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見極める!隠れ優良企業の見つけ方!隠れブラック企業のポイントも紹介!

就・転職を始める時、誰しも「ブラックは嫌だ」「優良企業に入りたい」と感じるものだと思います。しかし、表面的に公開されている情報だけでは判断が難しく、企業選びに苦労している方も多いことと思います。

そこで本記事では隠れ優良企業の見つけ方のほか、隠れブラック企業を見抜くポイントをご紹介いたします。少しでも参考になれば幸いです。

隠れ優良企業とは

「隠れ優良企業」とは何かを解説する前に、そもそも優良企業がどのような企業を指すのか簡単にお伝えしておきましょう。

優良企業と呼ばれる企業は、一般的に「社員の定着率がよく離職率が低い」「有給休暇がとりやすい」「福利厚生が充実している」などの条件を有していることが多い傾向にあります。

【優良企業に見られる条件】

・社員の定着率がよく離職率が低い
・有給休暇がとりやすい
・福利厚生が充実している

社員の定着率が良いわけですから、それだけ勤続年数が長くなりやすいのも特徴の一つです。ワークライフバランスが取りやすいため、プライベートも充実できるという特徴も備えています。

つまり、社員にとって働きやすい企業が優良企業であると考えればいいでしょう。

そして「隠れ優良企業」とは、一般的には目立たないものの実際には優良な条件を備えている企業のことです。BtoCよりもBtoBでの事業を主としている企業が多く、機械メーカーなど製造業に多く見られます。

このような企業は、一般消費者を相手にビジネスを行うことがほとんどないことから認知度が低くなりがちで、ゆえに優良企業であっても見落とされやすい傾向にあります。

隠れ優良企業は何が優良?

隠れ優良企業が実際にどのような観点で優良と判断されているのかのポイントは主に下記の通りです。

ご自身でも判断しやすいよう、それぞれの情報の入手方法も一緒にお伝えしていきます。

離職率が低い

まず挙げられるのは離職率の低さです。社員にとって居心地の良い企業であれば、そうそう退職することはありません。これは、自分の場合に置き換えて考えてみればわかります。

良い企業に入社できたとき、簡単に辞めたいと考えるでしょうか。通常であれば、家事都合などなんらかのやむを得ない事情でも抱えない限り働き続けたいのが一般的な考えです。

隠れ優良企業は社員が充実して働ける環境が整っています。そのため長く働く社員が多く、離職率が低いのです。

退職者が少ないということは、当然ながら求人募集が出ることも稀といえます。むしろ、一般の求人は出にくいと考えた方がいいでしょう。

空きが出るのは、定年退職者が出たときや新規で事業を始めるときなど業務拡張が主なケースです。つまり、隠れ優良企業かどうかは求人募集が出ないことも判断材料になります。

さらに、企業のホームページからも判断することは可能です。企業によっては社員紹介や平均年齢などが掲載されていることもあります。

平均年齢が高めでベテラン社員が活躍しているような企業なら、隠れ優良企業であると見ていいでしょう。それだけ、社員が長く定着して働いているということになります。

安定性がある

安定性があることも、隠れ優良企業であるための重要な条件です。たとえ社員にとって居心地の良い環境であっても、企業が安定していなければ長く働くことはできません。

安定性がある企業であれば、社会情勢が多少悪化することがあっても乗り切るだけの余力を十分持っています。しかし、安定性がなければ景気の影響を受けやすく、ときには倒産の危機に立たされることも考えられます。

倒産は免れたとしても、リストラなど事業縮小を余儀なくされることも出てくるでしょう。

隠れ優良企業は複数のサービスを持っていることが多いものです。もちろん、一つの業務に特化することで十分伸びているケースもあります。

しかしその業界で高いシェアを占めている企業であっても、それだけで長期的に安定できるとは言い切れません。

主力事業が高いシェアを誇っていることも重要ですが、時代の変化や何らかのアクシデントがきっかけで傾いてしまうことも十分あり得ます。

どのような事態になっても、企業全体を支えられるだけの幅広いサービスを提供できることが重要です。

企業の安定性を知るには、IR情報を見るという方法もあります。

IR情報は、主に投資家へ向けて発表される企業情報の一つです。IR情報からは、株主資本当期純利益率(ROE)や総資産利益率(ROA)、投下資本利益率(ROI)といった財務状況を得ることができます。

IR情報は株主でなければ閲覧できないということはありません。企業のホームページからそれぞれ見ることも可能ですし、まとめサイトなどを活用するのもいいでしょう。

自己資本率が高い

自己資本率が高いことも、隠れ優良企業に多く見られることです。自己資本率が高いということは、それだけ融資を受けることなく事業が行えていることを意味します。

返済をする部分が少ないため、その分利益率も高いことが見込めるでしょう。融資が多いと、当然ながら利息を払わなければなりません。万が一返済に遅れが出れば企業の存続自体危ぶまれることになります。

