中卒でも就職できる?ハローワーク利用のコツなどを徹底リサーチ
就職を考えている中卒の方の中には、ハローワークの利用を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、中卒者の方がハローワークを利用する際のコツや求人選びのコツをご紹介いたします。少しでもお役に立てれば幸いです。
そもそも、中卒でも就職できる?
そもそも、中卒の方は就職できるのでしょうか?結論から言えば可能です。
もちろん、高卒者や大卒者に比べて中卒者の就職はハードルが高くないというわけではありません。たとえば厚生労働省によれば、最終学歴によって正社員割合が異なっています。
参考元:厚生労働省-平成30年「性、年齢階級・在学の有無・最終学歴、雇用・就業形態別若年労働者割合」
ご覧いただければわかる通り、最終学歴が高いほど正社員割合が高くなっています。
中卒者の場合、残りの約65%は契約社員や派遣社員、パートやアルバイトなど、非正規雇用形態で働いていることになります。
実際、中卒者の場合歓迎してくれる求人が多くなく、正社員になれないまま非正規雇用で働く方も多いです。
しかし、中卒から就職して同い年の人よりも長く社会人経験を積み、手に職をつけて活躍している方はたくさんいらっしゃいます。中卒からでも就職は十分可能なのです。
ハローワークとは?
求職者だけでなく、求人を出す企業側も無料で利用することができます。相談窓口で就職に関する相談ができる他、書類・面接対策も一通り受けることができます。
【ハローワークー主な業務一覧】
・求人紹介
・相談窓口における各種相談
・自己分析のサポート
・職業訓練に関する相談
・履歴書対策
・面接対策
・紹介状の発行 etc…
そして、ハローワークの求人情報は、ハローワーク インターネットサービスで検索してチェックすることができます(こちらの求人情報は一般公開されているため民間の求人サイトにも載っていることがあります)。
ただし、ハローワークインターネットサービスでは企業名などを非公開にしているものもあります。
気になる求人があった場合には最寄りのハローワークに直接行き、求人検索ブースのPCで詳細をチェックするのがおすすめです。
なお、ハローワークでは求人紹介関連以外にも雇用保険制度の窓口として機能しており、以下のような手続きを行うことが可能です。
・雇用保険の資格変更に関する手続き
・失業手当の受給手続き
・各種助成金支給に関する手続き(事業主が対象) etc…
中卒もハローワークを利用できる?
ハローワークは満15歳以上の方であれば誰でも利用することが可能です。学歴の制限も設けられていないため、中卒の方も利用することができます。
ハローワークは全国544か所にあり(平成29年度時点)、地域密着型の求人が多く集まりやすい傾向があるため、自宅近くで就職したい方に向いています。
中でも、フリーターなどから正社員を目指す方には「わかものハローワーク」という専門支援窓口が設けられており、こちらも28か所存在します(わかもの支援コーナー・窓口は全国216か所に設置)
この施設では個別で就職プランを作成してもらえたり、職業相談や職業紹介を受けることができ、各種セミナーも実施されています。
ハローワーク利用のコツ
ハローワークを利用するにあたっては、主に下記の4つのコツを念頭に置いておくとスムーズでしょう。
・とにかく何度も通う
・相談窓口を積極的に利用する
・職種や業種をしぼりすぎず、選択肢を多く用意する
・「こちらから聞かないことは教えてもらえない」と頭に入れておく
とにかく何度も通う
まずは、とにかく何度も足を運ぶことが挙げられます。ハローワークでは毎日求人の募集受付を行っており、日々新しい求人が公開されています。
定員が1名などの求人も多いため、高い頻度で求人のチェックを行っておかなければ希望に近い求人があってもすぐに枠が埋まってしまいます。
そのため、毎日ハローワークインターネットサービスで最新情報をチェックするようにし、週に2回程度はハローワークに通うことをおすすめします。
職種や業種を絞りすぎず、選択肢を多く用意する
また、中卒の方が就職活動を進めていくにあたっては、自ら仕事の選択肢を狭めることを避ける必要があります。
たとえば、デスクワークの職種や旅行業界だけに絞って仕事を探そうとしてしまうと、その中で学歴不問・未経験者歓迎求人を探すことになるため、応募できる求人は一気に減ってしまいます。
そのため、職種や業種を絞りすぎないなど、幅広い選択肢を用意しておくことが大切です。
相談窓口を積極的に利用する
そしてハローワークは国の機関ですから、サービス業ではありません。そのため、こちらから積極的に行動を起こさなければ細かい職業紹介を行ってもらえません。
こちらからできるだけ積極的に相談窓口を活用するように心掛けましょう。
「こちらから聞かないことは教えてもらえない」と頭に入れておく
職業紹介だけでなく、各種対策を受ける際や質問をする際に関しても同様です。
「1つ質問すれば、それに関する有用な情報はたいていくれるだろう」などと考えていては、本当に得るべき情報を得られないかもしれません。
ハローワークを利用する際には、「こちらから聞かないことは教えてもらえない」と頭に入れておく必要があるのです。
気になったこと、疑問に感じたこと、もっと深く知りたいことがあれば多少しつこくなってしまっても大丈夫ですので、積極的に質問するようにしましょう。
中卒が狙うべき求人とは?
