大卒フリーターを3年以上続けるリスク|マイナスな印象を消すコツとは
大学を卒業後、フリーターとして働いている人の中には就職や将来のことについて不安に感じている人も少なくありません。
同年代の友人たちが着々と知識やスキルを伸ばし給料を手にしている中、焦る人も多いと思いますが、大卒フリーターから正社員として就職する人も多いため正直なところ過度な心配は不要です!
ここでは大卒フリーターの人を対象に3年以内の就職が良いといわれる理由や就活のコツについてお伝えします。
大卒フリーターを3年以上続けるリスク
大卒フリーターとして卒業後3年以上経過すると、一体どのようなリスクがあるのでしょうか?それは、採用枠の違いにあります。
卒業後3年間は新卒扱い!
大卒フリーターのみなさんは自分の立場をフリーターとしてしか把握されていないかもしれませんが、実は他の分類にも当てはまります。皆さんは「既卒」という言葉をご存知でしょうか?
既卒とは学校を卒業後就職をしていない人のことであり、だいたいの方はアルバイトで生計を立てているためフリーターと近い存在です。
しかし「フリーター」とはアルバイトで働いている(または働く意志がある)方を含めるものと一般で解釈されています。
その点既卒者はアルバイトを行っていなくても「学校を既に卒業している」という意味で既卒であるため、既卒であってもフリーターではないという方も中にはいらっしゃいます。
さて、話を戻しますが既卒者は就職活動において、通常は主に新卒者と比較されることになります。学校をこれから卒業する人と既に卒業している人を企業は比較するのです。
ただ現代では新卒で就職活動を行うことが一般的であり、「新卒で就職しなかった」という点を企業からネガティブに捉えられてしまいがちな既卒は、新卒に比較すると少々就職に不利であるといわれています。
ところで、2011年卒の内定率は2010年の12月時点で約69%であるといわれています。これは就活生のなんと3人に1人が内定を獲得できず、そのまま既卒となってしまったことを示しています。
これを受けて当時、政府は内定率を上げるべく各企業に対して高校・大学卒業後3年以内は新卒扱いとして新卒枠での採用を行う旨を申請し、卒業後3年以内の既卒を採用した企業には奨励金を設けるとしたのです。
そこで2012年以降、一部の大手企業がその新卒枠での採用を開始し、当時に比較して現在はそういった企業数が増加しています。
したがって、大卒フリーターの方は基本的に学校を卒業後3年以内なら新卒枠で採用を狙えるのであり、これは既卒として就活を進めるよりも有利に働きます。
もちろん比較対象となるのはやはり新卒であり、フリーターも「新卒扱い」となるだけなので不安もあるかもしれませんが、年齢的なハンデも少ないため、十分内定獲得を狙うことができるでしょう。
大卒フリーターを3年以上続けるとどうなるのか
一方で、大卒フリーターとして3年以上経過すると、後々就職したいと考えた時には中途採用枠に応募することになります。
ところが中途採用枠には経験者が多数応募してくるため、思うように自分をアピールすることが難しくなりがちです。
特に中途採用枠に応募する場合、大卒フリーターが企業サイドから比較されやすいのは「第二新卒者」になります。
第二新卒者とは、一般的に「新卒で入社した企業を3年未満で早期退職した人材」を指すことが多く、基本的には25,6歳の人を指すことが多いです。
第二新卒者は前職を早期退職しているとはいえ、社会人として働いていたことから最低限のビジネスマナーを備えていることや、それでいて前職の企業文化に染まりきっておらず教育しやすいメリットがあります。
それに比較して、大卒フリーターは最低限のビジネスマナーを備えていることが少なく、初期の教育に大きなコストがかかる可能性があるため、企業は第二新卒者を優先的に採用する傾向にあるのです。
そのため、今後就職する意思が少しでもある大卒フリーターの方は、卒業後3年以内に就活を始めることをおすすめします。
なぜ大卒フリーターの就職は早い方が良いの?