また、もしも融資を受けられないということになれば経営にも影響が出ますし、事業を安定的に行うこともできません。

求める条件が揃っている

隠れ優良企業かどうかを判断する際、自分を基準に考えることを忘れてはいけません。自分が求める条件が揃っているなら、それは優良企業であると判断できます。

一般的に見て良い条件であっても、それが自分にとってなんら魅力のないものなら意味がないということです。自分に合っているかどうかは、休暇や給料、福利厚生など様々な点から見て判断する必要があります。

例えば、土日ではなく平日に休みを取りたいという人もいるでしょう。日中よりも夜間勤務を希望する人もいます。夜間勤務といっても、企業によって実際の就業時間は様々です。

例えば始業が夕方5時頃で6時間ほどの勤務なら、就寝時間がそれほど遅くなることもありません。始業時間が遅い分、日中は自分の趣味などに利用できます。勤務地なども判断材料の一つです。

勤務地が遠ければ、通勤に時間が取られてプライベートが充実できないこともあるでしょう。しかし、勤務地が近いなら退社後はすぐ帰宅できます。

もちろん、異動についても確認することは重要といえます。採用の条件や福利厚生が自分の目的に合っていれば、それだけ働くメリットは十分にあるということです。

採用条件については、企業のホームページに掲載されていることが多いので確認してみるといいでしょう。

長期的に売れている製品がある

知名度は低くても、長期的に売れる製品を持っているのも隠れ優良企業の優良な部分です。機械部品や化学材料、建材などを調べてみると、多くの大手企業と取引をしている企業もあります。

生活用品など様々な分野で長く販売されている製品を販売していることも、隠れ優良企業の特徴であり優良といえる点です。

例えば、有名メーカーではないものの常に店頭に並んでいる製品は、それだけ品質もよくニーズがあるということです。普段あまり聞くことのない企業名でも、ロングヒット商品を出していることは珍しくありません。

こうした情報はオンラインショップのランキングやドラッグストアなど、身近なところでも十分得ることは可能です。

隠れ優良企業の見つけ方

ここまでお伝えしてきた中にも隠れ優良企業の手がかりを探る方法はありますが、それだけでは十分とはいえません。そこでここでは、実際に働くうえで重要となる隠れ優良企業の探し方についてご紹介していきます。

四季報の活用

隠れ優良企業を見つけるには、会社四季報を見るという方法が挙げられます。会社四季報とは上場企業のデータが集約されたもので、様々な企業を知るための宝庫といってもいいでしょう。

会社四季報はオンラインで気軽に購入することが可能なうえに、定期購読もできます。会社四季報は主に投資家が株式の動向を見ることを目的に活用されるものです。

企業の掲載数が多いだけでなく、それぞれの財務状況など企業を判断するうえで重要なデータが一覧できます。つまり、これ一冊を見るだけでこれまで知らなかった優良企業に出会えるかもしれないということです。

就・転職エージェントの活用

隠れ優良企業は、そもそも離職率が低いことが条件の一つに挙げられます。それだけ求人が出ることは少なく、一般の求人で探すのは困難といえるでしょう。

しかし、新卒以外の求人がまったく出ないということではありません。どのように労働環境が良い企業であっても、家事都合などやむを得ない事情で退職する社員はいます。

もしくは、新規事業への立ち上げなどで新たに求人を募集することもあるのです。ただ、一般の求人として出されることは少ないため、就・転職エージェントサービスを活用するといいでしょう。

【就・転職エージェントとは?】

専属のキャリアアドバイザーが就・転職活動の準備~入社までをサポートしてくれるサービスです。

カウンセリングを通じて自分に合った仕事を紹介してもらうことができ、書類・面接対策や面接日程の調整などを代行してもらえます。

あまり表に出したくない重要なポストの求人などがエージェントサービスに託されることが多いことも理由の一つです。新規事業の立ち上げに関する求人も同様で、公開での募集はあまり好まれない傾向にあります。

公開することで、立ち上げる前にライバル企業へ情報が漏れてしまうことを防ぐためです。通常の求人で探すのは難しいですが、転職エージェントなら可能です。

就・転職エージェントは一般には後悔されていない企業の内情などを把握することが可能なため、気になる業界や希望条件などがあればまず就・転職エージェントに相談して良い求人がないかをチェックするのがおすすめです。


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口コミ情報の活用

ネット上に寄せられている口コミ情報を見るのも、隠れ優良企業を見つけるための手段です。どこを見たらいいかわからないときは、企業名に「評判」や「口コミ」といったキーワードを添えて検索してみましょう。

