第二新卒の転職に最適な時期とは?|採用されやすい業界3選もリサーチ
第二新卒は若さゆえの体力や伸びしろがあり、最低限のビジネスマナーを備えていることから、彼らを積極的に採用しようとする企業は多いです。
しかし、最適なタイミングで転職をしなければ、本来入社できたはずの企業で内定がもらえなかったり、希望に沿わない企業に転職することになりかねません。
そこで本記事では、第二新卒の転職に最適な時期をご紹介いたします。第二新卒者が採用されやすい業界3選もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
第二新卒とは?
第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には学校を卒業後、新卒で入社した職場を3年未満で退職、転職する人を差します。
4年制大学卒業から考えると大体25~26歳くらいまでの方が該当しますが、たとえば高卒の方の場合は高校卒業時点から3年未満となるため、21~22歳くらいまでとなります。
似た言葉として「既卒」が挙げられますが、これは学校を卒業後一度も就職した経験がない人のことを指し、フリーターとほぼ同義です。
第二新卒の転職に最適な時期
そもそも、転職に有利な時期はなぜ発生するのでしょうか?要因は主に下記の通りです。
・定年退職者が出て人材不足になっている
・新卒の内定辞退によって枠が空いた
・異動や転勤の多い時期が発生した
・転職者の多い時期が発生した
第二新卒の転職に最適な時期(1)1~3月
この時期が転職に適しているのは、企業の決算期であることが要因です。
というのも、決算期を3月末に設定している企業が多く、決算期に向けた動きがなだらかになったタイミングで転職者が増える傾向にあるからです。
また、この時期は新卒者を迎え入れる直前であり、新卒者が内定を辞退したことによって枠が複数空くことにより転職しやすくなります。
第二新卒の転職に最適な時期(2)7~9月
この時期を決算期としている企業もありますが、この時期が転職に最適である最も大きな理由は、人事異動が増えるからです。
人員の入れ替わりや、人事異動がきっかけで転職する人が発生することで枠が空き、この時期は転職者が採用されやすくなるのです。
また夏のボーナスがこの時期に入る企業が多いため、そのボーナスを受け取ってから退職する人が多いことも第二の理由として挙げられます。
第二新卒の転職に有利な業界(1)IT業界
ここまでで第二新卒の転職に最適な時期についてお伝えいたしましたが、第二新卒の転職を有利にするためには、時期の他にも業界選びや仕事選びも工夫する必要があります。
そこでここからは第二新卒の転職に有利な業界をご紹介いたします。まずはIT業界についてです。
IT業界は第二新卒・既卒・フリーターなど様々な人を対象とした求人を掲載しています。まだ発展途上の業界なので、安定したキャリアを求めてIT業界への転職を希望する人は多いです。
IT業界を目指すにあたってプログラミングを学ぶ必要がありますが、プログラミングスクールは受講費用が高く、これが原因でIT業界への転職を諦めてしまう人がたくさんいます。
しかし、IT業界は人手が足りていないことから一切ITに関する知識が無い若者を一人前のエンジニアに育てようとしていることが多く、Word程度しか使ったことが無くてもプログラミングなどといったIT業界で仕事をするために必要なことを研修で教えてもらえます。
そのため、お金を払うどころか給料を貰いながらプログラミングを学ぶことが可能です。
ちなみにIT業界への転職を考えている場合、IT業界で働くエンジニアには2種類に分けられることを理解しておく必要があります。
プログラマー
まず、IT業界の仕事としてイメージが湧きやすいのがプログラマー・SEの仕事でしょう。
プログラマーはPG、SEはシステムエンジニアと表記されることも多いです。
一般的にはプログラマーとしてキャリアをスタートし、しっかりとコードが書けるようになったら制作物の設計を行うSEへキャリアアップをします。
そのため、未経験からだとまずプログラマーを目指すこととなりますが、場合によっては未経験でSEを募集していることもあります。
SEとプログラマーの仕事を勘違いしている人はかなり多く、SEの求人へ応募してしまうこともあるでしょう。
しかし、未経験でも応募できるSEの求人は人事担当者がSEの仕事内容を理解していなかったり、本当にSEが足りていない企業だったりとブラック企業の可能性が高いため、プログラマーの求人へ応募しましょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは私たちの毎日の生活に欠かせないインターネットを途切れることなく使えるようにサーバーやネットワークを監視・構築するのが仕事です。
プログラマーと比べると知名度が低い仕事であるものの需要が高い仕事でもあるため、未経験OKのエンジニアの求人の数はインフラエンジニアの方が多い傾向があります。
プログラマー・SEの場合は一般企業で働くように年齢・経験に応じて徐々に年収が高くなっていくことが多いです。
