フードコーディネーターの志望動機・例文!アピールポイント3つとNG例文も
就職活動の選考では、「なぜその仕事をしたいのか」という志望動機が重要になることが多いです。
説得力を持って動機を伝えるには、応募する職種についてある程度知っておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、中でもフードコーディネーターの求人に応募する際の志望動機の書き方を、3つの例文と共にご紹介いたします。
少しでもお役立ていただけたら幸いです。
フードコーディネーターの仕事内容とは?
フードコーディネーターは、食に携わる専門家です。食のコーディネーターとしてさまざまな業務を行います。
フードコーディネーターの場合、企業や団体などに勤務をして働くケースとフリーランスで働くケースがあります。フードコーディネーターの仕事内容には、次のようなものが挙げられます。
レシピやメニューの開発
飲食店のメニューや病院食、給食のレシピを考案したり、既存のレシピにアレンジを加えたりして新しい食を開発することは、フードコーディネーターの仕事のひとつです。
また、菓子メーカーなどの食品関係の企業で新商品の開発に携わったり、行政とタイアップをして特産品を使った商品を開発することもあります。
飲食店やショップの経営
食の専門家であるフードコーディネーターは、レストランやカフェといった飲食店、食品販売のショップの経営に自ら携わるケースも少なくありません。
提供するメニューにマッチする内装を考えたり、演出にこだわったりするのもフードコーディネーターの仕事です。
料理教室の講師
料理教室の講師は、フードコーディネーターの定番の仕事と言えます。
このような仕事に携わる場合は、テナントを借りて自分で料理教室を開校したり、地域のカルチャースクールで講師として料理の講座を受け持ちます。
写真撮影のコーディネートやディスプレイの演出
フードコーディネーターは料理本や雑誌の記事、テレビ番組などで使う写真のテーブルコーディネートを担当したり、料理の盛り付けのアドバイスを行うのも仕事です。
また、イベント会場のセッティングやショップのディスプレイの演出などを担当するフードコーディネーターもいます。
ちなみに、フードコーディネーターの平均年収ややりがいなど、もっと詳しい情報を知りたいという方は下記の記事にまとめてありますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
フードコーディネーターの1日のスケジュールは、仕事内容や働き方のスタイルで多少変わります。
次に、料理教室で講師として働くフードコーディネーターの1日のスケジュール例をご紹介します。
1日のスケジュール例
出勤
料理教室で講師として働くフードコーディネーターは、講義の時間に合わせて出勤をするケースが多いです。
料理教室の講義は昼間や夜間に行われることが多いため、イベントなどがなければ朝は比較的ゆっくりと出勤できるでしょう。
教室の準備
講義の当日は、受講生が集まる前に他のスタッフと一緒に使用する材料や調理器具の準備、教室の空調管理などをひと通り済ませておきます。
講義
料理教室の講義は、講師のフードコーディネーターが最初に料理の作り方や重要ポイントなどを受講生に説明し、お手本を見せながら指導をしていくスタイルが一般的です。
受講生が料理を作っている間は、自身やアシスタントが教室を回りながら作業のフォローをしたり、受講生からの質問に答えたりします。
自分が考案した料理でたくさんの人に喜んでもらえた時には、講師として大きなやりがいを感じるでしょう。
後片付け
講義の後は、スタッフと一緒に教室の後片付けを行います。食品を扱うフードコーディネーターは、衛生管理の知識も必要です。
使用した調理器具が多い時などは、後片付けが終わるまで少し時間がかかるかもしれません。掃除などの裏方仕事があるところは、この職種の大変な部分のひとつです。
スタッフとのミーティング
後片付けが済んだ後は、スタッフとミーティングを行って問題点や今後の課題などを話し合うことが多いです。
受講生の質問などを参考にして、講義のカリキュラムを変更したり、時間配分を調整することもあります。
帰宅
料理教室で働くフードコーディネーターは、帰宅時間が比較的予測しやすいです。トラブルなどがなければ、ほぼスケジュール通りの時間に仕事が終わる可能性が高いでしょう。
フードコーディネーターの志望動機のアピールポイント
フードコーディネーターの求人に応募する時の志望動機では、どのようなポイントをアピールしたら良いのでしょうか?
