【例文つき】工場で働きたい!志望動機の考え方とポイント
製造業は時期や職種に関係なく常に求人が出ていることや求人数が多いことから、比較的安定した求人状況であると言われることが多いです。そのため、工場の求人に応募してみようと考える人は少なくありません。
しかし、工場の求人に応募するにあたっては志望動機をどのように書けばよいのかが悩みどころです。そこで、本記事では工場の求人に応募する際の志望動機をどう書けばよいのかについて解説します。
工場勤務の仕事内容
工場勤務と一口に言っても、実際は様々な仕事が存在します。何を作る工場なのかによっても仕事内容は大きく変わりますし、製造を行う工程のどこを担当するかによっても作業内容が変わってきます。
例えば、自動車1つとっても、部品を製造する工場と複数の部品から自動車の組み立てを行う工場では仕事内容は違いますし、部品を作っている工場の中でもシートベルトを作るのかエンジンを作るのかによってどのような仕事を行うのかは大きく異なってくるでしょう。
また、エンジンを作る中でも各パーツの製造や組み立て、検品と様々な仕事が存在します。
つまり、工場の求人に応募する場合は募集先の工場が何を作っているのか、業界はどれに該当するのかを確認し、業務内容や他の工場とどう違うのかをしっかりと分析することが重要です。
その上で、自分に合った求人を選ぶようにすると良いでしょう。
また、工場の求人は正社員の求人もありますが、それ以上にアルバイトやパート、期間工の求人が多く存在します。
正社員として工場で働きたい場合は、管理職などの人を指揮する立場を狙うか、ボイラー技士や機械保全技能士などの国家資格を持っている人向けの求人を探すと正社員として採用して貰える確率が高くなるでしょう。
また、一旦はアルバイトやパート、期間工として採用してもらった後、正社員登用制度を利用して正社員を目指すという方法も存在します。
ただし、正社員登用には一定の条件を満たす必要があるため、それなりに時間と労力を要する点には注意しましょう。
工場勤務で求められるスキル・強み
ここでは、工場勤務を行うにあたって企業はどのようなことを従業員に求めているのかについてお伝えします。志望動機を書く上では、「自分は工場勤務に向いている」ということをアピールすることも重要です。
こちらでご紹介する内容をもとに、志望動機に盛り込む内容を考えてみましょう。
筋力やスタミナなどフィジカル面に自信がある
工場勤務は体力勝負の世界です。重いものを運ぶなどの力仕事も行いますし、長時間立ちっぱなしで仕事をすることも珍しくありません。
もちろん、検査やピッキングなどの体力をそこまで使わない作業もありますが、それでも体力や健康面に自信がある人は企業側も積極的に採用したい人材と言えます。
学生時代に運動系の部活に入っていた、日課としてランニングやサイクリングなどの運動をしているなど、フィジカル面で何らかの強みがあるのならば、工場勤務に向いていると言えるでしょう。
単純作業の繰り返しが苦にならない
工場勤務の特徴の一つに、同じ作業を何度も繰り返すことが多いというものがあります。そのため、黙々と一つの作業を繰り返すだけの集中力が求められます。
この単純作業の繰り返しが得意であることや1つのことを集中力を切らさず取り組めること、ルーティンワークが大好きなことはそのまま工場勤務への適性につながります。
性格面でも、真面目な人や根気強い人、几帳面な人は同じ仕事を丁寧にコツコツと続けていく工場勤務に向いていると考えられます。
協調性がある
一人でひたすら黙々と作業を繰り返すイメージを持たれがちな工場勤務ですが、時には他の人と協力しながら仕事をする場面もあります。
また、正社員として働く場合はアルバイトやパート、他の社員を指揮して仕事を行う立場になることも想定されるでしょう。その際に必要となるのが協調性です。
人の意見を聞き入れ、困っている人がいたら自分から率先して助け舟を出し、チームワークを重視しながら仕事を完遂する能力は工場勤務において非常に重宝されます。
業務の進め方を工夫できる
工場のライン勤務では指定されたマニュアルに従って仕事をすることになりますが、安全かつ効率よく作業を進めるためには自分なりに工夫をする必要があります。
一見単純作業を機械的にこなすだけのように見えて、実は創意工夫ができる能力、要領よく仕事をこなせる能力も求められていると言えるでしょう。
志望動機の書き方・基本ポイント
工場勤務の求人に応募するにあたって、履歴書に書く志望動機が悩みどころという人は少なくありません。ここでは、志望動機の書き方やおさえておきたいポイントについてお伝えします。
なぜ志望したのかを明確にする
志望動機とは、即ち「なぜこの工場の求人に応募したのか」を伝えるものです。
なぜこの業界で働くことを選んだのか、どうして工場で働きたいと考えたのか、その企業を選んだのは何が決め手となったのかなどといったことをしっかりと伝えることが重要となります。
