社会人の大学受験が有利になるコツ7つ!大学進学の費用&「社会人入試」とは?
社会人だけど大学に行きたい、会社を辞めて大学でもっと勉強したい、キャリアアップのために資格を取りたい、今とは異なる職業に就いてみたい……
高卒社会人として活躍するかたわら、このような理由から「会社辞めて大学に行きたい!」などと大学受験・大学進学を考えている人も少なくないでしょう。
大学の魅力は、高校までの教育では得られない専門的な知識やスキル、資格を得られることですが、仕事との兼ね合いや費用などでの不安もあるでしょう。
しかし今後のキャリア設計にあたって大学進学にメリットを感じたのなら、入学先や入試形態、入試対策について具体的に調べて検討してみましょう。
ここでは、就職して社会人から大学受験・大学進学を目指す高卒者に知っておいてほしい情報をご紹介します。
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社会人経験を経て大学に行くメリット&デメリット
まずは社会人が大学をに行くことによって得られるメリットについてご紹介します。一体どんな嬉しい効果が期待できるのでしょうか?
社会人が大学に行くメリット
大卒の方が一般的に給与が高くなるため、大学受験を行い大学へ通い直すこともまたひとつの方法であると考えられます。
高校 | 専門学校 | 高専・短大 | 大学 |
---|---|---|---|
27.15万円 | 28.84万円 | 28.92万円 | 35.95万円 |
ただし近年の日本経済は不景気が続いており、自分が大学を卒業するタイミングに就職採用枠がたくさん用意されているという保障がないことはマイナスポイントです。
もし採用枠があまりない状況であれば通常の新卒生でも就職が難しくなるため、一般的に一流と言われる大学を受験、合格、卒業しない限りはリスクが多少大きいということを把握しておくのがベターとも考えられます。
社会人が大学に行くデメリット
まず社会人であってもなくても、最初のQ&Aでも記載がある通り大学受験を経て大学へ通うには多額の学費がかかります。
大学に通いたいと考えた場合にはまずお金の準備をする必要があるため、この点が大学進学における大きな壁のひとつ目となります。
また企業によっては社会人から大学へ通い直すことが就職試験で不利になる場合もあり、これはマイナスポイントです。
ただしこれについてはそれまでの社会人経験やビジネスマナーの基礎ができていること、大学へ通い直すことなどの向上心などをメリットとして捉えてくれる企業へ応募することで克服することができるでしょう。
大卒は高卒より就職や転職に有利?
現代の日本でも学歴主義の傾向がある企業は決して少なくありません。応募条件が高卒以上となっていても、大卒の人が同時に応募してきた場合は大卒の人を採用するという企業も多く存在します。
とはいえ、学歴をさほど気にせず、ポテンシャルやその後の実力を重視する職種や仕事もあります。自分の学歴に惑わされず、純粋に自分に合った仕事を選んで就職や転職活動を行うことが大切です。
もし高卒という学歴が転職に不利だからという理由で大学受験を考えている社会人の方は、ひょっとしたらお金と時間と労力をムダにしてしまうかもしれません。
どうしても転職したい企業があるのであれば、本当にその企業が高卒の転職者を受け入れてくれないのか今一度調べてみましょう。実はスキル次第では転職可能かもしれません。
その場合に必要なのは大卒になることではなくスキルをつけることですから、今の職場でスキルを磨くか、スキルアップのために転職を考える必要があるでしょう。
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大学進学を有利にするコツ7つ
目的や予算に応じて入学先を選ぼう
高卒社会人が大学を目指すにあたっては、まず目的や予算をしっかり検討した上で入学先を選び大学受験を行うことが大切なポイントです。
入学先については国公立大学か私立大学か、学部や学科はどこにするかがポイントです。国公立大学と私立大学とでは大学受験費用や学費に差があります。
一般的に私立大学のほうが学費は高くなる傾向があるため、興味のある大学の入学料と授業料を調べ、大学受験に合格後から卒業まで払えるかシミュレーションし、経済的に現実味のある志望先を選ぶことがポイントです。
また、せっかく大学受験を行い大学へ進学するなら、なんとなく勉強するよりも自分の将来につながる知識やスキルを身につけるほうが有意義ですよね。
そのため、大学を卒業したあとに何をしたいか、長期的な将来計画を意識しながら学部や学科を選ぶこともまたポイントです。
たとえば、新たに目指す職業にかかわる資格が取得できる学科や、今いる業界でのキャリアアップにつながる研究ができる学科など、目的をしっかり定めたうえで入学先を選ぶのがポイントとなります。
入試形態について調べるのがポイント!
