中卒の末路を仕事面・精神面・恋愛面から分析|回避する4つの方法とは
「中卒はきっとお先真っ暗だ・・・」とお考えの方も多いかと思いますが、実際中卒者として社会に出た場合、人生に一体どのような影響があるのでしょうか?
そこで本記事では、中卒の末路を仕事面、精神面、恋愛面の3つの観点からご紹介いたします。
中卒の末路を回避するための方法もご紹介いたしますので、ぜひ今後の参考にしていただけましたら幸いです。
中卒の末路~仕事面~
まずは仕事面における中卒の末路をご紹介いたします。仕事面での苦労は、中卒の方にとって最も大きいと言っても過言ではありません。
仕事面における中卒の末路には下記が挙げられます。
・仕事の選択肢が少ない
・収入が低い
・出世しにくい
・ブラック企業に入りやすい
・デスクワークに就きにくい
仕事の選択肢が少ない
まず、中卒者には仕事の選択肢が少ないことが挙げられます。
高卒以上が当たり前となっている現代では「高卒以上」「大卒以上」などと、学歴によって応募条件を制限している求人も多くあります。
そのため、中卒者の就職では人手不足に陥っている飲食業界や介護業界、需要が高く学歴を重視しない営業職など、募集の間口が広い仕事に制限されます。
令和2年10月末現在のデータによれば、中卒と高卒の求人数や求人倍率は下記のようになっています。
参考元:厚生労働省「令和2年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」を公表します」
これを見てもわかる通り、中卒と高卒では圧倒的に求人数が異なります。求人倍率を見ても高卒者の方が高く、これは1人の求職者につき2件以上の求人があるということになります。
そのため、中卒の方は自分の希望する企業に就ける可能性が限られ、あくまで「就職できる企業」から就職先を探すことになるケースがほとんどなのです。
また、中卒者が仕事で困るのは就職に限ったことではなく、アルバイトの場合も同様です。
高校生が空き時間に行うアルバイトの募集は多くかけられていますが、中卒社会人を迎え入れてくれるところはあまり多くありません。
収入が低い
また、中卒は収入が低いという側面もあります。厚生労働省が発表した2017年の賃金構造基本統計調査によると、中卒の平均年収は250.8万円となっています。
大学・大学院卒の369.7万円と比べると100万円以上安く、全学歴平均の304.3万円と比較しても50万円以上低い数字です。
これは最終学歴によって初任給額が違ったり、中卒の方が役職に就きにくいということが影響しています。
りくらく「中卒の平均年収とは?気になる給与事情や高収入を稼ぐ方法を解説」によれば、中卒者の平均初任給額は約15万円前後です。
これは高卒と1万円程度、大卒と5万円程度の差があります。初任給の時点で差があるため、その後の差額はどんどん広がっていきます。
また、大手企業や大企業は効率的に採用を進めるために、最初から中卒者を募集しないことがほとんどです。
そのため、中卒者は中小企業や零細企業に勤めることになり、そこでもまた収入の少なさに拍車をかけています。
出世しにくい
中卒は他の学歴よりも役職につきにくく、出世しづらい傾向があります。
もちろん実力主義の職場に勤めている方など、中卒からでも出世を果たし、最終的に経営側に回っている方も少なからずいらっしゃいます。
しかし、ほとんどの中卒の方が同い年や同期の高卒以上の人材に先を越されてしまい、その人が部下になってしまうなどして悔しい思いをすることがあります。
出世しにくいということは役所手当などを得にくくなるということですので、そこでもまた収入を上げにくくなってしまいます。
ブラック企業に入りやすい
このように、中卒の方は就職において厳しい状況を強いられているため、そういった中でもできる限り高収入を稼げる職場や、中卒者も積極的に歓迎している企業に応募する中卒の方が多いです。
しかしそういった情報だけに注目してしまい、しっかりと求人を吟味しなかった結果、労働環境が劣悪な企業、いわゆるブラック企業に入社してしまう方も多いのです。
そうなると、比較的高い収入は得られても、それに見合わない量の仕事を任されてしまったり、そもそも当初の話と違う低賃金で雇われてしまうケースもあります。