そのためには、業界の知識や企業の経営理念、社風、求める人物像をしっかりと研究することが肝要です。会社のホームページや求人サイトを調べて、志望する会社の情報を集められるだけ集めましょう。
力を入れている取り組みや福利厚生の状況も忘れずに調べておくことをおすすめします。その上で「どこに魅力を感じたのか」「どんなところに惹かれて求人への応募を決意したのか」を説明しましょう。
その会社が会社説明会を行っているのであれば、出席してみるのも良いでしょう。人事担当者や先輩社員の口から直接会社について聞くことができる貴重なチャンスです。
そこで聞いた話を志望動機に盛り込むようにすると、「何故この会社を選んだのか」という根拠に説得力を加えることができます。
「自分の強み」と「求められている強み」を洗い出す
続いて行うのは自己分析です。自分にはどんな特徴があるのか、得意なことには何があるのかといったことを紙に書き出してみましょう。ただし、これをそのまま志望動機にするのはおすすめできません。
何故ならば、会社側にも「自社が求めている人材」があるからです。
接客業の経験があることをそのまま自分の強みとして志望動機でアピールしても、工場勤務では接客を行うことはほぼありませんから、会社側が工場勤務を行う従業員に求めている人物像との乖離が発生してしまいます。
そこで重要となるのが、「自分の強み」と「従業員に求められている強み」の比較です。紙に書き出した自分の強みと会社の理念や求人サイトの記載内容から見えてくる「会社が求めている人物像」を見比べて、合致しているものを探します。
自分の強みが完全に求められている強みと一致していなくても心配はいりません。どれか1つでも部分的にでも合致していれば、それは立派なアピールポイントとなります。
自分の強みの中で、会社から求められている強みと合致しているものについては、積極的に志望動機に盛り込んでいきましょう。
フレームワークに沿って書く
志望動機を書く上では、何よりもわかりやすさが重要です。「何故この会社を選んだのか」を具体的な根拠も含めて、理路整然と説明する文章にする必要があります。
そこで役立つのがフレームワークです。これは文章を「型」に当てはめて書くというもので、このフレームワークに沿って書くことで内容を整理しつつ、読む側にとってもわかりやすい文章を書くことが可能となります。
では、志望動機のフレームワークはどのようなものかを具体的に見ていきましょう。
1.志望理由を端的に述べる
冒頭では志望理由を端的に述べます。「御社を志望する理由は〇〇です」「〇〇という目的で貴社を志望しました」といった形で、書き出しから単刀直入に志望理由そのものを記載します。
結論から書き出すことで、読み手は書き手が最も言いたいことを最序盤で把握することができるため、以降の文章の内容も頭に入りやすくなります。
2.前職の業務内容を述べる
続いて、自分がこれまで経験してきたことを述べます。前職での業務内容を伝えると良いでしょう。その中で「自分に何ができるのか」「何が自分の強みなのか」をアピールしていきます。
ここで活きるのが、前項で述べた「自分の強み」と「求められている強み」の比較です。
自分の強みの中でも企業が求めている強みと合致するものをピックアップし、「前職での〇〇という経験は、貴社の〇〇の分野で活かせると感じています」などのように、自分の強みが企業の求めている人材像に合致していることを説明しましょう。
3.転職理由に繋がるエピソードを盛り込む
転職理由について、実体験をもとに補足していきます。前職の経験、学生時代の経験、プライベートであったことなどから、自分がその会社を志望する理由につながるエピソードを語りましょう。
具体的なエピソードがあれば、企業側にも自分がどのような人間であるのか、これまでどのような体験をしてきたのかが伝わり、志望理由にも説得力が生まれます。
4.入社後、どのように貢献していくかを伝える
最後に、もし入社できたら企業に対してどう貢献していくのかを伝えます。自分がその会社で働いている姿をイメージできていれば、この部分を説明するのは決して難しいことではありません。
自分の強みを企業でどのように活かすのか、自分が入社することで企業に対してどのような恩恵があるのかについて、具体的なビジョンを提示しましょう。
2分程度で収まる分量にまとめる
志望動機は筆が乗ってしまうと長々と記述してしまいがちですが、あまりにも長い文章は読む側にとっても体力を消耗します。最悪の場合、読む気を無くしてしまい、選考の対象外であるとみなされてしまう恐れすら出てきます。
全て書き上げた後、誤字脱字チェックも兼ねて音読してみましょう。この時、時間を測ることをおすすめします。2分程度に収まるのが目安です。
もしも全て読み上げるのに3分、5分とかかってしまうようならば、その文章は冗長と考えられます。回りくどい表現を簡潔な表現に留めるなどして分量を調整すべきでしょう。
