【実録】25歳フリーターが正社員への就職で苦労したこと3選
学校を卒業してフリーター歴3年目。声優を目指して上京したものの、声優学校もオーディションに合格できないまま卒業。
声優の事務所には入れなかった。25歳になってしまったということもあり、結局夢を諦めて就職することを決意しました。
でも、実際に就職活動を始めてみると結果は散々たるものでした。面接にはたくさん落ちましたし、メンタルがやられましたね(笑)
そんな筆者でも、最終的には就職することができましたが、「これ、最初から知ってたらもっとスムーズに内定出たんだろうな~」と思うことが多くあります。
ここでは就職するまでに知っておきたかったと感じる重要なポイントについてまとめました。みなさんの就活に少しでも役立てば幸いです。
この記事のまとめ!
・25歳のフリーターは意外と生活に困らない
・25歳でフリーターを続けると後々デメリットが生じる
・25歳は就活においてギリギリの年齢である
・25歳のフリーターは就活に細かい対策が必要である
フリーターの現実と就職を決意した理由
正直、居酒屋のバイトで暮らしてはいけた
実は、就職しようとは思ったものの「生活に困った」状態ではありませんでした。居酒屋でアルバイトしてて月収は15万くらいあったし、家賃も友達と折半して月5万。
趣味のイベントやグッズ集めなどもできていました。じゃあなぜ就職しようと思ったか、、、Twitterでこのつぶやきを見たからです↓
教授「就職どうすんの?」
学生「うーん」
教授「想像してみ?卒業してフリーターで何となく生きて、おっさんになって人生振り返って後悔したとする。タイムマシン完成しました。乗る?」
学生「乗る!」
教授「はい戻ってきた。って考えるとやる気出ない?」
学生「出ない」
— 教授 VS 学生 (@gakusei_kyoju) 2018年7月22日
はい、私の場合は年をとるとおばさんですが、今後YouTuberとかTikTokerで売れなければ声優はもちろん事務所なんて入れなそうだなーとは感じていました。
「そっかーこのまま生活するとただのおばさんかー…おばさんやだなー…老後の居酒屋バイトはきつそうだしなー…そもそも雇ってもらえるのかなー…でも貯金できなさそうだし、病気で働けなくなったら詰むなー…」
結果、ヤバイ!!私働かなきゃ!!という思考に至ったわけなのです。残念ながらタイムマシンも無いしね(笑)
正社員と両立してもしなくても声優になれるときはなれると思った
長々と就職しようと思った経緯を書きましたが、正社員で働きながらでも声優になれるときはなれると思いましたが、逆に「就職しなかったからといって声優になれるわけじゃない」という事実にも気づいてしまいました。
現に、私の好きな金田朋子さんは社会人歴がありますし、調べてみると働きながらデビューした人はたくさんいました。
フリーターから声優になった人も多いとは思いますが、ここ3年(養成所で会った同期と比べても)私が天才ではないということは明らかでした。
就職してもしなくても諦めなければなれるときはなれるし、なれないときはなれない。けれどなれなかったときに定職についていないのはどうにもならない…だんだん恐怖心が襲ってきて「職に就こう」と決めました。
25歳フリーターが就職活動で苦労したこと3選
履歴書を作るまでと何枚も間違わずに”書ききる”こと
アルバイト面接と同じようにまずは就職活動で提出する「履歴書」を準備しました。
コンビニで就職活動用の履歴書を買って、駅の中にある証明写真撮影機でいざ撮影、というところで気付きました。
「スーツ?私服でもいいの!?あれ!ていうかそもそも私スーツ持ってない!」ということで洋服の青木様に買いに行くことに。
フリーターにはリクルートスーツ購入費3万円はきついものがありましたが、どうせ面接で使うと腹を決め購入しました。
一回家に戻ってタグを切り、スーツを着用。満を持して写真をとると緊張でカチンコチンの証明写真が出来上がりました(笑)
そして一番苦労したのが”履歴書を間違えずに書ききること”。
消えるペンは使えないし、鉛筆で下書きしたのに本番のペン書きで間違えるし…よくよく考えるとパソコンで書いて印刷すればよかったんですけどね。
25歳フリーターが就職できる求人探しに苦労
まずは求人を探してみようとCMで話題のindeedを検索。アプリのゲーム好きな私は、声優として出演出来ないならせめてゲーム会社に就職したいと思いました。
「キーワード」に”ゲーム”、「勤務地」に”東京都”を選択して求人検索。条件の絞込みで「正社員」と選択してハッとしました。
