フルコミッションって何?メリット・デメリットから向いている人の特徴5選を解説!
頑張り次第でたくさん稼げるものの、その分リスクも大きいのがフルコミッションです。
どのような仕事にもメリットやリスクはありますが、本記事ではフルコミッションの仕事に興味を持つ方向けに、仕組みや他との相違点などをご紹介する記事となっています。
合わせて基礎知識やメリット・デメリット、向いている人の特徴などについても詳しく解説します。
フルコミッション制とは?
フルコミッションとは完全歩合制のことです。完全出来高制と呼ぶこともあります。基本給はなく、成果の達成による報酬のみが収入となります。
一般的な雇用形態とは異なる点が多く、稼ぐためにはそれ相応の努力が必要です。
ハイリスク・ハイリターンなのがフルコミッションの特徴ですが、この働き方を選択するのであれば次のような点を理解しておく必要があります。
働けるのは個人事業主のみ
フルコミッションで働けるのは、原則個人事業主のみです。企業に所属した状態では、基本的にフルコミッションで働くことはできません。
というのは、雇用契約を結んだ正社員やパートなどを、フルコミッションで働かせるのは労働基準法に違反するからです。
フルコミッションで働くためには、一般的な雇用契約とは異なる契約方法を取る必要があります。
具体的には業務委託契約などです。個人事業主は企業と業務委託契約を結べます。フルコミッションで働くのであれば、企業に属さず、個人事業主として企業と契約するしかありません。
フルコミッションに多い仕事
フルコミッションに多い仕事として挙げられるのは、不動産や保険などの営業、フリーのクリエイターやライター、コンサルタント業やタクシードライバーなどです。
通信回線やエネルギー関係の営業も、フルコミッションが多い職種のひとつです。
特に不動産は扱う金額が大きいため、フルコミッションで働くことにより多額の報酬を得られる可能性があります。
ここで紹介したような職種に就きたいのであれば、フルコミッションで働くことを選択肢に入れるのもよいでしょう。他の職種の場合には、私たち就職・転職エージェントにご相談ください。
フルコミッションで稼ぐには
フルコミッションで稼ぐためには、業種に関するある程度のスキルが必要です。たとえば営業職の場合には、最低限の営業スキルがないと成果を上げるのは難しいでしょう。
クリエイターやライターも同じです。初心者のままでは、よい案件の獲得はなかなかできません。
関連する会社に入社して経験を積んだり、副業として取り組んでスキルを磨いたりしてから、フルコミッションに挑戦するのが賢明です。
また、手の空いた時間を有効活用し、新たなスキルを学ぶことも大事です。実力次第の世界だからこそ、スキルを磨く努力を惜しんではいけません。どの分野で働くのか、どの商材を選ぶのか、事前によく検討する必要もあります。
歩合制との違い
フルコミッションと一般的な歩合制とは次の点で違いがあります。似たようなものだと誤解しないよう、相違点をしっかりと把握しておきましょう。
給与形態が違う
フルコミッションと歩合制では、給与形態が違います。フルコミッションには固定給がありませんが、歩合制にはあります。
成果を上げられなければ無収入となるフルコミッションとは異なり、歩合制は成果がなくても一定の収入が見込めるのです。
歩合制の場合は固定給にプラスして、出来高による報酬が支払われます。
高収入が期待できるものの、無収入のリスクもあるフルコミッションを選ぶのか、ある程度安定した収入の見込める歩合制を選ぶのか、事前によく検討するのは大切なことです。
雇用形態が異なる
前述したように、フルコミッションで働けるのは原則個人事業主のみです。歩合制の場合には、企業に所属した状態で働けます。
これはなぜかというと、フルコミッションと歩合制とでは労働基準法の扱いが異なるからです。
歩合制は固定給が支払われるので、労働基準法に違反しません。そのため企業と雇用契約を結べます。
社員として働きたいのであれば歩合制を、個人事業主として独立して働きたいのであればフルコミッションを選ぶようにしましょう。
フルコミッション制のメリット
