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【例文つき】職務内容のベストな書き方とは?職務経歴書で担当者が見ているポイントも

転職をする際、履歴書の他に提出する書類として職務経歴書があげられます。職務経歴書は、実際の職務内容を示すことでスキルを採用担当者に知ってもらうことができる書類です。しかし、まだ社会経験が浅かったり転職自体が初めてだったりすると、どのように書けば魅力的な内容になるのか悩むこともあるでしょう。そこで、この記事では、職務内容の基本的な役割や書き方などを紹介し、書類作成で悩んだ際の対策についても解説していきます。

職務内容とは?

職務内容 書き方

職務内容とは、自分がその職場で実際に担当した仕事のことです。職務内容と混同しやすい言葉に「業務内容」がありますが、業務内容とは部署や事業所、店舗など企業の中で大まかに分類した仕事を指します。

例えば、営業や販売、製造、商品管理などが該当します。しかし、実際には、業務の中で従業員全員がまったく同じ役割を与えられるということはありません。担当する細かい仕事は、一人ひとり違ってくるのが一般的です。

例えば、営業部の中でも担当する地域や扱う商品など、個人によって違いが出ます。中には、役職者として部下の指導や管理に当たる人もいるでしょう。

販売や製造についても同じことがいえます。店舗で扱っているのがペット用品だった場合、フードの管理や仕入れを担当する人もいればペット用の服やグッズを担当する人もいます。ペットサロンを併用していれば、トリマーとして活躍しながら衛生管理を任せられる人もいるわけです。

このように、同じ部署や店舗であっても、その中の細かい仕事や担当は個人によって分かれてきます。つまり、それがその人が実際に経験した仕事で、職務内容です。

もう少し説明すると、企業全体が行っている仕事は「事業内容」で、部署や事業所、店舗ごとで行っているのが「業務内容」、そして個人レベルで担当する仕事が「職務内容」になります。

事業内容は、企業の会社案内や公式サイトなどを見れば容易にわかります。知名度の高い大企業なら、社名を聞くだけでわかる人も多いでしょう。

業務内容も、部署名などから推測は可能ですし、企業サイトで記載していることもあります。ところが、個人レベルの役割や細かい仕事については第三者が知ることはなかなかありません。

そのため、職務経歴書では「自分が実際にどのような経験をしてきたか」を職務内容として示すことが必要になります。

つまり、職務内容は、応募先に自分のスキルを知ってもらううえで重要な役割を持っているのです。それだけに、その職場で担当したことをすべて具体的に書く必要があります。

職務経歴書に書かれていることこそ、自分を強くアピールできるポイントです。職務内容の書き方としては、まず役割や役職をあげ、次に具体的な仕事の内容を書き、次に実績という流れにするといいでしょう。

実は、職務経歴書に決まった書式というものはありません。当然ながら、職務内容についても書き方は基本的に自由です。

それだけに、どのようにまとめるかでアピールの度合いが変わってきます。そのため、まず自分がどのような役割、役職だったかをあげ、次に仕事内容を書くことで初めて目にする人でもわかりやすくなります。

実績については、可能な限り数値を用いて見た人が判断しやすい工夫をしましょう。必要に応じて箇条書きを用い、業界用語などは説明を添えるなどの配慮も必要です。


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採用担当者が職務内容でチェックしているポイント

職務内容 書き方

ところで、採用担当者は職務内容のどこに重点を置いて見ているのでしょうか。これを理解できていると職務内容の重要性がさらに理解でき、書き方も変わってくるかと思います。そこで、採用担当者が職務内容でチェックしているポイントをいくつか紹介していきます。

企業が求める人物像と応募者のマッチ度

一番にあげられるのは、企業が求める人物像に応募者がマッチしているかどうかです。応募した時点で「当社で働きたい」という意欲があることは伝わっています。

もちろん、履歴書や面接で志望の動機などは伝える必要がありますが、本人の意欲と同じくらい重要なのは企業とのマッチ度です。せっかく採用してもミスマッチであれば、早々に離職される可能性も出てきます。