年齢や経歴に関わらずいつまでも就職活動は行うことができますし、正社員雇用への道はいつまでもちゃんと残っています。
今は中小企業をはじめとして人手不足が深刻になっている時代であるため、第二新卒枠をはじめ若い求職者を積極的に採用する企業が増えているからです。
そのため、大卒でフリーターになったために就職活動ができないと諦める必要はありません。ただし、大卒フリーターはできるだけ早く就職活動を行い就職先を決定しないとどんどん不利になってしまいます。
なぜなら、採用を行う企業としてはできるだけ新卒の学生が欲しいからです。
新卒の学生の方が若く、そして社会人として他企業の考えやクセがついていないために教育もしやすく、企業側が将来の幹部候補として採用するメリットが多くなります。
対して大卒フリーターはどうしても就職への意欲の低さや自信の無さが気になりますし、フリーターとはいえ職場の考えや仕事のクセがついてしまいます。
そのため、新卒と比べると企業側としては魅力に乏しく感じられてしまうのです。こうしたマイナス面を本人が持っているかどうかに関係なく、企業の採用担当者はマイナスイメージとして持っており、面接などでも厳しくチェックしてきます。
これらはフリーターとしての時間を重ねるほど、より強く意識される項目ですので、早めの就職が望まれるのです。
なぜ正社員就職に若さが大切なのか
新卒や第二新卒では正社員としての就職ができますが、30代40代になってから正社員として就職をするにはスキルがなければ難しいものです。どうしてそこまで正社員就職では若さが求められるのでしょうか。
新卒なら四大卒で22歳からになり、第二新卒でも卒業から1~3年程度の幅になっています。大学院に通っていたということがなければ、職歴もなく25歳を過ぎると正社員としての就職はかなり厳しい状況です。
企業が正社員に若い人材を求めるのは、正社員で採用する人材は自社の幹部候補だからというのが一番の理由です。
今は少し状況が違ってきていますが、日本の企業では若いうちから「総合職」として学生を採用し、その後さまざまな部署を経験するようにさせながら適性を見つけ、組織全体を俯瞰できる人材を育てる「ジョブローテーション」が行われていました。
このような人材育成の仕組みでは、実際に企業の幹部になるまでにどうしても多くの時間が必要なため、できるだけ会社に入るのを早くする必要があったのです。
現在は、仕事のための知識やノウハウが非常に高度になっており、業界の一線で活躍できる専門的人材を育てるためには相応の時間が必要になっています。
そのため、採用段階から適性やスキルを早めに見抜き、専門的な教育を施す企業も多いです。
大学院に通うならまた別ですが、このような事情からもできるだけ若いうちの就職が求められています。
また、企業では今、少子高齢化の影響による従業員の年齢層の調整が課題になっています。
特定の年齢層ばかりが多くなることで事業運営上のアイデアが固定化し、知識や技術の伝承もうまく進まなくなり、持続的な事業活動を妨げてしまうことになりかねません。
そのため、企業では定期的に若い人材を募集して従業員の年齢構成を整え、組織としてバランスを整えようとしています。
しかし若い労働人口がそもそも少なく、多くは大企業や人気企業に流れ、採用しても離職率も上がっていて残りにくい状況です。
こうした中だからこそ、企業も新卒か第二新卒かにかかわらず、若い従業員を積極的に正社員として採用しようと努力しています。
就職活動を行う側としても、若いうちに正社員として就職できた方が給与も安定し昇給も見込めるため、結婚や将来のことなどをしっかり考えることができます。
教育や研修でスキルアップが十分にできないまま30代40代になってしまえば就職できる先も少なくなりますし、自分の生活や家族を養うために十分な収入を得ることも難しくなってしまうでしょう。
このような理由で、企業側にとっても就職活動を行う側にとっても、正社員として就職するのであれば若いうちに就職した方が良いのです。
1日も早く就職活動を始めよう
「大卒フリーターの正社員就職は3年以内」と言われることが多いのは、若い方が就職しやすいからに他なりません。
必ずしも3年以内でなければ正社員就職ができないということではありませんが、3年を過ぎれば第二新卒としても見てもらえず、大卒の学歴もあまり評価されなくなります。
厚生労働省でも大卒後3年までは新卒扱いとしており、それ以降は「中途」としての採用であるとしています。
大卒フリーターで3年以上経過してしまえば、一人の社会人として「何ができるか」を基準に、中途採用の場でキャリアを積んだ人たちと競争しながら正社員就職を目指すことになりますが、これがかなり難しいのは明白です。
よく「大卒フリーターは就職できない」といわれますが、3年以内でなければ「就職できない」のではなく「新卒と比較して不利になる」という程度です。
