インテリアコーディネーターの志望動機・例文!アピールポイントや書き方、面接での伝え方とは?
インテリアコーディネーターは、マンションや一戸建てといった住宅だけでなく、店舗の内装デザインやショールーム、モデルルームなど、さまざまな活躍の場が用意されており、一定の需要が存在する職業です。
本記事では、インテリアコーディネーターの求人に応募する上でどのような志望動機を書けばよいか、3パターンの例文を交えてご紹介いたします。
少しでもお役に立てれば幸いです。
インテリアコーディネーターの仕事内容とは?
インテリアコーディネーターは、住宅やオフィス、店舗などの照明や家具を手配したり、内装の空間デザイン、インテリアに関するアドバイス等を行います。
顧客の要望に応えるため、家具や照明器具、壁紙などのさまざまな知識や、空間デザインや住環境に関する深い知見を備えた、インテリアのスペシャリストです。
主に建築事務所やデザイン事務所、不動産会社、小売企業の店舗デザインに関わる部署など、インテリアコーディネーターを求める職場は多岐にわたり、求められる仕事も住環境の整備からオフィス・店舗のデザイン、ショールームやモデルルームのインテリア配置等多岐にわたります。
変わったところでは画廊における絵画の展示やドラマの室内セット作成も、インテリアコーディネーターの活躍が期待される場です。
1日のスケジュール例
ここでは、あるデザイン事務所に勤務するインテリアコーディネーターの1日の仕事の流れを例に挙げて説明します。
まず、9時に出社し、メールをチェックして、その日のスケジュールやタスクの状況を確認します。10時にクライアントが来店し、新居の住宅インテリアについてのイメージについてすり合わせを行います。
新居の間取りを考慮に入れる必要があるため、予め用意した図面を広げて、家具や照明の配置についてイメージを固めていきます。打ち合わせを終えると12時を回っていたため、お昼休憩を取ります。
13時になってからは、郊外の建築現場に向かいます。ここには自分が内装のデザインを手掛けた戸建住宅があり、作業の進捗状況を確認しつつ、現場の作業員から出た不明点や課題を聞き取ります。
確認が済んだら、帰社して聞き取った不明点や課題を整理します。その後、オフィスの内装デザインを依頼している顧客のために、完成形のイメージ図を作成します。
インテリアとしてどのオフィス用品を使用するか、どのような配置を行うかなどを決めていきます。退社の1時間くらい前を目安に、書類整理や次の日のタスクの確認などを行い始めて、19時に退社します。
なお、春先などのシーズンが繁忙期であり、この時期になると夕方以降に商談を行うこともしょっちゅうです。必然的に、繁忙期は残業時間も増加します。
インテリアコーディネーターの志望動機のアピールポイント
インテリアコーディネーターの志望動機を記載するにあたっては、
「なぜインテリアコーディネーターなのか」
「なぜこの会社でインテリアコーディネーターをやりたいのか」
「インテリアコーディネーターとして何ができるのか」
「この会社にどう貢献したいのか」
という4点を抑えると良いでしょう。
「なぜインテリアコーディネーターなのか」については、インテリアに対する情熱や、居住空間に対する理念やこだわりなどを盛り込んでいきましょう。
また、志望する企業でインテリアコーディネーターとして働きたい動機を説明する上では、その企業が過去に手掛けた物件について好ましい感想を述べる、理念や社風が自分とマッチする点などをアピールする等が効果的です。
インテリアコーディネーターとしての能力をアピールする際には、経験者の場合は前職やアルバイト等での実績を、未経験者の場合はインテリアコーディネーターの業務に役に立つと考えられるスキルを挙げてアピールするようにしましょう。
その際に、募集要項を確認して、先方が求める人材に合わせた内容でアピールすることが重要です。
先方は店舗デザインを手掛けられるインテリアコーディネーターを求めているのに、住宅のインテリアに関するアピールをしたとしても、採用担当者にとってはミスマッチと解釈される恐れがあります。
採用先の企業がどんな人材を求めているのか、しっかりと見極めた上で志望動機を書きましょう。
【例文】インテリアコーディネーターの志望動機の書き方
この項では、インテリアコーディネーターの求人に応募する際の志望動機の書き方を、「同業界・同職種からの転職」「同業界・異業種からの転職」「異業界・異業種からの転職」の3パターンに分けて説明します。
それぞれ例文を示した上で、どこに重点を置いて書けば良いかを解説しますので、実際に志望動機を書く際には参考にしてみましょう。
同業界・同職種からの転職の場合
同業界かつ同職種の場合、重点を置くべきは「なぜこの企業を選んだのか」および「前職での実績・経験」の2点です。以下に例文を示します。
「前職では住宅専門のインテリアコーディネーターを3年間務めておりましたが、インテリアコーディネーターとして住宅以外の案件も手掛けたいと思うようになりました。
さまざまな物件のインテリアコーディネートを取り扱う貴社でならば、これまで住宅のインテリアを手掛けてきた経験を活かせるものと存じます。
特に、店舗のインテリアデザインとして、貴社がモットーとして掲げる『自宅のような安心感』を演出する上では、住宅インテリアの知識を持った人材が欠かせず、私ならばそのニーズに応えられるという自負があります。
つきましては、面接の機会を与えてくださいますよう、よろしくお願いいたします。」