職種名とか会社名とか勤務したい町とか駅とか年収とか…決まってないし決めれないし、何が妥当なのか分からないし…あと未経験とか第二新卒とか既卒とか25歳のフリーターはどこに当てはまるの!?ってなりました。
調べに調べましたが「25歳 フリーター」は”未経験“や”フリーター“にあてはまり、企業によっては”既卒(学校卒業して就職してない人)”になるみたいです。
とりあえず何社か応募してみました。大学を卒業してすぐ働くらしい新卒のお仕事とか新卒の就職サイトとかはいっぱいあるけれどフリーター専用のサイトは見つけられず応募できる求人や会社を探すことに苦労しました。
求人に落ちまくった…メンタルを保つのも大切
私が就職活動をしたのは6月でしたが、募集人数100人とかいう仕事はなく、大きい企業でも少ないと1人、多くても5人採用とかでした。
ライバルが多くなりそう…と思った私は企業の規模にたいしてこだわりもなかったので従業員20名~50名くらいの会社15社(営業とかエンジニアとか企画とか職種はいろいろ)に応募して……全部落ちました。
後から思えば、メンバーが少ない会社=少数精鋭の会社なので即戦力じゃなければ採用しないですよね。
しかもその頃は履歴書とか面接で必要になってくる、いわゆる”志望動機“をよく考えられていなかった。
そのせいで、よく「なんでうちの会社を志望してくださったのですか?」「合格したらどんな仕事がしたいですか?」「同じ仕事内容がいいなら(競合の)A社は何で受けてないの?」とかいうするどいツッコミにあたふたするだけで答えることが出来ませんでした。
求人サイトにお金を払ってお仕事を掲載している人事の方が出したお金に見合う人以外、内定を出すはずがないですよね…あの頃は「自分なんて…」とネガティブ思考になっていました。
就活やめたいなー、就職活動って辛いなー、やっぱり正社員になんてならずにこのままフリーターでもいいんじゃないのーとかばっかり思ってました。
就活では25歳がギリギリである理由
25歳フリーターの皆さん、「もう25歳だから就職は無理かも・・・」などとモチベーションを下げている場合ではありません。私は25歳のフリーターとして就活を行ったことで大きなことに気づくことができました。
まさに、25歳は正社員になることのできるギリギリのボーダーラインなのです。25歳を過ぎると就職活動はますます過酷になります。
内定をもらえないのが常に当たり前となってきて、面接までこぎつけても毎度面接のためにアルバイトを休まなければならなくなり、精神的にも金銭的にも苦しくなってきます。
就職できないかもしれないなどと不安になる前に、正社員になりたいと考えているなら今すぐにでも就職活動を始めることをおすすめします。
アルバイト経験を加味してくれる企業は少なくない!
今までフリーターとして生活してきてしまって就業経験がない、就業経験がない25歳を雇ってくれるのだろうかと心配になっている方も多いと思います。私もそうでした。
しかし、実は意外にもアルバイト経験を評価してくれる企業も少なくなかったんです。
アルバイトでどんな経験をしてきてどんなことを学んできたかをしっかりとアピールできればかなり強みになるはずです。
特にアルバイト先でバイトリーダーをされていたり、同じ勤務先で長く仕事を続けていた人などは責任感や努力ができるといった点などで評価されやすいのではないでしょうか。
就職活動のときに知っておきたかったこと
履歴書用の写真はコンビニで安く印刷できたという事実
履歴書の写真がなくなったら証明写真の機械で撮りなおさなければいけないと思っていたのですが、コンビニ証明写真というものをご存知でしょうか…
なんと一回撮影した証明写真をスマホに残しておけば、それを使って200円で2枚の証明写真がコンビニで印刷できるという画期的なサービス。
それまでは毎回毎回、800円を払って証明写真機をGoogleで調べて探しての繰り返し…最初から知っておきたかったです。ほんとに。
他にも、写真館や写真屋さんで撮影してもらえば写真データのCD-ROMがもらえて家のプリンターで印刷できるとかも全部終わって知りました…。
スーツはフリマで買えばよかったという事実
振り返れば就職活動って本当にお金がかかりました。履歴書代、証明写真代、移動代、移動先での食費代…とにかく出費が多かったです。
加えてアルバイトも就職活動中はどうしても減らさなければならなかったため、お給料も物理的に減っていきました。
しかも!入社して初お給料が出るまでは当たり前ですが収入がないため、「貯金しとけば良かった」と就活期間のためのお金を貯めておかなかったことを本気で後悔しました。
そんな中で最初にスーツを買うために使った3万円は痛かったです。親戚にもらうことはサイズの関係などでできませんでしたが、メルカリとかラクマ!などのフリマを使えば3点セット¥3,000とかありました。
