プログラマーの仕事がきついと言われる10の理由。向いているのはどんな人?
IT業界は今後もさらに需要が伸びることが予想される分野です。そのため、これからIT業界を目指そうとしてプログラマーからキャリアをスタートする人は多いですが、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
では、プログラマーの仕事できついと感じる場面はどんな場面なのでしょうか?本記事では、プログラマーの仕事がきついと言われる理由や、プログラマーに向いている人の特徴についてお伝えしますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
プログラマーの仕事内容
プログラマーのメインとなる業務がコーディングです。システムエンジニアが作成した設計書を見て、設計書に書かれた機能をプログラミング言語を用いて実現していきます。
また開発の規模にもよりますが、プログラマーがアプリケーションをトラブルなく運用できるように管理する運用保守業務や、開発したアプリケーションが設計書通りに動くか確認するテスト業務を担当することもあります。
プログラマーには未経験でもなれるのか
プログラマーはプログラミングを独学で学んだことがある人だけでなく、一切プログラミングを学んだことがない人でも目指せます。
世界的に様々な分野でITシステムが導入されるようになり、IT分野に関わる人材は需要が高まっています。
中でも実際にコーディング業務を行うプログラマーは数が必要であり、かつてのように情報系の専門学校や大学を卒業している人だけでは人手が足りません。
そこで文系の大学生はもちろん高卒や、大きめの企業では中卒まで募集の対象範囲を広げています。
ただIT業界での未経験枠には、実務未経験と完全未経験の2種類があります。
実務未経験は独学やプログラミングスクール、学校でプログラミングを学んだことはあるものの仕事でプログラミングを使ったことはない人、完全未経験はプログラミングを一切学んだことがない人を完全未経験と言います。
企業もできるだけ教育の負担や短期離職のリスクを減らしたいと考えているため、同じ未経験者でも実務未経験者を歓迎する求人の方が多いのが現状です。
完全未経験で人材を募集しているのはSESと言って取引先の企業に派遣されて働く企業が中心です。これは、SESが基本的に人を派遣することで利益を出すためです。
とにかく人材を確保する目的で、SESは経験者や実務未経験者だけでなく完全未経験者にまで募集する対象範囲を広げています。
それに対して自社で開発を行っている企業や、クライアントから開発業務を引き受けて社内で開発を行っている企業は、人手が足りなくなったらSESから人を派遣してもらえば良いため、わざわざ実務未経験者にまで募集をかける必要がなく、完全未経験者向けの求人は少ない傾向にあります。
このようにプログラマーを目指すにあたっては一切プログラミングに触れたことがないよりは、少しでも触れた経験があった方が応募できる求人の選択肢が広いということは頭に入れておきましょう。
プログラマーの仕事がきついと言われる10の理由
プログラマーをはじめIT業界に関わる仕事は未経験で入りやすく将来性もある分野と言えますが、それでもきついからやめておけという意見が多いのも事実です。それではプログラマーの仕事がきついと言われる理由についてお伝えします。
作業量が多い傾向があるから
プログラマーが開発するツールは色々な人が使うことが前提なのでどんな環境でも使える必要があり、業務量を減らすために使えるツールは限られています。
それ故にプログラマーの場合一日中パソコンに向かってコードを書き続けることも少なくありません。このようにプログラマーは会議への参加などよりも作業をし続ける時間が長いため、作業をし続けることが苦痛になる人は多い傾向にあります。
人手不足だから
IT業界は人手不足が深刻な業界です。実際に
特にプログラマーのような手を動かすことが求められるような仕事は、人手が足りていない場合一人あたりの仕事量を増やすしかありません。そのため、どうしても一人あたりの負担が増えてしまい、きついと感じてしまうのです。
残業や休日出勤が多い傾向があるから
プログラマーの働き方に関しては、自社でアプリケーションの企画から開発まで行う自社開発、クライアントの要望に基づいたアプリケーションを自社で開発するいわゆる受託開発、そしてクライアント先で指定された業務を行う客先常駐の大きく3つに分かれます。
【プログラマーの働き方】
■自社開発
自社でアプリケーションの企画から開発まで行う
■受託開発