次第に精神面も病むようになってしまうなど、危険が伴うため、学歴によるデメリットを克服しようと細かく吟味しないまま就職先を選んでしまうことは絶対にNGです。
ブラック企業に入らないようにするためには、下記のポイントに当てはまる求人や企業は避けるのが無難です。
(1)求人票で見抜く
└「大量採用」などの強い宣伝文句がある
└初任給が異様に高い
(2)面接で見抜く
└面接官の態度が高圧的
└答えにくい質問を連発される
└詳しい業務内容や給与体系の説明を避けられる
└「夢」「社会貢献」などのフレーズを多用している
└あまり話していないのにその場で採用を告げられる
デスクワークに就きにくい
また、中卒の方はデスクワークに就きにくい傾向もあります。飲食業や介護関係、営業職や現場作業系の仕事など、比較的体力を必要とする仕事への需要が高いです。
体力が必要だからこそ比較的収入が高めの仕事もありますが、年齢を重ねた後に苦労することになる仕事も多いため、働く中でしっかりと知識やスキルを身につけて、少しずつキャリアアップしていけるような仕事を狙って就くことが重要です。
たとえば製造業の仕事であれば、現場の作業スタッフとして働きながら現場のリーダーを目指し、その後は生産管理や品質管理などの管理職を目指すことで、年齢を重ねた後も体力に関係なく働くことができます。
中卒の末路~精神面~
次に、精神面における中卒の末路についてご紹介いたします。
・人間関係に嫌気が差しやすい
・何事も学歴を理由に諦めやすくなる
・ネガティブな仲間意識が発生しやすい
人間関係に嫌気が差しやすい
まず、精神面においては人間関係に嫌気が差しやすいという傾向が挙げられます。
学歴が中卒であるというだけで周囲からバカにされたり、高学歴の人から白い目で見られるなど、理不尽な対応をされることが少なくありません。
そのことから人間関係に嫌気が差し、それが仕事や日常生活に影響をもたらすこともあるのです。
中にはこういった学歴コンプレックスが原因でニート化してしまう方や、精神的な病にかかってしまうもいらっしゃいます。
何事も学歴を理由に諦めやすくなる
そのような環境下にいると、今度は常日頃からネガティブ思考になりやすくなってしまいます。もし自分が気になる仕事を見つけられたとしても、
「中卒なんて相手にされないだろう」
「中卒だからこんな仕事には就けないだろう」
「中卒だから独学なんて無理だろう」
「中卒だから成功するはずがないだろう」
などと、中卒という学歴を理由に諦めやすくなってしまうのです。諦め癖がついてしまうと何に対してもやる気が起きなくなり、つまらない無気力な生活が続いてしまいます。
ネガティブな仲間意識が発生しやすい
そしてそのようなネガティブ思考を続けていると、自然と同じようにネガティブ思考の強い人たちが周りに集まるようになります。
仲間ができたり仲間意識が高まることは良いことですが、それがネガティブ思考をもとに形成されたものの場合、自分たちを明るい方向に変えてくれるものが見つからず、さらに深みにはまってしまいます。
この後詳しくお伝えしますが、中卒の悲しい末路を回避するためには就職するという手段があります。そして中卒から就職するには20代までのできるだけ若いうちに行動に移すことが最善です。
学歴に強みがなく、それまでに就業経験(正社員、契約社員、派遣社員として働いた経験のこと)がない方が企業にアピールできるのは、若さゆえの体力、吸収力、柔軟性、伸びしろになります。
そのため特別なスキルも経歴もないまま30代に入ってしまうと、そこからではさらに就職が難しくなってしまうのです。
ネガティブな仲間意識にとらわれてしまうと、「どうせ自分なんか・・・」と行動を起こす気力がなくなってしまいます。
もっと早い段階で行動を起こせていたら・・・と後悔することに繋がるため注意が必要です。
中卒の末路~恋愛面~
さて、中卒の悲しい末路には恋愛面に関することもあります。
・結婚相手として見てもらいにくい
・相手の親から反対されやすい
・マッチングアプリでマッチングしにくい
結婚相手として見てもらいにくい
まず、中卒の方は結婚相手として見てもらいにくい傾向があります。もちろん人によりますが、中卒の方はそもそも恋愛対象として見てもらいにくい節があります。
