Webデザイナーの仕事内容とは?平均年収や向いている人もリサーチ!
スマホやパソコンでネットを楽しむことも多い昨今、Webサイトを作る仕事であるWebデザイナーに興味を持っている人も多いのではないでしょう?
未経験者の採用も多いため、特に20代の人にとってはチャレンジのチャンスが多い仕事といえます。しかし、実際どんな仕事なのかわからないのでは不安を感じることもあるでしょう。
そこで、Webデザイナーの具体的な仕事内容や年収など仕事選びに役立つ項目について、詳しくご紹介していきます。
IT・Web業界の仕事内容を詳しく知りたい方へ
Webデザイナーの仕事内容とは?
Webデザイナーの仕事は、Webサイトのデザインを作成することです。多くの場合は、HTML等の言語で実際のWebページを組み上げる「コーディング」の仕事も含みます。
Webデザイナーが作成するWebサイトは企業や個人などのクライアントから依頼を受けたもので、クライアントの要望をよく聞いたうえで、その目的に合ったものを作り上げていく必要があります。
具体的な手順は以下の通りです。
ヒアリング
クライアントと打ち合わせをし、サイトの目的やコンセプトを聞き出します。これはサイト作成の核となる大事な作業です。
多くの場合、打ち合わせはWebディレクターが行い、その結果に基づき設計書を作成してWebデザイナーに渡すという形になりますが、Webデザイナーがヒアリングから参加することも少なくありません。
この段階でサイトマップ(全体の構成)やボリュームを決め、メインの配色やデザインイメージについても策定します。
レイアウトとキービジュアルの作成
ページ内のどこにどの要素をどんな大きさで配置するかを示した「ワイヤーフレーム」と呼ばれる簡単な設計図を作成し、全体のレイアウトを決定します。
全ページ共通の要素となるロゴやナビゲーションバー(メニューボタン)の配置など、見やすさや使い勝手に関わる部分を決める大切な作業です。
キービジュアルは主にトップページのデザインカンプの形で提出します。デザインカンプとは、Webページの完成品そのままの姿を画像として見られるようにPhotoshopなどのソフトで作成したものです。
これにより、クライアントは実際のイメージをつかみやすくなります。カンプを見ながら検討や修正を重ね、最終的なイメージが決定します。
素材集め
トップページのデザインが決定すると、次はサブページ(トップページからリンクする各コンテンツ毎のページ)のデザインに入りますが、それにあたって必要な画像やテキストなどの素材を集めることが必要です。
写真を撮って加工する、イラストを作成するといった作業の他に、必要に応じてクライアントから写真や文章の提供を受けることもあります。
スムーズに素材が集まるよう、打ち合わせの段階でどのような素材が必要か洗い出しておくと良いです。
デザイン作成
集まった素材を適宜加工しながら使用して、サブページのデザインカンプをPhotoshopなどで作成していきます。
作成したカンプはクライアントに確認してもらい、必要に応じて修正を重ねながらデザインを決定します。
コーディング
デザインが決定したら、次はコーディングです。Webページを記述する言語「HTML」と、そのレイアウトを指定する「CSS」を駆使しながら、実際のWebページを組み上げていきます。
デザインカンプのイメージをそのままWebで再現するため、ミリ単位の細かな調整が必要となり、根気と集中力の要る作業です。
動きの必要な部分にはJavaScriptを記述したり、あるいはメールフォームを組み込むなどプログラミングの知識が必要となる場面もあります。
複数ブラウザでの表示を確認したり、動作確認をして不具合がないことを確認してからアップロードして完成です。
運営サポート
Webサイトは作成してアップロードしたら終わり、ではありません。アクセスを集め続けるためには定期的に更新もしなくてはなりませんし、不具合が発生すればすぐに対応することも必要です。
時にはキャンペーンなど新たなコンテンツを増やすこともあります。このように、サイト開設後のサポートやメンテナンスなどもWeb制作会社の重要な業務であり、Webデザイナーの大切な仕事でもあるのです。
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーの平均年収は347万円です。年齢別に見ると20代前半の199.5万円から始まり、20代後半では約248.5万円、30代前半では273万円と年齢を追うごとに上昇していきます。
30代後半では311.5万円、40代前半は350万円、40代後半は392万円です。50代前半が420万円でピークとなり、以降50代後半で416.5万円、60代前半で283.5万円と下降していきます。
働き盛りの30代は全年齢の平均年収に比べるとやや低めで、40代前半で平均に追いつくといったところです。
都道府県別に見ると、トップの東京都が490万円、ワーストの沖縄県が280万円で210万円の差があります。
全国平均を超えているのは大阪府の420万円、愛知県の385万円など大都市圏に限られており、東北や九州などでは300万円を割るところもあって、地域格差が顕著です。
Webデザイナーのやりがいは?