潔癖じゃない方はぜひ活用してみてください。
25歳のフリーターに多い失敗例
25歳のフリーターが就職活動を行おうとする際には以下のような失敗をすることが多いといわれています。
・条件の合う求人が見つからない
・妥協しすぎて自分が本当にやりたい仕事に就けない
・内定がでるとよく考えないまま焦って就職し
これらのような失敗が多く見られるのは、早くなんとかしないと就職できなくなるかもしれないという焦りがあるからなのです。しかし、焦る必要はありません。
急いで就職活動を始めるべきではあっても焦る必要はないのです。転職することは可能であるにしても、転職は少なからず体力や時間、精神力を伴うもの。
だからこそ、できる限り長く続けられそうなある程度自分の希望にそぐった企業や職種に出会えるように、焦らずに見極めることが大切です。
25歳フリーターが就活に失敗しない方法4選
自己分析をしっかりと
「やりたいことがわからない」という人にまず試してもらいたい方法は、過去に自分がしてきたことを振り返ってみることです。
たとえば、学生時代に部活動に熱心だったとか、ボランティアに参加したことがあるなどです。やりがいのあったフリーターの仕事を思い出してみてもいいかもしれません。
そうした過去の経験から、どんなときに自分は楽しかったのか、充実感を覚えたのかを分析していきましょう。たとえば、団体競技の部活動であればチームで団結して勝利することに達成感を覚えたかもしれません。
また、ボランティア活動に対して感謝の言葉をもらったことに感動した経験がある人もいるでしょう。そしていくつかの体験談を思い出していけば、そこに共通の傾向がみつかるはずです。
もちろんこの時点では、具体的な職業は思い浮かばないかもしれませんが、共通した喜びややりがいなどを満たせる仕事は何か、と考えれば徐々に具体的にやりたいことが絞れてくるはずです。
このように、過去の経験と感情をみつめ直すことでみえてくるものがあります。とりたてて思い出すことがないという人は、たとえば理系と文系のどちらの科目を自分は好んでいたか、などでもよいかもしれません。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるように、自分の得意分野を仕事に選ぶこともよい方法なのです。また、もうひとつの方法は「絶対にやりたくないこと」を明確にすることです。
これはつまり、「やりたくないこと」から消去法的に「やりたいこと」をみつけ、具体的な仕事を選んでいく方法といえます。
いろいろな説がありますが、人間はネガティブなことの方が頭に浮かびやすいといわれます。
一説によると、自分の命を守るために、失敗したことや危険を感じたことなどを反復して思い出し、同じ経験をしないようにと脳が働いているそうです。
このため「やりたくないこと」「できないこと」「つらいこと」などは、人間にとって思い出しやすいといえます。この傾向を使ってやりたくないことを思い出してみてはどうでしょうか。
たとえば「同じような作業を繰り返すことに、強いストレスを感じる」という場合には、職人気質の仕事や事務職などでは退屈してしまうかもしれない、と考えられます。
また、孤独に耐えられないので休日はほとんど友人と一緒に終日過ごす、というような人は、会話が少ないことの多いプログラマーやビルの管理人などの仕事は向いていないといえるでしょう。
こうした分析から、逆に向いている仕事は何なのかと考えていくと、やりたい仕事がみつかるかもしれません。
特にフリーターの人は、学校を卒業してすぐに社会人になっている人に比べて仕事の種類に関して経験が多いのが一般的です。
「この仕事は続かなかった」「二度とやらない」と感じた仕事があれば、それに似た仕事を外して消去法でやりたい仕事を探したり、あるいは嫌だった仕事の真逆の仕事をイメージしてみたりするとよいと思います。
履歴書対策を行う
履歴書は採用担当者が第一印象を決める重要な書類です。
まれに面接と履歴書の提出が同時のケースもありますが、事前に履歴書を提出し書類選考を受けるのが一般的です。
このようなとき、その会社と関係のある友人や知人の紹介でもなければ応募した人のことを知る情報はまず履歴書のみ、ということになります。
そのため、名前や住所を記述するだけの形式的な書類というわけではなく、実はものすごく重要な書類なのです。履歴書の用紙がシミで汚れていたり、折れ曲がっていたりするなどは、問題外です。
こうしたことは熱意や誠意を疑われる原因となります。また履歴書を手書きする場合には字がきれいか、丁寧に書かれているか、誤字脱字はないかなどもチェックされています。