特に恋愛の先に結婚を見据えている方の中には、結婚相手に経済力を求めていて、そこをクリアした人としか交際を考えないという方も多いのです。
その点中卒者は他の学歴よりも収入が低く、さらに学歴を重視する人からは見向きもされないため、つらい思いをすることがあります。
なお、合コンなどの出会いの場においても、中卒は最初から恋愛対象として見てもらいにくく、仲良くなれても友人止まりということも少なくありません。
相手の親から反対されやすい
また、パートナーとは問題なくとも、相手の親から自分の学歴を理由に結婚を反対されるケースも少なくありません。
特に相手の学歴が高い場合や家柄を重んじるような家庭の場合には、中卒を毛嫌いする方も多いです。
しっかりと話し合いを行って自分の良さや人柄を理解してもらうことができれば良いですが、中卒であるという事実がそれを邪魔することは往々にしてあります。
マッチングアプリでマッチングしにくい
最近ではマッチングアプリの利用が流行っていますが、ここでも中卒という学歴が障壁になることがあります。
マッチングアプリには学歴を入力する欄が設けられているものも多く、そこでふるいにかけられてしまうことがあります。
パートナーに対して学歴を求める方は決して少なくないため、最低限高卒以上でないとマッチングしにくい傾向があるのです。
学歴の項目については入力せずに空欄にしておくこともできますが、全項目を入力しておいた方がマッチングしやすいため、どちらにしても中卒の方はマッチングしにくくなってしまいます。
中卒の末路を回避する4つの方法
では、そのような中卒の末路を回避するには一体どうすれば良いのでしょうか?基本的には下記の2点が有効な方法となりますので、これを前提に詳しい方法をご紹介いたします。
(1)高卒以上の学歴を得る
(2)就職してスキル・知識を身につける
高校を卒業する(高校在学中の方向け)
こちらは高校在学中の方向けになりますが、まずはなんとか高校を卒業することが学歴を挽回する第一歩になります。そしてその方法は下記の2つです。
(1)出席率を稼ぐ
(2)点数を上げる
いたって当たり前のことにはなってしまいますが、高校を卒業するにはきちんと出席して点数を上げるというこの2点が不可欠です。
出席率を稼ぐ
まずは出席率を稼ぐ方法についてです。具体的にどのくらい出席すれば卒業ラインを越えることができるのかは学校によって異なるため確認が必要ですが、基本的には全日数の3分の2程度です。
出席率を稼ぐコツは、新しい学年が始まった時や新学期の最初のうちにできるだけ出席しておくことです。多少遅刻してしまっても大丈夫ですので、とにかく出席するようにしましょう。
最初の方に出席しておかなければ、後々になってたくさん出席しなければならなくなります。
そうなるとプレッシャーを感じやすくなり、より一層学校に行きたくなくなります。また授業についていけなくなり、もっと学校が嫌になってしまうケースもあります。
そのため、できるだけ早い段階から授業に出席するように心がけるのがコツです。単純に友達と遊ぶ約束をするなど、学校に行きたくなる理由を作ることも多少なりとも効果があります。
ただ、中には事情があって教室に行くのが怖いという方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は別室で授業を受けられる学校も増えていますので、担任の先生など、話しやすい先生に相談してみましょう。
点数を上げる
次に、点数を上げる方法です。点数を上げるといっても、授業を最初から最後まで集中して聞き続けて、一字一句漏らさずにノートを取る・・・なんてなかなかできませんよね。
そこで有効なのが、先生が強調して話していたり、繰り返し説明している部分を特に意識的に聞く方法です。
ほとんどの先生は、常に「どのように説明すれば生徒に理解してもらえるか」を念頭に授業を行っていますので、特に伝えたい内容は声を大きくしたり、比較的ゆっくり話したり、繰り返し説明するなどの傾向があります。
そういった重要な箇所はテストにも出やすいため、そこに集中して耳を傾けるだけでも効果的です。
また、毎年同じ同じ先生がテストを作成している場合には、去年のテストと同じような問題や選択肢が出される傾向があります。
