【例文】イラストレーターの志望動機・書き方、効果的な伝え方とは?
幼いころから絵を描くのが好きだったという人が選ぶことが多いイラストレーター。しかし、実際にどのような仕事をしているのかはよくわからないという人も多い職業です。
イラストレーターの募集企業に応募する時にも、どうアピールすればいいか悩む人もいるでしょう。
そこで本記事では、イラストレーターの志望動機の書き方について、応募前に知っておきたいイラストレーターの実情などを踏まえてご紹介いたします。 少しでもお役に立てれば幸いです。
イラストレーターの仕事内容とは?
イラストレーターの仕事は、広告や図版など幅広い人を対象にするものや、似顔絵のように個人の要望を満たすものがあります。
写真加工やイラスト制作に適したデザインソフトから、立体感を出せるCGソフトや手描きまで、イラストの制作手段も多彩です。
中には、ゲームなど映像関連のアニメキャラクターを生み出してほしいといった依頼もあります。イラストレーターのメインの仕事は、印刷物や専門分野、似顔絵やキャラクター制作の3種類です。
書籍やチラシなどの印刷物関連
印刷物関連では、折り込みチラシなどの広告や、本のカバーとなる装丁や中の挿絵、絵本など多彩です。
広告の場合、商品やサービスの販促が目的なので、個性を押し出すよりは多くの人に好かれるイラストが求められます。
一方書籍関連では、数ある中から読者にその本を選んでもらわなくてはいけないので、本の世界観を伝える特徴的なイラストに仕上げます。
特に絵本では、子どもの目線に沿っていることが大事。子どもの発達過程に関する知識と、年齢に合わせた絵を描く技術が必要です。
図版などの専門分野
専門分野のイラストレーターは、その分野に関する深い知識が必要です。
家電製品などの説明書に使われる製図や、人体の解剖図など医療関連の仕事が代表的です。緻密なイラストを描く技術と、平面のイラストを立体的におこす視点が必要になります。
似顔絵やキャラクター制作
似顔絵やキャラクターのイラストを請け負う場合、依頼主の要望を聞き出すコミュニケーション力が必要です。
似顔絵では、個人の写真をもとにしたり顧客と対面したりして描くことになります。相手の特徴を捉え、素早く描く技術も必要です。
キャラクター制作では、企業にヒアリングして、イメージ像を明確にして描きます。個性的で特徴的なデザインが求められます。
ちなみに、イラストレーターの平均年収ややりがいなど、もっと詳しい情報を知りたいという方は下記の記事にまとめてありますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
また、イラストを扱う仕事はイラストレーター以外にもいくつか存在していますので、もし興味がある方は下記もチェックしてみてください。
▼デザイナーの仕事内容
▼グラフィックデザイナーの仕事内容
▼インテリアデザイナーに仕事内容
なお、人と関わらない仕事に興味がある方に向けて、下記の記事では一人でできる仕事をまとめています。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
1日のスケジュール例
一般的に、デザイン関連の会社には残業が多いと言われているため、イラストレーターが毎日どのように働いているかも気になるでしょう。
そこで、制作会社やデザイン会社でイラストレーターとして働く人の、1日のスケジュールを紹介します。
9時に出勤し、メールをチェックしたり、どんな仕事があるかを整理したりします。10時にディレクターやデザイナーなど企画に関わる人とミーティングをして、仕事の方向性や注意点を確認します。
この段階できちんと求められているイメージを把握しておくことが重要です。方向性を誤ると、イラストデザインの決定が遅れて進行が滞ってしまうからです。
その後イラストのイメージを形にするため、簡単に描くラフ画を作って、イラストデザインを決定します。ラフ画はイメージの元になるものなので、凝ったものを仕上げなくて大丈夫です。
ディレクターなどにその都度相談しながら、複数の案を作ってどんどん提案します。想像力がわいてやりがいのある作業です。
13時から1時間の休憩をとります。14時に仕事に戻り、作業に取り掛かれるイラスト制作を進めます。長時間根を詰めれば作業が捗るというわけでもありません。
音楽を聴いたり途中でドリンク休憩を取ったりして、自分が集中できるように工夫します。精神的な疲れが大きいぶん、制作が終わった時には充実感たっぷりです。
18時に、以前仕上げたイラストを他の媒体で使うため、開発チームと打ち合わせをします。自分が制作したイラストが商品になることもあります。
制作者が加わることで、イラストの雰囲気の活かし方を的確に伝えることができます。大体20時頃に退社となります。締め切り前や繁忙期は残業が増えますが、それ以外の時は定時に帰れることもあります。
イラストレーターの志望動機のアピールポイント
イラストレーターは、自分の特技を生かせるとあって人気な職業ですが、単体での求人数は多くはありません。
なぜなら、DTPデザイナーなど他の職種と一括りにして求人が出ている場合も多いからです。
そのため、イラスレーターをメインに仕事をしたいなら、求人を出している企業がどんなイラストを扱っているかを把握しておくことが必須です。
志望動機で一番大切なのが、イラストの方向性が企業と合っていることです。
アニメや芸術系のデザインを手掛ける企業もあれば、マニュアル書や商品広告を手掛けている企業もあり、求められているものが違うからです。
