プログラマーの仕事内容とは?平均年収や向いている人などもリサーチ!
IT系職種の1つであるプログラマー。転職を考える中で、プログラマーに興味をもっている方もいるでしょう。
本記事では、プログラマーの仕事内容や平均年収、メリット・デメリット、活かせる資格・スキルなど、さまざまな面からプログラマーという仕事を詳しくご紹介いたします。ぜひ、転職する際の仕事選びの参考にしてみてください。
IT・Web業界の仕事内容を詳しく知りたい方へ
プログラマーの仕事内容徹底解説!
プログラマー未経験の方へ向けて、下記の動画でもプログラマーの仕事内容についてご紹介しています。
その他、プログラマーのやりがいや向いている人の特徴についてもアニメでわかりやすくご紹介しておりますので、動画でチェックしたい方はぜひこちらも参考にしてください。
プログラマーの仕事内容とは?
私たちが生活の中で利用するものやシステム、サービスの多くには、利便性が高まるようなプログラムが組み込まれています。
そのようなプログラムを専門的に組み上げるのがプログラマーの主な仕事です。
なお、プログラマーと一口に言っても、どのようなシステムを作成するのかによって、プログラマーとしての分類や細かい仕事内容などが変わってきます。
プログラマーが関わる分野は多岐にわたります。最も連想されやすいのはWebに関するプログラムでしょう。
例えば、ショッピングサイトで商品を検索し、選び、購入手続きへ進む…このような流れは、プログラマーが作ったプログラムが作動することによって可能となっているのです。
Webサイトに関するプログラムを主に行うプログラマーは「Webプログラマー」とも呼ばれます。ゲームのプログラムを組むのもプログラマーの仕事です。
キャラを戦わせたり、何かを育てたり、冒険したり、現在は多様な遊び方のできるゲームが数多くありますが、ゲームの動作にもプログラミングが大きく関わります。
ゲームのプログラムを専門的に行う場合、「ゲームプログラマー」とも呼ばれます。
また、私たちが日々さまざまな場面で利用するアプリを作るプログラマーは「アプリケーションプログラマー」に分類されます。
音楽アプリ、動画アプリ、画像加工アプリ、買い物アプリなど、生活の利便性をアップし、豊かにしてくれるアプリも、プログラムによって動いています。
なお、画面やネットワーク上で利用するものだけでなく、物理的に使用する製品のシステム構築もプログラマーの仕事です。
「組み込み系システムプログラマー」は、家電や電子機器などを利用するためのプログラムを組むのが主な業務です。
家電や電子装置がさまざまな場面で便利に作動するのは、そのようなプログラムが組まれているため。身近なところにもプログラムは多く活用されています。
他には、「汎用系システムプログラマー」も存在します。膨大なデータを管理するためのメインフレームをプログラムで作成するのが主な仕事です。
このように、プログラムを行ってどのようなものを作るのかによって、プログラマーの中でもさまざまな分類がなされているのです。
プログラマーはIT事業を行う企業などに雇用され、開発を担当する部署で働くパターンが一般的です。なお、プログラマーの具体的な業務は、プログラミングに特化しています。
類似する職種としてWebエンジニアがありますが、Webエンジニアはシステムの設計からプログラム、保守・管理まで全般的な仕事を担当する職種です。
どちらも同じITエンジニアにカテゴライズされる仕事であり、リンクする部分もありますが、業務の幅はそれぞれ異なります。
プログラマーの平均年収
プログラマーの平均年収は、20代で約350万円、30代で約430万円、40代で約500万円、全体としては大体430万円ほどと言われています。
全国の平均的な年収が440万円ほどなので、プログラマーの収入はおおよそ一般的な水準と同じ程度と言えるでしょう。
プログラマーのやりがいは?