3年を過ぎれば、20代で企業就職の経験が無いとしても中途採用の対象に変わります。
当然、就職活動を始めてもすぐに就職ができるとは限りませんので、チャンスが大きいうちに一日でも早く就職活動を始めておくのが良いでしょう。
とはいえ、いきなり就職と言われても何から始めれば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?特に就職活動経験がない方にとっては不安が大きいことでしょう。
そこでぜひ知っておいていただきたいのが、就職エージェントの存在です。就職エージェントでは就活のプロであるキャリアドバイザーが一人ひとりの希望や性格、強みに合った求人を紹介してくれます。
他にも、履歴書の添削や本番さながらの面接対策などをマンツーマンでサポートしてもらえるため、不安を細かい部分まで解消した状態で就活を進めることができます。
利用料も完全無料にしているサービスが多いため、少しでも気になった方はぜひ一度チェックしてみてください。
ちなみに、「就職した方がいいかな?とも思うけど、実際フリーターのままでも問題ないんじゃ・・・?」と感じている大卒フリーターの方も多いことと思います。
しかし、フリーターと正社員にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。
フリーターにはない正社員のメリットもたくさんあるため、フリーターのまま生活するにしても、正社員との明確な違いを知っておくと後悔しにくい選択ができるでしょう。
そこで下記の動画では、フリーターと正社員のメリットとデメリットを細かく比較しています。「就職すべきかフリーターでいるべきか悩んでいる」という方はぜひ参考にしてください。
大卒フリーターのメリット
とはいえ、「まだ就職は考えなくてもいいんじゃないかな」「その方がメリットが大きいなら考えるけど・・・」と、イマイチ自分が就活を始めるべきかのか微妙だという方もいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、大卒フリーターとして生活するメリットとデメリットをピックアップし、詳しく比較したいと思います。ぜひ就活を始めるべきかの指標にしてみてください。
まずは大卒フリーターのメリットについて見ていきます。ただし、大卒フリーターの方も、高卒や中卒でフリーターとなった方も、同じフリーターのためメリットやデメリットにはさほど差はありません。
時間に縛られにくい
大卒フリーターのメリットとしてまず挙げられるのは、仕事によって時間を縛られにくい点です。多くの職場では残業がほとんどありませんし、休みたい時にはスムーズに休むことができます。
フリーターはシフト制で働く場合も多いですが、責任の大きい業務を任されるケースは少ない傾向にあります。そのため、仕事よりも自分の予定を優先したシフトを組めるのです。
金銭面でのリスクを除けば、一年を通していつでも長期休暇を取得することが可能です。好きなタイミングで好きなだけ働けるという点において、フリーターには大きなメリットがあります。
仕事を掛け持ちできる
また、企業によって制限が設けられていることもありますが、特に規定がない場合、フリーターは別のアルバイトとの掛け持ちが容易であるというメリットもあります。
同じ業務が続くと、仕事を苦痛に感じやすく、飽きが来るのも早いです。しかし、別のアルバイトと掛け持ちをすることで、常に新鮮な気持ちで働くことが可能です。
いくつかの仕事に従事する中で、興味がわく仕事に出会える可能性も大いにあります。さまざまなタイプの職種に就くことで違う種類の経験を積みやすいのも、フリーターならではのメリットといえるでしょう。
転勤がない
その他、転勤がないのもフリーターのメリットです。
もちろん、チェーン展開をしている飲食店など、人手が足りない別店舗にヘルプ要員として呼ばれるこはがありますが、住居を変える必要があるなどの大規模な移動ではなく、一日で戻れることも多いです。
しかし、転勤がある場合には、突然違う都道府県での勤務を命じられたり、長い間戻れないこともあります。突然の大きな環境の変化に、プライベートでも仕事においてもストレスを感じてしまうでしょう。
責任が少ない
フリーターが任せられる業務では通常、失敗したら取り返しがつかなくなるような仕事、または失敗したらその職場全体の収入に関わるような仕事を任されることがほとんどありません。
そのためフリーターには責任が少なく、ある程度気負うことなく働くことができるということになります。また、それに伴いフリーターの方は仕事を休むことに対するハードルが低めです。
正社員の方ももちろん体調不良の場合や冠婚葬祭などは休むことができますが、その分業務が回らなくなり他の社員へ迷惑をかけてしまったり、休み明けに膨大な量の仕事が溜まってしまうというリスクがあります。