口コミを見る際、注意しておきたいのは実際に内部で働く人の声を参考にすることです。

例えば、その企業のサービスを利用している人の口コミの場合、実際とは違うこともあります。取引先や顧客の書き込みでは、印象が違っているかもしれません。

中には、自分のわがままな要望に応じてくれなかったという身勝手な理由で悪評を書く人もいます。口コミには信憑性がないものも含まれているため、しっかりと見極めるようにしましょう。

会員登録が必要な場合もありますが、実際の社員や以前働いていた人が口コミを寄せているサイトもあります。

覗いてみて自分が気になっている企業があれば参考にできるかもしれません。特に気になる企業がない場合には、そこから評判の良い企業を絞っていくことも可能です。

OB・OG訪問

先輩から実際に勤務している企業の内情を聞くという方法もあります。

ネット上の口コミと違う点は、リアルに働いている人から直接話を聞けることです。何か疑問点があればすぐに質問できるという点を考えてもメリットは十分といえます。

給料をはじめとした待遇面や実際の仕事内容、人間関係など働くうえで押さえておきたい重要な情報を聞き出してみましょう。

もちろん、気になる企業で以前働いていた人がいれば、その人からも有益な情報を聞き出すことができます。

OB・OG訪問は、場合によっては縁故採用につながる場合もあります。もしも自分が希望している部署に空きが出たタイミングなら、そのまま紹介してもらえるかもしれません。

そういったケースは稀といえますが、OB・OG訪問をしておくとそのようなことも期待できます。ただし、機密情報など重要な部分まで聞き出すことはタブーです。

あくまで社内の雰囲気や待遇面など、働くうえで重要な情報だけにとどめておきましょう。

インターンシップへの参加

外から見ていた印象と内部に入ってみてからの印象は、必ず同じとは限りません。可能であれば一度インターンシップに参加してみましょう。

そして、実際の業務の流れを経験し、職場の人たちとコミュニケーションを取ることが重要です。インターンシップに参加するのは、もっとも隠れ優良企業を見つけやすい方法といえます。

たとえ直接働いている人の情報でも、聞いたことはあくまでその人の感じ方でしかないからです。実際に働いてみると「聞いていた印象と違う」と感じることはよくあります。

働く環境がどのようなものかは、人それぞれに感じ方が異なります。優良企業であるかどうかは、自分が働きやすいかどうかで判断するのが一番です。

もちろん給料など待遇面を重視することも大切ですが、高収入であることと快適に働けることはイコールではありません。まず実際に職場を体験してみて、安定して快適に働ける環境かどうかを確認しましょう。

そうすることで、実際に自分に合った優良企業を見つけることができます。

隠れ優良企業が多い業界とその理由

では、隠れ優良企業はどのような業界に多いのか見ていきましょう。ここでは、隠れ優良企業が多い業界として6つご紹介していきます。

機械メーカー

機械メーカーといっても、自動車部品や航空機の部品など多岐にわたります。人が生活するうえで機械の存在は外すことができません。

半導体など機械を作る際に重要な部品を製造する機械メーカーは、優良企業が多い傾向があります。

電気メーカー

電気製品も、生活に欠かせないものです。一般消費者に向けた家庭内で利用するものから、業務用のものまで、電気製品がなければ成立しないことはたくさんあります。

化学メーカー

様々な素材を大手の国内企業や海外企業に提供しているケースが多く、安定性があります。

素材は、製品を作るうえで欠かすことができないうえに、繊維や金属など特殊なものを扱う企業であればそれだけ需要は高くなります。

建設メーカー

一般住宅から公共施設に至るまで、建設に必要な建材や部品を扱うメーカーは必要不可欠です。建設物には寿命があり、新たな建材がその都度必要になります。

劣化した部分の補修にも建材や部品は欠かせません。

食品業界

食品は誰もが毎日口にするもので、廃れることがありません。ヒット商品を持っているだけでも安定性が高いですが、業務用の食品を製造している企業も安定性が高いといえます。

不動産業界

地域性を活かしたテーマパークの運営をはじめ、マンションなど古い建物のリノベーションなど、不動産業界は隠れ優良企業が多いといえます。

バブル経済崩壊後は厳しい道を辿った企業も見られますが、堅実な経営をして続いている企業も少なくありません。

隠れブラック企業のここに気をつけよう

隠れ優良企業がある一方で、目立たないながら実はブラックだったという企業も存在します。そこでここではブラック企業にはどのような特徴があるのか、そして気を付けるべきポイントをご紹介していきます。