プログラマーのやりがいとしてまず挙げられるのが、多くの人々の生活や社会の発展のため、欠かせない仕事を行えるということです。
先に述べましたが、私たちが普段利用しているさまざまなサービスや製品に、そしてそれらをつくるための過程に、無数のプログラムが使用されており、それらは全てプログラマーによって作り上げられています。
つまり、プログラムなしでは今や社会は成り立たないとも言えます。それほど重要な部分を支える仕事だという実感は、プログラマーとして働く励みになるでしょう。
また、自分がプログラムした製品やサービスが実際に活用されているところが見られるのも、プログラマーのやりがいです。
なお、IT分野は日夜目まぐるしく進化し続けていますが、そのような成長著しい分野の一端を担っているということも、大きなやりがいに繋がると考えられます。
他には、より効率的でより美しいコードを書き上げる充実感や達成感を味わえる点も、プログラマーならではです。
問題なく動作し、かつ無駄のないコードを完成させることは、プログラマーにとって矜持の1つでもあります。
自分の理想とするコードを書き上げられた時の喜びは、プログラマーのモチベーションを大いに盛り上げてくれるでしょう。
プログラマーのメリット&デメリット
プログラマーへの転職を検討するなら、メリット・デメリットの両方を理解しておくことも大切です。具体的にどのようなものがあるのか、それぞれ確認していきましょう。
プログラマーに就くメリット
個人作業が多い
コツコツ個人で作業を行うような仕事がしたいという人にとって、プログラマーは大きなメリットを感じられる仕事だと言えます。
システムの設計を担当するWebエンジニアやほかのプログラマーとのコミュニケーションが必要な場面もありますが、主な業務がプログラミングなので、パソコンと向き合いながら個人で作業を行う時間が圧倒的に多いことが特徴です。
仕事をしながらさまざまな知識を増やしキャリアアップを狙える
プログラマーはITエンジニアにとって登竜門的な仕事だと言われています。なぜなら、プログラミングは多くのITエンジニアが理解していなければならない基本的な技能であるためです。
そして、プログラマーからスタートして、働きながらより幅広い知識・スキルを身に付け、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、よりレベルの高い仕事にキャリアアップすることもできます。
また、企業でスキルや経験を蓄え、独立するという道もあるでしょう。このようなさまざまなキャリアパスを考えられるところもプログラマーのメリットと言えます。
働く企業によっては高収入も実現可能
先の項目でプログラマーの平均年収に関して解説しましたが、人によっては平均以上の高収入を得ることも可能です。
開発・制作を行っているシステムの種類、企業の規模など、さまざまな要因により収入は大きく異なります。
ヒット商品に携わり、平均を大きく超える収入を得ているプログラマーも存在します。自分の頑張りや職場選びいかんで、高い収入を目指せることもメリットの1つです。
今後も大きな需要が見込める
ITはさまざまな分野で活用されている、市場規模の大きな業界です。
新たにシステムを導入する企業、既存のシステムを拡大する企業、個人でのシステム利用など、IT技術が必要とされるケースは増え続けています。
したがって、今後もIT業界は大きな需要が見込めるとともに、プログラマーを含め、ITに関わる技術者も求められ続けるでしょう。将来性が高いという面で大きなメリットがあると言えます。
就職しやすく職場の選択肢も多い
プログラマーは専門的な知識・スキルが必要な仕事なので、求人に応募できる人は限られています。
つまり、プログラマーとして働けるスキルを持っていれば、応募条件の限られる求人も視野に入れることができるので、より働き口を見つけやすいと言えます。
また、近年はIT業界の拡大に技術者の数が追い付かず、業界内で人材が不足気味な傾向にあると言われています。
このような売り手市場的な状況によって、求人の選択肢が増え、より待遇の良い企業を選びやすいとも考えられるでしょう。
プログラマーに就くデメリット
