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海上保安庁から転職しやすい仕事7選!転職するメリット&デメリットとは?

海上保安庁から転職したいと考えているものの、どのような職種への転職ができるのか、よく分からない人も多くいるでしょう。

本記事では、そのような人々に向けて、海上保安庁からの転職で多い理由をはじめ、海上保安庁から転職するメリットやおすすめの職種などについて解説します。

海上保安庁からの転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

海上保安庁からの転職で多い理由

まずは、海上保安庁から転職する理由として多く挙がるものをいくつか紹介します。

決まった休日を取得したい

海上保安庁に勤める場合、シフト制が多く、休暇が不定期になります。

陸上勤務か海上勤務かによって労働環境は異なり、陸上勤務であれば、比較的土日祝日は休みになることが多いものの、海上業務は出航してしまうと月に1~2回ほど、土日も勤務が必要になるのです。

また、海上で何らかのトラブルが起きた場合は、勤務期間が延長されることもあるため、休日予定が急に変更になることもあります。

さらに、休みの日などの勤務時間外であっても招集があれば出勤しなくてはいけません。

常に出勤する可能性を抱えているため、ストレスを感じやすくなる人もいるでしょう。

生活リズムを整えたい

出勤時間についても、シフト制であるため、毎日決まった時間で固定されているわけではありません。

あるときは朝から夕方まで、あるときは昼から明け方までといったように、そのときのシフトの入り方次第になるため、生活リズムを作りにくくなります。

生活リズムの乱れは心身ともに負担がかかりますが、若いうちはまだ無理がきくかもしれません。

しかし、年を重ねるにつれてこのような働き方が心身の健康に負担をかけると感じるようになり、転職を考える人も多くなるのです。


満足のいく転職を

やりがいを見出せなくなる

海上保安官としての日常的な業務としては、主に警備救難、海洋情報、海上交通が挙げられます。これらの業務は発生しないことが良い状態とされていることに加え、警備救難も含め、救助が必要な状況は頻繁に発生することはありません。

そのため、実際の業務は単調なものが多く、日々の業務をこなしているうちにやりがいを見出せなくなって退職するケースもあるのです。

人命救助など、有事の際に大きな達成感を得ることはできますが、日々大きなやりがいを感じながら業務をしたいと考えている人には、海上保安官としての仕事は物足りなく感じるかもしれません。

その他

前述した理由以外にも、人間関係に悩んで転職する場合や、業務のプレッシャーが負担になる場合、異動の多さに不満を感じる場合なども挙げられます。

人間関係については、海上勤務では同じメンバーで船の上で10日前後、長くて何カ月も生活を続けなくてはいけないため、悪くなってしまうと働きにくさを感じてしまうでしょう。

