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履歴書の免許・資格欄の正しい書き方!【正式名称早見表アリ!】

「履歴書の資格とか免許ってどう表記するのが正しいの?」「この資格って、書いても恥ずかしくないのかな・・・」など、履歴書の免許・資格欄の記載について不安を抱いている方は多くいらっしゃることと思います。

そこで、本記事では履歴書の免許・資格欄の正しい書き方をご紹介!履歴書によく記載されている免許・資格の正式名称と取得・合格の記載の早見表も掲載しております。少しでもお役に立てば幸いです。

面接官が履歴書の免許・資格欄でチェックしているポイント

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方について見ていく前に、まずは採用担当者がその欄で何をチェックしているかを把握しておきましょう。

前提として、業務に関わるスキルや能力があることを免許や資格の保有によって証明できることが、それらを履歴書に記載することの応募者側のメリットです。

たとえば同じ経歴、同じ学歴、同じ人あたりの良さのある女性が事務職へ二人応募してきた場合を考えてみましょう。

枠が一つしかなかった場合、AさんがMOSの資格を持っていてBさんが免許や資格を何も持っていなかった場合、採用担当者はAさんを優先的に採用するでしょう。

事務職で必須となるPCの取り扱いについてAさんには不安材料がないため、採用担当者としてはより安心できる人材を採用する傾向にあるのです。

このように、免許や資格の保有は採用担当者に自分を選んでもらうためのアピールポイントとなるのです。

ただし下記でも触れますが、履歴書に業務とまったく関係のないような免許や資格が羅列されていると”的外れな行動を行う不安な人材””空気を読むのが苦手な人材”と捉えられる可能性があり、印象を落としてしまう可能性があります。

また、免許や資格の記載が正式名称でなく略語で統一されているなど記載が雑な場合には”手を抜く癖のある人材”と捉えられる可能性があり、人間性の部分での評価を下げてしまいかねません。

そのため、免許・資格欄を記載する場合には面接官に不安を抱かせないよう、正しく丁寧に記載することが大切です。

履歴書の免許・資格欄の正しい書き方

さて、ここからは履歴書の免許・資格欄の正しい書き方をご紹介いたします。上記の画像を参考に、以下のポイントに留意しながら記載するようにしましょう。

正式名称で書く

これは履歴書全般に言えることですが、免許や資格は必ず正式名称で記載するようにしましょう。

たとえば漢検を”日本漢字能力検定”と書かずに”漢検”のまま表記してしまっては、丁寧で真面目な印象を採用担当者に与えることができません。

採用担当者によっては「正式な書類ですらきちんと調べずに作成するなんて、社外の方へ失礼な態度をとりかねない人材だな」と思われてしまう可能性があります。

免許や資格の正式名称はインターネット上の公式サイトなどに記載されているため、わからない場合はそちらを確認しながら記載するようにしましょう。

ちなみに、本記事の中盤に履歴書によく記載されている免許や資格について正式名称の表記を一覧でご紹介しておりますので、履歴書を作成する際にはぜひそちらも参考にしてください。

取得(合格)した年月日順に記載

学歴欄や職歴欄と同様ですが、免許・資格欄も取得または合格した年月日が若い順に記載するようにしましょう。

履歴書や職務経歴書などの企業へ提出する書類は“見やすくわかりやすい”が鉄則です。採用担当者にムダな手間をかけさせてしまわぬよう、一目が内容がわかるように最大限の注意をしておく必要があります。

中でも丁寧な採用担当者は、各免許や資格をその応募者がどのタイミングで取得あるいは合格しているかをチェックしている場合があるため、年月日がバラバラに記載されていてはとても見づらくなってしまいます。

最初に運転免許を記載

上記にて免許・資格を取得または合格した年月日が若い順に記載するようお伝えいたしましたが、もし普通自動車運転免許をお持ちの場合にはそれを最初に記載しましょう。

特にルールとして確立されているわけではありませんが、現在それが通例となっています。

学歴・職歴欄と年号や西暦を統一

なお、取得または合格年月日については学歴や職歴欄など、履歴書全体を通して年号や西暦の表記を統一しておくのが理想です。

年号でも西暦でもどちらでも構いませんので、どちらか一方に統一するようにしましょう。ただし、年号で統一するという場合には平成から令和に切り替わったタイミングに留意しなければなりません。

2019年4月30日までが平成32年、2019年5月1日からが令和元年となりますので十分注意しましょう。

名称のあとに空白を空けて”取得”