大学によっては、社会人が受験をする際入試形態を選べるようになっています。入試形態は大学により多様ですが、大学受験には主に一般入試、AO入試、社会人入試などがあります。
一般入試は現役高校生と同じように学力試験を受けるタイプです。大学によってセンター試験の有無や、受験に必要な科目が異なるため、早めに志望校の要件を調べておくようにしましょう。
AO入試とはAdmissions Office入試の略で、それぞれの大学の校風に合った生徒を入学させるために設けられた入試制度です。学力より個性や資質が重視され、入試では面接や小論文などが課されます。
一般入試やAO入試の受験にあたっては、高卒もしくは高卒認定試験の取得が必要です。
そして、大学によっては大学受験にあたり社会人入試制度を用意している場合もあります。
これは年齢や社会人経験の期間などの条件をクリアした人が対象で、AO入試と同じく学力だけでなく面接や小論文などを通して個人の資質が加味される入試形態です。
自身の学力や入試までに割ける勉強時間、面接や小論文の得手不得手などを踏まえ、入試形態を選ぶようにしましょう。
大学受験の目的をはっきりさせよう
突然ですが、「今から42.195kmのフルマラソンをしてください」。いきなりこんなことを誰かに言われても絶対にやりたくないですよね?
どうしてそれをする必要があるのかの理由や、それを達成した先に何があるのかが分からなければ到底やる気になんてなれないですよね。大学受験も同じなのです。
「どうして自分は大学受験をするのか」「大学に合格したら何をしたいか」「大学を卒業したあとはどんな風に過ごしていきたいか」などの目標がはっきりしているのと曖昧なのとでは、受験勉強に対するモチベーションがまったく違います。
大学に行って自信をつけたい、大学のキャンパスライフを体感してみたい、大学で法律を勉強したい、大卒になってあの会社に就職したいなどのはっきりとした目標が、受験勉強をより有意義なものにします。
これは大学受験にあたってぜひ重要視してほしいポイントです。
「面倒くさい」よりも「アレのために今やらなきゃ!」という感情を持ち続けられるほうがよっぽど楽しくハッピーに進めていくことができます。ぜひ自分が大学受験をすることの目的を考えましょう。
仕事を辞めるべき?辞めないべき?
高卒社会人の大学入学でもうひとつ考えておきたいポイントが、大学受験をするにあたって会社を辞めるかどうかという点です。会社を辞めても辞めなくても、それぞれメリットとデメリットがあります。
まず会社を辞めて大学受験を行う場合、在学中は勉強だけに注力できる点がメリットです。時間の制限がないため全日制の大学や夜間大学、通信大学など進学先の選択肢も多様です。
一方で、在学中はまとまった稼ぎを得られないため十分に資金を準備しておく必要があるのがポイントです。
また、これまでの仕事と卒業後の仕事との間にブランクが生じるため、そのブランクをカバーできるだけの知識やスキルをしっかり在学中に身につけることが求められます。
会社を辞めずに大学へ入る場合は、会社を辞める場合に比べると金銭的な不安は少ないでしょう。仕事のブランクもないため、スムーズなキャリア設計ができる点もメリットと言えます。
一方で社会人は仕事との兼ね合いが生じてくるため、進学先が夜間大学や通信大学に限定される可能性があります。
しかし、大学によっては全日制でも社会人向けのカリキュラムを用意しているところがあるため、志望先のカリキュラムについて確認しておくのもよいポイントでしょう。
また、限られた時間のなかで仕事と勉強とを両立しなければならないため、人によっては「どちらも十分に集中できなかった」という結果になるかもしれません。
自分が2つの物事の両立に向いているタイプかどうかも考慮しながら、大学受験に際して会社を辞めるかどうかを今一度検討してみてください。
スケジュール管理をしっかりするのもポイント!