その点、フリーターは他の従業員の仕事量を増やしてしまうというリスクはあるものの、正社員ほどの大変さはありません。だからこそ長期間の旅行にも行きやすいですし、ストレスもかなり少ないはずです。
大卒フリーターのデメリット
メリットが多く魅力的な大卒フリーターですが、一方でデメリットもあります。
生涯賃金が少ない
まずフリーターには、年齢を重ねるほどに同世代の正社員との賃金格差が生まれてしまいます。
20代~30代前半くらいまでなら、週5、1日8時間働くことで新卒社会人程度の金額を稼げますし、若いうちはフリーターでも問題ないでしょう。
しかし、年齢が上がるにつれて給料がUPしていく正社員に比べて、フリーターは大幅な昇給のチャンスがなく、長く努め続けても時給換算で100円上がればいいところ。正社員の上がり幅とは比較になりません。
また、正社員には用意されているボーナスもフリーターにはないため、年齢が上がれば上がるほど正社員として働く同世代との給与に差が生まれてしまうのです。
スキルが身につかない
アルバイトが任せてもらえる仕事は、正社員ほど責任を求められない代わりに誰でもできる業務が大半で、スキルが身につかないことが多い傾向にあります。
もちろん、飲食店では接客スキルやコミュニケーションスキル、事務バイトではPCスキルなど、培えるものが全くないわけではありません。
しかし、手に職をつけられるような専門スキルを身につけることは難しく、いざ就職したいと思っても専門職を目指すことが厳しくなりがちです。
強みになるスキルがないと、採用枠を奪われて選択肢が狭まることにも繋がります。
仕事を休むと収入がゼロ
そして、アルバイトで生計を立てているフリーターは、仕事を休むと収入がゼロになります。
フリーターの場合、働いた分だけお金を稼ぐことができますが、逆を言えば働かないとお金を稼ぐことができません。
万が一体調を崩した場合、正社員なら休職扱いにしてもらい給料の一部を受け取ることができます。
しかしフリーターの場合はこれができず、一定期間収入がゼロになるという事態を招いてしまいます。
数週間単位になると大きな痛手になりますし、医療費が発生する場合には大きなリスクとなってしまいます。
ローンが組みにくい
そして、フリーターには社会的信用が低いというデメリットもあります。
正社員と比べてアルバイトはすぐに辞めることができるため、社会的な信用が低いのです。
クレジットカード等お金が関わる契約はフリーターだと審査に通りにくいことを理解しておく必要があります。
自動車の購入や自宅の購入もしかりです。どんなに貯金を貯めていても、フリーターの場合にはローンの審査になかなか通ることができない現実があります。
【準備1】就活スケジュールを組もう
ここまでお読みいただいた方の中には、「就職、考えてみようかな」と考えた方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここからは就活準備について簡単にお伝えしていきたいと思います。
内定がほしい時期を決めてから開始!
就職活動を行う際は、内定をいつ頃にもらうのかを考えて就職活動を行いましょう。在学時とは違い、フリーターをしているからこそ、就職活動とアルバイトの両立が必要です。
就職活動は業界によって募集時期に傾向がありますので、まずは自分が内定が欲しいと考えている業界や企業を中心にスケジュールを考えます。
経団連所属の大企業であれば、3月から採用に関する情報の公開が始まり、6月から採用活動が始まって順次内々定が出ます。10月になると内々定の企業から内定通知書が届き、就職する企業を決定するというのが一般的な流れです。
ただし、中小企業や外資系の企業はその前から選考を行っていますし、第二新卒枠だと夏以降に募集が行われることもあります。いずれにせよ、スケジュールを把握して動くことが就職活動では大切です。
また希望する業界や企業で募集が始まる時期に、多少バイトを軽くしても生活上の問題が生じないように生活資金の準備やバイトのスケジュール調整を行っておきましょう。
募集までの時間に余裕があれば、自己分析や筆記試験対策、応募書類対策などもできるだけ早くから行っておくと良いでしょう。
アルバイト先にも理解をしてもらおう
フリーターの就職活動において、アルバイト先の理解があるかないかは命運を左右する大事な要因です。就職活動で選考がある日でも「今日は他に人がいないからシフト入って」と言われることもありますので、大丈夫だろうと思ってはいけません。
就活だからと一方的に休みの連絡をしてしまったことで働きにくくなったり、最悪クビになってしまうこともありますので注意が必要です。
特に人手の少ないアルバイト先ほど注意が必要です。フリーターとして働いている人の場合、生活のために長い時間、多くの日数働いていることも多いものです。