また、企業側からしても、一旦採用すればそうそう簡単に解雇することはできません。自社に合っていないと感じても、部署を変えるなど雇用を続ける努力が求められます。

そういった事態を回避するためにも、採用担当者は「自社で活かせるスキルを持っているか」をチェックします。異業種からの転職の場合は、志望動機なども併せてマッチ度を見ていきます。

仕事の一貫性や応募者の人間性

履歴書では在籍期間や勤務先を知ることができますが、その先の具体的な仕事内容についてはわかりません。

すでに転職を何度か経験している応募者や同じ企業の中で異動があった場合でも、職務内容を見れば仕事に一貫性があるかどうかがわかります。毎回何かしら関連性のある職務に就いているなら、その人の得意分野を把握することが可能です。同時に、応募者が「仕事に何を求めるタイプか」を知ることもできます。

また、1社当たりの在籍期間が短かったり転職先の職務内容に一貫性がなかったりすると「飽きっぽい人物」「こだわりがない」といった取られ方をするので注意が必要です。

もしも、在籍期間が短く職務内容も関連性がないといった場合は、その理由を質問されることもあります。質問されたときに備えて、納得してもらえるような回答を用意しておくといいでしょう。

例えば「その職務に就いたことで〇〇のスキルも身に付けたいと考え、可能な職場に転職しました」または「希望の職務に就くことが叶わず、やむなく転職に至りました」といった理由が無難です。

意外な部分をチェックしている場合も

履歴書は、簡単な経歴を並べるだけにすぎません。そのうえ、市販の履歴書やテンプレートを使うことが多くなります。そのため、ほとんどの人が同じような内容でまとまります。

対して、職務経歴書は特に決まった書式がなく、書き方は応募者自身の自由です。意外なところでは、職務経歴書全体を通して「見やすくまとめることができる人か」「読み手の側に立って考えられるか」といったことをチェックしていることもあります。

フォントサイズの分け方や行間など、全体の見やすさまで注目する採用担当者もいるので、きれいにまとめることも重要なポイントです。

そこまで気にしない採用担当者でも、行間が狭いなど読みにくい作りになっていては注意がそちらに流れてしまいます。職務内容は、誰もが見やすいように書くことが求められます。また、より具体的な職務内容やそこから得た経験を書くことで「どのようなスキルに自信を持っているか」まで読み取る担当者もいます。

【例文】職務経歴書における職務内容の書き方

職務内容 書き方

では、職務内容は具体的にはどのような書き方がいいのでしょうか。先述したように職務経歴書自体に決まった書式はありません。

原則として自由ですが、職務経歴書において一般的な職務内容の書き方としては「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」があげられます。それぞれ例文と書き方のポイントを紹介していきますので、自分に合ったものを選んでみましょう。

「編年体形式」の例文

職務経歴
2019年4月〜2022年3月株式会社〇〇
事業内容:音楽配信サービス
従業員数:〇〇人、事業所数:国内〇〇カ所(2023年時点)
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月本社企画開発部配属
主な業務内容:音源配信サイト〇〇ならびに音楽配信アプリ〇〇の企画開発

職務内容
・音源配信サイト〇〇ならびに音楽配信アプリ〇〇の配信音源の選定
・サイトとアプリの開発にともなう市場調査
・提供する音源の著作権の確認と交渉
実績:〇〇の開発で登録者数〇〇人を達成

職務経歴
2022年4月〜現在株式会社〇〇
事業内容:カラオケルームの運営
従業員数:〇〇人、事業所数:国内〇〇カ所(2023年時点)
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月カラオケルーム〇〇事業部配属
主な業務内容:カラオケルーム〇〇の運営管理

職務内容
・カラオケルーム〇〇の販促品の開発と発注
・カラオケルーム〇〇のメニュー開発
・サービス内容の向上を目的とした市場調査
実績:〇〇で開発した人気商品が年間売上〇〇達成