知らないうちに応募者について多くの情報を語っているのが履歴書といえるのです。また、履歴書には暗黙のルールというべきものも存在します。
たとえば、住所は都道府県から書くのがマナーとされています。
また、番地をハイフンで書くことが省略形にあたると考える人もいるため「1丁目2番地3号」などと書くのがよいとされているのです。
そして証明写真ボックスで撮影した写真に、良い印象をもたない人もいます。こうしたことは採用担当者がどのような人なのかによるところも多いですが、複数の人が手に取る履歴書ですから細かな点までマナーや決まりを調べておいたほうがよいのです。
ただし、慣れないことも多いため自分1人で履歴書を書くと相手に失礼にあたるようなことを知らずにしていた、ということもよくあります。十分注意しましょう。
フリーターが面接でよく聞かれる質問を把握する
フリーター就職において最も聞かれやすい質問に「なぜフリーターをしていたのですか?」というものがあります。
これまでフリーターを続けてきた方の中にはミュージシャンや俳優・女優、アイドルなどを目指していたために、スケジュールを両立させやすいフリーターを選んだという方がいらっしゃるかと思います。
そういった方は「ひとつの目標に向かって努力を続けられる人なのだな」と良いイメージを持ってもらいやすいため、正直に伝えて問題ありません。
その目標のためにどれだけ努力したか、どんな苦労があったか、それをどのように乗り越えてきたかなど、面接官からの質問があれば長くなりすぎぬように答えると印象は更に良くなるでしょう。
しかし、その一方で特にやりたいことがなかったのでなんとなくフリーターになった、という方も一定数いらっしゃると思います。
その場合はその要素だけでは「就職したあともなんとなく働いてなんとなく辞めてしまうかもしれない…」という企業側の懸念をあおってしまう可能性があえります「。
そのため、今までと違いこれからはチャレンジしたい気持ちでいっぱいである、ということをあなたの言葉でアピールするとスムーズにフォローできると考えられます。
さて、今まではフリーターだったのに、なぜこのタイミングにこの企業で正社員になろうと思ったのか。
これは企業側から自然に出てくるであろう疑問だと思います。
ここでは「なぜ正社員を目指そうと思ったのですか?」「なぜ弊社への入社を希望されているのですか?」という質問について、上記2パターンそれぞれの場合で考えてみます。
まずミュージシャンや俳優・女優、アイドルなどを目指していた方の場合です。
この場合はそれぞれ確固とした理由があるかとは思いますが、例としてあげるならば、
「目標に向かって努力を続けていましたが、年齢を重ねてきたこともあり、将来結婚して家族を養う必要がでてくる可能性を考えると、このタイミングで就職し、正社員として働くべきだと思いました。
私はもともと○○が好き(得意)でこの業界ならば自分の能力を活かせると思い、今回御社に応募させていただきました。」
といったような流れで回答すれば、むやみやたらに企業を選んでいるわけではないこともわかり、印象を悪くすることもないでしょう。
そしてなんとなくフリーターを続けてきた方の中には、確固とした理由があおりの方もいらっしゃればなんとなく正社員に就職したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
常識的にしっかりとした理由がある場合は正直に伝えて問題ありませんが、問題なのはなんとなく正社員になろうとしている方々の回答内容です。
この場合は、フリーター生活を続けてきたことを織り交ぜて答えるとまとまりやすいです。例えば以下のような内容です。
「前までは正社員に就職したいという確固とした理由がなく、就職をせずにフリーターを続けていましたが、フリーターとして仕事を続けていくうちにもっと責任のある仕事に挑戦したいと思うようになりました。
そこで私は○○に興味があるためこの業界で○○に携わりたいと思い、今回御社に応募させていただきました。」
このような系統の回答でまとめれば、これまでとは違い今は向上思考をもっていることや、仕事に対する情熱があることを伝えやすくなるでしょう。
さて、フリーター就職の面接で最も緊張する質問といえば「何か質問はありますか?」のフレーズでしょう。この質問はいわゆる「逆質問」というもので。
面接官たち企業側の人たちはその求職者が「どれだけ自分たちの企業で仕事をしたいと思っているか」「どれだけ仕事に対する熱意があるか」をこの質問によってテストしています。