免許や資格を記載する際には、必ず各名称を記載したあとに空白を空けて”取得”または”合格”と記載するようにしましょう。

ただここで悩みがちなのが、どの免許や資格が”取得”にあたり、どれが”合格”にあたるのかという点でしょう。免許なら取得、資格なら合格とは限らないため、それぞれに沿った記載が必要です。

先ほども触れましたが、本記事の中盤にご紹介する早見表にそれぞれ取得と合格のどちらで記載すれば良いかも掲載しておりますので、こちらもぜひお役立てください。

とはいえ、各免許や資格の取得や合格の表記を間違えていたからといって減点対象になることはありませんので、あまり気負い過ぎないようにしましょう。

業務に関係のある免許・資格のみ記載

そして履歴書に免許や資格を記載する際に気になるのが、取得・合格しているものの中でも一体どれを記載すべきかというところでしょう。

基本的には、応募先の業務に関係のありそうな免許や資格のみに記載を留めるようにしましょう。

というのも、冒頭でもお伝えしたように業務に関係のないような免許や資格を記載していた場合には、空気の読めない的外れなことをしてしまう人材として認識される可能性があり、減点対象になりやすいからです。

そのため、事務職であればMOSなどのPC関連の資格や、プログラマー志望なのであればITパスポートなどのITスキルに関わる資格を記載するのがふさわしいでしょう。

ただし、普通自動車運転免許については業務上自動車を運転する機会がないとしても記載するのが通例ですので、保有している場合には書くようにしましょう。

また、現代においてはほとんどの職種においてPCの操作が必須です。そのため、PC関連の資格を保有していると採用担当者へ良い印象を与えやすくなるため、合格している場合には記載しておきましょう。

取得のために勉強中のものも記載可

ちなみに、免許・資格欄に書くことができるのはすでに保有しているものに限りません。現在取得のために勉強しているものも記載することが可能です。

その場合には上記の画像のように、免許・資格欄のすべての記載を終えた後一番下の行に“※現在、ITパスポート試験合格に向けて勉強中で、9月に受験予定です”などと記載しましょう。

最後に以上と記載する

なお、免許・資格欄の記載がすべて終わったら必ず右下に“以上”と記載するようにしましょう。履歴書作成時のマナーとなるため留意しておくことが必要です。

嘘は絶対に書かない

当たり前ですが、履歴書や職務経歴書などの企業に提出する書類に嘘の記載をするのは虚偽にあたるため絶対に行ってはいけません。

たとえその時は気づかれずに入社できたとしても、後から発覚した場合には懲戒処分を受けることにつながりかねませんので、十分留意しましょう。

各免許・資格の正式名称早見表

ここでは免許・資格欄によく記載されているものについて、各正式名称を一覧で表にまとめました。

それぞれ取得表記と合格表記のどちらが正しいのかについても記載してありますので、履歴書作成時にぜひ参考にしてください。

運転免許まとめ

略称 正式名称 取得・合格
運転免許 普通自動車免許 取得
大型 大型自動車免許 取得
中型 中型自動車免許 取得
準中型 準中型自動車免許 取得
大特 大型特殊自動車免許 取得
大自二 大型自動二輪車免許 取得
普自二 普通自動二輪車免許 取得
小特 小型特殊自動車免許 取得
原付 原動機付自転車免許 取得
け引 牽(けん)引免許 取得
大二 大型自動車第二種免許 取得
中二 中型自動車第二種免許 取得
普二 普通自動車第二種免許 取得
大特二 大型特殊自動車第二種免許 取得
け引二 牽(けん)引第二種免許 取得

その他業務関係まとめ

略称 正式名称 取得・合格
MOS Microsoft Office Specialist 合格
漢検 日本漢字能力検定 合格
英検 実用英語技能検定 合格
珠算(その1) 日本商工会議所珠算能力検定 合格
珠算(その2) 全国珠算教育連盟珠算検定 合格
数検 実用数学技能検定 合格
秘書検定 秘書技能検定 合格
簿記 日本商工会議所簿記検定 合格
初級
シスアド
初級
システムアドミニストレータ
合格
宅建 宅地建物取引士 合格
TOEIC TOEIC Listening&Reading Test *点 取得
ITパスポート ITパスポート試験 合格

書くべき資格&書かない方がいい資格

さて、ここまで履歴書への正しい書き方やそれぞれの正式名称について見て参りましたが、履歴書の免許・資格欄には書くべき資格とかかない方がいい資格が存在します。

上記では業務と関係のない的外れな免許や資格を記載するのはよくないとお伝えいたしましたが、どんなものが的外れで、どんなものまでは書いても問題がないのか不安な方も多くいらっしゃることと思います。