その人が個人の都合でシフトを減らせば、シフトに大きな穴が空いてしまいます。アルバイト先や同僚への影響も考え、早めに職場と相談しておくことが大切です。
また、アルバイト先に同じような立場の人がいないかも事前に確認しておきましょう。同じ時期に就活に集中的に取り組むと、アルバイト先のシフトが回らなくなることがあります。
逆に時期が違えば、事情も互いにわかるので好意的にサポートしてもらえるはずです。
こういった周囲への配慮をし活動のための環境を作ることは、就職活動に直接的には影響しないとしても社会人としての基本です。社会人になる前の訓練としてきっちり行っておきましょう。
【準備2】就職活動で必要なモノと書類を用意しよう
フリーターとして就職活動を行う際に盲点になりやすいのが必要物と応募書類の準備です。特に書類に関しては、大学にお願いして取得しなければならないものが多いため、事前に確認しておくことが大切です。
就活で必要なもの
就職活動の際に必要となる物は、リクルートスーツやカバン、靴など身だしなみに関するものがまず必要です。シャツやブラウスは夏場や、連日の選考がある場合に備えて数枚準備しておきます。
また、就職活動を効率的に行うためにはパソコンやスマートフォンなどの情報端末やインターネット関係も必要ですので、無ければ早めに準備しましょう。
就職活動の時期によっては、スーツ用のコートも必要ですし、靴も底がすり減ってボロボロになっていると印象がよくありませんので確認しておきましょう。
また印鑑が必要になることも多いですが認印があれば十分ですので、必要になってから探す必要がないように事前に確認しておくようにします。
これらは、一度しっかり就職活動を行った人ならさほど準備に困らないと思いますが、そうではない人の場合、準備にあたってお金の工面も必要になりますので、早めに必要なものを洗い出して購入計画を立てましょう。
必要な応募書類
なお書類では、卒業証明書や成績証明書の提出が求められることが多いですが、この取得があまりにも直前にならないよう注意が必要です。
なぜなら、これらは大学の就活課や事務窓口で扱っていますが、その対応時間が学校ごとに決まっていて、かつ即日発行とは限らないからです。
また、これら証明書は「発行から○カ月以内のもの」と企業から指定されることも多く、事前に大量に発行して持っておくことも難しいものです。
卒業後に大学のある地域から離れてしまっている場合、郵送をお願いして取り寄せることができますが、地域によっては発行から手元に届くまでに1週間ほどはかかることもありますので、余裕をもって準備しておく必要があります。
また手数料も数百円かかりますし、郵送にかかる費用も負担しなければならない場合もありますので注意しておきましょう。企業に応募する段階でエントリーシートや履歴書を書類として郵送で提出することもあります。
この場合就活用の顔写真が必要になりますので、顔写真も早めに準備しておくことが必要です。
【準備3】大卒フリーターが面接で聞かれる質問対策
次に面接対策についてです。面接を受ける企業によって投げかけられる質問は様々ですが、大卒フリーターが共通して聞かれやすい質問があります。それぞれ見ていきましょう。
「大卒フリーターになった理由は何ですか?」
まずは大卒フリーターになった理由についてです。これはどの企業でも聞かれやすい質問ですので、事前に対策をしておくことをおすすめします。
これについてはできるだけネガティブな理由を伝えないように工夫しましょう。たとえば下記のような理由であればそのまま素直に伝えても問題ありません。
「親の介護と両立できる仕事にする必要があったから」
「小説家を目指していたから」
これらのようなやむを得ない理由やポジティブな理由であれば、企業にマイナスイメージを与えてしまう可能性は低いです。
しかし、「就職したくなかった」「やりたいことがなかった」「なんとなく」などのネガティブな理由から大卒でフリーターになったという方もいらっしゃることと思います。
その場合、理由を別の表現に言い換えることができればそれが最も理想的ですが、それが難しい場合は素直に理由を伝えたうえで、反省していること、そしてどのように改善しようと考えている(または改善できる工夫をしている)かを伝えましょう。
誰しも迷いや失敗はあるものです。採用担当者は面接を繰り返しているため、嘘は簡単に見抜いてしまいます。
だからこそ、妙に取り繕おうとせず正直に伝えることで、「自分の非を素直に認められる人材」としてポジティブな印象を与えることにも繋がります。
「正社員になりたい理由を教えてください」
こちらも大卒フリーターの方が聞かれやすい質問です。基本的には目標や将来の理想像に到達するために就職を志したと伝えるのが理想的です。