それに対してインフラエンジニアの場合、初心者だとネットワーク・サーバーの運用・監視、上級者だとネットワーク・サーバーの設計・構築というように任される仕事の難易度にはっきりとした差があり、上級の仕事を任せてもらえるようになった途端に大幅に給料が上がります。
第二新卒の転職に有利な業界(2)飲食業界
飲食業界はブラックというイメージを持っている人も多いでしょう。
飲食チェーン店はアルバイト・パートの従業員が大半で、店舗に常駐する正社員は1~2名程度であることが多く、そのためにアルバイト・パートでシフトが埋まらないとそのシフトを正社員が埋めなければいけないためなかなか休めない状況が続いてしまいます。
特に年末年始や夏休みは世間が休みなので飲食業界からすると稼ぎ時なので、周りの人たちが休んでいる間働かなければいけない点がブラックと言われる理由でしょう。
しかし飲食チェーン店は人手不足であるため、第二新卒の総合職採用を積極的に行っています。
やはり大手企業の正社員扱いで働けることから給料が安定しており、福利厚生も充実しています。
それに、総合職なのでお店で経験を積んで店長やエリアマネージャーになれたらその後は経理や人事などといった仕事を任せてもらえます。
したがって飲食業界の正社員の仕事は若いうちは大変ですが、その後は安定して良い待遇で働けるので、飲食業界への転職は決してつらいばかりではないと言えるでしょう。
第二新卒の転職に有利な業界(3)不動産業界
不動産業界も飲食業界同様ブラックと言われやすい業界です。
不動産業界の場合は営業職からキャリアをスタートすることが大半であり、営業職は数字がすべてなので結果を出すことができずに挫折してしまう人が多いことからブラックとよく言われてしまいますが、逆を言えば結果を出すことができる人ならいくらでも上を目指せます。
不動産業界の仕事には大きく分けると賃貸物件を取り扱う不動産営業とオフィスなどが入っているビルの管理を行う不動産営業の2種類に分かれます。
不動産業界への転職に不安を感じていて、営業の仕事を続けられる自信が無い人にはビルの管理を行う不動産営業がおすすめです。
ビル管理の仕事は新規の顧客を獲得する仕事よりも、既に契約を結んでいるビルの管理を行う仕事の比率の方が高く、営業に自信が無くても続けやすいでしょう。
基本的に自分が担当しているビルで停電などトラブルが発生しない限りマイペースに仕事に取り組むことができます。
それに、ビル1棟を購入するためには莫大なお金を要することから、大手企業の子会社であることが多く福利厚生などが充実しており、良い待遇である企業が大半なので長く安定して働けます。
第二新卒枠での転職を希望する際の注意点
無理に3年続ける必要はない!
「仕事は3年経験しないとわからない」とよく言われます。しかし、新卒で入社してからの3年間はこれから定年までどんな仕事をやっていくかを決めるための大切な時期でしょう。
そこで新卒で入社した企業の仕事が自分に合っていないと感じているのに、3年間その仕事を続けてしまうと転職時に年齢が高くなることから若い人材を教育しようとしている企業への転職が難しくなってしまいます。
第二新卒枠で入社した場合、新卒と同じ扱いで教育を受け、未経験者でも仕事を1から教えてもらえる求人が多いです。
したがって、第二新卒で転職をしたらキャリアを一からやり直すことができます。
第二新卒向けの求人で重視されるのはやる気・ポテンシャルです。そのため、一切仕事をするのに必要な知識を持っていなくても採用してもらえる可能性が高いでしょう。
それに対し、一般の中途採用枠だと実務経験を積んでいることを前提として募集をかけていることが多く、一切業務経験が無い状態で未経験の職種への転職は難しいです。
したがって3年働くべきという考えに囚われず、仕事が向いていないと感じたら第二新卒という肩書きを使って未経験の職種へ転職すべきでしょう。
ただし、もしそのとき「向いていない」と感じたのがまだ仕事に慣れていないことが理由で、「もう少し時間をかけたらまた変わるかもしれない」と思う節もあるならば、もう少し続けてみて様子を見たほうが失敗を避けることが出来ます。
ぜひここは慎重にいきましょう。
ただし最低1年は仕事を続けるべき
第二新卒枠での転職はもちろん勢いでやってはいけません。
第二新卒は就職活動に失敗してしまった人が別業種に転職するためのチャンスではありますが、すぐに仕事を辞めてしまうと次の職場もすぐに辞めてしまうだろうと判断されてしまう可能性が高いです。
そうならないためにも第二新卒枠での転職を考えている場合、最低1年は新卒で入社した企業で頑張ってから転職しましょう。
また、基本的に第二新卒枠を使って転職できるチャンスは1回限りです。そのため、就活とは違い失敗が許されません。
転職活動に失敗しないためにもしっかり情報収集をしたうえで転職活動に取り組みましょう。
しかし、中には何から始めればいいのかよくわからず不安だという方もいらっしゃるでしょう。そこでぜひ利用していただきたいのが転職エージェントです。
【転職エージェントとは?】
専属のキャリアアドバイザーが転職活動の準備~入社までをサポートしてくれるサービスです。