そこで、ここでは書くべきものと書かない方がいいものをそれぞれ簡単にご紹介いたしますので、不安な方はぜひチェックしてみてください。

書くべき資格

まず、履歴書に書くべき免許・資格には以下のようなものがあります。

*普通自動車運転免許
*PCスキル系認定資格
*国家資格
*語学資格

上記にもお伝えしたように、普通自動車運転免許やPCスキル系の資格は保有しているのであればぜひ書いておくべきです。

運転免許は通例として記載するものですし、現代においてPCスキルを必要としない職種や業務は多くありません。そのため、これら二つはぜひ書いておくべきであると言えます。

他にも国家資格は過去の職業の証明にもなるため、応募先の職種に関係がなくとも記載しておいて損はありません。

また、語学資格もいつ役に立ってもおかしくないメリットの大きいものですので、業務に直接関係がなくとも記載しておきましょう。

ただし、語学資格の中でもTOEICについては外資系企業などの語学力を必要とする企業において700点以上でないと実用性がないとされているため、それ以下の点数の場合には履歴書に記載しない方が良いかもしれません。

書かない方がいい資格

食育インストラクターやアロマテラピー検定など、趣味系の免許や資格は業務に直接的な関係がない限り書かないのが得策です。採用担当者によっては的外れな記載であると捉えられかねません。

また、漢検、英検、珠算、数検などは業務に直結しないため趣味の要素を帯びています。

そのため、言葉に関係のある仕事や教育に携わる仕事(ライターや編集、塾講師など)でない限りは書かなくても良いでしょう。

特にプログラマーなどの技術職や専門職であればそれらの業務への関連性がより遠のくため、書かない方が無難です。

ちなみに、記載できる免許や資格が多く履歴書に書ききれないという場合には難易度の高い準2級以上に限定して記載するようにするとスッキリとするでしょう。

履歴書の免許・資格欄によくあるQ&A

最後に、履歴書の免許・資格欄への記載についてよくあるQ&Aをまとめてみました。同じような疑問がないかどうかぜひチェックしてみてください。

資格がない場合は空欄でもいい?

中には免許や資格を持っていないという方や、持ってはいるけど業務に全く関係のない趣味系のものだという方もいらっしゃることでしょう。

その場合には無理に記入しようとせず、“特になし”との記載で問題ありません。また、その際に“以上”の記載は不要です。

採用担当者は免許や資格を持っているとしたらどのようなものなのか、それによって見込めるスキルは何なのかを把握しておきたいだけですので、免許や資格を持っていないからといって減点対象になることはありません。

ただし、現在取得または合格に向けて勉強中のものがある場合には、上記でお伝えしたような形で記載するようにすれば、好印象につなげやすくなるでしょう。

転職に役立つ資格には何がある?

転職に役立つ資格には各業界や職種によってバラつきがありますが、たとえば以下のようなものがおすすめとして挙げられます(上記でお伝えしたものと同様のものもあります)。

業界・職種系統 おすすめ資格
PC・事務関係 MOS
簿記検定
IT関係 ITパスポート
基本情報技術者
Javaプログラミング能力認定
LPIC(Linux技術認定)
運送関係 普通自動車運転免許
中型自動車運転免許
大型自動車運転免許
フォークリフト運転技能者
危険物取扱者
運行管理者
飲食関係 食品衛生責任者
調理士免許
不動産系 宅地建物取引士

ただし、免許や資格はむやみに取得を目指すのではなく、最終的にどの仕事に転職したいかを考えてそこから逆算して狙うのが得策です。

取得(合格)時から名称が変わっていたらどうする?

場合によっては免許や資格を取得・合格した時と記載する時で名称が変わっていることもあるでしょう。その場合には取得・合格時の名称で記載すれば問題ありません。

同じ資格や免許で複数の級を取得した場合は?

たとえば漢検の場合、4級や3級の合格を経て準2級に合格したという場合には、下級を省略して準2級のみを記載するようにしましょう。

さて、本記事では履歴書の免許・資格欄の正しい書き方についてお伝えいたしましたが、いかがでしたか?少しでもお役に立っていれば幸いです。

しかし、中にはまだまだ記載の方法に不安がある方や、履歴書全体を通してきちんと作成できているか不安だという方もいらっしゃるでしょう。

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