大学受験を行うにあたっては受験勉強の計画を立て、それにしたがって勉強を進めていく必要があります。つまり、大学受験にはスケジュール管理能力が必要になってきます。
目標を達成するためのスケジュール管理は現役の高校生よりも、シビアなスケジュール管理が必要な社会人の方が上手くこなせるはずです。ぜひ自信をしっかりと持ち、大学受験合格に向けての計画立てから始めましょう。
入試科目を検討しよう
大学受験をしようという時に、高校時代自分は文系だったから文系の科目を受験しようとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、ここでお伝えしておきたいポイントは過去の自分よりもこれから自分がどうなりたいかを重要視してほしいということです。
例えば大学に入学して、卒業後は大卒としてIT業界の企業に就職してバリバリ仕事をやっていきたい!と考えている場合には、いくら苦手でも理系の科目を受ける必要があります。
苦手だからと言って文系の科目だけを受験するわけにはいかないのです。
大学受験においては、大学に入学してから勉強したい内容の基礎を勉強することが必須です。これからの自分に目を向けて入試科目を検討することがポイントです。
年齢を気にしない
さて、中には年齢を気にして大学受験を諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。しかし、大学受験において年齢はまったく関係ありません。
もちろん大学では現役生がほとんどを占めますが、意外にも60代以上の大学生も多くいらっしゃいますし、他にも留学生などの諸外国の方もたくさんいらっしゃいます。
自分だけがアウェーかもしれないと感じる必要はありません。周りの現役学生たちもそういった環境に慣れっこでまったく気にするそぶりは見せません。
ぜひ、自分自身の目標を達成することだけを考えて大学受験に臨みましょう。
【体験談】社会人から大学受験をした人の声
スケジュール管理ができたおかげで受験がスムーズに
「元々高校卒業後は大学に進学することが希望だったのですが、経済面の事情で叶わずすぐに就職しました。
でもその後、仕事が落ち着いてきたタイミングでやっぱり大学で勉強をしたいと思い、社会人からの大学受験を決意しました。
この大学受験の時に感じたのは、会社に勤めだして社会人として生活を送っているうちにそのスキルが身についたのか、本来難しいはずの仕事と受験勉強を両立させるスケジュール管理がしっかりとできたということです。
大学に合格することだけを目標にしていたので、スケジュールを効率的に立てることに困りませんでした。
そのおかげで高校生時代はスムーズにいかなかった勉強が、社会人になってからは仕事と並行しているにも関わらずそこまで苦しまずに進めることができました。
無事志望校に合格できて冷静になってから感じましたが、社会人として大学受験をするとなるとスケジュール管理がうまく出来ない場合はまず失敗するんじゃないかなと思いましたね。」(28歳・男性)
高校生時代に大学受験をするとなると、通常は受験勉強のみに集中することができます。部活動に所属していたとしても基本的には高3の半ばで引退し、それからは勉強にいそしむ日々に突入します。
しかし社会人となるとそうはいきません。生活費はもちろん大学受験や入学、授業の受講には大きな額のお金がかかります。よっぽど経済的に余裕がない限りは仕事をしながら勉強も行っていかなくてはならないのです。
そこで仕事と勉強をしっかりと両立していくためにはスケジュール管理が必要不可欠です。仕事にたくさん時間をかけてしまっては勉強する時間が削られてしまいますし、かといって勉強に使う時間の配分を間違えると仕事に支障をきたしてしまいます。
それに、スケジュール管理や自己管理がうまくいかない場合には無理をして体をこわしてしまったり、業務中にもかかわらず集中できなかったりとマイナスの側面が多数出てきてしまいます。