「なんとなく就職した方がいいと思ったから」「就職しなさいと周りに言われたから」などの、能動的でない理由はマイナスイメージを与えてしまうためできるだけ避けましょう。
ただ、先ほどおお伝えしたように面接での嘘は禁物です。もし受動的な理由で就職を決めた大卒フリーターの方は、就職を志したきっかけとしては受動的な理由であったことを伝えましょう。
しかし、そのうえで「就活をしている間にこの仕事がしたいと強く感じるようになった」など、途中で気持ちの変化があったことを伝えるとマイナスイメージを与えにくくなるためおすすめです。
他にも、
「バイト先に、どのような貢献ができましたか?」
「これまでに挫折した経験はありますか?」
「社会人としてのビジネスマナーは問題ありませんか?」
などの質問も大卒フリーターの方が受けやすいものとして挙げられます。
しかし、これらの質問すべてに自信を持って答えられるという方は一体どれくらいいらっしゃるでしょうか。特に就活に不慣れな方は、それぞれの質問の答えを考えるのにかなり時間がかかることと思いますし、何より不安が大きいことでしょう。
そこでぜひ活用していただきたいのが、先ほども触れた就職エージェントです。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoは、大卒フリーターをはじめとした若者に特化しており、就活をしたことのない方へのサポートも多数行っております。
企業ごとに特化した履歴書・面接対策をサポートさせていただいている他、このようなメリットがあります。
・サービス利用料完全0円
・18~28歳までの就職/転職支援実績 22,500人
・職務経験なしの就職/転職支援実績 10,000人突破
・1名あたりのサポート時間 平均8時間
・企業ごとに履歴書・面接対策をサポート
・面接日程調整の代行
・入社条件交渉の代行
紹介してもらえる企業はプロの観点で厳選されているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。
もし就職することに不安があったり、そもそも自分は就職すべきなのかお悩みであれば、ご相談だけでもかまいません。ぜひ私たちにお話をお聞かせください。
企業からのマイナスイメージを消すたった2つのコツ
フリーター期間懸念は履歴書で払拭!
大卒フリーターの就職活動において大きな壁のひとつが、「フリーターの期間はどうしていたのか」という企業からの質問です。
企業側はもちろん「コンビニで週に4日働いていました」という回答を期待しているのではありません。
「あえて正社員としての就職をせずフリーターになっていたのですから、きっと有益な時間の使い方をしていたんですよね?」ということです。
漫然とフリーターとして自宅とバイト先を往復し、他の時間は大学時代とあまり違いのない生活をしていると、この質問をされるだけで萎縮してしまいます。
しかし、実際の生活はどうあれ質問の意図をしっかり理解していれば問題はありません。この質問で企業側が知りたいのは、「働く意欲が十分にあるのか」ということなのです。
企業側は普段の生活の様子を知ることで、こうした懸念に関する情報を入手したいと考えています。
大卒でフリーターであれば働く意欲が弱く、就職してもサボり癖があったり、すぐに辞めてしまったりしないかと心配されるのは仕方のないことだと考えておきましょう。
しかし、こういったネガティブ要因を感じさせないようなアピールを志望動機や自己PRに入れることで、懸念を払拭し評価につなげることも可能です。たとえば以下のような回答ではどうでしょうか。
「私は新卒の就職活動期間を通して、御社のような英語力を活かせる職場で働きたいと考えるようになりました。
就活を通し、社会を知るほど、グローバル化が進んでおり、実際に身近に外国人も多くなっていることを実感できるようになり、私も国際的な人になる必要があると感じました。
そこで新卒での就職ではなく、フリーターとして働きながら自由な時間に外国人の友人と話したり、英会話スクールに通うようにしています。
アルバイト先でも、中国人とネパール人の同僚がいますが、3人で話すときは基本的に英語です。」
このようなアピールであれば、フリーターの期間も目的に向かって意識を高く保っている期間として評価されるでしょう。
コツとしては「目標の提示」と「現在の努力」をしっかりアピールすることです。
フリーターとしての期間が個人の理想とする働き方に向けた準備期間になっていると受け止めてもらえれば、評価を高めることができるでしょう。
この例のように生活だけでなくアルバイト先にも一貫性を感じられればより印象が良くなります。
逆に、仕事に結びつかない趣味や社会活動を頑張っていたことをアピールしてもあまり評価されませんので注意してください。
「なぜフリーターになったのか」は反省と未来像でアピール!
