ハローワークの登録方法と合わせて知っておきたいポイントを解説!
ハローワークは正式名称を公共職業安定所と言うように、就職・転職活動などの仕事探しの支援を行っている公的機関です。
ハローワークのすべてのサービスを利用して仕事を探すためには、利用登録(求職申し込み)をすることが必要になります。
ここでは、ハローワークの登録方法と知っておきたいポイントから、スムーズに登録するためのコツや効率的な求職活動の仕方まで、詳しく解説していきます。
ハローワークへの登録方法と流れ
ハローワークを通して求職活動をする場合、求職申し込みという名の利用登録を行って仕事を紹介してもらうという流れになります。ここでは、ハローワークへの登録方法と流れを5つのステップに分けて解説します。
ハローワークに行き、求職情報を入力する
一度求職申し込みをすれば別の地域のハローワークでも活動は可能ですが、原則として最初の登録はお住まいの地域を管轄するハローワークで行います。
事前に自分の地域のハローワークを調べてから訪問しましょう。受付で「求職申し込みに来たこと」を伝え、窓口での手続きの前に求職情報の入力を行います。
施設内に設置されている検索・登録用のパソコンを使って、氏名や生年月日などの基本情報から学歴・職歴、希望する職種・勤務時間・給与面といった条件を含めた求職情報を仮登録します。
パソコンでの入力が難しい場合は、求職申込書に記入して窓口に提出する方法でも登録が可能です。入力作業中や申込書の記入中にわからないことが出てきた場合は、その場で職員に確認することもできます。
窓口で求職申し込み手続きをする
求職情報の仮登録または求職申込書への記入が終わったら、窓口で求職申し込みの手続きを行います。
ハローワークの職員が1対1で入力した情報や申込書を見て内容や希望条件について確認していくため、書き漏れや不備があればこのときに教えてもらいながら修正することが可能です。
また、自宅のパソコンから求職活動状況の確認・オンライン自主応募をはじめとした各種サービスが利用できる求職者マイページを開設する場合は、窓口でメールアドレスを登録する必要があります。
希望する場合は求職申し込み手続きと同時に、求職者マイページ開設用メールアドレスの登録を行っておくと便利です。
「ハローワーク受付票」または「ハローワークカード」が発行される
求職申し込みの登録が完了すると、「ハローワーク受付票」または「ハローワークカード」が発行されます。
5桁の数字(ハイフン)4~8桁の数字で構成された求職番号が記載されている用紙またはカードタイプで、求職活動で使用するため忘れずに持ち帰りましょう。
ハローワークで就職相談をする際やセミナーを受講する際に提示する必要があります。自宅で求人情報を検索する際にも、求職番号を入力することで一般公開されていない事業所名や求人の詳細を閲覧することが可能です。
登録したハローワーク以外の窓口でも、就職相談を申し込むときに提示すれば、登録した場所と同じように利用することができます。
求人検索・職業相談
「ハローワーク受付票」または「ハローワークカード」を受け取ったあとは、その場ですぐに仕事探しを始めることが可能です。
ハローワークにある端末を使って検索することもできますし、履歴書などの応募書類が作成できるソフトが入った端末も用意されているため、自宅にパソコンがない場合は利用して書類を作成すると良いでしょう。
窓口での職業相談を受ければ、職員が希望条件に合わせた仕事を探して教えてくれますし、履歴書の書き方を相談することもできます。
就職対策の各種セミナーも開催されている場合があるため、ハローワーク内に掲示されている情報やハローワークインターネットサービス内のイベント情報で確認するのがおすすめです。
職業紹介・就職決定
希望する求人が見つかった場合は、ハローワークで紹介状を発行してもらえるように依頼します。
ハローワークの職員が応募受付中か、応募資格がある場合は該当するかどうかなどを確認した上で紹介状を発行してくれます。
紹介状を受け取ったら、履歴書・職務経歴書などの応募書類に添えて企業に提出しましょう。応募後は自分で就職活動をするときと同じように、書類選考、面接、合否決定などの採用試験があります。
原則的に企業からもハローワークに合否の連絡がありますが、内定を辞退するとき・就職が決定したときは今後の活動や就職をスムーズに行うためにも、自分からハローワークに連絡しましょう。
転職時に前の勤務先で雇用保険に入っていた場合に限りますが、早期に再就職が決まったなどの条件次第で再就職手当の給付を受けることもできます。該当する場合は、忘れずに申請しましょう。
スムーズに登録するためのコツ
ここでは、スムーズに求職登録を行うためのコツを解説します。
必要な情報をまとめておく
求職申し込みをするための求職情報は学歴や職歴、持っている資格を登録する必要があります。