そこで、社会人として受験勉強を進めていく際にはまずしっかりとスケジュールを組んでから行う必要があります。いつまでにどこまでの内容を勉強するか、それも一日何時間くらいをかけられるのかを余裕をもって計算します。
ただ、中にはスケジュール管理に自信がないという方も決して少なくないでしょう。しかし大学受験を成功させたこの男性は、仕事と勉強の両立を叶える管理なんて高校生の自分にはできなかったと思うと語っています。
やはり学生と社会人の実力の差というのは大きなものです。ぜひトライする前に諦めるのではなく、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
具体的な目的があれば頑張れる
「当時(高校生時代)の私の目標は中学校の先生になることだったんです。
だから大学で教職課程を受けたかったのですがそもそも志望していた大学にすべて落ちてしまい、女性で浪人ということには抵抗があった両親の説得でなくなく就職したんです。
でもやっぱり先生になりたいという夢を諦めきれなくて、仕事を続けながら大学の受験勉強を始めました。
元々あまり要領が良くなく物事を両立させることが苦手だったので、最初は仕事をやりながらの勉強が本当に大変だったんですが、「とにかく合格して先生になりたい!」というたった一つの目標が私を頑張らせてくれたように感じます。
高校生の頃までは分からないことがあるとすぐに放棄してしまっていたんですが、先生になるために勉強しているんだと思うと、その疑問を明らかにしないと気が済まなくてひたすら調べてましたね。
おかげで晴れて大学に合格できてほっとしてたんですが、「いやいや、やっとスタート地点に立てたんだからこれからだぞ!」って自分を奮い立たせています。」(27歳・女性)
さて、大学受験をしようと考えてらっしゃる方は誰しも理由があることでしょう。社会人から大学受験をするのは決して簡単なことではないため、なんとなくで受験を考えてらっしゃる方はさほど多くないはずです。
そこでポイントとなるのは常に大学受験をする理由・目的を明確に思い起こすことです。
「自分は○○のために大学に行くんだ!」という目標を常に頭に入れることで、学生時代によくありがちだった「何のために勉強するんだろう」というモチベーションを下げる原因を解消することができるのです。
勉強を進めていく過程ではほとんどの人がどうしてもわからない課題にぶち当たります。いくら調べてもどうしてその答えになるのかがわからなくて、最終的には考えることを放棄して違う問題に取り組みだしたりしてしまいます。
しかし、自分がなぜ勉強しているのかを常に思い起こすことによってそういった考えることの放棄を防ぐこともできます。モチベーションを高く保ち続けるためにも、ぜひ留意してみてください。
30歳半ばでも受験してよかった
「僕は36のときに大学受験をしました。なんで今更って感じですよね(笑)。当時は働きながらでの受験勉強だったので、仲の良い同僚からは「頑張ってんな~、でもなんで今?」ってよく言われました。
僕は学生時代、いかに勉強を避けるかということにしのぎを削っていたサボリ魔で、高校の偏差値はまぁ50くらいの普通の学校で、卒業時には大学を受験することなく親の紹介で就職したんです。
実際、就職してしまえば学歴が仕事に差し支えることもなく、ただただ順調に業務をこなせていました。
でも、経験を重ねるにつれてやっぱり自分には基礎知識が足りないと感じるようになり、散々考えた末に大学に通うことを思いついたんです。
でも、その頃には小規模の会社だったということもあってまぁまぁなポジションにいたものですから、休職するわけにもいかず働きながら大学受験をすることにしました。
結局1年目は合格することができませんでしたが、2年目には合格することができて、同僚と部下たちに祝賀会っていうんですか?(笑)やってもらいましたね。
働きながらの大学受験は大変でしたがすごくイキイキとした毎日を過ごすことができました。あと、一番不安だったのは合格したあとの通学だったんですが、意外と大学って生徒の年齢層広いんですよね。
