スポーツジム

スポーツジムは大手から中小まで様々な規模のものがあります。また、大衆向けのものから価格帯がやや高めのパーソナルに特化したものまであるので、働き方も多種多様です。それでは、スポーツジム関係の仕事を紹介していきます。

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは利用者一人ひとりの悩みや体質に合わせたダイエットやトレーニングをサポートします。<また、パーソナルトレーナーの場合、運動面だけでなく食事や睡眠など生活面全般のサポートを行うこともあります。

パーソナルトレーナーの勤務先はパーソナルトレーニングに特化したジムが中心です。雇用形態は正社員もしくは個人事業主で、給与は固定給+契約した利用客の数に基づいた出来高制が一般的です。

年収は360万円前後で人によって年収に開きがあり、人気のトレーナーだと年収600万円を超えることもあります。

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーはスポーツジムやフィットネスクラブで少人数もしくはマンツーマンでスポーツの指導を行う職業です。パーソナルトレーナーのスポーツジム版と考えると良いでしょう。

フィットネストレーナーの年収は所属するジムの規模にもよりますが、目安としては正社員で300万円〜350万円程度。レッスンの枠が個人・グループともに埋まっていると年収が高くなる傾向があります。

ボディメイクトレーナー

ボディメイクトレーナーは理想の体づくりに特化した職業です。

パーソナルトレーナーの1種であり、パーソナルトレーナーは痩せたい、こんな体型になりたいなど利用者の希望に合わせたトレーニングを提案するのに対し、ボディメイクトレーナーはここの脂肪を落としたい、ここの筋肉を鍛えたいなどの要望に合わせたトレーニングを提案します。

年収は正社員で300万円〜350万円程度。独立してフリーランスとして活動したり、ジムを開いたりして高年収を稼ぐ人もいます。

スポーツインストラクター

スポーツインストラクターはスポーツ教室やスポーツジムでレッスンを持ち、スポーツを教える職業を言います。スポーツを教える対象は大人から子供まで幅広く、年齢に合わせた指導が求められます。

雇用形態はアルバイト・正社員など。アルバイトの場合は地域によりますが時給1,500円〜2,000円程度、正社員なら年収300万円〜350万円程度です。

ジム運営に係るその他の業務

スポーツジムの仕事にはスポーツ関係の仕事以外に事務や受付などの仕事も存在します。年収は一般的な事務と同じで正社員で300万円程度。簿記などの資格を持っていることで年収アップが期待できます。

その他にも、レンタル用のウェアやタオルを洗濯したり、ジム内の清掃を担当したり雑務を行う仕事もあります。こちらはアルバイトで時給1,000円〜1,500円程度となります。

スポーツチーム

スポーツチームには選手を支え、勝利に導くのに様々な役割が存在します。

スポーツ関連の仕事はスポーツ経験者向けのものが多いですが、スポーツチームの場合、頭を使う仕事も多く、スポーツが苦手な人が活躍しているケースも多いです。それでは、スポーツチームの仕事や収入の目安について解説します。

フィジカルトレーナー

フィジカルトレーナーはスポーツトレーナーの中でも特にフィジカルトレーニング、筋力や心肺機能、運動能力面のトレーニングに特化したトレーナーのことを言います。スポーツによって必要な筋肉の部位や能力は違います。

そこでフィジカルトレーナーはスポーツごとに適したトレーニングを提案します。

元々はスポーツ選手に対するトレーニングの提案を行うのが中心でしたが、習い事にお金をかける家庭が増えたこともあり、気軽にスポーツを楽しみたい人やスポーツに取り組む子供を対象にした教室を開くフィジカルトレーナーも増えつつあります。

フィジカルトレーナーの年収はスポーツジムに所属する人の場合、正社員で年収300万円程度です。

また、スポーツチームと契約を結んでいる人は個人事業主が一般的で、交渉次第で年収が変動します。平均は500万円程度、実績のある人だと1,000万円を超えることもあります。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーの仕事は、選手の健康管理や怪我のケアなど医療面でのサポートです。そのため、スポーツそのものに関する知識に加えて医療やスポーツ医学に関する知識が求められます。

競技によって酷使する部位は異なることから競技に対する深い理解が必要であり、その競技の経験者がアスレティックトレーナーになるケースが多いです。

アスレティックトレーナーの年収は正社員で300万円〜500万円程度。所属する企業によって変動します。

スポーツアナリスト

スポーツアナリストは、様々なデータを統計学・数学的視点で分析してチームを勝利に導く仕事です。取り扱う情報はスコア、その日の試合会場の気候、スタメン情報など多岐にわたります。

そして試合前もしくは試合中に試合に関する助言を行います。その他にも、選手の走る速さなどのデータを分析し、トレーニングもサポートします。平均年収は正社員もしくはフリーランスで580万円程度が目安です。

スポーツサイエンティスト

スポーツサイエンティストはスポーツをデータサイエンスの視点から分析し、チームを勝利に導きます。スポーツアナリストに似ていますが、スポーツアナリストは統計学や数学がメインなのに対し、スポーツサイエンティストは機械学習などより高度な視点から分析を行います。

スポーツアナリストとスポーツサイエンティストは同じ待遇になることが多いです。年収も正社員・フリーランスで580万円程度が相場となっています。

チームフロント

チームフロントとは、試合会場の設営やグッズの販売などの現場仕事からチームの運営まで幅広い業務を担当します。スポーツチームは利益が出ないと運営できません。

そこで経営の面からチームを支えるのがチームフロントです。チームフロントの平均年収は正社員で400万円〜600万円と言われています。ただ、年収はチームの規模やポジションによって変動します。