フルコミッションの主なメリットは次の3つです。こうしたメリットを魅力的に感じるのなら、フルコミッションの仕事を目指すのもよいでしょう。逆にあまり惹かれない場合には、フルコミッションではない働き方をおすすめします。
報酬の高さ
報酬が高いのがフルコミッションの大きなメリットです。なぜ報酬が高くなるかというと、フルコミッションは一般的な歩合制よりも報酬率が高く設定されているものだからです。
フルコミッションの場合は、成果報酬により収入が大きく左右します。報酬率が低いと、フルコミッションで仕事をする人を集めることが難しくなります。
そのためフルコミッションの報酬率を、高く設定する企業が多くなっているのです。頑張って成果を上げることにより、高報酬を得られるのがフルコミッションの特徴であり、魅力でもあります。
自由な働き方
自由な働き方が可能な点も、フルコミッションのメリットです。成果を上げることさえできれば、違法な行為や迷惑行為以外はあまり問題となりません。
客先には直行直帰が基本ですし、時間の使い方も自由です。勤務時間と休日を自分で選べるので、ライフスタイルに合った働き方ができます。
またフルコミッションは、子育てや親の介護などに時間をかけたい場合にも適しています。
その気があれば、複数の仕事を兼ねることも可能です。現にフルコミッションで働く人のなかには、副業として動画投稿や、アフィリエイトなどで稼いでいる例もよく見られます。
その他
フルコミッションのその他のメリットとしては、達成感を味わえるという点が挙げられます。
フルコミッションは実力とともに頑張りがものを言う世界です。自分の目標とする金額を稼げたときには、自分の実力を十分に活かして頑張ったという達成感を味わえます。
実力があっても、制約があってそれを活用できないのでは達成感はあまり味わえません。
すべてが自分次第である働き方であればこそ、達成感をフルに味わうことができるのです。
またフルコミッションには営業には付きものの、ノルマがない場合があります。ノルマに悩まされたくない人にとっては、これは大きなメリットになることでしょう。
フルコミッション制のデメリット
フルコミッションにはデメリットも存在します。フルコミッションで働きたいのであれば、デメリットについても把握しておくのが大事です。フルコミッションの主なデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
収入が不安定
フルコミッションは成果次第で報酬が決まるので、収入が不安定になりがちです。大きく稼げる月がある反面、それほど稼げない月も存在します。
生活の安定感を重視する人の場合、これは看過できないデメリットとなってしまいます。安定した生活には安定した収入が必要です。
ある程度の貯蓄があるのなら、数か月は収入なしでも耐えられるかもしれません。しかし収入が少ない状態が長期に及んだ場合、廃業せざるを得なくなる可能性がでてきます。
フルコミッションで働くのであれば、少しでも貯蓄を増やしておくよう努めるのが賢明です。
プレッシャーが大きい
収入が不安定なことにより、精神面でのプレッシャーが大きくなるのもフルコミッションのデメリットです。今月は十分に稼げたとしても、来月も同じように成果を上げられるとは限りません。
大勢の顧客を抱えているのなら別ですが、そうでないのなら毎月このプレッシャーに耐える必要が生じます。人によっては、プレッシャーにより病気になってしまう可能性まででてきます。
フルコミッションで働くのなら、プレッシャーに負けない精神力の強さが不可欠です。また、精神的に辛くなったときに、相談できる相手を見つけておくことも大事です。
仕事仲間などとよくコミュニケーションを取り、悩みを相談しあえる関係を築いておくようにしましょう。
経費も自己負担の場合がある
フルコミッションの場合、経費が自己負担になることがあります。契約によってはクライアントに請求できる場合もありますが、その分報酬率が下がるシステムとなっているのが普通です。
また、経費は成果のあるなしに関わらず発生します。成果があまり上がらず、経費ばかり増えるということも少なくはありません。
経費に関して、自己負担があるのかどうか契約時によく確認しておくのはとても重要です。