離職率の高さ

隠れ優良企業とは違い、ブラック企業の場合は離職率が高いのが特徴的です。その理由は様々ですが、パワハラが横行しているなど働くうえで多大なストレスになることが多いと考えることができます。

給料など待遇面が充実していないケースも見られますし、人間関係がよくないのも特徴的です。

また、有給休暇が十分ではない、もしくはあっても取得しにくいなど社員が不満を抱えやすい材料が揃っています。そのため、短期間で辞めてしまう社員が多いのです。

離職率が高いかどうかを知るには、企業のホームページで社員の平均年齢を見るという方法もあります。特に新しい企業でもないのに、平均年齢が低いなら離職率が高いことが疑われます。

ただし隠れブラック企業の場合、役職者や上層部は定着していることもあるので注意しましょう。これは、会社の株を保有しているなどの理由で優遇されているケースもあるためです。

離職率を示す情報はなくても、大量に求人募集がされていたり頻繁に求人が出ていたりするとブラック企業の可能性が高いといえます。

特に、複数の求人サイトなどによく情報が出ているようなときは警戒した方がいいでしょう。業務拡張などで大幅に社員を増やしたい場合はまた別ですが、毎回同じ職種の場合は注意が必要です。

何度募集をかけてもすぐに辞めてしまうのかもしれません。または、その企業を知る人の中では有名なブラック企業で、警戒されている可能性も考えられます。

商材のクオリティ

その企業の商材を見ることも、隠れブラック企業であるかどうかの判断材料になります。ブラック企業の場合、製品やサービスに問題があっても改善されないケースが目立つためです。

原因はいろいろ考えられますが、それだけ社内全体が自社の商材に関心がないことがうかがえます。つまり社内のコミュニケーションが十分ではなく、顧客のクレームが適切に伝わっていないということになります。

もしくは、労働環境が酷いことから社員がやる気を失っているということも原因かもしれません。ただし、他社製品を扱っているだけの代理店などの場合は取引先の条件に左右されます。

そのため、商材に問題があっても一概にブラック企業であるかどうかの判断は難しいでしょう。裁量権があるといっても、扱っているのが他社製品ではサービスの改善はすぐに行えません。

商材は、実際にその企業で製造販売しているものかどうか、どこまで裁量権を有しているかも重要になってきます。

求人の条件

求人内容を見ると、職種や年収例、勤務時間、資格など採用についての条件が書かれています。

ここでまず注意したいのは、年収の記載の仕方です。年収に大きな幅が設けられている場合は注意した方がいいかもしれません。

この場合、高い方の年収はその企業のトッププレイヤーである可能性が高いといえます。つまり、入社しても必ずそれだけの年収が見込めるわけではないということです。

年収が1種類しか書かれていないときも、一般的に考えて高額なときにもトッププレイヤーの年収を一例として記載していることがあります。

ブラック企業の場合、実際に入社してみるとまったく違う業務を命じられることもあるので注意が必要です。試用期間や残業手当などの支払いについても必ず確認しておきましょう。

好条件のように見せておいて、いざ入社したら安い賃金で重労働を強いられることもあります。あまりにも良い条件やあいまいな書き方をしている場合は、事前にきちんと確認することが大切です。

就業時間についても、採用されたら早めの出社を求められるケースもあるため、書かれている内容に間違いがないか確認しておくといいでしょう。

サービス内容と社員数の矛盾

サービス内容の割に社員数が少ない企業も要注意です。もちろん、単純に下請けを使ったり外注先に回したりしている企業もありますが、一概にそうとはいえません。

実際には、少ない社員数ですべての業務を行っているというブラック企業は存在します。そのような状態になると、社員1人当たりにかかってくる負担が大きいため、退職につながります。

そして、新たな社員が入るまでさらに少ない人数で業務を回すという悪循環に陥ることも少なくありません。

異常に社員数が少ない企業は、ホームページや会社案内などで確認することも可能です。書かれている業務内容やサービスに対して、社員がどれくらいいるか見てみましょう。

労働基準監督署から指導を受けた企業は、できるだけ避けることが得策です。ブラック企業をリスト化して公開しているサイトもあるので、参考にするのも一つの対策になります。

また、厚生労働省労働基準局監督課が公開している「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を見ると、違反した企業を知ることができます。

内容は様々ですが、違反があった時点で働きやすい企業とはいえません。こうした情報から、優良な企業かブラック企業かを見極めておくことは必要です。

まとめ

隠れ優良企業は、知名度が低い傾向はあるものの、安定性があり働きやすい環境が整っている点が大きな魅力です。ただ、優良企業であるかどうかの条件は人それぞれ違います。

そして、優良だからこそなかなか求人が表に出されることもありません。そしてブラック企業についても表面的な情報だけでは見分けるのがなかなか難しいものです。

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