上司が怖い時に有効な7つの対処法。怖く感じる原因4つも紹介
職場の人間関係はビジネスパーソンにとって避けられない問題です。特に悩んでいる人が多いのが上司との関係。
「上司が怖い」と悩んでいる人はとても多いのですが、同時に「悪いのは仕事ができない自分だから」と自分を追い込んでしまっているケースも少なくありません。なぜ上司のことを怖く感じてしまうのか、その理由と対処法について考えてみましょう。
上司が怖いと感じる原因
「上司が怖くて仕事に行きたくない」「叱られると思うと萎縮してしまう」と悩んでいる人は非常に多いです。職場に怖い人がいるとそれだけで緊張しますし、それが上司ならなおさらです。
恐怖心が強すぎて仕事が手に付かなくなってしまうことも起こり得ます。では、そもそもどうして上司を怖いと感じてしまうのでしょうか。
原因が分かれば対処法が見えてくるのはもちろんですが、人間は分からないことに対して戸惑い、恐怖を覚えるものです。上司に対する苦手意識を改善するためにも、その理由を把握してみましょう。
上司が厳しいから
厳しい上司は、部下にとって怖い存在です。指摘や指導の仕方が厳しいとどうしても萎縮しますし、「何か大きなミスをしてしまったのでは」と不安になり、間違えることにも恐怖心を感じるようになります。
一口に「厳しい上司」と言ってもいろいろなタイプがいるので、まずは自分の上司がどのタイプに当てはまるのか考えてみましょう。
よく「厳しい上司」の例として挙げられるのが、「達成できそうにないノルマを設定される」「実現できそうもない目標を与えられる」といったものです。
自分の実力とかけ離れたゴールを設定されれば部下は当然大きなプレッシャーを感じますし、上司の考えが分からず困惑することでしょう。上司があまりに高い目標を設定する理由はいろいろ考えられます。
あえて厳しいゴールを設定することで部下の成長を促し大きく成長することを期待しているのかもしれませんし、プレッシャーに強くなって欲しいという思いの表れかもしれません。
逆に、上司自身が自分の評価や部署の業績を気にしており、部下の実力や状況を無視している可能性もあります。
ちょっとしたミスや、業務上の細かな点について何度も注意や指導を受ける、というのも上司を厳しいと感じてしまう理由です。
何度も厳しく注意されるとミスや指摘が怖くなりますし、萎縮してしまうと必要な質問もできなくなってしまいます。また、分からないことを質問したら「自分で考えなさい」と返されてしまった、というのも厳しい上司の例としてよく取り上げられます。
部下としては「分からないから聞いているのに」、と突き放された気持ちになってしまうのです。こうした上司の態度は「早く仕事を覚えて一人前になって欲しい」という気持ちから来ていることが多いです。
細かいところまで気の付く人材になって欲しいと思っているのかもしれませんし、早く指導の仕事から離れたいと思っているのかもしれません。
仕事内容はもちろん、提案をしたり意見を言ったりしても、ことごとくダメ出しをされて聞き入れてもらえない、というのも厳しくされていると感じる状況です。
改善案を出される訳でもなくただ否定され続ければ、部下としては蔑ろにされていると感じ上司に不信感が芽生える可能性もあります。
指導するでもなくただダメ出しをしてくる、というのは部下の指導経験がほとんどない上司によく見られるやり方です。
上司の態度・話し方が高圧的だから
「意図的に相手を威嚇したり圧迫したりして、恐怖心を与えるような行動を取る」・・・上司がそんな人だったら仕事がやりづらいどころの騒ぎではありません。
上司が意図的に恐怖心を与えようとしているのですから、怖いと感じてしまうのはむしろ当然でしょう。では、何故相手を怖がらせようとするのでしょうか。
威圧的、高圧的な人には「自己顕示欲が強い」「相手を威嚇している」「自信がなく劣等感が強い」など、いろいろなタイプがいます。
自己顕示欲が強いタイプには、自分の意見が正しいと考えており、それを押し通そうとする人が多いです。会議はディベートなどで相手をひたすら否定したり、大声で圧迫することで反論を封じ、自分が正しいと主張します。