個人事業主はまた、国民健康保険料や国民年金を自分で納める必要があります。これらを滞りなく収めるためにも、計画性を持って仕事に取り組むのが肝心です。
フルコミッションに向いている人の特徴
フルコミッションは、万人に向いている給与形態ではありません。
人によっては、苦痛に感じる場合もあるでしょう。フルコミッションに向いている人の特徴を知り、自分が該当しているかどうか見極める必要があります。
自分では判断が難しい場合には、家族や友人・知人に相談してみましょう。私たち転職エージェントもお役に立てます。
頑張りが成果に直結する環境で働きたい人
フルコミッションに向いているのは、頑張りが成果に直結する環境で働きたいという人です。
なぜならフルコミッションは、頑張りが報酬に大きく関係し、それによって収入が増減する仕組みとなっているからです。
またフルコミッションの場合は頑張りが実際の数字となって表れるので、モチベーションの維持にもつながります。このように頑張りが手に取るように実感できる状況は、頑張ることが好きな人にとっては理想郷とも呼べるような環境です。
自分の裁量で働きたい人
フルコミッションの場合、どのような時間帯にどのように活動するのか、すべて自分の考えたように働けます。クライアントの指示や、命令などは基本的にありません。
そのため自分の裁量で働きたい人は、フルコミッションに向いています。他の制約を受けず、自分の思い通りに行動できるというのは、自由が好きな人にはとても嬉しいものです。
全責任を負うことにはなりますが、フルコミッションならそれが叶います。
またアイデアが豊富で、どんどん試したいという人もフルコミッションに向いていると言えるでしょう。自由過ぎると不安になる、という人はあまりフルコミッションには向いていません。
メンタルが強い人
メンタルが強く、プレッシャーに耐えうる人はフルコミッションに向いています。フルコミッションにはプレッシャーが付きものですが、メンタルが弱いと、そのプレッシャーに負けかねません。
またフルコミッションは、自分の活動と成果が収入に大きな影響を与える仕組みとなっています。ときには思うような成果を上げられないこともあるでしょう。
そういった場合でも、メンタルが強ければ次の行動にすぐ移れます。いつまでも悩み続けることはあまりありません。
このようなフットワークの軽さが、新たな案件と成果を呼び込みます。メンタルが弱いと自覚している人は、できるだけ鍛えておくことをおすすめします。
その他
コミュニケーションスキルの高い人と、闘争心のある人もフルコミッションに向いています。フルコミッションの仕事には他者とのコミュニケーションが必要不可欠ですし、闘争心がなくては厳しい環境を生き抜くことが難しいからです。
コミュニケーションスキルの高い人
フルコミッションで多いのが営業職です。相手のニーズをつかみ、それに適したものを提示するのが営業職の基本です。コミュニケーションスキルがないと、相手の必要とするものを探りだすことが難しくなります。
また、おすすめしたい商品やサービスを顧客に的確に伝えるためにも、コミュニケーションスキルは必須です。
これはクリエイターやライター業でも同様です。クライアントなどと良好な関係を築いたり、どんな成果物を期待されているのか把握したりするためにも、コミュニケーションスキルが欠かせません。
またフルコミッションとストレスは切っても切れない関係ですが、良質なコミュニケーションはストレスの発散を容易にします。こうした点からも、コミュニケーションスキルの高い人はフルコミッションに向いていると言えます。
闘争心のある人
闘争心のある人も、フルコミッションに適しています。フルコミッションの世界は、ある意味弱肉強食です。
押しが弱かったり、尻込みしがちだったりする人はフルコミッションで稼ぐのは難しいかもしれません。自分の実力一本で生き抜くためには、ある程度の闘争心が必要なのです。
プレッシャーをはねのけ、実力を十分に発揮するためにも、闘争心を失わないよう努めましょう。
とはいってもやり過ぎはいけません。過剰な闘争心はいらない敵を作りかねないからです。闘争心を持つと同時に、周囲と協調する姿勢を維持することも大事です。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!