工場勤務の志望動機
ここでは、工場勤務の志望動機について具体的な例文を挙げつつ、抑えておきたいポイントについてお伝えします。
工場勤務の経験があるかどうかで志望動機の書き方も変わってくるため、経験者向け、未経験者向けの2パターンに分けてご紹介します。
経験者の場合
まずは、経験者の志望動機の例文を見ていきます。
「貴社を志望したのは、貴社が掲げる経営理念に共感したからです。
私は自動車部品工場にて検査業務に2年間従事し、適合・不適合の基準を厳しく見極める目を養ってまいりました。
信頼性の高い製品をお客様のもとへ届ける上では、従業員一人ひとりが自身の職務に責任を持つべきであるということを常に意識させられる環境でした。
貴社の理念である「顧客の信頼を第一に考える」を目指す上では、まさに職務への責任感が鍵となるだろうと私は確信しています。
貴社に入社できた暁には、2年間の検査業務の経験を活かし、クレーム率の低減や品質向上のために力を尽くしていく所存です。」
経験者の志望動機を書く上では、前職で何の仕事をどれくらいの期間務めていたのかを明確化することが大事です。
同業界の同業種に転職するにせよ、別の業種や業界に挑戦するにせよ、それまで工場勤務で何をしてきたのか、どのような経験を積んだのかを企業は知りたがっています。
即戦力としての働きを期待してよいのかどうかが決まるからです。前職での経歴を示した上で、経験を活かしてどのように貢献できるのかをアピールしましょう。
未経験者の場合
次に、未経験者の志望動機の例文です。経験者の例文との違いも確認しましょう。
「貴社の志望理由は、精密機械の製造に興味があったからです。前職ではIT企業にて、様々なクライアント企業の基幹システム開発を手掛けてまいりました。
クライアント企業の中には貴社のような精密機械製造業者もあり、基幹システム開発を通して業務フローについて理解を深めることができました。
学生時代から電子工作を趣味としていましたが、仕事としてものづくりに挑戦したいと思うようになりました。
工場勤務事態は未経験ではありますが、貴社への入社を果たすことができれば、基幹システム開発を行ったときの経験を活かし、現場視点と経営者視点の両面から効率の良い業務フローの考案と提案をしていければと考えております。」
未経験者は「それまでと異なる”工場勤務”という仕事を選んだのは何故なのか」を説明できると良いでしょう。
こちらの例文では、「精密機械製造業者の基幹システム開発に携わっていた」「趣味で電子工作をやっていたが、仕事としてものづくりをやってみたくなった」という2つの事柄から「精密機械の製造に興味を抱いていた」という結論につなげています。
そのうえで、基幹システム開発に携わっていた経験を「現場と経営の両方の視点で業務を俯瞰し、業務フローの効率化をしていきたい」とアピールしています。
工場勤務の志望動機・NG例文
ここでは、志望動機に書くのはできるだけ避けたほうがよいいくつかの事柄について、例文を挙げながら解説します。
漠然とした志望動機
「貴社の企業理念に共感しました」と言いつつ、どの企業理念に共感したのか全く言及がないケースや「近年この業界の市場規模が大きくなってきたので貴社を志望しました」というような、その企業でなくとも良いような志望動機を示しているケースはしっかりと自分をアピールできません。
選考担当者に「別にうちでなくても良いのでは」と思われることがないように、「この会社で働きたい」という明確かつ具体性のある志望動機を書くようにしましょう。
志望動機が受け身
「貴社で製造業について学びたいと思いました」「貴社が自分を成長させてくれると思い、貴社を志望しました」などのように、動機が個人の学習や成長にしか貢献しなさそうなものも好ましくありません。
企業は「成長した結果何か自社にも恩恵が欲しい」と考えていますし、自社に何らかの貢献をしてもらえる人材を探しているからこそ求人を出しています。
成長したい、学びたいという動機自体は悪いものではありませんが、学んだ結果を会社にどう還元するのか、成長することでどのように会社に貢献できるのかを示すことが重要です。
志望動機作成が不安なら
志望動機はコツさえ掴めばスムーズに書くことが可能です。しかし、それでも不安に思う人は少なくないでしょう。そんな時は、転職エージェントを活用し、志望動機を含めた応募書類の添削やアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。
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「志望動機の作成をサポートしてほしい」「細かい選考対策を受けたい」という方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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