作品を多くの人に見てもらえる
Webデザイナーにとって一番のやりがいは、なんといっても自分の作ったものを多くの人に見てもらえるということです。
Webは世界に開かれたメディアですから、身の回りの人だけでなく日本中、あるいは海外の人にも見てもらえる可能性があります。考えただけでもわくわくすることでしょう。
直接感謝されることもある
また、現在Webの役割は単に見て楽しい、あるいはわかりやすく情報を伝えるといったことだけではなく、特に企業サイトであれば売上にも大きく関わってきます。
デザインと機能に優れたサイトを作ることで売上アップに貢献し、企業から感謝されることがあれば、制作者としてもこの上ない喜びを感じることができるでしょう。
最先端の技術に触れられる
また、様々な業種のサイト制作に関わることで、自分自身も見聞を広めていくことができます。
変化の激しいテクノロジーの世界で、最先端の技術に触れることができるのもまた、Webデザイナーのやりがいの一つです。
勉強を続けなくてはならないのは大変かもしれませんが、新たな知識・技術を得てできることがさらに広がるのは、Webデザインの仕事において大きな楽しみともいえるでしょう。
Webデザイナーのメリット&デメリット
Web全盛の昨今、Webデザイナーは人々が憧れる花形職業の一つであるといえます。しかし華やかに見える反面、苦労や不安があるのも事実です。
ここではWebデザイナーという職業のメリットとデメリットについて解説していきます。
Webデザイナーに就くメリット
Webデザイナーという職業のメリットは、やりがいのところでも触れましたがやはり自分の仕事を多くの人に見てもらえること、そしてサイトへの反響や売上アップという具体的な形で仕事の成果が感じられることでしょう。
こうしたことで得られる達成感は次の仕事へのモチベーションにつながりますし、新たな仕事の獲得にも繋がっていきます。
働きながら様々なスキルを身につけることができるのも、Webデザイナーの大きなメリットです。
HTMLやCSSだけでなくJavaScriptやPHPといったプログラミング言語の知識が必要になることもあり、調べながら進めるうちにどんどん知識が増えていきます。
デザインも、クライアントに納得してもらうものを出すためコミュニケーションを重ねる中で、目的に合った最適なデザインを作り出す能力が身につきます。
SEOに関する知識やスケジュール管理能力なども、仕事を通じて身につくスキルです。
SEOは検索エンジン最適化、つまりサイトを検索結果の上位に上げる技術のことで、サイトのアクセスを増やすためには欠かせないものです。
また、サイト制作には様々な工程があるため、納期に間に合わせるためにはスケジュール管理も重要になってきます。
こうした多岐にわたるスキルを身につけることで、WebデザイナーからWebディレクター・プロデューサーへステップアップしたり、あるいは独立してフリーランスとして働くという道も開けます。
パソコンさえあればどこでも仕事ができるので、好きなところで仕事をするいわゆる「ノマド」のような働き方ができたり、結婚して子供ができても仕事が続けやすいというのも大きなメリットです。
Webデザイナーに就くデメリット
Webデザイナーのデメリットとして一番に上げられるのは、収入があまり高くないということです。
すべての職種の平均年収が20代で345万円、30代で442万円であるのに対し、「Webデザイナーの平均年収」のところでも紹介した通りWebデザイナーの場合は20代が約200~250万円、30代が大体300万円前後とかなり低めです。
専門職であるにも関わらず給料が安いのは、WebやITの知識が普及して専門知識から一般教養に近づいてきていること、若い学生でもスキルを得やすくアルバイトでも人員をまかなえてしまうことなどに原因があると考えられます。
収入が低いうえに労働時間が長いというのも、Webデザイナーの大きなデメリットです。
クライアントの意向によって変更や修正が頻繁にかかることも多く、その結果作業量が増えてしまい、納期に間に合わせるために残業や休日出勤をするということも珍しくはありません。
本当に好きな仕事で作ることそのものにやりがいを感じているか、あるいは将来的なステップアップを目論んでいるかでない限り、続けていくのは難しいかもしれません。