また、業務のプレッシャーについては、警備救難業務では不法入域や密漁などの取り締まりや人命救助を行うため、常に気を引き締めて業務をする必要があります。

警備救難業務だけでなく、海洋情報や海上交通業務についても、小さなミスが大きな問題を招く恐れもあるため、常にプレッシャーを抱えながらの業務になるでしょう。

このように、常にプレッシャーを感じながら働くことが精神的に辛くなって辞めようと考える人もいます。

異動の多さについては、海上保安官は就職してからしばらくは数年程度で所属の部署が異動になる仕組みで、全国各地に部署があり、どこに異動になるか分かりません。

結婚して家庭を持ったとしても異動を命じられることはあるため、定住したいと考える人は転職を視野に入れることになるでしょう。

海上保安庁から転職するメリット

次に海上保安庁から転職するメリットを紹介します。

ライフワークバランスが整えられる

勤務時間が決まっている職種や土日祝日が休みの職種であれば、ワークライフバランスを整えられるでしょう。

海上保安庁勤務はシフト制なだけでなく、有事の場合など、呼び出しがあれば休みであっても出勤しなくてはならないため、24時間気が休まることがありません。

あらかじめ休暇が決まっていて、急な変更を強いられることもなければ、旅行に行ったり、趣味を楽しんだりするプライベートの予定が立てやすいでしょう。

仕事に対するモチベーションが高まる効果も期待できます。このようにワークライフバランスが整うことで、やる気の向上だけでなく、心身の安定も手に入れられるでしょう。

自分の仕事に対する責任が大きくなる

海上保安庁に勤務する場合も、密漁や人命救助など、責任感を持って取り組まなくてはいけない業務が多々あります。

しかし、そのような問題は起こらないほうが良く、実際、多発するわけではないため、日々の業務はルーティン作業で単調なものになりやすいです。

一方、海上保安庁から転職すれば大きな責任を伴う仕事を担えることもあります。

自分の仕事に対する責任が大きくなるため、大変な面はあるものの、大きなやりがいを得られるかもしれません。

新しいことに挑戦したい場合や、大きな責任が伴う、やりがいのある仕事が良い場合は転職が向くでしょう。

汎用性の高いスキルが身につく

海上保安庁の仕事内容は専門性が高い分野ではありますが、新しい業種にチャレンジすることで、汎用性の高いスキルが身につく効果が期待できます。

具体的にはコミュニケーション能力やITツールを使いこなす能力、マネジメント能力などが挙げられるでしょう。

このような汎用性の高いスキルを身につけることで、どの企業に入る場合も自己アピールとして使うことが可能です。

業務経験はニーズの変化によってその価値が変動しやすいのですが、汎用的なスキルはニーズの変化にも対応できます。また、このスキルを高めることで、自分の成長実感も得られるでしょう。

その他

上記以外のメリットとしては、転勤をしなくても済むことや悪い人間関係を解消できる点などが挙げられます。海上保安庁から転職する際に、転勤がない職種を選ぶことで安定した定住が実現できるでしょう。

海上保安庁のように、頻繁に異動があり、全国各地に転勤になる可能性が高いことに抵抗がある場合は、事前に転勤の可能性が少ない、もしくは頻度が低い企業に応募することで、そのようなリスクを減らせるでしょう。

また、人間関係に悩んでいる人も転職することで、職場の人間関係を解消できます。

どの企業であっても人間関係に悩むことはあるかもしれませんが、海上保安庁での海上勤務のように10日前後や、特別な巡視船であれば数カ月、同じメンバーで24時間を共にすることはないため、休みの日に気分転換することでモチベーションを保ちながら仕事に取り組めるでしょう。

海上保安庁からの転職するデメリット

海上保安庁から転職するメリットも多くありますが、一方でデメリットも存在します。ここからは、そのデメリットをいくつか紹介します。

給与面の安定性

公務員は安定性が高く、景気などの社会状況の変化で職場が倒産するというリスクもありません。

一方、公務員以外の職種は公務員に比べて給与の安定性に欠ける点がデメリットです。

経営が悪化すれば倒産する可能性もあるでしょう。海上保安官は住居手当や扶養手当など基本的な手当をもらうことができます。

また、勤務自体は場合によって勤務時間が長引いたり、休日に出勤しなくてはいけなかったりすることもありますが、それに伴う時間外労働手当や休日出勤手当は支給されます。

ほかにも、病気やケガのときの給付制度や、急な支出が必要になったときの貸付制度など、万が一の場合も安心できる制度が整っているのです。

転職することで、転職先によってはこのような充実した福利厚生が得られないこともあるでしょう。 公務員は安定性が高く、景気などの社会状況の変化で職場が倒産するというリスクもありません。