入学・卒業した年度や持っている資格の取得年月、正式名称があやふやだと調べるのに時間がかかってしまうでしょう。事前にメモに書いてまとめておけば、見ながら入力するだけで済むため便利です。
また、勤務時間や曜日、雇用形態や給与などの希望条件についても、事前に考えてまとめておきましょう。
その場で考えると焦ってしまう可能性もありますが、就職後に納得して働くためにも重要なポイントですから落ち着いて考えられる状態で決めておくことをおすすめします。
自宅で可能な限り進める
実は求職情報の登録までは、自宅のパソコンなどからでも行うことが可能です。ハローワークインターネットサービスにアクセスして、求職者マイページアカウント登録を行い、入力期限の14日以内に求職情報を登録します。
画面に出てくる内容に従って入力し、送信すれば求職者マイページの開設完了です。
その後、窓口で情報を確認してもらい、オンライン登録者から利用登録者に切替えてもらうことで、ハローワークの全サービスが利用できるようになります。
ハローワークで慣れない端末を使って入力する手間や申込書の記入時間を短縮することができるため、スムーズに登録を進められるでしょう。
利用の際のポイント
あると便利な持ち物
求職申し込み登録の際に必須の持ち物はありませんが、メモ帳や筆記用具、スケジュールが確認できる手帳やスマートフォンがあると便利です。
求人情報に登録する学歴・職歴・資格はメモにまとめるのも良いですが、可能であれば履歴書を記入して持っていくとスムーズに進められます。
履歴書があればそのまま就職相談を受けて、ハローワークの職員に見てもらい、書き方のアドバイスをしてもらうこともできるからです。
混雑している時間を避ける
ハローワークの開庁時間(利用できる時間)は、原則として平日8:30~17:15です。
平日夜間や土曜日の延長開庁を行っているハローワークもありますが、各施設によって異なるため、手続きを希望する際は調べてから行きましょう。なお、平日夜間や土曜日は働きながら転職先を探す人も利用するため、混雑する可能性があります。
また、平日12:00~13:00を中心とした時間は職員が時間をずらして交代で昼食休憩を取るため、窓口で対応する人数が通常よりも少なくなります。
そのため、待ち時間が長くなりやすく、避けた方がスムーズでしょう。ただし、各ハローワークの地域性などにより混雑具合が異なるため、手続きをするハローワークに事前に問い合わせをして、混雑する時間帯を避けて登録に行くことをおすすめします。
登録時の注意点
ハローワークで行う求職登録の際の注意点は、時間と有効期限です。ここでは、一つずつ解説していきます。
時間に余裕を持って行く
求職申し込みには仮登録から窓口での確認まで、30~40分程度の時間がかかります。待ち時間を含めた全体の所要時間としては、2時間ほど見ておく必要があるでしょう。
混雑状況や時間帯によっては、1日がかりの登録になることもあるため、登録後に出かける予定を入れるとスケジュールが押して焦ってしまう可能性があります。求職申し込みに行く際には、時間の余裕を持って行くのがおすすめです。
求職登録には有効期限がある
求職登録には2つの有効期限があるため、それぞれについて解説します。
求職登録の有効期限は翌々月末まで
一度求職申し込みをして、ハローワークの全サービスを利用できるようになった後、求職登録した際の「ハローワークカード」や「求職番号」が有効なのは原則として翌々月末までとなっています。
有効期限を過ぎると、求職番号を利用してのインターネット検索ができないなど多くの機能が使えなくなるため、注意しましょう。例えば、4月15日に求職申し込みをした場合、求職登録の有効期限は6月末日までです。
有効期限の最終月にハローワークで職業相談を受けた・紹介状を発行してもらった・オンライン自主応募を行ったなどの活動をした場合は、1か月単位で有効期限が延長されます。
検索時に求職番号を入力してエラーが出た場合は有効期限が切れている可能性があるため、最寄りのハローワークに問い合わせると良いでしょう。
求登録情報の有効期限は1年間
「ハローワーク受付票」または「ハローワークカード」を紛失・期限切れした場合、原則1年以内であれば求職申し込み時の登録情報で再発行が可能です。
一度就職したものの離職したので求職活動を再開したいなどの場合は、職歴を更新して再発行してもらうこともできます。
期限前に申し出れば1年を超えての継続利用も可能ですが、2年間を過ぎると登録情報が消去されると言われているため、新たに求職申し込みの手続きが必要です。
ハローワークで自分にあった求人に出会うには?
ハローワークで求職活動をする場合、受け身では進展が難しいため、自主的・積極的に行動する必要があります。ここでは、ハローワークが取り扱う数多くの求人の中から希望の求人に効率よく出会うためのコツをご紹介します。
登録時の希望条件を決めるコツとは?