例えば、「今までこの仕事でやっていけるようにするためにこのような勉強をしてきたのですが、他にはどんな要素を学べばもっと御社に貢献できるスキルを身につけられるでしょうか。」
など、その企業・仕事の特性や傾向を理解した上で本気でそこで正社員として働くための努力をしていること、そしてそれ以上の努力をこれから積んでいくつもりであることをアピールできるような質問をすることができれば、面接官の印象に濃く残ることでしょう。
他にも「取得しておくと御社に貢献できる資格は何でしょうか。」という質問も有効かもしれませんね。しかし、以下のような質問はぜひ避けてください。
「残業は何時間ありますか?」
「昇給はありますか?」
「最高いくらくらいの年収が見込めますか?」
このように、明らかに企業よりも自分を優先した思考を露呈するような質問は絶対に避けるべきといえます。
「この人はお金のためだけに仕事をするつもりなのだな」と面接官に捉えられてしまうと「この人には企業のために努力をしてもらえずにただただ給料だけを持っていかれるかもしれない」と考えられてしまいかねません。
その場合、面接で落とされてしまう可能性が高くなってしまうためぜひ注意したいポイントです。
またこの場面でしっかりと中身のある質問ができる人は仕事において頭の回転が速く、吸収力が見込めるということで企業側は余計にこの質問に対する反応を重要視する傾向にあります。
そしてその回答の内容によって、その求職者がどれだけその企業について興味をもって調べたかということもテストされています。
ぜひしっかりと企業研究などの下準備をして、事前に逆質問の内容を考えてから面接に臨みましょう。
大手企業にこだわりすぎない
社会人経験がない段階での就職活動では、いわゆる大手・有名企業に就職できる可能性は極めて低いです。
なぜなら、ネームバリューのある企業や人気の業界の企業は、新卒採用だけで十分に採用ができ、中途採用も経歴のあるキャリア採用だけの場合がほぼだからです。
フリーターのように社会人経験が無い場合に期待できるのはポテンシャル採用となるため、なかなか大手での募集は少なくなります。
もし大手企業や有名企業への就職にこだわりがあるのであれば、すぐの就職を狙って日数を消化するのでは得策とはいえません。
自分が社会人として成長できそうな企業に入社し経験を積み、数年後の転職を狙う方が就職できる可能性はグッと高くなります。
自分が向いている仕事を探す方法
(1)好きなこと、やりたいことは何ですか?
まずは自分の好きなことややりたいことが何かを考えてみましょう。
どんな些細なことでも構いません。好きなことについて、例えばネットサーフィンが好きだとか体を動かすことが好きだとか、ゲームや読書、料理など色んなことが挙げられるでしょう。
これらのように趣味に近いものでなくとも、子供が好きとか細かい作業が好きなどでも構いません。お金を稼ぐこと、自分の時間を過ごすことでもいいでしょう。
また、やりたいことについては明確に定まっている人とそうでない人がいらっしゃることと思います。
人とコミュニケーションをとることが好きだから接客業に就職したい、実力で評価されたいから営業職に就きたいなど、はっきりとしている方は問題ありません。
しかしやりたいことがこれといってない方はとても多いので、そんな場合は次の項目も考えてみましょう。
(2)飽きずにできることはなんですか?
就職して仕事をする上で大切なことはその仕事をある程度継続することです。というのも、企業側は求人への応募者に対して継続して働いてくれることを求めています。
ひとつの企業が一人の社員を採用・教育・育成し、一人前の社員へ成長させるには多大な費用がかかります。だからこそ採用してすぐに退職されることは避けたいところなのです。
また、働いていく上でも転職を繰り返しすぎるとどこかのタイミングでピタっと転職をすることが難しくなります。
過去に様々なところで働いてきた経験や実績はメリットとして残るにしても、あまりに転職回数が多い場合には企業側が「この人は何か欠点があってその職場環境にな馴染めなかったのではないか」「継続して努力をすることが苦手なのではないか」などと懸念を抱く原因にもなります。
だからこそ、ネガティブな理由での転職をすることになってしまわないためにも、飽きずに続けることのできる仕事に就くことが必要不可欠です。
なお、人には向き不向きがありますから「同じ作業を続ける方が楽」という人もいれば「複数のことを同時に進める方が性に合っている」という場合もあるでしょう。
これまでやってきたことを思い出して、自分はどのようなことなら飽きずに続けることができるかを考えてみましょう。
(3)最初から得意だったことはありますか?
