条件から議論することがポイントです。誰でもすぐに意見を出しやすいため、自由に議論を始めると意見がまとまりにくくなってしまいます。

したがって、このタイプのディスカッションでは意見交換からではなく、まず一定の基準を設けておくことがポイントとなります。

最初に定義づけを行い、そのうえで結論を出すという流れをつくることで円滑にディスカッションを進行できるでしょう。

課題解決型のテーマ

課題解決型は就職活動の定番ともいえるテーマです。これは課題・目標が明確であり、その課題解決策を導き出すことを主な目的としています。

なお、課題解決型テーマでは企業側が簡単な資料を用意している場合もあります。企業に関連するテーマや時事に関するテーマなどが多く出題される傾向です。

具体例としては、「日本でキャッシュレス決済を普及させるためにはどうすればいいのか」「百貨店の売り上げを伸ばすための解決策」などが挙げられます。

課題解決型のテーマが出題された場合は、「現状分析をきちんとする」ことがポイントとなります。

まずはテーマの定義づけを行い、その後現状をよく分析し、課題を生み出している原因について議論を進めていくことが重要です。

徹底した現状分析によって、その原因を打破するための現実的なアイデアを生み出しやすい状況をつくれます。

また、いくつかのアイデアが出た場合は、より実現可能の高い案に絞り込んでいくと良いでしょう。そして、そのアイデアについて詳細を議論していくことが、結論を導き出すための近道となります。

資料分析型のテーマ

資料分析型のテーマは与えられた資料を読み、最善となる解決策を提示することを目的としたディスカッションです。資料やそこから得た事実をもとにして議論を進めるスタイルとなります。

事実ベースでの議論となるため、ディスカッションの前に個人ワークの時間が設けられるケースもみられます。

具体例としては、「某ショッピングセンターの隣に建設する場合は何が適切か」「某テーマパークの料金を固定と変動のどちらに設定すべきか」というようなものです。

資料分析型のテーマは資料から必要な情報を読み取り、その事実をベースとした意見を出すことがポイントとなります。

このテーマでは周囲を納得させられる意見というよりも、いかに事実に基づく意見を述べられるかということが注目されます。

物事を構造的に捉えるスキルが評価されやすく、結論の妥当性について見られやすい傾向です。論理的な思考能力や仮説の構築力といったスキルが試されるテーマであることを意識しましょう。

攻略のポイント5選

グループディスカッションを制するためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、グループディスカッションを成功させるための5つのポイントを見ていきましょう。

リソースが無いテーマでは、意見を出すまでの背景を論理的に伝える

グループディスカッションにはテーマが設けられており、なかにはリソースがないケースもあります。このような場合は、意見を出すまでの背景を論理的に伝えることが重要です。

リソースがなくざっくりとしたイメージの課題は、人それぞれ捉え方が異なり意見にばらつきが生じやすくなります。

そこで、なるべく意見を出し合う前に課題のイメージを具体的に決めて、グループ内で共有する必要があるのです。

そもそもどのような問題があり何について議論するのか、議論する背景と方向性をしっかりと共有しておきましょう。

様々なテーマで練習しておく

グループディスカッションは企業に与えられたテーマやそのときの参加メンバーによっても結果が大きく変わってきます。

したがって、多種多様なパターンに落ち着いて対応するためにも、極力さまざまなテーマで事前練習しておくことがおすすめです。

本番のディスカッションまでに場数を踏み、冷静に対処できるスキルを磨いておきましょう。友人や家族に声をかけ、幅広いジャンルのディスカッションに挑戦してみることがポイントとなります。