自分が40前なのでかなり浮くかなと思ったんですが、まわりに結構ご高齢の方がいらっしゃって、学部違いの講義を受けても60前後くらいの方が1人か2人はいらっしゃったので、通いにくさもありませんでした。」(42歳・男性)
年齢を重ねれば重ねるほど、大学受験よりも通学の気まずさが気になるようですね。確かに無理もありません、まわりの学生のほとんどが20歳前後の若者ですから、自分ひとりだけ浮いてしまうのではないかと不安になるでしょう。
しかし今回コメントしてくださった男性により深く伺ってみると、「今の子って空気めっちゃ読んでくれるんですよね、ぜんぜんジロジロ見てこないんですよ。」とのこと。
他にもご高齢の受講者の方と少し仲良くなったり、社会人から大学生になったからこその面白みを感じたそうです。
高卒社会人のための大学入試対策
会社に通いながら受験勉強を進める場合
大学入試への準備方法は、会社を事前に辞めているかどうかで異なります。
会社に通いながら受験勉強をする場合、平日の就業時間以外や休日など限られた時間に受験勉強をすることになることがポイントです。
時間がないからと体に鞭を打って勉強をすると、疲れであまり頭に入ってこない、ついうたた寝をしてしまったなど非効率になってしまうでしょう。大学受験に合格することからは遠のいてしまいます。
そのため、一見当たり前のことのようにも思えますが、会社を続けながらの受験勉強においては無理のないペースを作ることが合格に直結する非常に大切なポイントなのです。
今日から受験日までに何日残されていて、1日あたり何時間勉強のため確保できるのかを試算したうえで、各教科の1日あたりの目標ページを割り振っていくことが合格につながるおすすめポイントです。
また、職場の理解を得ることも重要なポイントとなります。なるべく残業をなくす、勤務時間をフレキシブルにするなど、勉強しやすい環境を作れるよう職場と調整していくと合格までスムーズになるでしょう。
仕事を辞めて受験勉強を進める場合
そして会社を辞めて受験勉強をする場合は、毎日勉強に専念できる点がメリットです。しかし、詰め込みすぎると、疲労から途中でペースダウンしてしまう可能性があります。
こちらの場合でも、大学合格までの長期的なスケジュールを見据えて無理をしてしまわないような日々の計画を立てるように心がけることがポイントです。
ちなみにもしも大学合格のための独学が不安であれば、時間の余裕を活かして塾やオンライン講座を利用するなど工夫することもおすすめポイントです。
大学受験のために会社を辞めるか、塾やオンライン講座を利用するかなどは、職場の環境や自分の学力などに応じてじっくり検討することが大切です。
これを間違えると合格できるはずのものもできなくなってしまうため慎重に進めましょう。
「社会人入試」の存在を知ろう
社会人入試とは
社会人入試とは大学や大学院が社会人を対象にした試験枠を一般試験とは別に設けて行っている入試のことで、仕事をしながら学校で勉強できるようにと配慮している制度です。
社会人入試は働きながらでも受験をすることができるよう一般入試よりも科目数が少なく組まれており、なぜ学びたいのか、学んだことで何を目指したいのかなどの学習に対するやる気・目的をより重視することで社会人に易しい試験制度となっています。
これは、社会人の受験ではまともに働きながら受験勉強を行う必要があり、肉体的・精神的に大変な苦労が伴うため配慮してくれているものになります。また現役の受験生と同じ内容の試験制度では到底太刀打ちできないという場合にも嬉しいでしょう。
なお一般的には書類審査、面接が行われ、一般試験とは違いそれまでの経歴や本人の人間性などが評価の対象となる場合が多いようです。真剣な動機があるか、入学した後仕事を続けながら学習を行っていけるかなどをチェックされます。
社会人入試の受験までのスケジュール
【4月 情報集め開始】
①入学金・学費の予算と合うかをCheck!
大学や大学院によって料金設定は異なります。まずは自分の予算に合った学校を洗い出しましょう。
②授業の時間帯をCheck!
