ブランクは転職を不利にする?空白期間があっても好印象になるコツ4選を紹介
前職を辞めてから仕事をしていない期間、いわゆるブランクがある状態で転職を目指している方もいらっしゃるでしょう。そのような人によく見られる悩みが「ブランクが不利になり転職が上手くいかないのでは」というものです。
本記事では、ブランク期間に対して企業が懸念しやすいことや、空白期間があっても好印象を与えるコツなどをご紹介いたしますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
ブランクがあると転職に不利になる?
ブランクとは空白を指す言葉です。就・転職におけるブランクとは、仕事に就いていない空白期間を意味します。
ブランクがある人が仕事探しをする場合、最も気になるのは「ブランクが転職において不利にならないだろうか」ということでしょう。結論からお伝えすると、ブランク期間は不利になりやすい要素ではあります。
応募先の企業は履歴書などを確認するため、ブランクの有無はすぐにわかります。そして面接時には「なぜブランクが発生したのか」と質問される可能性が高くなります。
これは、ブランクに対して企業がネガティブなイメージを抱きやすいからであり、ブランクの理由なども選考の上での判断材料にしようと考えるからです。
ブランク期間の目安はおおよそ3ヶ月ほどと言われています。これより長くなると、企業側は懸念を抱きやすくなるのです。
ブランク期間に対して企業が懸念すること
それでは、ブランク期間に対して企業が懸念することとは何なのでしょうか。具体的には、次のような懸念を抱きやすいと考えられます。
「働く意欲が少ないのでは」という懸念
まず懸念として抱かれやすいのは「働く意欲が少ないからブランクが発生したのではないか」というものです。
仕事に就かない期間が発生する理由は人それぞれですが、中には働くことが嫌で転職活動をせず、結果ブランクになったという方もいらしゃるかもしれません。
このような人は、仕事に対しての意欲が低いと捉えられます。企業からしてみれば、働く意欲の少ない人材の採用はリスキーです。入社したとしても仕事に対するモチベーションが低ければ、高いパフォーマンスは見込めません。
会社へあまり貢献してくれないかもしれない人を選ぶ企業はまず存在しないでしょう。働く熱意が不足していると見られないための工夫が必要です。
「即戦力にならないのでは」という懸念
ブランクによって仕事に使う知識・スキルや仕事の勘が鈍っているのではないかという点も、企業が懸念しやすい部分になります。
採用した人が即戦力になってくれればそれがベストだと考える企業は多いでしょう。職務経験のある転職者であればなおのこと、前の仕事の経験を活かして入社してからすぐバリバリ働いて欲しいと望むはずです。
しかし、ブランクがあれば、そしてそのブランクが長ければ長いほど、仕事に関して忘れている部分もあるかもしれません。
例えば営業職で働いていた人が、一年のブランクを経た後、営業職に復帰したとしましょう。一年仕事をしていなかった間に、営業の知識や細かい業務の進め方などを忘れている可能性もあります。
また一年の間に知識や仕事の方法が更新されている場合もあり、それを自分の中でアップデートする時間も必要です。このように、ブランクがある人が、ブランク前のレベルまでパフォーマンスを戻すためには少し時間がかかります。
入社してすぐ戦力になる人材を求める企業にしてみれば、その時間がもったいないと感じるかもしれません。
ブランクのない転職者を採用した方が希望に合っていると考える可能性が高いため、自分を選びたくなるような売りを考える必要があります。
「何か問題を抱えているのでは」という懸念
具体的な理由は見えなくても、「何か問題を抱えているためブランクが発生したのでは」と企業が不安を抱く場合もあり、特にブランクが長い場合にこのような懸念が発生しやすいでしょう。
ブランク期間が長引いている場合、例えば本人は働く気があったのに採用が長く決まらなかったのではと想像される可能性もあります。
採用されないということは、他の応募者のレベルも高く競争に勝ち切れなかったという場合もありますが、応募先の企業がその応募者を採用できないと判断するマイナスな要素があったとも考えられます。
つまり、なかなか採用が決まらずブランクが長く発生するほどの問題を抱えている人材なのでは?という発想に至る可能性があるのです。
この場合は、”問題があるかもしれない人物”というイメージを解消できれば、転職の成功も見えてくるでしょう。