ハローワークに求職申し込みをする際は、希望する仕事についての条件を登録します。
理想が高すぎると条件に合う求人自体が存在しない可能性がありますが、「どんな仕事がしたいか」という希望や自分に合っていない条件では、いくら就職が決まったとしても満足して長く働き続けることは難しくなります。
ハローワークの職員は多くの求人票を見ているため、相談しながら自分に合った条件を決めると良いでしょう。
見つけやすい・受かりやすい求人を考えたとき、ハローワークは地元企業の情報に強いという利点があります。
企業がサービスを利用する際の手数料が無料で、多くの求人を取り扱っているため、全国誌に求人を出せない地域密着型の優良企業が見つかる可能性があるでしょう。
ただし、資金力のない企業も無料で求人を出せるため、条件内容をよく見極めて応募することが大切です。
また、大企業や専門性の高い職種で働きたい場合はハローワークで募集されること自体が少ないため、就・転職エージェントを利用するなど他の方法で探すほうが良いかもしれません。
担当者とのやりとりのコツとは?
ハローワークの職員は、求職者の転職を成功させても給与や賞与に反映される勤務形態ではありません。
そのため、自主的に行動して質問をするなど、自分から担当者に働きかけるのがハローワークを通しての活動を成功させるコツと言えます。
例えば、求人票を見て職務経験が応募資格に適うかどうか迷った場合には、自分から職員に相談しましょう。
職員から企業に確認してもらうことで、経歴が少し足りないときにも応募できる場合がありますし、応募資格がないときには無理に応募せずに済むため、効率的に活動を進めることが可能になります。
窓口の職員は求職者の専属ではないため、もしも対応が物足りないときには担当の交代を申し出るのも選択肢のひとつでしょう。
合わせて利用できる就職支援サービスは?
ハローワークは、就職・転職活動の際に無料で利用できる公的なサービスです。
メリットもたくさんありますが、公的機関だけに開庁時間が限られている、求人の数が多くても希望する企業や職種によっては条件が合わない、自主的・積極的な活動が必要なため働きながら転職先を探すには時間が足りないなどのデメリットも存在します。
ハローワークだけでは活動が難しいときには、合わせて利用できる就職支援サービスの活用が有効です。
できるだけ早く効率的に、希望に合う職場への就職を叶えるためには、ハローワーク以外の就職・転職サービスを利用することをおすすめします。ここでは、すぐに利用可能な具体的なサービスをご紹介します。
求人サイト・転職サイトを利用する
無料で利用できる就職支援サービスというと、まず求人サイトや転職サイトが思い浮かぶでしょう。なんといっても求人数の多さが特徴で、1万件から10万件を超える求人数を誇る転職サイトもあります。
数多くの求人の中から自分の希望条件に合わせて絞り込めるメリットがあり、ハローワークでは求人を出さないことが多い大企業や専門性の高い職種の求人が見つかる可能性もあるでしょう。
インターネットに接続すれば時間帯にかかわらず活動でき、働きながら夜間に転職活動を行うことも可能です。
複数の企業に一括で応募できる求人サイトや経歴を登録しておくと企業側からスカウトが来るサービスを行っている転職サイトなど、企業と求職者を繋ぐ機会を増やす多くの工夫があります。
しかし、基本的には希望条件の決定や求人情報の絞り込みから、応募と採用試験に至るまで自分で行動する必要がある点がデメリットかもしれません。
条件を決める自己分析のときや採用試験の前にアドバイスがほしい、相談相手がいると心強いという場合には、ハローワークや就職・転職エージェントなどを利用するのがおすすめです。
就職・転職エージェントを利用する
無料で利用できる就職支援サービスの中で、就職・転職エージェントを利用するのも一手です。
就職・転職エージェントでは、求人サイトほどの求人数を取り扱っていないこともありますが、一般に公開しない非公開の求人も取り扱っている点が大きなメリットと言えます。
例えば、大企業の場合、一般に求人を公開してしまうと応募が殺到して採用担当に負担が大きくなりすぎる可能性があります。
また、知名度はなくても優良な企業が日本にはたくさん存在します。その場合、就職・転職エージェントに人材募集の入口を任せることで採用に力を入れ、優秀な人材を迎えたいという企業が非公開での求人を行っていることは少なくありません。
求職者に専属のキャリアアドバイザーがつくエージェントも多く、その時々で異なる窓口の担当者次第になりがちなハローワークでの求職活動に比べて、求職者にしっかりと寄り添った継続的な支援が可能です。
キャリアカウンセリングを通じて「どんな仕事がしたいか」「仕事と私生活のバランス」「自分の個性や強み」など、深い自己分析も一緒に行うことができます。
自分ひとりでは理想が高くなりすぎたり、逆に過小評価しすぎたりといったことが起きるかもしれません。
多くの企業と求職者を見てきたプロのキャリアアドバイザーから、客観的な視点でアドバイスをもらうことができれば、自分に合っていて就職活動もしやすい、最適な希望条件を決めるのに役に立つでしょう。
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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
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