もうひとつ大きな壁になるのが面接における「なぜフリーターになったのか」という質問です。
企業側としては、フリーターになったことが「就職活動の失敗」や「就職意識の低さ」に原因があり、根本的に「要領の悪さ」や「精神的な幼さ」などの問題を抱えているのではないかと考えてしまいます。
これも企業側の意図をしっかり理解して、上手く回答することで払拭することが大切です。
回答のコツは、「反省」と「未来像」をアピールすることです。前向きな理由でフリーターになった場合は反省が不要なこともありますが、多くの場合は就職活動において、また就職への意識について反省すべきところがあると思います。
自分の就職活動時の反省点があればそれをしっかり自分の言葉にすることによって、自己分析をよく行っていてまた失敗も素直に受け入れられる性格と印象づけることが可能です。
「未来像」とはつまり「今後どうなっていきたいか、どういう働き方をしたいか」ということです。反省を踏まえてこれからを考えるのも良いですし、また企業の中でどのように働いていきたいのかを具体的に語るのも良いでしょう。
働くことについて前向きに考えることができていることをアピールすることで、社会人らしい精神があることをアピールできます。例文をあげると以下のようになります。
「私は昨年、就職活動において希望する業界の採用開始の期間を知らず、不十分な準備のままで選考に参加して就職活動に失敗してしまいました。
就職活動に対する意識が甘く、それが結果に出てしまったものと反省しています。しかし、希望を諦めることはできず、一年間準備してきてこのように就職活動を行っております。
御社に入社できた際には、持ち前の粘り強さを活かし、営業で先輩社員に食らいついて多くのノウハウを学び、一日でも早く一人前になってこの一年を取り戻したいと思っています。」
以上の回答からは反省と就職後の様子がイメージしやすく、かつ前向きで強い気持ちを感じられるでしょう。
さて、最後に一点、大事な注意があります。面接では、履歴書やエントリーシートとは違い、自分で面接官を前にその時出された質問に答えなければなりません。その時、話の内容だけではなく、その時の態度や雰囲気も見られています。
熟練の面接官は、目線や声、話すスピードなどを見て話している内容が本当か嘘かを見抜きますので、自信を持って伝えられるように練習し、本番も強い心で面接に望むようにしてください。
フリーターからの脱出!正社員になるための履歴書や職務経歴書の書き方とは
経済的な不安や雇用の不安定さから、正社員になりたいと考えているフリーターの方は多くいらっしゃるでしょう。
就職活動においてはまず履歴書や職務経歴書を提出し、書類選考に通ったら面接に進むことが一般的です。
しかし就活をしていく中では書類だけで落とされてしまい、なぜ落ちてしまったのかわからずにもやもやしている方もいらっしゃることでしょう。
応募書類に不備があったり内容が薄かったりすると、面接にたどり着けぬまま落ちてしまうことが多々あるのです。
履歴書や職務経歴書がその企業の採用者が初めて自分の内面を「表面的」に知る重大なタイミングだからこそ、これらの応募書類に書くべきことや理想の書き方などを知っておくと一気に内定が近づきます。
また応募書類作成時にはアルバイト経験しかない場合の職歴の記載の仕方など難しい要素が多いため、よくわからぬまま作成してしまうと失敗を繰り返してしまいます。
このコラムでは他にも履歴書は手書きとパソコンでの作成どちらにするべきか、そもそも職務経歴書がどんなものなのかなど、書類選考通過のための履歴書や職務経歴書の書き方のポイントを解説しています。もっと読みたい方はこちらをCheck!
面接を活かす志望動機とダメにする志望動機って?
フリーターの方かどうかにかかわらず、企業採用で非常によく聞かれる質問の一つに「志望動機」が存在します。
志望動機は人材採用を行う上で企業側が注目するとても重要なポイントの一つ。だからこそその志望動機の書き方次第で他者と大きく差をつけることも、逆に後れを取ることもあります。
企業面接で問われることの多い志望動機ですが、多くの企業では履歴書と面接の両方でその内容を問います。
履歴書は時間をかけて書くことができます。またインターネットで「志望動機」と検索すれば参考になるサイトを多数見つけることができるため、一度型を決めれば、簡単に書くことができます。
しかし、問題は面接で問われる志望動機です。面接では志望動機について聞かれることが多いものです。
せっかく履歴書に素晴らしい志望動機が書かれていたとしても、面接の答え次第ではマイナスイメージにつなげてしまうこともあります。
しかし、他者を引き離すほどのプラスイメージを抱かせることもできます。では、両者の違いは一体どこにあるのでしょうか。
このコラムではこのように、面接を活かす志望動機とダメにする志望動機について考えます。もっと読みたい方はこちらをCheck!
【便利な無料の就職サポート5選】就活に限界を感じる前に!