チームマネージャー

チームマネージャーは、選手が競技に集中できるように身の回りの世話をしたり、トレーニングの様子をチェックしてアドバイスしたりする仕事です。部活のマネージャーのプロ版と捉えると良いでしょう。

ただ、職業としてマネージャーを担当するので、チームマネージャーを目指すにあたって専門的な知識は必須であり、理学療法士などの資格を保有している人が多いです。

年収は正社員で600万円〜800万円ほど。年収が高い分、高度な専門知識とマネジメント能力が求められます。

各種コーチ

コーチは選手を育て、適材適所に人員を配置してチームを勝利に導く仕事です。コーチと言ってもポジションは多岐にわたり、年収もフリーランスで200万円〜900万円と幅広いです。

また、働き先も有名チームから子供の習い事のクラブチームまで様々。企業でも支払える金額に差があることから、副業でコーチをしている人も多いです。

その他

これまで紹介してきた職業以外にも、スポーツチームを支える仕事は存在します。まず紹介するのが戦術分析官です。スポーツアナリストやスポーツサイエンティストとは異なり、競技に対する経験や知識をもとに戦術のアドバイスを行います。

こちらの職業は大量の試合を観て戦術を提案するので、1日中その競技の過去の試合を観ることもあります。そのため、競技が好きという気持ちと集中力が必要です。年収は契約次第ですが、フリーランスで500万円前後となります。

次に紹介するのがスポーツドクターです。スポーツドクターは選手に対して医学的な面からケアを提案したり、怪我の治療を行ったりします。

医師免許必須なうえ、医師としての経験も求められるので目指すには時間がかかりますが、年収は700万円〜、人によっては1,000万円を超えることもあります。

スポーツショップ

スポーツショップをはじめ、スポーツグッズの販売に関連する職に就く人も多いです。それではスポーツショップに関連する職業の内容と年収を見ていきましょう。

ショップスタッフ

ショップスタッフはスポーツグッズの販売や、その人に合ったスポーツグッズの提案を行います。収入はアルバイトで時給1,000円〜1,500円程度、正社員で年収350万円程度です。

正社員の場合、勤務先の規模によって年収は大きく変動します。大手の場合はキャリアも用意されており、マネージャーなど管理職を任されるようになると年収が600万円を超えることもあります。

メーカースタッフ

メーカースタッフはスポーツグッズの開発や販売に携わります。開発するグッズはトップアスリート向けから子供向けまで幅広いです。

基本的にその商品の魅力をよく理解している必要があるので、メーカースタッフはそのメーカーで取り扱う製品に関連するスポーツをやっていた人が多い傾向にあります。年収はメーカーやポジションによって異なり、500万円〜700万円程度が相場と言われています。

その他

スポーツショップも1つの企業なので、バックオフィス業務を担当する人が必要です。ポジションは事務、経理など。これらの職種の年収は働き先にもよりますが、パートだと時給1,500円前後、年収は300万円前後となります。

スポーツイベント

イベント会社に勤務することになるので必ずしもスポーツに関連する仕事に携われるとは限りませんが、イベント運営でスポーツに携わるという手段もあります。それでは、スポーツイベントに関連する職種を紹介していきます。

イベント運営･企画スタッフ

イベント運営・企画スタッフは、その名の通りイベントの企画から開催までを一貫して担当します。その間に行う業務は出演者の出演交渉やスケジュール調整、会場設営など多岐にわたります。

イベントは人が集まらないと意味がないので、どんな人がターゲットとしている層からの需要が高いのかなどマーケティングの知識が必要です。年収は正社員で350万円前後と言われています。

その他

イベント運営には様々な役割が存在します。例えばイベント会場を設営するにあたって、背景などの大道具や、様々な小道具を用意する必要があるでしょう。いわゆる大道具さんのポジションはアルバイトが基本で、給与は日給1万円程度が目安です。

また、イベント運営にはスタッフをまとめるマネジメントポジションも必要です。マネジメントポジションは企画や制作からキャリアアップするのが一般的。年収は所属する企業の規模にもよりますが、正社員で500万円〜700万円と考えられるでしょう。

アウトドア

競技に関係なく体を動かすのが好きならアウトドアという分野からスポーツに携わることもできます。それではアウトドア関連の職種と年収について解説していきます。

アウトドアアドバイザー

アウトドアアドバイザーはアウトドアを楽しみに来た観光客に対してその競技の安全な楽しみ方を伝える仕事です。

アウトドアインストラクターとも呼ばれ、年収は350万円〜400万円と言われています。アウトドア客は休日に多いことから、平日は会社員で副業としてアウトドアアドバイザーとして働いている人も多いです。

リゾートホテルスタッフ

リゾートホテルのスタッフは宿泊客が快適にホテルでの時間を過ごしたり、アウトドアアクティビティを楽しんだりするために案内をします。ホテルスタッフの平均年収は正社員で350万円程度です。

リゾートホテルの場合、福利厚生でスタッフもお手頃価格でアクティビティを楽しめるなどのサービスが用意されていることもあるので、リゾート地で働きたい人におすすめの職業です。

その他

これまで紹介したもの以外のアウトドアに関連する仕事としては、ガイドが挙げられます。ガイドと言っても仕事内容は様々で、そのスポットについて紹介するガイドもいれば、登山などスポーツ要素と観光要素を合わせて紹介するガイドもいます。

ガイドの年収は正社員で300万円-350万円程度。スキルや知識量、集客度合いによって年収が変動します。また、フリーランスとして独立して自分で直接顧客を獲得できるようになると、年収500万円以上も期待できます。

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