特に苦労せずとも、やってみたら意外とうまくいったことはありませんか?おおげさに感じるかもしれませんが、こういうものを社会では才能と言います。
特に習ってないけどスポーツが得意だった、数字に強かった、作文がスラスラ書けたなど、思い返してみたら1つくらいはあるかもしれません。
また、このような才能のある仕事は天職と呼ばれ、転職に就いた場合にはより能力を発揮しやすく、周りからの評価が高かったり周りの役に立てたりと、自分のアイデンティティ構築にも役立ちます。
もし特にやりたい仕事が思いつかない場合には、自分の生まれながらに持っている能力を発揮しやすい業界や職種で働いてみるのもいいかもしれません。
(4)理想の自分はどんな自分ですか?
さて、誰しも将来こんな風になりたいな、こんな人になりたいなという理想像があるのではないでしょうか?ここではぜひそれを具体的に考えてみましょう。
仕事をバリバリこなすエリートサラリーマンに憧れていたり、人の役に立って周りから感謝されるような人になりたいなど、理想は様々でしょう。
将来こんな風になりたいと思いを巡らせていると、意外にもやってみたい仕事を想起できるかもしれません。
(5)理想の自分になるためにできるようになりたいことはなんですか?
さて、将来の理想像を思い起こすことができたら、今度はそうなるために自分がどんなことをできるようになりたいかを考えてみましょう。
なお、ここで大切なのは理想像に近づくために「やらなければならないこと」を考えるのではなく、あくまで「やりたいこと」を考えるということです。
やらなければいけないという義務的な気持ちは、最初は自分のモチベーションにつながったとしてもいつか自分を苦しめることになってしまいかねません。
仕事に就くということはどこかの誰かの利益に必ず関わることになり、ただでさえ義務からは逃れられないのに自分でもっと負荷をかけてしまうのは危険です。
ぜひ、自分がしたいことは何かを、将来の理想像と照らし合わせて考えてみてください。
(6)(1)~(5)で出てきたもののうち、絶対にしたくないこと・嫌いなことは何ですか?
さて、これまでで考えたものは以下のいずれかに当てはまるはずです。
*好きなこと
*やりたいこと
*飽きずにできること
*得意なこと
ここでは、この中から絶対にしたくないこと・嫌なことを除外してみてください。やはり働いていく上でやりたくないことや嫌なことがダイレクトに関わってきてはストレスに関わります。
ぜひ事前に自分にとってマイナスになることを最初におさえておきましょう。
(7)どんな仕事(業界や職種など)があるのか調べよう
この社会には無数の仕事が存在しています。それは業界だけで絞っても様々です。まずは以下に主な業界の一覧を記載しておきます。
業界一覧 | ||
---|---|---|
* 医療 | * 心理 | |
* 介護 | * 美容・ファッション | |
* 飲食 | * 販売 | |
* 教育・研究・保育 | * 自然・動物 | |
* 旅行・ホテル | * 報道 | |
* テレビ・映画 | * 音楽・ラジオ | |
* 芸能・ネット | * スポーツ | |
* マンガ・アニメ | * ゲーム | |
* デザイン・広告・アート | * IT・Web | |
* 法律・士業 | * 政治 | |
* 公務員 | * 金融 | |
* コンサル系 | * 国際 | |
* 建築・インテリア | * 不動産 | |
* 運輸・輸送 | * 出版 | |
* 保安 | * 葬祭・宗教 |
なお、職種についてはさらに細部に渡りますので▶コチラをご覧ください。眺めてみるだけでもビビっとくる職種があるかもしれません。
(8)求人を探そう
さて、なんとなく自分が就職したいと思える職種が見つかったなら次の段階として求人探しに移ります。求人探しにも複数の方法がありますが、ここでは3つご紹介します。
まずは求人サイトを通して求人を探す方法です。これは求人サイトのキーワード検索の欄に職種や業界名を入れ検索をかけると自動で求人がでてくるため大変便利です。
サイトによっては希望する最寄り駅などの条件も絞って検索できるため効果的です。
ただし、求人サイトを使って仕事探しを行う場合には誰にも頼ることができず最初から最後まで自分ひとりで就職活動を行わなければなりません。
したがって、自分ひとりで履歴書作成や面接対策、企業との各種交渉を行える、または行いたい人にはおすすめといえる方法です。