スーツなどのセール情報
就職活動を行う学生たちのニーズに合わせてスーツ量販店やデパート、ショッピングモールなどでセールが行われることも多いです。
年末や年明け頃から始まり夏頃まで期間を決めてセールがありますので、情報を集めて賢く利用することで必要なものを安く揃えることができます。
インターネットの店舗はクーポンやセールも多く、サイズさえしっかり合わせることができれば非常にお得です。就活が梅雨の時期や夏場にも続くようなら、服の数に余裕があった方が良いでしょう。
また、クリーニング店の多くは曜日によって安くなるアイテムが決まっていますので、スーツやシャツの安い日を狙ってクリーニングに出すようにすることも大切なテクニックです。
履歴書写真のコンビニ対応
就職活動のための履歴書写真は、スピード写真で撮影するより写真館でしっかり撮影すべきというのが一般的になっています。
写真館で撮影した時には、写真の現像のために時間が必要な場合もありますが、データをもらっておけばその後はコンビニのプリンタで写真を現像することも可能です。
また最近は履歴書写真用の無料アプリもあり、自撮りの写真でも目くまを消したり血色を補正したりして、就活でも使えるクオリティに簡単に加工できるようになっています。
コンビニの履歴書写真でも、履歴書用のサイズにきれいに印刷してくれるので使いやすいですし、写真館より現像代も安く、何よりコンビニは24時間開いているため時間に融通が利くなど多くのメリットがあります。
日中はアルバイトや就活で忙しく夜中に履歴書写真が必要なことに気づいた場合などにとても便利です。
履歴書を簡単に作れるアプリ
履歴書の作成はなかなか骨が折れる作業ですが、就活アプリの中には履歴書作成を支援してくれるアプリも多くあります。
学校の卒業年や資格の取得年は意外に忘れやすいものですが、年齢や卒業年からこれらを計算して教えてくれるアプリはとても便利です。
和暦や西暦は書類内で統一するのが基本ですので、年号が変わったことで間違えないようにするためにもアプリを活用すると良いでしょう。
また志望動機や自己PRなどの作成を自己分析の段階からサポートしてくれる機能や、書いた文章を記録して保存できるアプリも便利です。
自己分析は時間がかかりますが、スマホのアプリでなら電車での移動時間などの隙間時間に少しずつ進めることができます。
作業時間を効率化するだけでなく、ふとした時に浮かんだアイデアを残しておくことも可能です。
仕事探しをプロが代行、推薦してくれるサービス
上記でも少し触れましたが、フリーターの就職活動は民間の就職エージェントがサポートをしてくれるようになりつつあります。
就職エージェントによっては条件に合った企業うあ求人を探すだけでなく、書類の作り方や面接対策までサポートしてもらえるなど、企業についての情報をくれるためとても便利です。
事探しとマッチングのプロが自分にあった仕事や一般ルートでは広告されていない求人を紹介してくれることで、より良い就職活動ができるようになります。
こうした人材サービスは、採用が決まった時点で企業から報酬をもらうビジネスであるため、就職活動中の人は無料で利用することができます。
企業情報を集めるのが苦手という人や、自分に合った仕事が何かよくわからないという人は人材会社を利用してみると良いでしょう。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは、第二新卒者をはじめとした若者を対象に、プロの転職アドバイザーがマンツーマンでご対応。個人の希望条件や性格、適性に沿った求人をご紹介いたします。
加えて面接後のフィードバックや入社後のケア、個人では行いにくい企業との交渉ごとも第二新卒エージェントneoではすべて代行。
アドバイザーの丁寧さと人柄のやわらかさもあいまって、就活が非常にスムーズだったとのお声を多くいただいております。
ご相談だけでもかまいません。私たちのサービスはすべて無料ですので、就活について一人でお悩みの方はぜひ一度利用を検討してみてください。
面接対策に使える聞かれた質問が分かるサイト
クチコミ情報は就職活動において大きな情報源となっています。クチコミ情報を集めたサイトの中には、企業ごとに実際に面接で聞かれた質問を集めているサイトもあり、面接対策に非常に便利です。
同じような質問が出るかはわかりませんが、それでも企業の傾向を掴むことで対策もずっとしやすくなります。
ただし、クチコミ情報は企業によって情報量や信頼性にバラツキが出てしまいますし、投稿者の主観が入りますのであくまで参考程度にするべきです。過度に信頼して面接対策に使わないよう注意しましょう。
【体験談】フリーターから就職を成功させた人はこんなにいます!
「今までずっとフリーターだったからまともな職歴もないし、正社員に就職できずに失敗するんじゃないか・・・」と不安な気持ちでいっぱいの方も少なくないと思います。
しかし、実はこんなにたくさんのフリーター出身の方が正社員就職に成功しているのです。ぜひ体験談を読んで安心と勇気をもらいましょう!
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!