高卒ニートは就職できる？

一般的に、高卒ニートは就職が不利といわれます。その理由はいくつかありますが、まずは、応募条件を「大卒以上」としている企業の求人が目立つためでしょう。

実際に、大卒者を応募資格から外している企業はまずありませんが、最終学歴が高卒の人を応募対象外としている企業は少なくありません。

高卒者が大卒者よりも必ずしも劣っているわけではないものの、選考コストを可能な限り下げるために、このような応募条件を設けている企業が多くあります。

同様に、社会人経験や実務経験のある人の採用を優先する企業もあります。

求人に具体的に記されていない場合でも、応募者にそれらの経験を持つ人がいれば、高卒ニートの人は採用してもらうことが難しくなるでしょう。

そもそも、高卒ニートは特別なスキルや能力を持っていない人が目立ちます。即戦力としてアピールしづらく、それが不採用へと繋がるケースも少なくありません。

上記のような複数の理由から、高卒ニートは就職が不利といわれることが多いものの、就職が不可能と決めつけるのは適切ではないでしょう。

仕事選びやアピール方法などの工夫により、学歴や職歴がなくても就職は十分に可能であるためです。実際に、人材不足の業界は多々あります。

そのような業界では、やる気さえあれば学歴や職歴に関係なく積極的に採用したいと考える企業は多いでしょう。

就職に必要なのは学歴・職歴よりも、意欲や行動力です。内面を重視する企業も増えてきているため、過去よりも未来に目を向けて取り組むことで、高卒ニートの人でも就職は十分に可能といえます。

高卒ニートが就職に向けてやるべきこと

就職のために活動を始めるのは素晴らしいことですが、段階的に進めていった方がよいでしょう。

準備もせずに就職活動を始めては、失敗する可能性が高くなってしまうためです。ここでは、高卒ニートが就職に向けて、まず取り組みたいことを紹介します。

働くことに慣れる

高校卒業後すぐにニートになった人は、最初に働くことに慣れる必要があります。就職活動が成功したとしても、ニートからフルタイム勤務への急な移行は非常に大きな負担となりかねません。

頭も体も対応できずに、短期間で辞めてしまう可能性も出てきます。そうなれば、再びニートへと逆戻りです。そうした事態を避けるために、まずは短時間での勤務も可能なアルバイトなどを始めてみましょう。

徐々に勤務時間や出勤日数を増やしていき、フルタイムか、それに近い働き方に慣れていきます。

疲れをあまり感じないほどに慣れたあとであれば、就職したとしても頭や体が過剰に拒絶反応を示さず、長く働き続けやすくなるでしょう。

自己分析を行い課題を見つける

アルバイトを含め、何らかの仕事をこれまでにした経験を持っているにもかかわらずニートとなってしまった人は、改めて自己分析を行いましょう。

「自分は何がしたいのか」「どのような仕事や作業が向いていそうか」「我慢できることや耐えられないことは何か」「働く目的は何か」などを洗い出します。

ポジティブなものだけではなくネガティブな要素も洗い出すと、より自分に合った仕事や課題を見出しやすいでしょう。

特に、過去の離職の原因の洗い出しはとても重要です。人間関係が原因の離職であれば、あまり人と接しない職種が向いています。体力的に課題があるのであれば、オフィスや店舗内での業務の選択がベターです。

このように、自己分析により課題や好み、向き・不向きを明確にします。自分の短所や欠点とも向き合う必要がありますが、結果的に次の仕事や職場選びに活かせ、就職の失敗も避けやすくなるでしょう。

高卒ニートにおすすめの仕事7選

世の中にはさまざまな職業があります。学歴や職歴が乏しくても十分に就職成功の可能性のある仕事も少なくありません。

ここでは、高卒ニートに積極的にチャレンジしてもらいたい、おすすめの仕事を7つ紹介していきましょう。

営業職

営業職とは、自社の製品やサービスを購入・契約してもらうために、顧客に対して積極的にアピールする仕事です。顧客は一般消費者のケースと、取引先などの企業のケースがあります。

自社商品を紹介・アピールするため、商品に対する知識は欠かせません。また、相手に失礼がないよう、最低限のビジネスマナーを備えている必要もあります。

しかし、これら知識やマナーは入社後の研修によって学べるため、未経験でも過剰に心配する必要はないでしょう。

営業職は、営業成績が何よりも重要視されます。つまり、学歴やこれまでの職歴よりも、顧客に購入・契約してもらった数量が大きな価値を持つということです。

コミュニケーション能力は必要ですが、これも学歴や職歴とはあまり関係がありません。やる気や体力があれば営業成績を積み上げられる可能性が高いため、高卒ニートでも十分に活躍が可能です。