クライアントの要望に基づいたアプリケーションを自社で開発する
■客先常駐
クライアント先で指定された業務を行う
そしてIT業界では受託開発を行う企業をSIer、客先常駐を行う企業をSESと言います。
中でもSIerはクライアントと話し合って決めた納期までに納品を行わなければ違約金が発生してしまうため、特に納期前になると残業や休日出勤が多くなってしまいがちです。
残業や休日出勤は体力面においても精神面においても負担になりやすいため、できるだけ少ない職場を選びたいところでしょう。
過去にITエンジニアの長時間労働がメディアで大々的に取り上げられたこともあり、IT業界は長時間労働というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、近年IT業界でも労働に対する意識改革は行われており、異常な残業を行う企業は残業が発生しやすいSIerでも減りつつあります。
またSIer以外の働き先に関しては残業や休日出勤がそもそも発生しにくいです。
自社開発を行っている企業は事業が社内で完結しているので多少仕事が遅れていても違約金などが発生することがありません。そのため、業務が納期に間に合いそうになければ多少程度なら開発スケジュールをずらすことができます。
SESに関しては派遣事業であり、SESから派遣されてきたプログラマーに残業をさせると、その分SES側に支払わなければいけない金額が増えてしまいます。
それ故にSESから派遣されているプログラマーはできるだけ残業させないという方針の現場が多いです。
どうしても間に合いそうになくてSESから来たプログラマーに残業を求める現場もありますが、質の悪い現場に派遣されてしまった場合は営業担当者に相談すれば別の案件を紹介してもらえます。
このようにしっかり情報収集をしたうえで転職すれば残業や休日出勤の心配をする必要はないでしょう。
顧客先での常駐があるから
自社開発・SIer・SESのうちSESで働く場合、一つの職場で長く働くのではなく、契約期間が満期になったら次の現場というように、職場を転々とすることになります。
やはり職場を転々としていると、新しい案件が始まる度にまた一から職場の人たちと人間関係を築く作業は大変でしょう。
加えて職場がクライアント先なので気が抜けず、余計なところに神経を使って業務に専念できないことにストレスを感じる人もいます。
常に同じ姿勢になるから
プログラマーは一日中座りっぱなしの仕事です。同じ姿勢をずっと続けていると体に負担がかかってしまいます。実際にプログラマーの仕事をしていて首や肩、腰を悪くしてしまう人もいます。
また一日中手以外を動かさずに仕事するとなると集中力を持続させる大変さが伴いがちです。
アクシデントによる精神的負担が生じやすいから
開発したアプリケーションにトラブルが起こったとき、プログラマーも対応に追われることがあります。
早くアプリケーションを使える状態にしなければいけないというプレッシャーがかかるため、それがストレスになって会社に行きたくないと感じるようになる人もいます。
労働に対する給与水準が低めだから
すべての職種の中でもプログラマーの平均年収はやや低いと言えるでしょう。また、IT業界全体の平均年収は490万円。
これと比べてもプログラマーの給与は低いと言えます。一日中手を動かして仕事をしているのに稼げない状況は苦痛でしょう。
ただずっとプログラマーを続ける人は少ないです。基本的にプログラマーは数年経験を積んだらシステムエンジニアへキャリアアップします。
それ以外にもインフラ周りの知識を身につけてフルスペックエンジニア、機械学習などの技術を身につけてデータサイエンス系のエンジニアなどキャリアアップの選択肢はたくさんあります。
このようにプログラマーは管理職やより専門性の高い職種にキャリアアップをするものと考えましょう。
逆を言えばプログラマーをずっと続けるのはあまり現実的ではありません。システムエンジニアなどへのキャリアアップを避けてずっとプログラマーを続ける人もいない訳ではありませんが、大幅な年収アップはあまり期待できません。
それに企業も安く雇える若いプログラマーを優先するので、高齢プログラマーは仕事を獲得できなくなるリスクもあります。
常に勉強し続ける必要があるから
IT業界の技術は日々アップデートされていくため、プログラマーは常に勉強をし続けて時代に取り残されないようにする必要があります。
ただ、この点に関してはプログラマーに限らずどの職業にも言えることです。プライベートの時間を削って勉強をしなければいけないのは大変ですが、こればかりは社会人として必要なこととして割り切るしかないでしょう。
