意外と知らない!履歴書の職歴欄・正しい書き方&注意点【見本つき】
異動・昇格を伴う場合の職歴の書き方など、履歴書の職歴欄には書き方に悩みやすいケースが多く存在します。
そこで本記事では転職のプロの観点から、記入例を挙げながら履歴書の職歴欄の正しい書き方をご紹介!職歴欄で企業がチェックしているポイントなども含めてわかりやすくお伝えいたします。
少しでも皆さんの転職活動のお役に立てば幸いです。
履歴書の詳しい書き方を知りたい方へ
【動画】今さら聞けない!履歴書の職歴欄の書き方
下記の動画では、履歴書の職歴欄の書き方をアニメでわかりやすく解説しています。文章が苦手な方や動画でチェックしたい方はぜひこちらをご覧ください。
【見本つき】職歴欄の書き方の基本
まずはじめに、職歴欄とは自分がどのような変遷を辿って現在にいたるのか、自分がどんな業務経験を経て、おおよそどのようなスキルを持っているのかを採用担当者に分かりやすく示すためのものです。
まずはこの方向性を把握してから書くようにすると、書き方に迷いにくくなります。
職歴欄についてはただ”この会社に○年○月に入社して、×年×日に辞めました”という内容を書くだけでは、転職用の履歴書として不十分です。
職歴欄には自分がその会社でどのような業務に従事していたかなど、これまでの業務内容の変遷の大枠を採用担当者に把握してもらえるように明記しましょう。
ちなみに、中には深掘りして過去の業務内容やスキル面を伝えたい、または転職を複数繰り返していて職歴欄が履歴書では足りないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、本記事では詳しく触れませんが、履歴書には簡単な職歴を記載しておき、詳細は職務経歴書に書くという方法もあります。
履歴書の職歴欄で企業は何をチェックしてる?
さて、履歴書を書き進めるにあたり、そもそもどうして企業に職歴について伝える必要があるのかを皆さんはご存知でしょうか?
ここでは職歴によって採用担当者が何をチェック・判断しているのかを簡単にお伝えします。それを知ることによって、今はよくわからない書類作成の趣旨が明らかとなり、不安が緩和されるのではないでしょうか。
さて、従業員を一人雇うために企業は莫大な予算を投資しなければなりません。給与の他にも各種保険料のコストなどがかかり、何より初期は教育係の従業員の人件費もかかります。
そのため、企業としては出来る限り不必要なコストをかけずに済むような人材、もしくは初期にしっかりとしたコストをかけてでも教育する意味がありそうな人材に絞って採用を行う傾向にあります。
だからこそ、採用担当者は職歴欄に記載されている過去の業務内容を見て、その応募者が自社にとって将来的に価値のある人材かどうかを見ています。
もちろん職歴だけで全てを図ることはできないため、参考程度にチェックしています。応募職種の経験者であれば志望動機や自己PRなどを頼りに、より細かなスキル面をチェックするでしょう。
ただ、未経験者については過去の業務内容と応募職種に直接的な関わりがないことが前提のため、過去の経験から役立ちそうな要素が何かしらないかなども見ています。
また、他にも職歴欄には過去に勤めていた企業に”いつ入社していつ退社したのか”を記載する必要がありますが、中には入社と退社の時期があまりにも短い場合に、あまり良いイメージを持たない採用担当者もいるでしょう。
その場合には面接で退社理由を質問される可能性があるため、正直に伝えるようにしましょう。「より成長できる環境に身を置きたかった」など、ポジティブで向上心の見られる理由であれば印象が良くなる傾向にあります。
余談ですが過去の退社理由を質問された際、「入社したあとブラック企業であると発覚し、違法な労働環境の下で働くことを強制されていた」など、やむを得ない事情があった場合には印象を悪くする心配はないでしょう。
ただし「給与面に不満があった」など、個人的な事情かつネガティブなものである場合にはあまり良くない印象を与えかねません。
そういった場合には、他に感じたポジティブな理由がないか、またはそういった理由で退職したことの反省と今後の改善策を付け加えて伝えるなど工夫すると効果的でしょう。
ちなみに、近年20代の若者を中心に人気の高い転職エージェントを利用すれば、このような一人では対策が難しいケースにも対応してアドバイザーがプロの観点からサポートしてくれるため便利です。
【ケース別】履歴書の職歴欄の書き方!こんな時はどうすればいい?