次に、コンピューターを使うイラストなら、資格やスキルを具体的に書くこと。経験がある場合は実績を中心に書き、未経験の場合はスキルを身に付けていることを証明し、積極的にアピールします。
【例文】イラストレーターの志望動機の書き方
実際の志望動機の書き方を、例文で見ていきましょう。イラストレーターでは経験やスキルが優先されるため、転職前の業界や業種で分けてあります。
同業界・同職種からの転職の場合
「私が貴社を希望した理由は、〇〇のイラストを見て、自分のイラストレーターとしての幅を広げたいと思ったからです。
私は子どものころから漫画やアニメが好きで、アニメーションに強い専門学校を卒業しました。その後、キャラクターデザインを行う企業に就職し、ゲームの〇〇などのキャラクターを生み出してきました。
自分のキャラクターが世の中で使われる仕事はやりがいがあるものです。ところが、入社から2年をへて、お客さんからグッズのイラストも頼めればいいのにと言われました。
そこで、さまざまなイラストを扱う会社で働きたいと思うようになりました。
学生時代、企業のイラストコンテストに受賞歴があり、キャラクター以外のイラストにも自信があります。
貴社は印刷物から販促グッズまで扱っていて、多様なイラストを手掛けられるのが魅力だと感じました。ぜひ貴社で、自分のイラスト技術を生かしたいと思っています。」
同業界・同職種の場合は、最初にその企業の何が気に入って志望するかを書き、その後に理由を述べます。
仕事で行ってきたイラストの種類や実績、受賞歴を加えると、他の応募者との差別化を図ることができます。また、その企業で活かせる技術があれば、積極的にアピールしましょう。
注意点は、前の会社では希望の仕事の取り扱いがないなど、希望が叶えられないということを伝えること。転職が必要だと企業の納得を得ることが大切です。
同業界・異職種からの転職の場合
「志望動機は、グラフィックデザイナーからの転身を図るためです。現在、新聞広告の紙面を作るDTPデザインを行っていますが、イラストレーターの方と関わることも多いです。
イラストを画面上に配置する中で、自分ならこういうイラストを描くなと思うことも増え、自分でイラスト制作もしたいと考えるようになりました。
イラストの仕事経験はないため、この一年、オンラインスクールでデッサンやパソコンを使ったイラスト技術を身に付けてきました。
デザイナーとしての経験もあるので、何を求められているかを考えたイラストを仕上げることができます。貴社は、コンピューター技術を生かした実写のイラストを扱っています。
CGやデザインソフトの資格も取得しているので、貴社に合わせた写実系のイラストを描くことも得意です。仕事の志向性がマッチした貴社なら、貢献できると自負しています。」
同業界・異職種からの転身の場合、何の職種から変わるのかを先に書くと、転職意図がわかりやすいです。なぜ今の業種からイラストレーターに変わりたいと思ったのかを、同業界にいる人ならではの視点で説明します。
注意点は、実績がない場合のアピールの仕方、自分で伝える方が好印象なので、イラスト技術を学んだり独学で学習していたりするなど、プラスの要素を織り交ぜて書いておきましょう。
最後に、同業界ならではのメリットを伝えることで、企業から採用したいと思ってもらえます。
異業界・異職種からの就・転職の場合
「私が貴社を希望するのは、クラウドソーシングで副業で描いているイラストを職業にしたいからです。幼いころから絵を描くことが好きで、学生時代は大学でグラフィックデザインを学びました。
できればイラスト関連の仕事をしたかったのですが、実績が少ないためなかなか就職できませんでした。
そのため、~~の企業に営業職として就職し、副業のイラストコンペなどで実績を積んで参りました。
就職してもうすぐ3年ですが、後輩も増えてきて、大きなプロジェクト案件も今はありません。転職をするなら今しかないと思い、応募しました。
貴社を選んだのは、イラストの作風に魅力を感じたからです。伝統を感じさせる和風のイラストは私の得意分野なので、地元の観光業界を得意先にする貴社に、自分の作風を生かせると思っています。
本業で働いたことはありませんが熱意はたっぷりあるので、ぜひ面接の機会をいただけたらと思います。」
異業界・異業種からの転職でも、志望動機を先に書くのがスムーズです。本業として勤めた実績がないため、何かしらその仕事に関わった経験をアピールするようにします。
注意点は、転職しても今の仕事に差し支えがないことを伝えること。これによって、早期に退職して責任感がないと思われる可能性も防げます。
これらをしっかり伝えた上で、自分のイラストが応募企業にどう生かしていけるかと、新人ならではの熱意を伝えます。
ちなみに、「志望動機の基本的な考え方を確認しておきたい」という方は、下記の記事に基礎的な部分から細かくご紹介しておりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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イラストレーターの志望動機を書こうとしても自分ならではのアピールポイントが見つからなくて書けないという人もいるでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
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