「早期離職してしまうのでは」という懸念
また、「早期に離職してしまうのでは」という懸念も挙げられます。ブランクがあることは、働く本人の不安要素にもなりやすいと言えます。
「空白期間があるけれど、また前のように働けるだろうか」「仕事をしていない期間が長かったため、業務や職場になじめないのではないか」と心配に感じる人もいるでしょう。
そして働き始めた後、実際に大変さ辛さを経験する人もいるはずです。このような場合、それでも少しずつ以前のように働けるようになれば良いのですが、大きなストレスに心身が耐えきれず、調子を崩してしまうパターンもあります。
そして仕事のペースをつかみきれないまま、勤務を継続していくのが難しくなり、最終的に離職してしまうという可能性もあります。
せっかく採用しても早期離職という結果になってしまえば、企業が採用活動にかけたコストは水の泡です。さらにまた人材確保のために新たなコストをかけなければいけません。
「計画性に乏しいのではないか」という懸念
また、働くことに対する計画性がない人なのではと懸念する企業もあるかもしれません。転職をする際、一般的にはあまり空白期間が生じないように行動する人が多いでしょう。
在職中から転職活動を行い、転職先が決まったら現在の職場を退職、このようにして上手く仕事がつながるよう、計画的に転職を進めるのが基本の流れです。
そのため、前職を辞めてから空白期間が生じていると「計画性がなくて上手に転職できなかったのでは」と懸念を抱かれる可能性もあります。
計画性のなさは、そのまま仕事における要領の悪さなどのマイナスイメージにもつながっていくので避けたいところです。
「理想が高すぎるのではないか」という懸念
その他、転職先に求めることが多く、なかなか転職が決まらなかったのではと想像されることもあります。
この場合、「こだわりが強そうなので、入社してからやっぱり自分の希望と違う部分があるなどの理由で早期に退職するのではないか」などの心配をされる可能性があります。
このような応募先の企業の懸念が採用の可否に関わることは大いにあり得るため、懸念をいかに払拭するかが転職成功のカギとなります。
ブランクがあっても好印象になる転職のコツ4選
ブランクは企業側にマイナスなイメージを与えやすいものではありますが、ブランクがあるからと言って転職できないわけではありません。ブランクがあっても、それを上回る良い印象を与えることは可能です。
ここからは、ブランクがあっても好印象になる、転職のコツをご紹介いたします。
納得のいく理由を伝える
好印象を与えるための最も効果的な方法は、企業側が納得できる理由を伝えることです。例えば、自己研鑚のために敢えて働かない期間をつくったという理由が考えられます。
知識やスキルの中には、働きながら身に付けることが難しいものもあるでしょう。そのような知識・スキルを習得するため、一旦仕事を辞め、集中して学校に通ったり留学したりする人もいます。
また、退職して資格取得などを目指す人もよく見られます。このような理由で生じたブランクは、企業側にもポジティブなイメージを与えやすいでしょう。その人が自分を高めるためのブランク、意味があるブランクだからです。
【例文】
「前職で働いている時に、担当していた業務に関し、より専門的な知識を習得したいと強く考えるようになりました。
そして資格取得を目指すため退職し、空白期間中に国家資格に合格しました。今後はこの資格と取得の過程で得た知識・スキルを活かして働きたいと考えています」
また、家庭の事情などやむを得ない理由によるブランクも、マイナスイメージは比較的少なめです。例としては、家族の看病・介護などが挙げられます。
また、ブランクの理由としてよくあるのが、妊娠・出産・育児など子育て関係です。子育てを優先するために働いていない期間が発生した場合も、やむを得ない事情として受け入れられやすいでしょう。
ただし、やむを得ない特別な事情でブランクが生じた場合、今後は同じような理由で会社を辞める可能性はないと伝えておくことが大切です。
また同様の家庭の事情が発生すれば、早期に離職されるかもしれないと企業側が懸念する可能性があるためです。
【例文】
「高齢の母の持病が悪化し、1人暮らしを継続していくことが難しい状態となったため、前職を辞め介護に専念していました。母が施設に入居し、介護に専念する必要がなくなったため、再度仕事を始めたいと考えています」
その他、ケガ・病気など体調不良によるブランク期間も納得を得られやすい理由です。仕事ができる状態まで回復していることはしっかり伝えてください。