成績次第では、有名大学の卒業者よりも多くの収入が得られます。

これらの理由から、企業側も営業職の求人には「学歴不問」「未経験者歓迎」としているケースが少なくありません。履歴書や面接で意欲を伝えられれば、雇用される可能性が高いでしょう。

販売職

販売職は接客業の一つで、店舗で取り扱っている商品を販売する仕事です。取り扱い商品にもよりますが、多くの場合、特別な資格は必要ありません。

営業職同様にコミュニケーション能力や商品知識は求められるものの、やはり入社後に研修等で学べるため、不安を抱く必要はないでしょう。

販売職は、アルバイトから経験を積める点もメリットです。企業や店舗によってはアルバイトからの正社員登用も積極的に行っています。働くことに慣れながら就職も目指せる職種となっています。

また、好きな分野を選びやすい点も魅力の一つでしょう。漫画が好きなら本屋を、ゲームや家電に興味があるなら家電量販店を、おしゃれの知識があるならアパレル店を選択することなどが可能です。

好きなものがあれば就職活動時にアピールもしやすく、就職後も長続きしやすくなります。

プログラマー

アプリケーションやゲームソフトの開発などに携わる仕事がプログラマーです。その他、交通機関や工場などの設備制御系や、家電製品などの組み込み系、ネットワーク機器などの通信系など、分野は多岐にわたります。

ある程度の技術や知識、それらを習得するための勉強が欠かせません。実務経験のない人を雇う企業も多くはないでしょう。しかし、プログラマーになるための講習を受け、一定以上のスキルが身につけば就職成功の可能性は高まります。

プログラマーの需要が減るとは考えにくく、また、勉強により学歴や職歴に関係なく技術等を身につけられる点も大きな魅力です。

独学でもある程度の知識と技術は習得できるため、働くための訓練の一つとして取り組んでみるのもよいでしょう。

結果的にプログラマーの仕事に興味が湧き、技術も向上していれば、それを武器に高収入が得られる企業への就職も可能となります。

介護職

高齢者や障害のある人の世話をする仕事が介護職です。とても大変な仕事ではありますが、何よりも大きなやりがいを得られます。社会貢献にもなるため、勤労意欲を保ちやすいでしょう。

高齢化社会へと突入している日本において、介護職は需要の大きな分野の一つです。

今後も需要は拡大していくことはほぼ確実なので、早めに経験しておくと将来的な安定収入確保のための知識や技術が得やすいメリットがあります。

また、働きながら資格取得を目指せる企業が多い点も魅力です。無資格の高卒ニートでも採用されやすいため、目指すメリットの大きな職種の一つといえるでしょう。

工場作業員

工場において、製品の組み立てや加工、点検などを行う仕事が工場作業員です。取り扱う製品や任される仕事は、企業や工場ごとに異なります。

共通しているのは、比較的コミュニケーション能力がなくても従事できる点です。仕事を一通り覚えたあとは、黙々と作業できる工場も少なくありません。

そのような特徴から、工場作業員は学歴や職歴問わず応募が可能な企業が多々あります。求人数も多いため、工場作業員であれば仕事が見つからなくて困ることも少ないでしょう。

福利厚生が充実している企業も多く、業務内容や工場の規模によっては、満足のいく収入が得られる可能性もあります。

清掃員

ビルや商業施設などの掃除を行う仕事が清掃員です。施設によっては大きな清掃機器を扱う場合もありますが、難しい作業はほとんどありません。

あらかじめ決められた場所を決められた方法で掃除するので、学歴や職歴も関係なく、高卒ニートでも十分に仕事をこなせます。

また、コミュニケーション能力をあまり必要としない点も特徴の一つです。組織やチームで働くのが苦手な人でも取り組みやすいでしょう。

高卒ニートでも、若くて体力があれば大きなアピールポイントとなります。長く続けられ、掃除のノウハウが手に入れられる点も魅力です。

警備員

警備員は、ビルや商業施設、工事現場、イベント会場などで安全確保や交通誘導などをする仕事です。未経験でも就職しやすく、学歴や職歴も不問の求人が数多く見つかります。

多くの企業では最低限の研修を受ける必要があるものの、研修期間は短いケースが大半で、すぐに仕事を覚えられる点もメリットです。一般的なビルや商業施設の警備員は無資格でも就職が可能です。