この例では、前職の経験を、より広い範囲で活かしたいという「前職を離れたい理由」、さまざまな物件を手掛けていた点に目をつけたという「この企業を選んだ理由」、これまで3年間住宅のインテリアを手掛けてきたという「前職での経験」、それがこの企業のモットーとマッチするが故にニーズに応えられるという「自己PR」が盛り込まれています。
スキルや自己PRについては、なるべく先方が求める人材像に寄せるように記述しましょう。
また、「前職を離れたい理由」で、上司に対する愚痴や前職の会社に対する不満は、採用担当者の心証を悪くする恐れがあるため、ポジティブな内容を記載することをおすすめします。
同業界・異職種からの転職の場合
同業界・異職種から転職する場合は、「前職での経歴や実績」をふくらませる形で志望動機を書くようにしましょう。
この経歴や実績については、「インテリアコーディネーターとしてどう活用できるか」「採用先の会社が募集する人材とどう合致するか」という点のアピールにつなげることが肝要です。
これらを踏まえた例文は以下の通りです。
「前職ではオフィスビルの設計を担当しておりましたが、従前よりインテリアに興味があり、転職を決意しました。
貴社が手掛けるオフィス空間のインテリアコーディネートについて、『仕事のしやすい空間』というコンセプトに感銘を受け、応募をさせていただいた次第です。
オフィスビルにおけるインテリアは大型のものが多いため、間取りやビルの作りなどの知識が求められます。オフィスビルの設計に携わってきた私の経験と知識がお役に立てるかと存じます。」
前職でオフィスビルの設計士をしているという経歴から、採用先の会社が手掛けるオフィス空間のインテリアコーディネートの役に立ちたい、という自己PRに繋げます。
会社を志望した理由も、オフィス空間のインテリアコーディネートのコンセプトが気に入った、と前職での経歴に絡めて説明するなど、前職の経歴や実績はさまざまな方向へ話を膨らませるためのきっかけとなるので、積極的に活用していきましょう。
異業界・異職種からの就・転職の場合
異業界かつ異職種、すなわち全くの未経験者の場合、まず大事なのは「インテリアコーディネーターを志す動機」です。
その上で、「なぜ採用先の会社でインテリアコーディネーターをやろうと思ったか」を記述しましょう。
加えて、「これまでの人生における経歴や実績」の中から「インテリアコーディネーターの仕事に役立つスキル」に繋がるものを探し、自己PRを行うのが好ましいです。それでは、実際に例文を見てみましょう。
「学生時代からDIYを趣味としており、自宅の家具を自作したり、友人の部屋に合わせたインテリアを作ってプレゼントする等の活動を行ってまいりました。
インテリアをDIYする中で趣味が高じて、お客様の要望に応えてインテリアを構築していく職業につきたいという思いが強くなり、インテリアコーディネーターを志望するようになりました。
貴社では、インテリアを紹介する上で『手作りの温かみ』を重視しており、DIYを好む私とインテリアの考え方について方向性が一致していると感じたため、今回応募させていただいた次第です。
趣味の一環で空間デザイン資格を通信講座で取得しているため、インテリアの配置等には自信があります。何卒機会を与えてくださいますよう、よろしくお願いいたします。」
趣味でDIYを行っていたという経歴を説明した上で、その趣味が高じて仕事にしたいという思いを抱いたことを動機としています。
その上で、採用先の企業を選んだ理由に経歴を絡める形で「自分と方向性が一致している」と、自分が採用先の企業にマッチする人材であるとアピールしています。
例文のように取得した資格やスキルを示した上で、即戦力にもなるという自己PRを加えると、採用担当者が好印象を抱くことでしょう。
ちなみに、「志望動機の基本的な考え方を確認しておきたい」という方は、下記の記事に基礎的な部分から細かくご紹介しておりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
インテリアコーディネーターのNG志望動機・例文
「前職は雑貨店で販売員の仕事を行っておりました。
お客様にインテリアのアドバイスなどをさせていただくうちに、もっと本格的にインテリアに関するコーディネートを行いたいと考えるようになり、インテリアコーディネーターを志すようになりました。
前職で培ったコミュニケーションスキルを活かして、一日でも早く貴社に貢献できるように努めて参ります。」
上記の志望動機は一見問題がないように感じますが、加筆するとより説得力が増すポイントがあります。それは「なぜその職場を選んだのか」の理由です。
インテリアコーディネーターとして働ける職場は他にもたくさんある中で、どうしてその職場を選んだのか。
具体的な理由が明記されていない志望動機では、他の職場にもそのまま使用することができてしまうため、「とりあえずうちの職場を受けているのかな」と良くない印象を与えてしまいかねません。
そのため未経験から就・転職を目指す場合には、インテリアコーディネーターを志した理由と共に、なぜその職場をわざわざ選んで応募したのかを、具体的に書くようにしましょう。
「貴社の”〇〇”という経営理念に強く共感した」「貴社の〇〇社長の著作を読んで、仕事に対する考え方に強く感銘を受けた」など、端的かつ具体的に想起できる理由がおすすめです。
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インテリアコーディネーターの志望動機を書こうとしても自分ならではのアピールポイントが見つからなくて書けないという人もいるでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
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