次におすすめするのはハローワークの利用です。ハローワークは学歴や年齢、働いた経験のあるなしに関わらず誰もが利用できる公的な職業紹介所です。
全国に500を超える拠点があり、厚生労働省から指示を受けて各地域の雇用対策を実施しています。
ハローワークでは仕事の紹介だけでなく、雇用保険に関する業務や職業訓練のあっせんなど、雇用に関わるさまざまな業務が行われています。
また、悩みや心配事を抱えてモチベーションの維持が難しくなった場合などには臨床心理士との面談もできます。
仕事探しの具体的な方策だけでなく精神面での手厚いサポートもありますので、安心して就職活動に臨めるでしょう。
なお「わかものハローワーク」という窓口もあります。こちらは新卒者に限らず、正社員を目指す若者を支援する就職窓口です。
さて、他にもハローワークと並行してぜひ積極的に活用したいのが、民間の人材紹介企業(エージェントサービス)です。
ハローワークは全国に拠点を置きさまざまな就職支援をしていますが、公的機関であるため利用時間が平日17時15分までとなっています。
学校のあとにアルバイトをしていたり、習い事をしていたりする人の場合、この時間までに足を運べないこともあるでしょう。
また、せっかくハローワークに行っても利用者が多いため案内されるまで長時間待たされることもあります。こういうことが続くと、思うように就職活動を進められなくなってしまう恐れが出てきます。
その点、民間の人材紹介企業(エージェントサービス)の場合は利用者の都合に合わせてサービスを受けられることが多いです。
例えば私たち第二新卒エージェントNEOの場合、電話やメールでの問い合わせも受け付けています。
電話は平日19時まで受け付けていますので、気が向いたときに気軽に連絡することができるのではないでしょうか。
フリーター向け、高卒向け、第二新卒向け、既卒者向けと対象者を細かに分けてそれぞれに応じたサービスを提供していますので、きっと自分に合った情報が見つかるはずです。
また、企業はハローワークに求人を出すのにはお金がかかりません。
そのため、「とりあえず出しておこう」という企業も中にはあります。その中には、実は高卒者の採用にさほど積極的でないという企業が隠れている恐れもあるので注意が必要です。
場合によってはいわゆるブラック企業と言われる長時間労働を課すような企業の求人が紛れ込んでいたりもします。
それに対し、民間の就職支援サイトの場合は必ずといっていいほど求人情報を載せるには掲載料がかかります。
本当に人手を求めている企業のみが求人情報を出しているため、求職者とのミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。
面接で聞かれる質問「フリーターになった理由とアルバイト期間」についてどう答えればいいか
そして一番苦労したのが、「フリーターになろうと思った理由」と「アルバイトしていた3年間の説明」でした。
学校を卒業してからの丸2年間の空白期間に関しては、どこの企業を受けてもとても深く質問されました。
なんで声優なの?とかどんな気持ちで?とかどうしてそう思ったの?とか、3社目くらいから考えて会場に行っていましたが、鋭い質問だらけで動揺ばかりしていました。
私は、声優を目指すこと自体決して悪いことだと思っていなかったので開き直った回答ばかりしてしまっていました。
でも途中から気付いた「意外と声優にすぐなれると思ってしまっていたこと」「現実に気付いて25歳とスタートは遅くなってしまったが正社員として頑張って行きたい」という素直な気持ちを伝えると選考の通過率は上がっていきました。
そして面接をうける会社のことをHPやネットで調べまくり、競合の会社との違いやその会社でどう頑張って行きたいかを自分の非を認めながら伝えられるようになった頃、2社から内定をもらいました。
ただ、私の場合はたまたまうまくいきましたが、インターネットの情報だけでは確固とした証拠がなく、口コミなども信憑性に欠けることがあります。
今から考えると求人数の多いエージェントに相談して、専門のアドバイザーさんからいろんな仕事についての情報を聞いてもよかったなぁと感じいています。
もちろんエージェントを利用したからといって一発で内定決まるとは限りませんが、一人で就活をするのに比べれば格段に内定率は高まります。
複数のエージェントを使いながら出来る限り早い就職成功を目指すのが、フリーターには必要なことかもしれません。
【おまけ】フリーターの給料での一人暮らしの実態!余裕はあるの?