仕事と両立する場合には仕事の合間に学校へ通う必要があります。したがって昼間に仕事をしている方は夜間開校制や通信制などが合っているでしょう。
他にも短期間で勉強できる制度などもあるため、自分が納得できるまで広く調べることをおすすめします。
なお社会人から大学受験を行いたいと考えている人は、今後大学や大学院に通いたい旨を会社へ伝え理解してもらう必要があります。
場合によっては学校へ通うために残業をカットしてもらうなど会社の協力が必要となってくるからです。思い立ったら出来る限り早めに伝えましょう。
③キャンパスの場所、カリキュラムの内容をCheck!
なお、大学や大学院へ通うには交通の便が悪すぎたり自宅や会社から距離が開きすぎていると通うのが億劫になってしまったり、仕事が長引いて通いづらくなってしまったりしまいかねません。立地は必ずいろんなパターンを考えて確認しましょう。
また自分の学びたい内容を学べるのかどうか、自分の納得できる内容を知ることができるかどうかを必ず確認しましょう。
【7月 出願準備・試験対策】
受験したい大学が確定したら、次は出願の準備を行います。必要となる書類の用意や入試対策を具体的に行っていきます。「志望理由書」や「研究計画書」については合否の判断材料となりますので、早いタイミングからの準備をおすすめします。
入試方法は大学や大学院により異なりますが、書類審査、小論文、面接が基本です。他にも筆記試験を課す場合もありますので、都度確認をして対策しましょう。
【9~11月 出願・受験期間】
出願期間も大学や大学院によって異なりますので都度確認をしましょう。昨今ではインターネットでの出願を受け付けているところも増えているようです。
【1月 合格発表】
合格発表を終えたら、規定の期間以内に規定に従って入学手続きを行いましょう。
大学の社会人入試の出願資格・出願書類・試験内容
【出願資格】
・・・高校卒業または大学入学資格の所持
基本的には高校卒業あるいは大学入学の資格の所持が考えられますが、他にも年齢や社会人としての勤務年数で制限している大学もあります。大学によっては専業主婦も社会人経験に含まれる場合があります。
【出願書類】
基本的に以下に挙げている4つの書類を同時に提出します。大学によってはこれに加えて履歴書や健康診断書の提出も求められる場合があります。
①入学願書
②志望理由書
③最終学歴の成績証明書・卒業証明書
④推薦状
【試験内容】
下記は基本的に考えられる内容です。大学によって異なりますので、その都度公式サイトなどでご確認ください。
①書類審査
②面接
③小論文
社会人を積極的に受け入れている大学一覧
気になる学校があればクリックして詳細をチェックしてみよう!↓↓↓
【人気】大卒と高卒の違いを徹底比較!高卒って実はそんなに不利じゃない!?
「高卒は大卒よりも転職に不利である」という話を耳にする方も多いかもしれませんが、それは大卒中心の企業の話。
求人の中には高卒以上を条件にしている求人や人柄を重視する求人や未経験を歓迎している求人が多く存在するため、高卒が中心のフィールドで転職活動を行えば不利ではないのです。
また大卒と高卒の収入では一般的に大卒の方が賃金が高いとされていますが、高卒にも成功を収めている人はたくさんいます。
つまり、高卒者の転職活動において重要なのは「高卒だから」ということを理由にやる気をなくしてしまわないよう、常にチャレンジ精神を全面に押し出すことなのです。
他にも大卒と高卒のメリットなどの徹底比較や未経験でも高収入を狙える職業など、「そういえば気になっていたけど知らなかった!」という内容をご紹介しています。もっと読みたい方はこちらも参考にしてみてください。
社会人大学生の採用は新卒?中途?