一方、公務員以外の職種は公務員に比べて給与の安定性に欠ける点がデメリットです。経営が悪化すれば倒産する可能性もあるでしょう。

海上保安官は住居手当や扶養手当など基本的な手当をもらうことができます。

また、勤務自体は場合によって勤務時間が長引いたり、休日に出勤しなくてはいけなかったりすることもありますが、それに伴う時間外労働手当や休日出勤手当は支給されます。

ほかにも、病気やケガのときの給付制度や、急な支出が必要になったときの貸付制度など、万が一の場合も安心できる制度が整っているのです。

転職することで、転職先によってはこのような充実した福利厚生が得られないこともあるでしょう。

支出が増える

特に海上保安庁の場合、居住地が海沿いであったり、船内で働く場合、数日~10日前後、場合によっては数カ月に及んだりすることもあります。

そのため、お金を使う場面が少なくて済みますが、民間企業であれば外食や外出の頻度が増え、それに伴い支出も増えてしまうでしょう。

好きなことにお金を使えるのであれば問題ありませんが、できるだけ支出を減らして将来のために貯金したいなどと考えている人の場合は、海上保安庁に勤務していたときよりも支出が増える可能性が高くなると考えておかなくてはいけません。

社会的信用性の低下

海上保安庁勤務というと、公務員の中でも日々鍛錬しているイメージがあり、社会的信用が高い点が特徴です。

そのため、海上保安庁から民間企業に就職することで、ある程度社会的信用が低下してしまう恐れがあります。

海上保安官はローンを組みやすいといわれていますが、それに比べて就職先の民間企業によってはローンが組みにくくなることもあるかもしれません。

もちろん、民間企業であるから社会的信用が低いというわけではありませんが、公務員である海上保安官と比べると、社会的信用が下がる可能性があることは認識しておくと良いでしょう。

その他

海上保安官としての業務はルーティン作業で単調なものになることも多いため、海での仕事に憧れを持って入った人は徐々に業務がつまらなく感じることもあるかもしれません。

しかし、人命救助など、人の役に立てる業務を担うこともあります。もちろん、そのような非常事態は起こらないほうが良いですが、万が一、そのような問題が起きたときは、任務を達成したあとにやりがいを強く感じられるでしょう。

これは海上保安庁に勤めているからこそ得られる充実感ともいえます。民間企業ではまた異なるやりがいを感じられるかもしれませんが、海上での達成感ややりがいは感じられなくなるでしょう。

海上保安庁から転職でおすすめの仕事7選

ここからは、転職で海上保安庁の経験を活かせるおすすめの仕事を7つ紹介します。異業種への転職がうまくいくか心配になる人もいるかもしれませんが、ここで紹介する職種を参考にしつつ、自分に合う仕事を探すと良いでしょう。

営業職

営業職は、主に自社の商品やサービスを販売したり、クライアントが求める情報を提供して契約を結んだりすることで会社の利益を上げることに貢献する仕事です。

一口に営業といっても、法人営業や個人営業だけでなく、既存営業や内勤営業など種類はさまざまあります。

このような営業職においては、海上保安庁で鍛えた体力や忍耐力、コミュニケーション能力を活かすことが可能です。営業の仕事は一度断られても何度もコンタクトを取ることで成功に結び付くこともあるため、それらの能力が求められます。

特にコミュニケーション能力については、海上保安官はあらゆる人とかかわる機会が多いため、そのスキルに長けているほか、上下関係も厳しいため、相手に対する正しいマナーも身についているでしょう。