では、中卒からの就職ではどのような求人を狙うのが得策なのでしょうか?そこでここでは中卒が狙うべき求人の特徴をご紹介いたします。
人手不足の職種・業種
まず挙げられるのは、人手不足の職種や業種の求人です。
中卒者は他の学歴よりも需要が少ないため、より人材を多く求めている人手不足の職種や業界が狙い目です。
Career Picks「人手不足の業界に転職は危ない?2020年ランキングや働くメリット」によれば、人手不足の職種・業種には以下が挙げられています。
・建設躯体工事の職業
・保安の職業
・採掘の職業
・建設・土木・測量技術者
・土木の職業
・毛接の職業
・外勤事務の職業
・医師・歯科医師・獣医師・薬剤師
・生活衛生サービスの職業
・機械設備・修理の職業
・電気工事の職業
・社会福祉の専門的職業
・介護サービスの職業
・運輸・郵便事務の職業
また、クラウドソーシングTIMES「慢性的な人材不足の4大業界・その理由は?今後の見通しと対策も紹介」によれば、下記が人手不足の業界として挙げられています。
・医療・福祉業界
・運送・流通業界
・建設・建築業界
・IT業界
これらを念頭において求人を探してみると、中卒からでもスムーズに就職できるかもしれません。
実力主義の職種
次に、実力主義の職種を選ぶことが挙げられます。中卒の方は学歴や経歴よりも実力を評価してもらえる仕事に就くことが、その後の成長やキャリアアップに繋がります。
たとえば、売上を出すことがすべてである営業職などが良い例です。
ただし、実力主義という面だけを見ると、経験者が優遇されることになります。そのため、同時に未経験者が歓迎される仕事を選ぶことも必要です。
中小企業・零細企業
また、中卒の方は中小企業や零細企業を狙うのも得策です。中小企業のものづくり基盤技術の高度化に関する法律によれば、中小企業は下記のように定義されています。
資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人であって、製造業、建設業、運輸業その他の業種(次号から第4号までに掲げる業種及び第5号の政令で定める業種を除く )に属する事業を主たる事業として営むもの
零細企業は中小企業の中でも規模の小さい企業を指し、数人の従業員だけで切り盛りしているようなところを指します。
このような規模の大きくない企業には、人材がなかなか集まりにくいのが実情です。
やはり、規模の大きい企業の方がネームバリューがあったり安定的なイメージがあるなどして、求職者に人気なんですね。
そのため、中卒の方には中小企業や零細企業など、より人材を欲していて人目にさらされにくい企業を狙うのも得策です。
大型車両・特殊車両を運転する職種
また、就職後に免許を取る制度などが用意されていて、大型車両や特殊車両を運転するような職種もまた、中卒者の方におすすめです。
このような専門的な免許が必要な職種であれば、他の仕事に比べてより高めの収入を得られる傾向にあるからです。
夜勤がある職種
夜勤がある職種についても同様で、夜勤手当を受け取れるなどしてより高い収入を得られます。慣れるまでは体力的につらい部分もありますが、数日経てば次第に体が慣れていきます。
ちなみに下記の記事では「中卒でも働ける職種6選」をご紹介しておりますので、仕事選びでお悩みの方はぜひこちらも参考にしてください。
ハローワークに希望の求人がなかったらどうすればいい?
しかし、中にはハローワークに希望の求人がない場合もあるでしょう。そういった時にはどうすれば良いのでしょうか。
いくつかの求人を候補として残しておく
もしハローワークに希望通りの求人がなかったとしても、万が一の場合に備えていくつか求人の候補を残しておくことをおすすめします。
ハローワーク以外にも求人サイトや他の就職支援サービスを使って求人を探す手立てはありますが、そこでも希望通りの求人があるとは限りません。
そのため、少しでも希望に近い求人があればそれは保険としてとっておき、念のため他の求人もチェックするというスタンスを取っておくのが得策です。
友人・知人のツテがないか確認してみる
もしハローワークに希望の求人がなかった場合には、友人や知人のツテをたどって就職する方法も有効です。
友人や知人のツテであれば自分について詳しい紹介をしてもらえるため、学歴や経歴よりも人物感を重視した採用をしてもらうことができます。
ただし、友人や知人に紹介してもらった手前、「やっぱり合わなかったな・・・」と思っても簡単に退職しづらかったり、ちょっとしたミスも気まずくなりがちというデメリットもあります。
就職エージェントを利用する
最後に、就職エージェントを利用する方法がおすすめです。
【就職エージェントとは?】
専属のキャリアアドバイザーが就職活動の準備~入社までをサポートしてくれるサービスです。
カウンセリングを通じて自分に合った仕事を紹介してもらうことができ、履歴書・面接対策や面接日程の調整などを代行してもらえます。
ハローワークと近いサービスではありますが、就職エージェントは企業から有料で求人を預かっているという点でハローワークと異なります。
ハローワークは無料で求人を出せるため、できるだけ低コストで人材を採用したいと考えている、労働環境が劣悪な企業(いわゆるブラック企業)が紛れ込んでいる可能性があります。
しかし就職エージェントでは企業が有料で求人を出している他、担当者が実際に提携企業へ赴いて職場環境をリアルにチェックしているため、ブラック企業と呼ばれるような企業を紹介される心配はありません。
ちなみに、就職エージェントには経験者層に特化したものやIT業界のみ対象にしているものなどさまざまなサービスがあるため、自分に合ったエージェントを利用するのが良いでしょう。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは中卒者にも特化してサポートを行っている他、このようなメリットがあります。
気になる求人がなければ利用をやめることもできます。もし就職の進め方がよくわからなかったり、短期間で就職したい中卒者の方はご相談だけでもかまいません。
ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!