内容的、論理的な正しさは二の次で、とにかく自分が正しいと押し進めます。威嚇するタイプは、自分が相手よりも強い立場にいることを知らしめたい人。そのため、自分より立場が上の人が現れると途端に低姿勢になることがあります。
意外なことに、威圧的、高圧的な態度の裏に自信のなさや劣等感が隠れていることがあります。自分に自信がないため高圧的な態度で周囲を押し込め、自分が偉く力のある人間だと相手に思い込ませようとするのです。
自分に自信がない人が会社で上の立場になると、自分の立ち位置が非常に不安に感じます。そこで相手を従わせて自分の立ち位置を確たるものにしようとするのです。
本人は自分の自信のなさに全く気付いていなかったり、気付いていても必死で誤魔化そうとしているので、周囲の言葉はほとんど届きません。
上司の表情が怖いから
いつも怒ったような顔をしている、目つきが怖い、体が大きくて威圧感があるなど、上司の外見が恐怖の原因になっていることがあります。
他にもいつも無表情、笑っていても目が笑っていないなど、上司の顔や表情、外見が怖いと感じている人は少なくないのです。
「人を外見で判断してはいけない」とは分かっていても、感情として「怖いものは怖い」。部下としては悩んでしまうところでしょう。
顔の作りを怖がられる、というのは上司本人としても悩んでいる可能性があります。怒っている訳ではないのに「怒っているの?」と聞かれてしまう。睨んでいないのに「睨むな」と叱られてしまう、など辛い経験をしている可能性も大きいです。
もちろん、仕事に真摯に取り組むあまり顔つきが鋭くなっていることも考えられます。また、いつも無表情、目だけ笑っていないというのは、元々感情を顔に出さないようにしていたり、本人は笑おうとしていて上手くいっていない可能性があります。
日本では一昔前まで男は感情を顔に出すべきではない、みっともないという考えが強く、その感覚を引き摺っている人は決して少なくありません。
その状況を何とか脱して周囲にいい印象を与えようと笑ってみせるも、長年のポーカーフェイスが災いして表情筋が上手く動かない、というのはよくある話です。
過去に厳しく叱責されたから
他にも、一度上司に酷く叱責されたことがあり、その経験を引き摺ってしまっているケースも考えられます。
自分に非があり、上司の叱責は妥当だと分かっていても、強く叱られるとそれがトラウマになって相手に恐怖心を感じてしまうようになるでしょう。
上司は必要な叱責をしただけですが、特にフォローもなく「叱られっぱなし」の状態だと、また叱られるのではないかという不安も生まれてしまうのです。
上司が怖い時に有効な7つの対処法
上司が怖いままでは、職場の居心地が悪くなりますし仕事の効率も落ちてしまいます。そんなときは自分から動いて苦手意識を改善するようにしましょう。
上司とのコミュニケーション頻度を上げる
怖い上司に自分から話しかけるのはかなり勇気がいることですが、休憩時間などに思い切って話しかけてみましょう。どんなに厳しい人でも、自分に興味を持ってくれる人には態度が和らぐものです。
部下の側から上司に興味を持っていることをアピールすることで、上司もこちらに優しくなってくれる可能性があります。
こちらが上司を怖いと感じているのと同時に、上司もこちらにマイナスイメージを持っていることがあり、そうした状況を改善するにも有効です。
相手が怖いとどうしても声が小さくなったり視線を逸らしたりしてしまいますが、それを上司は「やる気がない」「いつもおどおどしていて接しづらい」と感じているかもしれません。
自分から話しかけることで、そうした印象を改善できる可能性が高まります。
普段声が小さくなりがち、萎縮しがちという人は、努めてはっきり喋るようにし、視線にも気を付けるようにしましょう。上司と会話をすることに慣れ、苦手意識を和らげる効果も期待できます。
また、仕事とは関係ないことや上司がどんな人なのか、どんな考え方をする人なのか知ることで、指導を受けるときの対策にすることも出来るでしょう。逆に自分のことを上司に知ってもらい、接し方を工夫してもらえるかもしれません。
上司をよく観察する
一度「怖い上司」という印象が付いてしまうと、それを払拭するのはなかなか難しいものです。それを改善するには、一度上司から距離を置き、客観的な視点で観察してみましょう。