物流業界

物流業界での仕事は主に「陸運」「海運」「空運」「鉄道」といったような、さまざまな方法で生産者から消費者まで商品を届ける役割を担います。

「海運」「空運」「鉄道」は専門的な知識や技能を必要としますが、「陸運」であれば普通自動車免許や中型自動車免許があれば働けるでしょう。

その他、牽引免許やフォークリフト免許があれば、さらに仕事の幅を増やせます。この業界では体力やチームワーク力を活かせるでしょう。

荷物の積み込みをはじめ、長距離運転の場合は体力が必要ですが、海上保安官として鍛えた力を発揮できます。

また、スムーズな運搬を実現するために必要になるチームワーク力についても、海上保安官としての経験が活きるでしょう。

エンジニア

エンジニアは工学についての専門的な知識を有している人のことで、日本ではインターネット関係の知識を持つITエンジニアが多く活躍しています。

コンピューターシステムの設計からテストまで携わるシステムエンジニアをはじめ、ネットワークシステムに特化したネットワークエンジニアなど、多くの種類があるのです。

この職種ではコツコツ物事を進める経験を活かせられるでしょう。

また、クライアントやチームのメンバーと円滑なコミュニケーションを図り、作業を進めていかなくてはならないため、コミュニケーション能力も活かせます。

さらに、トラブルが起きた場合には解決するために粘り強く原因を究明する必要があるため、忍耐力も必要です。

事務職

事務職は書類の作成やファイリング、データ入力などの業務全般を担います。

一般事務をはじめ、営業事務や経理事務、医療事務など、事務職の種類はさまざまですが、どの職種でも企業の活動を支える、なくてはならない存在といえるでしょう。

この仕事では毎月ほぼ同じ作業を繰り返さなくてはいけないことも多いのですが、海上保安官としてルーティン業務をこなしてきた経験を活かせるでしょう。

専門知識や資格が必要ない場合も多いため、未経験からでも始めやすい点が特徴です。

また、退社時間をコントロールしやすいことや休日出勤が多くないことも事務職の特徴であるため、ワークライフバランスを重視したい人に適しているでしょう。

ドライバー

ドライバーは、企業の商品を配送したり、タクシーやバスなどを運転して乗客を目的地まで送り届けたりするのが仕事です。

タクシードライバーであれば普通自動車二種免許の資格が必要ですが、入社時には普通自動車第一種免許があれば問題ない場合が多いため、入りやすい職種といえるでしょう。

ドライバー職では体力を求められますが事故を起こさないことが大切で、海上保安官として身につけた責任感を活かせます。

また、体力や船上での生活経験を活かすことも可能です。さらに、接客が必要な場合も、海上保安庁で鍛えたコミュニケーション能力を活かせるでしょう。

インストラクター

インストラクターは、特定の分野の専門家として人に技術を教える職業です。人に教える活動なので、スポーツ関係やIT関係をはじめ、あらゆる分野で活躍できます。

特にスポーツ関係のインストラクターであれば、海上保安官としての体力やトレーニングの経験を活かせるでしょう。

また、人とコミュニケーションをとりながら指導を進めていくため、言いたいことを分かりやすく相手に伝えるためのコミュニケーション能力があることも重要です。

相手が分るまで根気強く教えることも時には必要になるため、相手のペースに合わせながら指導する忍耐力も求められるでしょう。

なお、スポーツやレジャーでは事故が起こる可能性がゼロとはいえません。万が一、事故が起きた場合には素早い応急処置が必要になりますが、その際も人命救助の経験が活かせます。

介護職

介護職とは、要介護者の入浴や排せつ、食事などの手助けを行う仕事です。

利用者は身体的ハンディキャップを持っている人が多いため、自分一人ではできないことをお手伝いするのが介護職の役割です。

要介護者を支えるための体力が必要になるため、海上保安官として身につけた体力を活かすことができます。

また、より良いサービスを提供するためにもほかのスタッフとの連携が必要です。そのため、周囲との協調性が求められるでしょう。

ほかにも、利用者以外に利用者の家族とも接することの多い仕事であるため、コミュニケーション能力が必要です。

相手の気持ちを尊重しながら業務にあたらなくてはいけませんが、そこでも海上保安官として培った能力を活かせられるでしょう。利用者や家族から感謝されることも多く、やりがいを感じられる職種でもあります。

まとめ

海上保安庁や自衛隊など国家の安全を守る職はモチベーションの維持が難しい仕事の一つです。仕事に就く前に抱いていた思いと入ってからの仕事の内容にギャップがあり、やりがいを見失いマンネリ化していしまう方もいるようです。

日々平和に過ごすことが出来るのは他ならぬ国家を守る皆様のおかげですが、業務にあたる個人の人生に焦点を当ててみると、人生や仕事に求めるものは異なるので転職も当然一つの選択肢となります。

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