【例文】
「交通事故に遭い、大きなケガを負った経験があります。リハビリをしても、肉体労働中心の前職に復帰することは難しかったため、退職しました。
空白期間はリハビリに専念し、日常生活には支障がない状態まで回復したため、また働きたいと考えています」
企業側にブランクの理由を納得してもらうため、意識したいのは具体的に話すことです。曖昧な表現をすると、「何か隠そうとしているのでは」とより悪い印象を与えてしまう恐れもあります。わかりやすくはっきりした説明を心がけましょう。
ポジティブな言葉を使う
なお、空白期間が生じた理由を伝える上では言葉選びも重要です。できる限りポジティブな言葉を使うこともポイントとなります。
例えば一旦心身を休めリセットする目的で空白期間を設ける人もいるでしょう。このこと自体は別に悪いことではありません。
しかし、「働くことに疲れて仕事に就いていませんでした」などと伝えてしまうと、働くのが嫌いな人とネガティブにとらえられてしまう可能性もあります。
充電のためのブランクなら、充電をしようと思ったきっかけや充電期間に具体的に何をしていたかなどを、ポジティブなワードを意識しながら説明してください。
ただし、良い印象を持たれたいからといって嘘をつくのは厳禁です。嘘がバレればまず採用されることはありませんので、誠実な受け答えは何より重要といえます。
選考対策を徹底する
選考対策を徹底することも、ブランクありで転職を成功させるための重要なポイントです。採用の可否は、ブランク期間の有無で決まるわけではありません。
ブランクがある人でも、ブランクが気にならないほど採用したいと企業に感じてもらえれば、内定を獲得できるでしょう。
ブランクのマイナスイメージを払拭するためにも、自分が企業にとって有益な人材であることをしっかりアピールする必要があります。
例えば自分のスキルや経験、実績などを伝えるのは選考対策の基本です。ブランクがある人は、特に即戦力になれることをしっかりアピールしましょう。
自分の前職のことを振り返っておくなど、準備を万全にします。前職の業務について面接で詳しく尋ねられることもあるため、その時に記憶が曖昧になったりしないよう、仕事内容を思い出しておいてください。
また、仕事に対する意欲を示すことも重要です。ブランクによって働くモチベーションが低い状態ではないかと懸念されやすいため、熱意があることのアピールが欠かせません。
志望動機も空白期間と絡めながら説明できればベストです。
空白期間に見聞きした経験や感じたこと、身に付けたスキルなどをきっかけに応募先の企業で働きたい気持ちが芽生えたなど、ストーリー性を意識すると説得力が強くなります。
ブランクを短く抑える
その他に転職を成功させるためのコツとしては、できる限りブランクを短く抑えることも挙げられます。
ブランクをマイナスに見せないよう、選考時に意識することは十分可能です。しかし、ブランクは短ければ短いに越したことはありません。
ブランクが発生した理由が明確なものであったとしても、長期間働いていない人に対しては、即戦力を期待できないと判断される可能性が高まります。
今まさにブランク期間を過ごしているという人は、ブランクが短く済むよう可能な範囲で意識してみてください。
また、ブランク期間に得た・磨けたスキルや能力があれば積極的にアピールすることも大切なポイントです。
ブランクがあるからこそ、レベルアップした状態で転職先に貢献できる、このアピールを納得してもらえばしめたものです。逆にブランクをプラスのイメージに変えられるかもしれません。
もしブランクを利用して資格を取得したならそれも忘れず伝えましょう。難しい資格であれば、企業側でぜひ欲しい人材と思ってもらえる可能性が高いです。
なお、ブランク期間があっても転職エージェントを利用すれば選考対策をサポートしてもらえるほか、サービスによっては企業に推薦してもらえるため便利です。
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ご紹介する企業はプロの観点で厳選しているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。
「ブランク期間がある中でより有利に転職を進めたい」「できるだけスピーディーに転職先を見つけたい」という方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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