怖い怖いと思っていた上司の、意外な一面に気付くかもしれません。
威圧的で苦手だと思っていたけれど声が大きいだけで話す内容は筋が通っている、無表情で怖かったけれどたまに面白いことを言う、など良い面に気付けるかもしれません。
また、上司がどういったポイントをよく指摘する傾向があるのかについても深く観察することで、今後の対策を講じることができるでしょう。
上司からの指摘を受け止めすぎない
上司に叱られる、というのはよくあることです。特に新人のうちは仕事の流れも分からないので、ベテランから見れば信じられないようなミスをすることも珍しくありません。
叱られたときに「全部自分が悪い」「自分はなんて駄目なんだ」と考えてしまう人は、一度立ち止まって「本当に全部自分が悪いのか」考えるようにしましょう。
複数の人が協力して仕事をしている場で、一人に全責任があるという場面はそう多くありません。叱られたのは一人でも、実際は他のメンバーや上司にも責任がある、というのはよくあることです。
冷静になる癖を付ければ、上司に叱られたときも「全否定された・怖い」という感覚は少なくなるはずです。
スキルアップを怠らない
仕事に熱心に取り組む姿勢を見せることも大切です。
やる気がない部下には、上司も「話を聞いているのか分からない」「消極的な態度だとこっちもどう指導すべきか分からない」と困惑しますし、態度も厳しくなりがちです。
分からないことは積極的に質問したり、メモを取ったりすることでやる気をアピールし、印象を改善しましょう。
資格取得などスキルアップに取り組むことも有効です。スキルを得て仕事が出来るようになればミスも減り、上司から厳しく当たられることも減るでしょう。
また、同じミスを繰り返さないよう注意することも大切です。同じことを何度も繰り返すのは上司にとっても煩わしいもの。上司に「こいつはやる気がないのか」と不信感を持たれないように工夫することも大切なのです。
周りを頼る
怖い上司と一対一の状況が続くと、当然疲弊します。そんなときは同僚や先輩後輩、他の上司など周囲の人に頼りましょう。
話を聞いてもらうだけでも頭の中を整理できますし、頼った相手が上司を知っていれば「あの人はこういう人だよ」とアドバイスをもらえるかもしれません。
「怖いと思っているのは自分だけじゃない」と感じることができれば、苦手意識も多少和らぐことでしょう。
こまめに息抜きの時間を作る
職場で怖い上司と顔をつき合わせ、もう叱られたくないと必死に頑張り、家に帰ったら疲れ切って寝るだけ、という生活では疲労が溜まる一方です。意識的にリフレッシュする時間を作り、ストレス解消に努めましょう。
気分転換の時間は心に余裕を生み出し、仕事のミスを減らすことに繋がります。友達と会う、カラオケに行く、美味しい物を食べるなど、自分が楽しいと思えることを作っておくことが大切です。
そして出来るなら一日に一回自分のためだけの時間を作るのがおすすめです。ストレッチやヨガ、アロマや音楽鑑賞など、こまめなリフレッシュタイムが有効です。
人事や労務に相談する
パワハラやセクハラ、理不尽に当たられる、人格を否定されるなど、こちらの工夫だけではどうにもならない状況というのも残念ながらあります。
そんなときは会社の人事や労務に相談するようにしましょう。事前に同じ職場の先輩や同僚などに相談しておき、味方を増やしておくのも有効です。
転職も視野に入れたいなら
上司が怖くて仕事に行けない、心身に不調をきたしている、小さな職場なのでどこに行っても逃げられない、というときは転職を視野に入れても良いかもしれません。
しかし気を付けたいのは、転職すれば人間関係の悩みがなくなる訳ではないということです。転職先にも当然上司や先輩、同僚がおり、関係を築いていかなければなりません。
その上で転職を決意したのであれば転職エージェントの利用も検討すると良いでしょう。転職エージェントを利用すれば、職場のリアルな環境を教えてもらえるため、入社後のギャップをある程度軽減することができます。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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