高卒の平均収入はいくら?上げることは可能なのか?
現在、中学校を卒業して高校に進学する子供達は97パーセントを超えており、ほぼ全ての子供たちが高校に進学しています。そして高校を卒業後に、大学に進学する人は54パーセントと、約半分の人が進学を選択し、残りの約半分は就職かその他の道を選んでいるということになります。しかし、ここで気になるのが、高卒で就職した場合の収入です。よくいわれているのが、高卒は大卒よりも収入が低く設定されており、生涯賃金も大卒に劣る、ということです。
そもそも、高卒の平均収入とはいくらなのでしょうか?そして、増やすことは可能なのでしょうか?今回は高卒の平均収入に関して解説していきます。
高卒の初任給はいくらなのか?
高卒で就職した場合、初任給でまずはいくら貰えるかをご存知でしょうか?厚生労働省の資料によると、平成28年度の高卒の初任給の平均は男性で約16万3千円、女性で15万7千円です。男女で差があるのが気になりますが、それよりも気になるのが、大卒の平均的な初任給との差です。大卒の平均初任給ですが、男性で約20万5千円、女性で約20万円と、高卒の初任給よりもはるかに高く設定されています。高卒よりも大卒の方が優遇されていると感じてしまうような差ですが、初任給からここまで差がありますので、もちろん、その後の平均収入も高卒と大卒では大きく差がでてくることになります。
高卒よりも大卒が優遇されるのはなぜ?
高卒で就職した場合、大卒よりも初任給は低く設定されます。そしてその差は、そのまま平均収入に反映されますので、生涯賃金も高卒と大卒では差が開いてしまいます。そもそも、なぜ高卒と大卒ではこのような平均収入に差があるのでしょうか?一説によると、高卒よりも大卒の方が「物事を達成する際の必要なスキルや忍耐を持っている」といわれています。これはどういうことかというと、大学受験という、厳しい試練を乗り越えるために努力をしてきたという姿勢を企業は評価をしているということです。
一流企業が一流大学と呼ばれる大学の卒業生を多く採用するのも、そのような大学に合格するための努力を続けてきた、という部分を評価しているからです。学歴が全てではありませんが、企業が数回の面接で学生の採用を決めるには、学歴を見てその人が努力を行ってきたか否かを判断する必要があるということです。
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高卒の生涯賃金はいくら?
高卒と大卒には、残念ながら大きな平均収入の差があります。大卒、特に難易度の高い大学を卒業した人ほど、平均収入の高い企業へ就職できるのが現実です。そしてそれは、そのまま生涯賃金に反映されます。高卒、大卒の平均的な生涯賃金を比較してみると、高卒男性で平均が2億4千万円、大卒男性が2億8千万円です。そして高卒女性が1億4千万円、大卒女性が2億3000万円となっています。高卒の方が大卒よりも早く働いているのに、ここまで差があるというのは衝撃です。それだけ、現在の日本は学歴が重視されており、学歴が高いほど生涯賃金も高くなる傾向があります。
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高卒が収入を上げるためには?
高卒で大卒よりも平均収入を上げることは無理なことなのでしょうか?いいえ、そうとも限りません。確かに大卒の方が、大企業に入るチャンスも多いでしょうし、平均収入も高くなりがちです。しかし、高卒だからしょうがない、と諦めるのはまだ早いです。高卒であっても平均収入を上げる方法はあります。そのためには、まずは自分の会社がどのような会社なのかを知る必要があります。
まず、今の会社は今後成長していく可能性があるのかを考えます。高卒で就職している場合、大半の人が中小企業に就職しているはずです。中小企業といえども、大企業に負けないほど成長している企業も多くあります。そして逆に、昔ながらのやり方だけに固執してしまい、成長の機会を逸してしまった企業も多くあります。前者であれば、平均収入を上げることは可能ですが、後者でしたらその可能性は低いです。
成長している企業ならばエースを目指すのが収入を上げる最善の策
高卒で平均収入を上げるためには、成長している中小企業で働いているのならば、その会社でエースクラスの人間を目指しましょう。中小企業は、総じて人が不足しています。もし、今のところ人手は足りている、と思っていても、数年後にはわかりません。それほど現在は日本全体が人手不足に陥っています。そして、中小企業は余計な人材を増やすこともできません。つまり、一人二役も三役もできる人間が重宝されます。もちろん、それは自らに大きな負担をかけてしまうことにもなりますが、このハードルを乗り越え、社内で結果を出すことができれば、あなたの存在価値は社内で一気に高まるはずです。
中小企業で存在価値を高めることは、すなわち出世に繋がります。出世に繋がるということは、平均収入を押し上げることになります。このきつい部分を、できるだけ若いうちに計算して行動することができれば、たとえ高卒であっても高い収入を後に得ることは可能です。大企業で出世するよりも、中小企業で出世する方がハードルは低いです。ここで覚悟を決めて、数年間ハードな仕事をやるかやらないかが、高卒の平均収入を上げるポイントになります。
将来性がなければ転職を検討する
高卒で平均収入を上げようと考えるなら、転職も常に視野に入れておく必要があります。一昔前までは、生涯を通じて一つの企業で勤めあげるのが美学とされていましたが、今の時代、そんな悠長なことを言っていたらチャンスを逃してしまいます。成長を逃した企業で収入を上げるのは困難です。その場合は、動けるうちに積極的に将来性のある企業へと転職することが、平均収入を上げるもっとも簡単な方法です。高卒で平均収入を本気で上げたいのならば、転職というオプションは必須だと考えましょう。
高卒でも平均収入は上げられる。積極的に動いていこう
今回は、高卒での平均収入に関してと、その上げ方について解説していきました。高卒だと、どうしても普通に仕事をしているだけでは、大卒よりも平均収入は下がります。しかし、如何に自分の価値を高めるかで、高卒でも平均収入は上げられます。まずは、自分の今の会社がどのような状況かを観察してみましょう。可能性が高い会社ならば、存在感を高める。可能性が低ければ、転職を考える。最終的に収入を作るのは、自分自身です。自ら動き、自らの力で高い収入を勝ち取っていきましょう。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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