最新の知識・スキルを学び続けなければならない
IT分野の著しい進化に置いていかれないよう、最先端のシステムづくりを行うには、常に自分の知識やスキルを最新の状態にしておかなければなりません。
そのためには、仕事を通して、あるいは仕事以外でも、プログラムに関する知識・スキルを学び続ける必要があります。常に新しい情報を吸収していかなければならない大変さをデメリットと感じる人もいるでしょう。
生活が不規則になりがち
プログラマーはいつも決まった時間に仕事を終えられるかというと、そうではありません。
案件の進捗がプログラミング段階まで進んでいない時は、比較的業務は落ち着く傾向にありますが、いざプログラミングの段階になると、納期までにシステムを完成させるため、とにかく作業をこなさなければいけなくなります。
作業の進捗状況によっては、深夜までの残業が何日も続く場合も珍しくはないでしょう。
また、バグが発生するなど、システムの動作に不具合が起これば、時間や日にちに関係なく、すぐに対処を求められることもあります。
このように、イレギュラーな業務や、納品スケジュールによって勤務の仕方が大きく変わるため、プログラマーは生活が不規則になりがちなのです。
納期に間に合わせるプレッシャーと隣り合わせ
多くの仕事には、いつまでにこの業務を完結させなければならないという締め切りや目安がありますが、プログラマーは常に納期に追われるため、特にスケジュールにシビアな仕事と言っても過言ではないでしょう。
プログラマーの仕事のスケジュールはシステムの納期によって決まります。例えばプログラムの途中で難しいバグが発生しても、多くの場合納期は動きません。
また、納品前に急な仕様変更などがあった場合でも、納期は当初通りを求められることも珍しくありません。
常に納期を守るよう、意識しながら仕事を進めなければならないため、大きなプレッシャーを感じやすいこともデメリットの1つと言えます。
プログラマーに向いている人ってどんな人?
地道な作業が好きな人
プログラマーとして働く上では、地道な作業は避けられません。コツコツと細かい作業をするのが好きで苦を感じないという人には、マッチしやすい仕事でしょう。
間違い探しが好きな人
プログラムを書き終わるまでの過程で、コードの誤りや不具合が発生するのはよくあることです。
しかし、プログラムのコードは非常に膨大で細かく、その中から修正箇所を見つけるのは大変なことです。
細かい間違い探しをするのが好きな人や、チェックが得意な人なら、コードの中から誤りを見つける作業も意欲をもって取り組めるでしょう。
向上心がある人
常に自分の知識やスキルをレベルアップさせたいという向上心があれば、自然とプログラミングに関する勉強をしたり、さまざまなことに興味を持ち、仕事に活かせないか考えることができるでしょう。
常に自己研鑽を欠かさない姿勢は大切です。
効率的なやり方を考えるのが好きな人
プログラマーの仕事は納期との勝負です。膨大な作業を納期までに完了させるためには、できる限り効率的に業務を進めなければなりません。
プログラマーとして働く上では、とにかく時間をかけて業務をこなそうというタイプより、少ない時間や手間で必要な業務を行おうとするタイプの方が向いていると言えます。
完璧主義な人
プログラミングに誤りがあると動作に影響を及ぼす可能性が高いため、システムは完璧な状態に仕上げなければなりません。よって、完璧主義な人はプログラマーの適性があると言えます。
物事にのめりこみやすい人
プログラミングは集中力が必要な作業です。他のことに気を取られていると、作業がなかなか進まなかったり、コードを書き間違えたり、作業に悪影響を与えます。
したがって、物事にのめりこみやすい人は作業に集中しやすいため、プログラマーに向いていると言えます。
柔軟な対応ができる人
プログラマーは常に1つの案件だけに対応すれば良いというわけではありません。同時に複数のタスクを抱える場合もあります。
各タスクをしっかり進めるためには、どの作業を優先的に行わなければならないか的確に判断したり、何か不測の事態が起きた場合は作業スケジュールを変更したり、場面に合わせて柔軟な対応をする必要があります。
プログラマーを選ばない方がいい人ってどんな人?
