編集の志望動機・例文!アピールポイントや書き方、面接での伝え方とは?
雑誌や書籍になる記事を企画して検閲し、出版されるまでを管理する編集の仕事は華やかなイメージがあり、人気がある仕事となっています。
志望者が多いことから、採用試験で合格をもらって就職するのは難しい職種と言えるでしょう。
特に未経験から出版業界に就職したいとなると、新卒以上に志望動機が重要となります。
そこで本記事では、編集の仕事を目指す際の志望動機の書き方について、3つの例文と共にご紹介いたします。
少しでもお役に立てれば幸いです。
編集の仕事内容とは?
編集の仕事はどんなものを扱うのかによって仕事内容が大きく異なります。
雑誌や書籍、Webサイトの記事を扱う場合はまずはどんな記事を載せるのかを立案し、立案した企画を実現してくれるライターやイラストレーターなどの人材を選びます。
人員を選んだら何にどのくらいの費用がかかるのか予算を立て、発注をかけます。
そして、出来上がった原稿の校正や写真・イラストのチェックをして、修正と確認を繰り返して記事を仕上げていきます。
そのため、記事が仕上がるまでのスケジュールの管理も重要となるでしょう。
漫画や小説などを扱う場合は、作家とコミュニケーションを取ることがまず重要となります。時にはアイデアや知識を提供する必要もあるでしょう。
作家の創作の手伝いをして原稿を作ってもらい、できた原稿をチェックをして完成させるのが仕事です。
ちなみに、編集の平均年収ややりがいなど、もっと詳しい情報を知りたいという方は下記の記事にまとめてありますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
次に、編集の1日のスケジュールはどうなっているのか確認していきましょう。
1日のスケジュール例
編集者の始業時間は比較的遅めなことが多いです。だいたい9時から10時の間が出勤時間となります。
出勤したらまずはライターや作家から連絡が来ていないかメールを確認して、返信します。
編集の仕事は記事を提供してくれる人物とのコミュニケーションが重要であり、メールの確認作業は必要不可欠です。
メールに返信するだけではなく、原稿の提出が遅れているライターや作家には自ら催促をする必要もあるでしょう。
午前の業務は次号の雑誌にどんな記事を載せるのか、何を特集するのかなどのアイデアをみんなで話し合う企画会議が多いです。また、デザイナーやライターとの打ち合わせも行います。
打ち合わせが終わってお昼までに時間に空きがあれば、提出してもらった原稿に誤字脱字がないかや見やすい記事か、読者の興味を引く内容になっているかなどのチェックを行います。
これらの作業には集中力が欠かせません。お昼になったら昼食を取ります。昼食時間はのんびり1時間きっちりとれる日ばかりではありません。
忙しい時は自分のデスクでさっさと昼食を済ませて、仕事に取り掛からなくてはいけないことも多いです。
お昼を済ませたら次は企画書の確認を行います。企画が通ったら記事として出版するまでのスケジュールを立てていますが、却下されてしまえば企画書の考え直しが必要です。
出版までのスケジュール管理が終わると、次は雑務が待っています。
ライターやカメラマン、イラストレーターに支払う金額の決定や宿泊費、移動費など記事作成に必要な雑費の計算をしなくてはいけません。
それらが済んだら、今度は次の企画のネタを探したり、アイデアを練ったりします。
締め切りが近いと、退社時間を過ぎてから試し刷りをした印刷物と原稿に違いがないかの確認で残業をすることも多いです。
編集の志望動機のアピールポイント
編集の仕事に採用してもらうにはいくつかのアピールポイントがあります。アピールポイント1つ目は、管理能力があるということです。
編集の仕事は原稿が提出されて出版や掲載されるまでの工程管理が非常に重要となります。締め切りは必ず守らなくてはいけません。
締め切りに間に合わせるためには、ライターやイラストレーター、作家など原稿に関わる人全員の管理をすることがとても重要です。
時間の管理だけではなく、何にどれだけの費用が掛かるかお金の管理も重要です。管理能力が高いことは編集者には非常に有利になります。
アピールポイント2つ目は、文章を書いたり読んだりすることが好きだということです。
文章を書くのはライターですが、編集者はライターの書いた文章に誤字脱字がないか、おかしな日本語を使っていないかなど文章を校正するのが重要となります。
また、日本語が正しくても読みにくい文章だったり、前後の内容がちぐはぐな文章だったりした時には指摘して正してもらう必要があります。
読解力や論理的思考が必要なため、普段から文章が好きで慣れ親しんでいないとなかなか務まらない仕事でしょう。文章を書くことが好きだということは、大きなアピールとなります。
アピールポイント3つ目は、コミュニケーション能力が高いということです。出版される書籍や雑誌、Webに掲載される記事は自分一人の力で作り上げるものではありません。