元々社会人として働いていた経験のある大学生の就職活動では新卒採用になるか中途採用になるかのはっきりした区別が実はありません。
これもまたポイントで、求職者本人と採用する企業判断に任されているのが通常です。
まず新卒は就職において「就業経験も社会人経験もない、右も左も分からないその年に卒業するまっさらな状態」を指します。若さに秘められるポテンシャルが企業サイドの新卒を採用するメリットとなります。
そして中途採用では就業経験も社会人経験も有するいわば即戦力として企業に貢献できます。
ただし前職と全くの別業種であれば中途採用枠での就職は難しい可能性もあるため、その場合は新卒枠を狙うのもまたひとつの方法かもしれません。
ちなみに、募集要項に「未経験可」との記載があれば中途採用枠への応募ができることも重要なポイントです。
社会人大学生が新卒として就職する場合は他の年下の同僚と共にイチから仕事をスタートさせることになるため、自分自身がそれまでの経験をリセットして最初からやり直したいと言う場合は向いているかもしれません。
ただし、この場合には給料や待遇などももちろん新卒としてのものになることが注意が必要なポイントです。
新卒として就職するということはすなわち新人研修や各企業の初期のトレーニングなどをまたイチから行うことになるのであり、既にそれらを熟知できている人からすれば時間の浪費に感じるなどのデメリットがあるでしょう。
たとえ1年や2年の就業経験であったとしても、社会人として働いていた経験があるのであればその分基礎的なビジネスマナーが備わっています。
また、仕事に対する姿勢の構築もある程度なされているため、それらを経験者のメリットとしてアピールすることができるでしょう。
したがって社会人大学生はたとえ新卒枠での就職が可能であったとしても、それまでの社会人経験をメリットとして捉えてくれる企業への就職を目指すのが懸命であると考えられます。
社会人大学生が卒業後に絶対にしてはいけないこと
就職する際には自分の思い通りにいかないことがたくさんあります。理想の企業に就職できるとは限らないですし、その企業が自分をメリットと捉えてくれるかどうかもその時のタイミングによって変わってきます。
就職は決して簡単なものではないため、少なからず妥協も必要になってきます。しかし、社会人が大学に合格するまでに消費する字遺憾や労力は膨大なものです。
自分が納得しきれないような妥協は絶対にしないことが非常に大切なポイントとなりますのでぜひおすすめします。
なぜなら、元々企業に一度就職して社会人として働いていたにも関わらず、いろんな考えを巡らせて悩みに悩んで大学を受験、合格、通い直したのに、結局納得できない企業へ就職してしまうのはあまりにもったいないことだからです。
社会人大学生の皆さんは誰でも少なからず何かしらの目標を持って大学を受験、合格して通い続けてらっしゃるはずです。せっかくのその努力をムダにするワケにはいきませんよね。
努力をし続けた先には必ず光があります。自分の努力を買ってくれる企業が必ずあります。決して妥協しすぎず、自分の希望を叶えられるように諦めないことが大切なポイントです。
高卒から大学受験・大学進学したい人のQ&A
Q.一度社会に出てから大学受験をして大学に行き直すのは難しいですか?
A.そんなことはありません。昼間に通う一般的な大学は年齢制限が設けられていませんし、50代や60代の方も普通に授業を受講されています。
ただ大学受験、合格、進学までで通常約100万円ほどの高額な費用が必要となり、大学受験は決してハードルが低いとは言えないためこちらは注意が必要なポイントです。
また、学びたい内容にもよりますが通信教育制度も設けられておりますので、その場合は高校資格の所持のみで大学受験、入学することもできるのがポイントです。
通信教育の場合は通常自宅での学習となり、その都度試験を受けることによって合格次第で単位を取得、必要単位の取得が満了したら卒業できるという流れです。
通信教育は自分自身との戦いになりますが、「大学に合格、行くことができたら○○がしたい!」「大卒として○○の仕事に就きたい!」などの目標があればそれに向かって突き進むことができるでしょう。
ちなみに通信教育制度を選ぶ場合には実際に大学へ行く場合よりもかなり安くで済むこともポイントです。
通常大学へ入学するまでにかかる費用で4年間学ぶことができるといったイメージになりますので、そちらとあわせてぜひご検討ください。
Q.大学進学から卒業までにはどれくらいの費用が必要になりますか?