カウンセリングを通じて自分に合った仕事を紹介してもらうことができ、履歴書・面接対策や面接日程の調整などを代行してもらえます。
転職エージェントには経験者層に特化したものやIT業界のみ対象にしているものなどさまざまなサービスがあるため、自分に合ったエージェントを利用するのが良いでしょう。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは第二新卒をはじめとした若年層に特化してサポートを行っている他、このようなメリットがあります。
ご紹介する企業はプロの観点で厳選しているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。
もし転職の進め方がよくわからなかったり、短期間で転職したい方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
転職の失敗=自己分析の失敗
また、転職をする際にはかならず自己分析を行ってください。なお、これは適当に行うのではなく、できるだけ時間をかけて丁寧に行ってください。
自己分析とは、自分の性格や適性を把握するための作業を指し、本当に自分に合った仕事を見つけるうえで重要な過程です。
仕事を探すにあたり、まずは自分がどんなことに向いているのか、本当はどんなことをしたいと感じているのかなどを明確にさせることができます。
すでに「自分はこれがしたい!」ということが明確な方もいらっしゃるかと思いますが、第二新卒として転職を考えている方のほとんどは新卒時にある程度仕事を探し、かなりの時間をかけて選んだはずです。
しかし、入社してみて始めて何かしらのひずみに気づいたから転職を考えているのではないでしょうか?
自分が思っていた仕事と違っていたり、当初言われていたことと違う業務がメインだったり、ブラック企業であったり、その仕事が向いていなかったり。
中には避けきれない要素も複数あるかとは思いますが、自分に合っていない仕事に就職してしまったり、業務そのものにストレスを感じたり、嫌いではないけれどまったく業績が上がらない場合などは、自己分析不足であると考えられます。
転職をする際にはしっかりと自己分析を行い、自分がどのような仕事に向いているのか、どのような業務内容ならそこまでストレスを感じることなく進めていけるのかを知ってから転職活動を行った方が失敗は少ないといえます。
自己分析の方法は様々ですが、ここでは2ステップでできるものをご紹介いたします。
(1)「努力したこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」をそれぞれ洗い出す
(2)テーマごとに、どうしてそうできたのかを掘り下げていく
まずは、過去の経験を振り返って、「努力したこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」を具体的に洗い出してみましょう。
第二新卒の場合は、前職でのことを題材にするのが理想的です。たとえば努力したことであれば、「携帯販売の仕事で売上に貢献できるよう頑張った」という感じです。
そして、それぞれ「どうして努力できたのか」「どうして楽しかったのか」「どうして大変だったのか」を掘り下げていきましょう。例としてはこのような感じです。
この例をみると、携帯販売の仕事で売上に貢献できるように頑張ったことから、最終的に「人と人の輪を大切にする」「人や社会の役に立つことでやりがいを感じる」といった価値観が見えてきます。
このように「どうして?」を10回前後くらい繰り返し自問して掘り下げてみましょう。
自分でも気づかなかった自身の価値観に気が付くだけでなく、好きなことや得意なこと、苦手なことも見えてきます。
「自分にいいところはない」と思っている人は勘違い
さて、「自分にいいところなんてない、転職なんてできるわけないんだ・・・」などと落ち込んでいる方も少なくないかと思われます。しかし、それは深く考えることができていないだけかもしれません。
そんな人に限って「あなたの短所を教えてください」と聞いてみるとたくさん出てくるものですが、短所は裏を返すと長所になり得ます。
性格がおおざっぱなら「おおらかで気が長い」、物事が長く続かないなら「いろんなことに興味関心がある」など、表現の仕方はさまざまです。
企業側はあなたがどんな人生を送ってきてどんな考え方を持っているのか、自分たちの会社にどんな利益をもたらしてくれるのかを知ろうとしているだけなので、敵意を持っているわけではありません。
緊張するのは真剣に取り組んでいる証拠ですから悪いことではありません。
しかし、転職活動を行う際には「私はこういう人間です、どうぞ見てください!」といったオープンな心で取り組むのが一番の近道です。
やはり全部を見せようとしない応募者に対しては採用担当者も警戒したり身構えてしまいますが、適度にオープンな応募者には多少警戒心がなくなるものです。ぜひ、怖がりすぎずに臨みましょう。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!