難易度の高いテーマから身近なテーマまで、ジャンルを問わず練習をしておくことでコツをつかみやすくなります。

また、練習の風景を録画しておくことも一案です。録画内容をあとで見直すことで、自身のクセや振る舞いなどを客観視できます。

これにより、強みや弱みを把握しやすくなり、本番に向けて具体的な改善点を洗い出すことができるでしょう。

フィードバックをもらう

自身を客観視することは、どうしても難しいものです。そこで、グループワークを行ったあとに第三者からのフィードバックを受けることも良い方法といえます。

企業の担当者がいれば、気付いた点について教えて欲しいと声をかけてみましょう。場合によっては自身が成長するための貴重な意見を得られる可能性があります。

自分の役割は果たせていたか、議論の流れに問題はなかったか、具体的な投げかけをしてみることもおすすめです。

他人から指摘されてはじめて気付くことも多いため、その意見に耳を傾けることが成長の鍵となります。

様々な役割を経験しておく

グループディスカッションではリーダーやタイムキーパーなどさまざまな役割があり、それぞれ求められるスキルや振る舞いも変わってきます。

それに伴い、性格や個性の関係で得手不得手な役割がはっきりと決まる人もいるでしょう。だからといって、本番前の練習でいつも同じ役割ばかり担当することは避けたほうが無難です。

なぜなら、同じ役割ばかり担当すると、その考え方や振る舞い方が染みついてしまう可能性があるためです。

たとえば、本番のディスカッションで自分と同じタイプの人がいたとしましょう。この場合、自分の得意とするポジションをほかの人が担当する可能性も出てきます。

すると、本番のディスカッションで経験のないポジションになったとき、立ち振る舞いがわからず焦ってしまうリスクがあるのです。

本番で冷静に対処できるよう、決まった役割ばかりではなく、さまざまなポジションを経験しておくことがおすすめです。

広くさまざまな役割に挑戦すれば、本番のディスカッションにも安心して臨むことができます。それに、得意なポジション以外も経験しておけば、本番で困っている人がいるときにサポートすることができるでしょう。

経験を積むことで協調性が磨かれ、よりチームに貢献できるようになります。

アイテムも活用しよう

グループディスカッションでは進行をより円滑にするため、アイテムを活用することがおすすめです。たとえば、ノート・模造紙・付箋などを活用すると良いでしょう。

企業から与えられたテーマやルールを速やかに理解・記憶するためには、ノートにメモを取ると効果的です。

また、ディスカッションの進行中にどのような流れで誰がどのような発言をしたのか、きちんと記録する必要があります。要点を文字でまとめることで思考は整理され、自身の意見がすっきりとまとまります。

全体像がつかみやすくなり、新たな展開へのアイデアや発言のチャンスを冷静に分析しやすくなるのです。ノートやメモを有効活用することで、よりディスカッションの質を高めることができます。

それ以外にも、模造紙を用意しておき、そこに付箋を貼ることも良い方法です。付箋にはメンバーのアイデアや要点をメモしておきましょう。

それを模造紙に次々と張り出してツリー化していくことで、ディスカッションの進行具合を視覚的に把握できるようになります。

ある程度ツリーができてくれば、図形化されたディスカッションの方向性とまとめが見えてくるでしょう。

グループディスカッションは時間制限が設けられているぶん、いかにスムーズに議論の全体像を把握できるかが重要になってきます。

このような点からも、模造紙や付箋などのツールを使った情報の可視化は非常に有効なものとなるでしょう。

まとめ

グループディスカッションは就活シーンで広く実施されている選考手法です。初対面となる複数人でグループ分けされ、企業から与えられたテーマに沿って議論することになります。

グループディスカッションでは書類や面接などではなかなか把握できない、個人の性格や価値観、思考力や協調性などを測ることができます。

このような点を企業側に評価されているという意識を持ち、ディスカッションに臨むことが重要です。

なお、ディスカッションの基本的な流れはまずグループ分けと自己紹介を行い、続けて個々の役割を決めていきます。

その後、企業によるテーマ・ルールの発表後にディスカッション開始となり、結論を出すことが一般的です。

また、グループディスカッションは抽象的なテーマ・課題解決型のテーマ・資料分析型のテーマなど、頻出テーマがあります。

さまざまなテーマや役割を練習で経験しておいたり、アイテムを有効活用したりすることがグループディスカッションの攻略ポイントとなります。

前もってポイントをしっかりと押さえておき、本番のグループディスカッションを成功させましょう。

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