しかし、「警備員検定」などの資格取得により昇給や昇格も目指せます。このように、学歴や職歴がなくてもキャリアアップが実現できる点も警備員の魅力でしょう。

高卒ニートが就活を成功させるコツ

学歴も職歴も乏しい場合、やみくもに就職活動をしても成功させるのは難しいでしょう。戦略的かつ段階的に就活を進める必要があります。ここでは、高卒ニートが就活を成功させるためのコツを5つ紹介します。

自己分析で強みを明確にする

自己分析を徹底して行い、自分の強みを明確にしましょう。強みの明確化により、自分に合った仕事を把握できます。

また、応募書類の提出時や面接時に自信を持ってアピールできる点も、自己分析を徹底して行った方が良い理由です。単に「興味があったから」では、応募動機としては弱いでしょう。

学歴や職歴が自分よりもある人が同時に応募している場合、選考時に強みが表現できなければ採用されません。

強みを採用担当者や面接官に自分の言葉で伝えられれば、意欲と将来性に期待して採用されやすくなる可能性が高まります。

性格や中・高校生時代に取り組んだ部活動や勉強、趣味や特技など、あらゆる面から自分の強みを見出してみましょう。

それらを応募した業界や職種とリンクさせながら説明できるようにしておくと、より自己分析の効果を高められます。

アルバイト経験を培う

高校卒業後にニートとして生活した期間があったとしても、その前後にアルバイト経験があれば、就活時にアピールとして活用可能です。

もし、まだアルバイト経験がないのであれば、短期や単発でもよいのでアルバイトに取り組んでみましょう。働く経験があるのとないのとでは、就活に与える影響は大きく異なります。

仕事で得た学びや自分の長所などを、履歴書や面接で効果的にアピールできるためです。高卒ニートのまま応募するケースと比べ、アルバイト経験があるだけでも働くことに対する意欲を伝えやすくなります。

アルバイトでも履歴書の職歴欄に記載可能です。将来的に携わりたい業界や職種に関連したアルバイトであれば、より熱意を伝えられるでしょう。

求人を絞りすぎない

業界や職種、待遇や勤務地など、就活時に求人をある程度絞り込むのは仕方がありません。しかし、求人の絞りすぎには要注意です。

あまりにも絞りすぎると応募先が少なくなり、採用してもらえる可能性も狭めてしまうでしょう。まずは、就職経験の獲得を重視する必要があります。

希望条件のすべてを満たしていなくても、一度就職経験が得られれば、その後の転職のハードルも下がります。最初からすべてを手に入れようとはしない意識が重要です。

高卒ニートが就活を成功させるには、譲れない条件以外は妥協する姿勢も欠かせません。社会人生活を長い目でみたうえで就活に取り組みましょう。

職種･企業分析を行う

就活を成功させるためには、企業に自分を選んでもらわなければいけません。そのためには、応募する職種や企業の分析が不可欠です。職種や企業に対する分析により、企業の求める人材像が把握できます。

それをもとに応募書類や面接の対策を行えば、採用担当者に対して、自分が企業の求める人材像とマッチしているとの印象づけも可能です。やみくもに意欲やアルバイト経験などを伝えるよりも、効果的なアピールが可能となります。

学歴よりも体力を必要とする職種であったり、職歴よりも人間性を重視する企業であったりする場合には、特に分析の効果が大きくなります。自分と企業との相性の良さを的確に伝えられれば、採用される可能性も高まるでしょう。

就職エージェントを活用する

就職のための応募先を求人サイトで探す人が多くいますが、効率よく就活をし、失敗を最小限に抑えたいのであれば就職エージェントの活用が欠かせません。

就職エージェントは、求人の紹介のみならず、就活に関する相談にも対応しています。

就活の仕方がわからない人や、自分に合った業界や職種が見つからないという人でも、就職エージェントのアドバイザーへの相談により解決しやすくなるでしょう。サービスによっては企業に推薦してもらうこともできます。

たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは若年層に特化してサポートを行っているほか、このようなメリットがあります。

ご紹介する企業はプロの観点で厳選しているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。

｢就職すべきか教えてほしい｣｢細かい選考対策を受けたい｣という方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。

おわりに、｢仕事探し｣って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず｢不安｣と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での｢想像とのギャップ｣はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

｢仕事探し｣というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか？

でも、｢仕事探し｣って実は難しくないんです！

仕事を決めるときに必要なのは｢自分の良いところを武器に前向きにぶつかること｣、言ってしまえばこれだけなんです。

｢でも自分に良いところなんてないよ～…｣なんて嘆いているそこのあなた！長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。

しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう！

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