ライターや作家、写真家やイラストレーター、他の編集者などたくさんの人々と連携することでやっと出来上がるものです。
そのため、仕事において他者とスムーズにコミュニケーションを取ることは必須となります。
作家やライターによりよい原稿を期限内に提出してもらうためにも、編集者が原稿作成を促したり、アドバイスをすることは欠かせません。
原稿を書いてくれる人から信頼を得られるコミュニケーション能力の高さは重要です。
アピールポイント4つ目は、誠実さと責任感です。必ず原稿の締め切りを守るという責任感がある人は編集の仕事にとても向いています。
責任感がない人には務まらない仕事です。また、相手の意見を受け入れて素直に従える誠実さも必要です。
頻繁に修正させられると嫌な気分になりがちですが、それに耐えて快く修正を行える誠実さがあることはアピールポイントとなるでしょう。
【例文】編集の志望動機の書き方
第二新卒の世代の人が採用試験に受かるには編集の仕事に対する熱意も重要ですが、熱意を語るだけでは効果があまり期待できません。
自分が他の職場でどんなことをやってきて、どんなスキルを身につけたのか、更にはそのスキルをどのように編集の仕事に活かせるのかをアピールすることがとても需要です。
ここでは、それぞれのパターンにあわせて例文と重要なポイント、注意点をご紹介します。
同業界・同職種からの転職の場合
「私はこれまで小説の編集を行ってきました。今回貴社(面接では”御社”)を志望したのは御社のファッション雑誌にとても興味を惹かれたからです。
もともとファッションに興味があり、その方面に携わる仕事をしたいと思っていました。普段から流行のファッションにもアンテナを張っています。
これまでの会社で培ってきた校正の能力やスケジュール管理の能力を生かして、今度は自分が強く興味を抱いているファッション雑誌でよりよい雑誌が出来上がるように尽力を尽くしたいと思います。」
今までも編集の仕事をしてきたという強みをアピールするのが最大の重要ポイントとなります。即戦力になる人物は採用試験の際に優遇されます。
転職理由が前の会社が嫌だったというわけではなく、志望する会社の雑誌に興味を惹かれたというポジティブな理由であることも大切です。
前の会社に不満があって転職するとしても、ネガティブな転職理由は口にしないことが重要です。
同業界・異職種からの転職の場合
「私は営業として出来上がった出版物を宣伝したり、書店や商社を訪問したり、広告出稿してくれる企業を探す仕事をしていました。
この度貴社(面接では”御社”)で編集の仕事を希望したのは、出版物を宣伝する中で、私も企画を練ったり文章を校正したりして出版物を発行する編集をやってみたいと思ったからです。
前職の営業職はコミュニケーション能力が非常に重要な仕事でした。
仕事の中で磨かれたコミュニケーション能力を活かし、ライターや作家とうまく連携を取って締め切りを守るのはもちろんのこと、よりよい雑誌や小説を出版したいと思います。」
コミュニケーション能力が高いことをアピールしているのが、この志望動機では重要となります。
コミュニケーション能力は編集の仕事では重要ですから、大きなアピールポイントとなるでしょう。
志望する会社で具体的に自分がどういう強みを活かして働くかビジョンが見えていると、採用で有利となります。
今までの仕事で文章に携わっていない弱みを、別の強みでカバーすることが大切です。
異業界・異職種からの就・転職の場合
「私はこれまで商社で事務職をしていましたが、営業のサポートで書類の作成や確認、お客様の問い合わせにメールで対応する中で、相手に伝わりやすい文章の重要性を実感しました。
その中でより文章に深くかかわる仕事がしたいと思うようになり、貴社(面接では”御社”)を志望しています。
事務職によって培われた読みやすい正しい文章を書く能力を活かし、御社で編集者として働きたいと思います。
商品の発注や納期の管理を行ってきましたので、管理能力も仕事に活かしたいです。」
こちらの志望動機は、文章に興味があることが伝わってきます。
また、編集の仕事は未経験ですがこれまで事務職でどんな能力を培ってきたのかということだけではなく、それを編集の仕事に活かすことをアピールしているのが良いでしょう。
編集の仕事がしたいという熱意だけでなく、自分がそこでどうやって活躍するか提示することは重要です。
ちなみに、「志望動機の基本的な考え方を確認しておきたい」という方は、下記の記事に基礎的な部分から細かくご紹介しておりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
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本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
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