覚えることが多く常に勉強を続けていなくてはならない、というのも人によってはデメリットと感じることでしょう。
しかもWebの知識が広まった結果、デザインやコーディングに特化したWebデザイナーでは将来性も薄く、収入が増える見込みもほとんどありません。
今後もWebの世界で生きていくのであれば、プログラミングやディレクションなど幅広いスキルを積んで自分の価値を上げていく必要があります。
勉強が苦手、嫌いといった人では、Webデザイナーとして働いていくのは厳しいでしょう。
Webデザイナーに向いている人ってどんな人?
Webデザイナーにとって最も大切な適性は、デザインや物作りが好き、ということです。デザインはWebデザイナーのメインの業務ですから、これが苦手では務まりません。
クライアントの希望を聞き、それに合ったデザインを考え、必要な画像を作ったりイラストを描いたりして組み上げていく、という一つ一つの工程に楽しさを見い出せる人はWebデザイナーに向いているといえます。
時を忘れて没頭できるくらいデザインが好きなら、まさに天職といえるかもしれません。
グラフィックデザイナーと違い、デザインだけすれば終わり、というわけではないのがWebデザイナーの辛いところでもあり、また面白いところでもあります。
デザイナーとコーダー(コーディングを専門に行う人)を分けている会社もありますが、多くの場合はWebデザイナーがコーディングも行います。
そのコーディングが嫌いだと、仕事は辛くなってしまうでしょう。デザインを実際のWebページに組み立てていくコーディングの作業が楽しい、と感じられることもWebデザイナーの重要な適性です。
もう一つ重要なことは、常に最新の情報にアンテナを張り巡らせているということです。Webの世界では日々新しい技術が登場していて、それに追いついていけないようでは仕事になりません。
また、技術面だけでなくデザインなどのトレンドに関しても感度を高く持ちたいところです。したがって、Webが好きで強い興味を持っている人もWebデザイナーには向いているといえるでしょう。
Webデザイナーに活かせる資格・スキル・経験
Webデザイナーは、特に資格が必要な職業ではありません。また、未経験者OKの求人も多く、実務経験がなくてもWebデザイナーになることはできます。
ただし就職に当たっては最低限HTMLとCSSの基礎知識は必要ですし、資格を持っていたり専門のスクールに通って知識と技能を身につけていたりすれば有利になることは確かです。
そこで、ここでは未経験からWebデザイナーになろうとする際に持っていると有利な資格、あるいはスキルや経験などについてご紹介します。
Webデザイナーに活かせる資格
Webクリエイター能力検定試験
Webデザイナーに必要なデザインとコーディングのスキルがあることを認定する資格です。
Webの世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠しており、この試験に合格することで正しいマークアップスキルを持つことが証明されます。受験者が多く、メジャーで通りの良い資格です。
Webデザイナー検定
Web政策に関する幅広い知識を問うもので、Webデザイナーだけでなくプロデューサーやディレクター、プログラマーまで視野に入れる方におすすめの資格です。
基礎編の「ベーシック」なら未経験の人でも十分合格を狙えます。
ウェブデザイン技能検定
多くの資格試験が民間主催である中、唯一の国家資格(2019年現在)として注目されています。
3級から1級に分かれていて、2級以上は実務経験またはそれに準ずる実力が必要。それだけに他の資格と比べると、持っていればワンランク上の印象を与えることができます。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML、CSS、JavaScriptといったWebに必須のマークアップ言語に関する知識を持つことを証明する資格です。
Webデザイナーの中にはデザインは得意だがコーディングは苦手、という人も多く、この資格を持っていればコーディングに強いということで一目置かれます。
アドビ認定エキスパート