さて、学歴と同じく職歴においても書き方に悩むことが多々あるでしょう。ここからは職歴欄の書き方について、悩みがちなケース別にご紹介します。
部署異動・昇格をしているとき
中には部署異動や昇格した経歴をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。部署異動の事実は多くの人と接してきた経験をアピールすることにつながり、昇格した経歴は能力が組織に認められたという強いアピールにつながります。
転職ではいかに自分の価値を応募先にアピールし、そこに「ぜひ採用したい!」と思ってもらえるかがポイントです。だからこそ、これらの経歴は必ず履歴書に盛り込むべきであると言えるでしょう。
以下に部署異動を経験した場合、昇格を経験した場合、昇格を伴う部署異動を経験した場合を記載します。ぜひ参考にしてください。
【部署異動を経験した場合】
2019年4月 株式会社○○ 入社
東京支社 ○○事業部 ○○課配属
「○○」の営業担当として、新規提案営業を行う
2020年6月 □□部に異動
○○業務に従事
現在に至る
【昇格を経験した場合】
2019年4月 株式会社○○ 入社
東京支社 ○○事業部 ○○課配属
「○○」の営業担当として、新規提案営業を行う
2020年6月 ○○課 課長に昇進
○○業務に従事
現在に至る
【昇格を経験した場合】
2019年4月 株式会社○○ 入社
東京支社 ○○事業部 ○○課配属
「○○」の営業担当として、新規提案営業を行う
2020年6月 ○○部に異動 部長に昇進
○○業務に従事
現在に至る
雇用形態が正社員以外の場合
基本的に職歴は正社員経験を記載するものですが、アルバイト経験のみある場合や正社員を経験したあとアルバイト雇用となった場合などはアルバイト経歴も書いて問題ありません。
アルバイト経歴について職歴に書く場合にも、アピール材料になる可能性があるため、従事した業務内容について明記するようにしましょう。
短い職歴が多い場合の履歴書の書き方
中には転職回数が多く、作った履歴書の職歴欄を見ると「入社」「退社」の単語がたくさん出てきてなんだか印象が悪く見えてしまう・・・とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも職歴欄は、応募者がこれまでにどういった経験を経てきたかを企業がチェックするために存在しています。だからこそ、大切なのはどこに入社していつ退職したかではなく、経験してきた業務内容です。
そのため、「入社」「退社」の単語が目立ってしまう場合には職務経歴書を別途用意し、そこにそれぞれの企業で従事してきた業務内容や培ったスキルについて具体的に記載すれば、入社・退社を繰り返している印象は和らぐでしょう。
また、履歴書のみで済ませたい場合には、一部の職歴について省くことも可能です。目安としてはアルバイト経歴を省いて正社員経歴のみを記載するなどです。
ただしその場合には職歴欄の一番下に「アルバイト経歴は記載欄の都合上省いてあります」などと一言を添えておくか、面接の際にあらかじめ面接官に伝えるなどの工夫が必要です。
ブランクについての職歴の記載方法
中には就業経験を経た後、一定期間のブランクを経て転職活動を開始される方もいらっしゃることでしょう。
その場合には専業主婦として過ごしていた場合や転職活動を行っていた場合など、一般的にポジティブな理由であれば記載するようにしましょう。
もしニート(以下、【一言メモ】に用語解説)生活を行っていたなどネガティブな理由である場合には、面接でその理由を質問された際に反省している旨と改善策を含めて事実を伝えましょう。
ちなみに、ブランクについては以下のように記載するとわかりやすいでしょう。
2019年4月 株式会社○○ 入社
東京支社 ○○事業部 ○○課配属
「○○」の営業担当として、新規提案営業を行う
2020年6月 結婚に伴い退職
専業主婦として子育てに専念
現在に至る
【一言メモ】ニートとは?
総務省統計局の「労働力調査」では、ニートに近いものとして若年無業者が挙げられています。若年無業者とは15歳から34歳の非労働力人口で家事も通学もしていない人のことです。
また内閣府では、若年無業者であり職業訓練を受けていない人のことをニートと定義しています。
とはいえ、一人では学歴や職歴の書き方が正しいのか、これで提出しても印象を悪くしてしまわないか不安であるという方も多くいらっしゃることでしょう。
中には書類選考で落とされ続けてしまい、原因がわからずお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこでぜひ知っていただきたいのが、転職のプロである転職エージェントの存在です。
転職エージェントではプロの観点から履歴書の書き方を徹底サポートしてもらえるため、20代の中でも特に、転職に慣れていない方や未経験の職種に転職したい方を中心に人気となっています。
中にはイチから作成のアドバイスをもらっている方も多くいらっしゃり、履歴書だけでなく職務経歴書もサポートを受けながら簡単に作成できます。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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