A.大学受験に合格後、入学費用などもすべて含んで平均約660万円ほどかかります。
最も安い国公立が約460万円、最も高い私立理系で約820万円といわれています。
大学受験の時点でも費用がかかり、全体として大変高額な費用がかかるため大学進学を諦めたくなる方も多いかとは思います。しかし、諦めてしまう前にぜひ奨学金についてリサーチしましょう。
Q.奨学金のことがよくわからないんですが・・・
A.奨学金は日本学生支援機構や各大学が学生に貸与・給付してくれる金銭面での救済措置です。
日本学生支援機構においては利子なしの「第一種」と利子のつく「第二種」が設けられており、どちらも最終的に返済する必要があります。
また大学で設けている奨学金制度については貸与型の他、学費の免除や給与型、下宿代の補助などがあります。大学の案内や公式ホームページなどに記載されていることが一般的ですので、一度調べてみることをおすすめします。
Q.奨学金制度以外にお金の救済措置はありますか?
A.大学を卒業した後に地元の企業に就職、その地に定住をした場合には奨学金の一部または全額返済を免除する「地方創生枠奨学金」を設けている地方自治体もあることもポイントです。
この制度が設けられたのは、地方出身の若者が進学や就職を機に都心へ出て、その結果もとの地元に高齢化、過疎化を招いてしまうケースが増えてきていることが理由であるといわれています。
なお、この地方創生枠奨学金制度の支給対象は各都道府県ごとに毎年度の上限が100人となっていますが、ぜひ自分の地元にもその制度があるかどうか確認をしてみると良いでしょう。
Q.元々企業に勤めていて、そこから会社を辞めて大学受験をし大学へ入学・卒業した場合は新卒扱いになるのでしょうか?それとも中途採用になるのでしょうか?
A.企業の中には新卒採用枠を25歳前後と考えている企業もあるため、25歳前後であれば新卒枠で就職活動ができる場合があります。
それ以外の方は中途採用が一般的です。
新卒としての就職活動をする場合は、大学に通っている間など事前準備に使うことのできる時間が十分にありますので、ぜひその間に各企業のセミナーなどへの参加などを検討してみてください。
セミナーや説明会の参加を通して自分のやりたいことなどが明確になってくる場合もあるためおすすめです。
また、企業への勤務経験があるというのは確固とした強みになります。ぜひ選考でのアピールポイントとすることをおすすめします。
なお、新卒枠での募集で自分のやりたいことや目標に合った求人が全くない場合には、中途採用として転職求人にも範囲を広げてみましょう。そうすることで、より自分の理想を反映しやすくなるかと考えられるためです。
しかし、一人では転職活動の方法がイマイチわからず困っているなどという方もいらっしゃるでしょう。そこで、転職エージェントの利用が非常に便利です。
転職エージェントとは、求職者に対して提携している企業の求人を紹介することを主なサービスとして展開している民間の就職支援サポートです。
例えば私たち第二新卒エージェントneoでは20代の若者を対象にしており、もちろん高卒や大学を中退された方にも特化しています。
個人の希望条件や性格、適性に沿った求人をご紹介する他、志望動機をはじめとした応募先の企業に効果的な履歴書対策や面接対策を行わせていただきます。
加えて面接後のフィードバックや入社後のケア、個人では行いにくい企業との交渉ごとも第二新卒エージェントneoではすべて代行。
アドバイザーの丁寧さと人柄のやわらかさもあいまって、就・転職が非常にスムーズだったとのお声を多くいただいております。
ご相談だけでもかまいません。私たちのサービスはすべて無料で就職、転職どちらにも対応しておりますので、一人での仕事探しでお悩みの方はぜひ利用を検討してみてください。
【体験談】高卒から転職を成功させた人はこんなにいます!
実はこんなにたくさんの方が正社員転職に成功しています。ぜひ体験談を読んで安心と勇気をもらいましょう!
高卒におすすめの記事一覧
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!