アドビ製品の利用スキルを証明する資格です。Web制作で使用されるソフトはアドビの物が圧倒的に多くほぼ標準といっても良いため、アドビ製品に精通していることは重要といえます。
Photoshopクリエイター能力試験
画像加工やカンプ作成に欠かせないアドビ「Photoshop」のスキルを認定する試験です。
Photoshopが使えるというのはWebデザイナーにとってほぼ必須といってもいい条件です。アドビ認定エキスパートは難易度が高いので、まずはこちらを目指すのも良いでしょう。
Webデザイナーに活かせるスキル・経験
Webデザイナーに必須のスキルは「デザイン」と「コーディング」に関するものです。
Webデザインにはレイアウトや色彩設計に関するセオリーというものがあり、それは書籍やオンライン講座などでも学ぶことができます。
コーディングではHTMLとCSSの知識は最低限身につけておきたいところですが、JavaScriptやjQueryなどのプログラミング言語も学んでおけばより有利になるでしょう。
これらのスキルは就職してから伸ばすこともできるので、必ずしも専門のスクールに通わなくてはならないということではありません。自学自習でも大丈夫です。
経験としては、意外に思われるかもしれませんが営業や接客の経験も武器になります。
Web制作ではクライアントの要望を的確に理解してそれを形にする、ということが大切なので、コミュニケーション能力が欠かせません。
したがって、人と接することが苦でなく、相手の話をうまく引き出すことができる能力も重要なのです。
グラフィックデザイナーの経験も、Web制作会社では高く評価されます。グラフィックデザイナーの場合、Web制作で必須のPhotoshopのスキルがあること、デザインの素養があることが強みになります。
後はHTMLやCSSの知識を身につければ、ほぼ即戦力となり得るわけです。
また、Web制作会社で印刷物までワンストップで受けることができるとなれば、他の制作会社に比べて有利になります。Webと印刷の両方の知識を持てば、重宝されることは明らかでしょう。
Webデザイナー経験者の体験談
「ページ全体をデザインする際は、見本を作ってお客様に初めて見せたときの反応が良いとすごくやる気が出てきます。」
※キャリアガーデン「Webデザイナーの仕事」より引用
自分の作ったものが人に認められるというのは、Webデザイナーとして最高の喜びでしょう。
物作りの楽しさを感じる一瞬でもありますが、あくまでクライアントの要望に徹する必要があり、決して自分の好き勝手に作れるものではないというのは肝に銘じておかなくてはなりません。
「正解が決まっていない仕事で、デザイン面に関してのクライアント様とのやり取りが非常に細かくなってきます。」
※キャリアガーデン「Webデザイナーの仕事」より引用
デザインに正解というものはなく、その都度クライアントとの話し合いを通じて作り上げていく必要があります。そのためコミュニケーション能力は必須です。
デザイナーというと机に向かって自分の好きな世界に没頭していればよいと思う人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
「常にWEBの規格が刷新されていくためにそれに追従していかなければなりません。このジャンルは不得意とか言っていられないほどに勉強しなければならないことがずっと続きます。」
※キャリアガーデン「Webデザイナーの仕事」より引用
Webの世界では次々と新たな技術が登場し、それに伴って表現力が高まりWebでできることも増えて、利用者にとっては便利で楽しい時代です。
一方、制作者にとっては新しい技術もどんどん取り入れていかなくてはならず、その勉強に終わりはありません。新しいものへの興味と向学心は忘れないようにしたいものです。
理想の転職を実現させたいなら
未経験からWebデザイナーを目指す場合、求人広告を探して自分で応募するという方法もありますが、個人で集められる情報には限度があります。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
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