「編年体形式」は、時系列順で自分が在籍した勤務先やそこで得た経験を書いていく形式です。社会人になってから経験した職務内容を古い順からまとめていけばいいので、採用担当者は応募者がこれまで経験した仕事の流れを読み取ることができます。

「逆編年体形式」の例文

職務経歴
2022年4月〜現在株式会社〇〇
事業内容:飲食店経営、食材宅配事業
従業員数:〇〇人、事業所数:国内〇〇カ所(2023年時点)
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月食材宅配〇〇事業部配属
主な業務内容:食材宅配〇〇の新規開拓と運営管理

職務内容
・食材宅配〇〇のPR(SNSでの情報発信、Web広告の企画)
・食材の開拓(産地農家との交渉など)
・サンプルセットの企画
実績:サンプルセットの利用者〇〇人を達成

職務経歴
2019年4月~2022年3月株式会社〇〇
事業内容:カフェ〇〇の直営、フランチャイズ事業
従業員数:〇〇人、事業所数:国内〇〇カ所(2023年時点)
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月本社フランチャイズ事業部配属
主な業務内容:フランチャイズ店の管理

職務内容
・フランチャイズ〇〇加盟店の現地指導(研修の実施)
・フランチャイズ〇〇の売上管理と分析
・新規加盟店募集に向けてのPR
実績:在籍時のフランチャイズ部門の売上平均〇〇万円

「逆編年体形式」は、その名の通り、経験した職務を直近から書いていく形式です。採用担当者はすぐに活かせる経験やスキルを見ることができるので、自社とのマッチ度を判断しやすくなります。

「キャリア形式」の例文

営業職に関する経歴
〇〇年○月〜〇〇年○月株式会社〇〇
事業内容:キッチン家電の製造、販売、住宅開発
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月本社住宅営業部配属
主な業務内容:住宅の営業販売

職務内容
・自社開発住宅〇〇の営業
・顧客のアフターフォロー
実績:在籍中の住宅販売総額〇〇万円

販売に関する経歴
〇〇年○月〜〇〇年○月株式会社〇〇
事業内容:婦人服の製造販売事業
正社員として勤務
〇〇年○月〜〇〇年○月直営店〇〇配属
主な業務内容:自社製品の販売

職務内容
・店舗責任者としてスタッフの指導と顧客のアフターフォロー
・自社開発製品の販売と商品管理
・展示会の準備と受注管理
実績:在籍中の平均売上として〇〇万円達成

「キャリア形式」は、経験したキャリアごとにまとめて書いていく形式です。採用担当者は、自社に必要なキャリアに集中して見ることができます。

履歴書における職務内容の書き方

履歴書においては、在籍期間と勤務先、配属先に触れる程度でかまいません。書く順番としては時系列順で職歴を書いていきます。

書類作成で悩んだら

職務内容 書き方

就職活動に欠かすことができないのが履歴書です。ただし、履歴書だけでは詳細なスキルについては書くことができません。履歴書は書ける項目やスペースが限られてしまい、簡略的な内容になってしまいます。

特に転職活動をするときは、これまでどのような仕事を経験してきたのか職務経歴書で見てもらう必要が出てきます。中でも、重要なのが職務内容です。履歴書には職務内容が書けないため、職務経歴書は必ず用意しましょう。

今回は、職務経歴書の基本的な3つの形式をあげ、それぞれの書き方を紹介しましたが、それでも実際に書くとなると迷ってしまう部分やわからないことは出てくるかと思います。

初めて転職を考える人にとっては、応募先にどのようにアピールすべきか悩むことも多いでしょう。

Web上にはさまざまなテンプレートや書き方の見本はありますが、すべてが自分に合っているとはいえません。また、例文と自分のスキルが違っていれば、具体的に伝わる内容かどうか判断に悩むものです。

職務内容としてどこまで含めるべきか、どのように書いたら採用担当者にアピールできるのか迷ったときは、ぜひ私どもにご相談ください。

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