フリーターの一人暮らしって可能?
はじめての一人暮らしは誰でも大変です。
それは、中卒・高卒・大卒に限らず、みんな同じと言えるでしょう。食事、洗濯、家事、掃除、すべてのことを自分一人で行わなければならないのです。
すべてを完璧にやろうと思うと、できない自分にイライラしてしまうことがあるかもしれませんが、はじめは誰もが初心者です。「できなくて当たり前」くらいの気持ちで、心に余裕を持って過ごすことが大切です。
少しずつできることを増やしていき、自分なりのペースを掴むことが快適な一人暮らしをはじめるための重要なポイントです。
一人暮らしにかかるお金はいくらくらい?
さて、まだ体験したことのない人には未知の一人暮らしの生活。一体何にどのくらいのお金が必要になるのでしょうか?
*家賃・・・約60000円~約70000円
*光熱費(ガス・電気など)・・・約8000円
*水道代・・・約1500円
*食費・・・約30000円
*通信費(スマホ料金・Wi-fiなど)・・・約7000円
*交際費(飲み会など)・・・その都度、平均は計れません
*洋服代・・・男性 約10000円、女性 約20000円
*娯楽費(趣味など)・・・約5000円
*保険料・・・約3000円~約5000円
※1ヶ月の全国平均値の目安です
※水道代は2ヶ月ごとの請求人なるため2で割った金額を明記しています
さて、したがってざっと計算すると一人暮らしの生活に必要なお金は約130000円~約140000円であるということになります。
フリーターの給料は業種にもよりますが、約16万円~約20万円と考えられます。
仮に給与が18万円と仮定して先ほど計算した生活費の14万円を引いたら、なんとたったの4万円しか残りません。
また先ほど提示した要素はあくまでも最低限の生活にかかるお金であり、特に気にせず遊びにお金を使ったり多趣味な人はもっと多く出費をすることになります。
なんとか生活はできますが、なかなか貯金をする余裕がない状況を強いられることになるかもしれません。
忘れがち!一人暮らしにかかる引越し費用
一人暮らしをするには当然のことながら引越しをすることになりますが、そこにもなかなかの金額が必要になってきます。まず忘れてはならないのは敷金と礼金の存在です。
まず敷金とは「退去するときに部屋を元の状態に戻すために最初に預かるお金」のことで、その部屋を退去する時に修復費用が差し引かれて返金される仕組みになっています。
そして礼金とは「その部屋を課してくれたオーナーに対して支払うお礼金」のことで、退去時に返金されることはありません。
さて、この敷金と礼金はそれぞれ約60000円ほどの場合が多いです。またこれは入居時に容易する必要があり、これらと一緒に火災保険の加入も必要になってくるため+約20000円ほどが必要になります。
なお入居時には敷金、礼金、諸月の家賃代、火災保険代が必要になるため、家賃を605000円と仮定した場合最初にかかる費用はなんと205000円になります。
さて、他にも一人暮らしの引越しでは家具家電の用意が必須になります。一般的には以下のアイテムが考えられるでしょう。
*ベッド *テーブル *本棚 *テレビ *テレビ台 *掃除機
*洗濯機 *電子レンジ *冷蔵庫 *炊飯器 ・・・etc
「え!よくよく考えたらこんなにあるの!?やばいまたお金が・・・」なんていう声が聞こえてきそうですね。ベッドや本棚などは実家や元いた家から持ち出せるにしても、さすがに洗濯機や電子レンジなどは新しく買う必要があります。
通常、新品で購入しようとするとかなりの金額になってしまいますが、最近では家電量販店などで一人暮らし用に用意された家具家電のセット売りなどがあるため、こういったものを工夫して購入すると初期費用はかなり浮きます。
また掃除機や洗濯機、テレビ台などは中古でもかなり状態の美しいものがインテリアショップなどで売られています。
中古品にあまり抵抗のない方は「セカンドストリート」「オフハウス」などのショップをチェックしてみることをおすすめします。
さて、以上のように一人暮らしには通常の生活費に加えて初期費用も結構な額でかかることがわかりました。フリーターでの一人暮らしは可能は可能ですが、かなり厳しい環境を強いられるようです。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!