そのため先輩に去年のテストを貸してもらい、どの分野が多く出題されているかなどの傾向をチェックして、そこを重点的に勉強しておくのも得策です。
通信制高校を卒業する
次に、通信制高校に通い、そこを卒業する方法もひとつです。
特に人間関係で大きな悩みを抱えて不登校になったり、高校を中退したなど、あまり人に会いたくないという方に有効です。
また、個人個人に特化した学習カリキュラムを用意してもらえるため、周りのペースについていけないと悩んでいたいる方にもおすすめです。
全日制高校からの編入も可能ですので、高校在学中の方はそちらの道を考えるのもひとつでしょう。
基本的にはWeb上での授業を受けて課題を提出し、年に数回学校に行くような形です。決められたカリキュラムに従っていれば問題なく卒業できます。
高等学校卒業程度認定試験を受ける
また、高等学校卒業程度認定試験(以下、高卒認定試験)を受けることでも学歴を挽回することができます。
先ほども軽く触れましたが、この試験を受けることで高校卒業程度の学力を証明することができます。
高卒認定試験は一度で合格する必要はなく、何度受けても問題ありませんし、一度合格すれば有効期限もありません。
中卒であることを理由に大学や専門学校への進学をあきらめていた方や、やっぱりもっと勉強したいと考えた方には、ぜひ受験をおすすめします(ただし、最終学歴は中卒のままとなります)。
他にも、中卒から受験できる国家資格は限られていますが、この試験に合格すればチャレンジできる資格が一気に増えます。
また、試験に合格すると履歴書の学歴欄に「高等学校卒業程度認定試験合格」と書くことができ、応募できる求人の数も増えるため、就職はかなり有利になります。
ただし、結果的に就職に有利には働きますが、勉強に時間を要することとその難易度の高さから、就職を有利にするためにこの試験を受けることはおすすめできません。
高卒認定試験は、あくまで進学のために取得することが大切です。
正社員に就職する
最後にご紹介する方法が、正社員に就職することです。
中卒の方が将来に対して希望を持てなくなってしまったり、自分に自信が持てなくなることがあるのは、他の学歴との収入格差があるなどのお金周りのことが理由として大きいのではないでしょうか?
たしかに、中卒の方は他の学歴に比べて収入が低い傾向にありますが、その中でもより多く収入を稼ぐには、最低限正社員になることが手っ取り早いです。
厚生労働省資料「正社員とフリーターの格差」によれば、18歳に就職して60歳まで働いた場合、正社員の平均的な生涯賃金が約2億2000万円でした。
それに対してフリーターの生涯賃金は約6000万円となっており、正社員とフリーターとでは生涯賃金になんと1億6000万円もの差が出ているのです。
同じ勤続年数でもここまで生涯賃金に差が出るのは、正社員にはある大幅な昇給やボーナス、役職手当がフリーターにはないからです。
フリーターは十数年働いても時給が数百円上がればいいところ。しかし、正社員であれば年間で数千円の昇給があったり、ボーナスが得られたり、役職についた場合には役職手当がつきます。
そのため、中卒でもできるだけ多く収入を稼ぎたいと考えている方には、一度就職して正社員になることをおすすめします。
しかし先ほどからお伝えしている通り、中卒から就職することのハードルは高いです。
そのため、仕事選びから書類・面接対策まで、細かく準備をしておく必要がありますが、就職に不慣れな中卒の方には負担が大きいことでしょう。
そこでぜひ活用していただきたいのが就職エージェントです。
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就職エージェントには経験者層に特化したものやIT業界のみ対象にしているものなどさまざまなサービスがあるため、自分に合ったエージェントを利用するのが良いでしょう。
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もし就職の進め方がよくわからなかったり、短期間で就職したい中卒の方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
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