身につくスキルに限界があるから
プログラマーはコードを書くのが主な仕事です。プログラミング言語は言語によって多少の違いはありますが、文法は基本的に同じであり、一度コードの書き方を習得すれば多数の言語に対応できるようになります。
しかし、コードの書き方さえ覚えてしまえばそこから新しく覚えるスキルは限られます。それ故にプログラマーはシステムエンジニアなどにキャリアアップを目指すケースが多いのです。
先ほどもお伝えした通りプログラマーはコーディング+αのスキルを身につけることで様々なキャリアを描けます。
そのため、プログラマーだけでは早いうちに習得できるスキルに限界はあるものの、自己学習次第でキャリアアップの選択肢はたくさんあると考えると良いでしょう。
仕事のモチベーションを維持しにくい
プログラマーの仕事がきついと言われる理由としては、仕事に対するモチベーションが維持しにくいことも挙げられます。
プログラマーの仕事は仕様書を見てアルゴリズムを考え、指定された言語でコードを書きます。毎日この仕事ばかりを行うため、仕事に飽きてしまう人も少なくありません。
プログラマーに向いている、きついと感じにくい人の特徴
それでは、プログラマーに向いているのはどんな人なのでしょうか。向いている人、プログラマーの仕事がきついと感じにくい人の特徴についてお伝えします。
集中力がある人
プログラマーの仕事はコーディングが中心です。一日中パソコンに向かってコーディングをし続けることもあるので、プログラマーには集中力が必須と言えるでしょう。
そのため、一つのことに時間を忘れるほどのめり込んだ経験がある人は特にプログラマーに向いていると言えます。
情報収集が好きな人
プログラマーとして働く場合、わからないことがあれば基本的には自分で調べて解決しなければいけません。それに新しい技術を自分で調べて情報を集めていかないと、将来的にキャリアアップができなくなってしまいます。
そのため、情報収集が好き・得意というスキルがある人もプログラマーに向いているでしょう。
ものづくりに携わりたい人
プログラマーとして開発業務に携わっていると、現場によりますが日常生活の中で自分が開発に携わったものに触れることがあります。
自分が作ったものが世の中の人の役に立っているという事実で心が満たされるタイプの人や、そもそも何かを作ることが好きな人はプログラマーの仕事を通して達成感を味わいやすいでしょう。
ロジカルシンキングが備わっている人
プログラマーに欠かせないのがアルゴリズムに大きく影響するロジカルシンキングです。プログラマーはいかに効率よくシステムの開発規模に応じて最適なコードが書けるかどうかで評価されます。
したがって、元々パズルや数学などゴール地点から逆算して答えを導き出していくことが得意な人や、楽をするために最短ルートを考えるのが好きな人など、ロジカルシンキングが備わっている人もプログラマーに向いていると言えます。
臨機応変な対応が得意な人
プログラマーとして働いていると急な仕様変更を要求されることもあります。そこでこれまで行っていた作業から頭を切り替えて新しい指示にすぐに対応できるなど臨機応変な対応が得意な人は重宝されます。
黙々と作業するのが好きな人
これまで紹介してきた特徴以外にも、例えば人と話すよりも黙々と作業する方が好きな人にもプログラマーは向いています。
プログラマーの仕事をするうえで多少の打ち合わせ対応はあるものの、それよりも圧倒的にパソコンに向かってコードを書く時間の方が長いです。
そのため、人と関わるのが苦手で人と話さずに作業に取り組める仕事を探している人にも向いている仕事と言えます。
本当に自分に合った仕事に就きたいなら
プログラマーは一切プログラミング経験がない人でも目指しやすい環境が整っている職業ですが、プログラマーの仕事はきついという声が多いのも事実です。
そのため、事前に自分の適性をよく理解したうえで仕事選びを行い、ミスマッチを防ぐのが得策です。そこで転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると、本当に自分に合った仕事についてアドバイスしてもらえるため便利です。
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「自分に合ったプログラマーの求人を教えてほしい」「自分の適職を知りたい」という方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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