細かい作業が苦手な人
プログラマーの仕事では細かな作業が大きなウエイトを占めています。よって、細かい仕事が苦手な人や、物事を大雑把に進めがちな人はプログラマーとして働くのは難しいでしょう。
パソコンが苦手な人
プログラマーは勤務時間の大半をパソコンと向き合いながら働きます。パソコンスキルは学ぶことによって身に付けられますが、そもそもパソコンが苦手であまり使いたくないという人には向いていません。
勤務時間をきっちり決めたい人
先に述べた通り、プログラマーは業務のステップや作業の進捗状況などによって、勤務時間が変則的になりやすい仕事です。したがって、勤務時間をきっちり決めて働きたい人にとっては適さない仕事だと言えます。
常にコミュニケーションをとりながら働きたい人
プログラマーは個人で取り組む作業が多いため、自分以外の人とコミュニケーションを取る機会が少なくなりがちです。
常に人を相手にしながら働きたい方、コミュニケーションに重点をおいた働き方がしたい方などにとっては、ストレスが溜まりやすい環境かもしれません。
プログラマーに活かせる資格・スキル・経験
プログラマーとして働く上で、必ず持っていなければ働けない資格は存在しません。しかし、身に付けていなければ業務が行えないスキルなどはあります。
また、資格やスキルを有することによって、業務の幅を広げたり、キャリアアップに繋げたりすることが可能でしょう。ここでは、プログラマーに活かせる資格やスキル、経験などを具体的に解説します。
プログラマーに活かせる資格
Oracle認定Java資格
プログラミング言語の1つ「Java」に関する知識や技能を認定する資格試験です。
「Bronze」「Silver」「Gold」と3つのレベルに分かれており、Silver以上は世界的に通用する共通資格となっています。
Javaはプログラミングで頻繁に使用する言語なので、プログラマーとしてのスキルを証明する上で汎用性の高い資格だと言えます。
PHP技術者認定試験
プログラミング言語「PHP」に関する習熟度合いをはかる認定試験です。
「初級」「準上級」「上級」と試験のグレードが分かれています。PHPも非常にシェアの多いプログラミング言語なので、資格を所持していればさまざまな場面で活用できると考えられます。
Ruby技術者認定試験
プログラミング言語「Ruby」について、知識や技能を認定する資格試験です。「Silver」と「Gold」の2つのグレードがあり、また2020年6月現在「Platinum」という新たなグレードが策定中です。
プログラマーに活かせるスキル・経験
プログラマーとして働く上でなくてはならないのが、プログラミング言語に関する知識・スキルです。なお、作成するシステムによって必要なプログラミング言語は異なります。
例えばWebを構築するならPHPやJava、アプリケーション作成ならC#やPython、ゲーム開発ならC++、汎用系システムの構築ならCOBOLというように、それぞれのシステムでよく使われる言語を習得しなければなりません。
ただし、1度に全てのプログラミング言語をマスターする必要はないでしょう。自分が主に取り組む分野で使用されるプログラミング言語を身に付けるのがまず第一です。
後は、働きながら使える言語を増やしていくというやり方もあります。
なお、プログラミングに関する知識・スキルを習得するには、専門的なスクールに通ったり、通信講座を受講したり、あるいは書籍やネットを使って独学で学んだり、さまざまな方法があります。
その他、プログラマーとして重要なスキルに論理的な思考力が挙げられます。物事をロジカルに考える力はどのような仕事においても必要ですが、ことプログラマーに関しては特に大切です。
なぜなら、プログラムを組み立てていく際、しっかり整理しながら体系的に考え、筋道を立てて進めていくという、ロジカルな作業を行わなければ、設計した通りのシステムは完成しないからです。
また、プログラムの途中で修正をしなければならない時も「なぜこの不具合が生じているのか」ということから、筋道立てて原因を探っていくことで、誤りの原因を迅速に見つけ出すことができます。
また、プログラマーは個人作業の多い仕事ではあるものの、コミュニケーションスキルも大切です。
システムを作る際、個々に振り分けられた業務を行うのはもちろんのこと、ほかの作業を担当しているスタッフと上手く連携をとって進めていかなければなりません。
そのためには、的確にコミュニケーションを行う力を必要です。
例えば営業や接客業などの職務経験は、一見プログラマーとあまり関連がなさそうですが、コミュニケーションスキルが欠かせない仕事なので、プログラマーに転職した後も活かすことができるでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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