仕事で求められるスキルとも関連するアピールポイントを、ここでは4つご紹介します。
人を喜ばせたいというサービス精神がある
「人に喜んでもらうことが好き」といったサービス精神は、履歴書や面接の志望動機でも強力なアピールポイントになるでしょう。
フードコーディネーターは「食」に関することで人を楽しませたり、幸福感を与えるスキルが必要です。
「人を喜ばせたい」というサービス精神がある人であれば、フードコーディネーターとして仕事を始めてからも相手が喜ぶような料理、サービスを考えて提供していける可能性があります。
料理や食材への好奇心が強い
料理や食材への好奇心も、履歴書や面接で積極的に伝えておきたいアピールポイントです。
この職種でプロとして活躍するためには、料理や食材について深く理解しておく必要があります。
実際、日本フードコーディネーター協会が行っているフードコーディネーターの資格認定試験では、食の歴史などのやや専門的な内容についても問われます。
料理の歴史について調べたり、食材の知識を蓄えるのが好きな人はフードコーディネーターの資質があると判断してもらえるでしょう。
チャレンジ精神が旺盛
フードコーディネーターの仕事では、「新しいことに挑戦する」というチャレンジ精神も求められます。
このようなアピールポイントを持っている人は、履歴書や面接の際にしっかりと伝えておきましょう。
新しいレシピを考えて実際に料理を完成させるまでには、何度も失敗をしてしまうかもしれません。
問題点を見つけて再びチャレンジできるスキルがある人なら、レシピを完成させるまで努力を続けられる可能性があります。
フードコーディネーターの志望動機の書き方
志望動機を書く時のコツは、自分の転職のパターンに合った書き方をすることです。ここでは、3つのパターンの志望動機の例文と重要ポイント、注意点などをご紹介します。
同業界・同職種からの転職の場合
「前職では、フードコーディネーターとして商品開発の仕事を担当していました。
雑誌の撮影を手掛けている貴社の求人に応募をしたのは、テーブルコーディネートで自分の知識やセンスが活かせると感じたからです。
私はテーブルや食空間のコーディネートに興味があり、普段から自分で専門書などを読んで勉強を続けてきました。
学生時代には、外国の食文化を学ぶ目的で海外留学をした経験があります。商品開発の仕事で身につけた発想力も活かして、貴社のお役に立てればと存じます。」
このパターンでは、転職を志した理由を志望動機で上手に伝えるのがポイントです。
「テーブルコーディネートで自分の知識やセンスを活かしたい」といった理由を伝えておくと、転職した理由を理解してもらえる可能性が高まります。
志望動機を書く時に注意しておきたいのが、どのようなスキルがあるかを明確にすることです。例文のように知識やセンス、発想力などを挙げておくとわかりやすいでしょう。
同業界・異職種からの転職の場合
「私はパティシエとして5年ほど仕事をしていました。もともと食に興味があり、前職でもトレンドを意識した新メニューを考案した経験があります。
スイーツにとどまらず、日本食や中華料理といったさまざまなジャンルの料理に自分の領域を広げたいと思い、昨年フードコーディネーターの資格を取得しました。
パティシエの経験を活かし、貴社のレストランでスタッフの一員としてお役に立ちたいと考えています。」
同業界・異職種からの転職の場合も「なぜ転職をするか」という理由は志望動機でわかりやすく伝えておく必要があります。
例文では、理由を述べている「さまざまなジャンルの料理に自分の領域を広げたい」の部分が特に重要です。
注意点は、応募先で求められるスキルがあることを文章の中で忘れずにアピールしておくことです。
例文のように、パティシエの経験とフードコーディネーターの資格があることをアピールしておくと、異職種からの転職でも成功する可能性が出てきます。
異業界・異職種からの就・転職の場合
「大学卒業後は取得した管理栄養士の資格を活かして、医療機関の栄養士として食事の栄養管理やメニューの作成などに携わっていました。
フードコーディネーターへの転身を決めたのは、あるテレビ番組を見たのがきっかけです。
自分の料理で人を喜ばせるフードコーディネーターの仕事に魅力を感じ、貴社の料理教室のアシスタントに応募しました。
現在は、フードコーディネーターの資格取得のために勉強をしています。」
この例文の重要ポイントとなるのが、フードコーディネーターに転身を決めたきっかけの部分です。
「自分の料理で人を喜ばせる」ことに魅力を感じたことを伝えておくと、就職、転職理由に説得力が加えられるでしょう。
注意点は、経験のなさをできるだけ補えるような内容を加えることです。
専門資格の取得などは、未経験からフードコーディネーターを目指す際にも有利になる可能性があります。
ちなみに、「志望動機の基本的な考え方を確認しておきたい」という方は、下記の記事に基礎的な部分から細かくご紹介しておりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
フードコーディネーターの志望動機・NG例文
「幼少期から料理が趣味で、毎日晩御飯を家族のために作っていたのですが、ある日友人の誕生会の時に料理を振舞った時に喜んでもらえたのが嬉しくてフードコーディネーターを志すようになりました。
前職では同じ飲食業界で商品企画を行って参りました。ターゲット層のニーズや時代の流れの分析など、レシピ開発の面でその際の経験を活かせると考えております。
大学時代に学んだ栄養学の知識も併せて、一日でも早く貴社に貢献できるように努めて参ります。」
上記の例文は一見問題がないように見えますが、少々不足している点が2点あります。1点目は、なぜフードコーディネーターの仕事を選んだのかの理由が具体的でないことです。
上記の例文では「友人に喜ばれたのが嬉しくてフードコーディネーターを志した」とありますが、料理をすることで喜ばれるのは料理人でも同じことです。
なぜ料理人などの他の職種ではなくフードコーディネーターを選んだのかという、フードコーディネーターにしか当てはまらない志望理由となるよう、より具体的に記載すると良いでしょう。
そして2点目は、なぜその企業(職場)を選んだのかの理由に触れられていないことです。
フードコーディネーターを募集している企業の中でもんぜその企業を選んだのか、その具体的な理由が提示できなければ、企業サイドはその応募者の熱量が感じられないとみなして採用が遠のいてしまう可能性があるからです。
未経験からチャレンジする場合は特に「なぜフードコーディネーターを志したのか」、そして未経験者、経験者問わず「なぜその企業を選んだのか」を明確に伝えることを意識すると、より素敵な志望動機になるでしょう。
志望動機で困ったら・・・
フードコーディネーターの志望動機を書こうとしても自分ならではのアピールポイントが見つからなくて書けないという人もいるでしょう。
「本当にこれでいいのかなぁ・・・」と不安を抱いたまま応募するのは、内定の可能性を狭めてしまうようで気が引けますよね。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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