【3分で読める】中卒・高校中退女性が正社員になれる「本気の面接対策」とは?
中卒だとできる仕事がかなり限られます。しかも応募資格がある仕事の大半が力仕事であり、女性だと男性よりも応募できる仕事の幅が狭いと言えるでしょう。
そこで、中卒の女性が正社員を目指すにあたって大切なことは一体どんなことなのでしょうか。この記事では中卒の女性が正社員を目指すにあたって必要な面接対策や仕事の選び方などについて解説します。
どうして中卒の求人は少ないの?
中卒の面接対策について詳しく見ていく前に、中卒向けに用意されている求人について軽く触れておきたいと思います。
正直なところ、中卒で応募できる求人はかなり限られています。
学歴不問などと書かれていても高卒以上の学歴で応募することが前提とされていて、中卒の人が応募するケースを考慮されていないためにすぐ不採用となってしまうことも多いです。
その理由には、世間の高校進学率の高さが挙げられます。
日本では中学までが義務教育であり、高校以降は行くのも行かないのも自由です。しかし、2017年の段階で日本の高校進学率は98.8%となっています。
この数字からすると、中卒の人は100人に1~2人しかいない計算になります。したがって、高卒以上であることが当たり前の時代となっていると言えるでしょう。
中卒の人が応募しやすい求人の中でも人気が高いのが未経験OKの求人です。
このような求人は研修などで仕事を教えてもらえることから一切専門学校などで仕事に必要な知識を身につけていなくても働けます。
しかし、未経験OKの求人でも中卒が応募できる求人は限られており、大半の求人は高卒以上が応募条件となっています。
いくら未経験OKと言っても、教えてもらったことを理解することができなければ採用した意味がありません。
面接を通して1~2回会って話をした程度では企業もその人の学力やポテンシャルを判断することは難しいでしょう。
そこで多くの企業では、世間の平均レベルの学力を身につけ、働くうえで必要な理解力がある人を採用するための足切りとして高卒以上という条件を設けています。
就活ってどんな風に進んでいくの?
中卒の面接対策について具体的に見ていく前に、就職活動に不慣れな方向けに、全体像の把握のために、就活の流れを簡単にお伝えいたします。まずはここで大枠を理解しておきましょう。
希望する職種選び
まずどんな仕事がやりたいのかを考え、その仕事に就くためにはどんなスキルが必要なのか、その仕事に関するスキルを身につけられる学校などに通っていなくても応募できるかなどについて確認しましょう。
気になる仕事ない場合や、自分にあった仕事が何なのかよくわからないという場合には、自己分析を行って、自分の好きなことや興味関心のあるもの、得意分野や苦手分野を客観的に把握するところからはじめると、仕事選びのヒントになります。
求人への応募
希望する職種が決まったら、中卒でも応募資格がある求人へ応募しましょう。
中卒の場合、今の日本では採用してもらえる可能性が高卒以上の学歴を持つ人より低いです。そのため、中卒で応募できる求人を見つけたらとにかくたくさん応募してみると良いでしょう。
履歴書の中でも中卒の人が特に力を入れるべきなのが自己PR欄です。
どうして正社員を目指したいのか、応募先の企業ではどんなことを頑張りたいのかなどを自己PRに書き、やる気をアピールしましょう。
書類選考
企業に応募したらまず書類選考が行われます。
準備する書類には上記にある履歴書のほかに職務経歴書があり、この書き方や内容が合否に強く影響します。
これらの書き方などにはコツがあるため決して簡単なものではないことから、就職エージェントを利用することにより勝率を上げて実際に内定を勝ち取っている中卒の人は多いです。
そして書類選考に通れば面接へ進むことができます。
面接
書類選考に通ったら面接です。この段階で初めて企業の採用担当者と会うことになります。
どうしても中卒だと社会人としてのマナーが身についていないと偏見の目で見られがちです。しっかりビジネスマナーを確認したうえで面接に挑みましょう。
内定
面接を行い、企業側に「この人は企業に貢献してくれる」と判断してもらえれば内定が出ます。内定が伝えられるタイミングは面接の1~2週間後が目安です。
不採用だった場合にはメールが送られてくることが多く、連絡がいつになっても来ない場合は不採用メールが届いている可能性があるので確認しましょう。
入職
内定の連絡が来たら企業と入職日の調整をしましょう。基本的に転職ではなく就職の場合、4・7・10・1月と区切りの良いタイミングで入職することとなることが多いです。
そして入職日が決まったら、正社員としての生活がスタートします。
【段階別!】中卒がやるべき面接対策方法
面接で聞かれることの多い質問項目別に、おすすめの回答法を紹介します。それぞれのコツや注意点をしっかり押さえておきましょう。
自分なりの回答が準備できたら、本番でもきちんと答えられるように実際に声に出して練習してみてください。
自己紹介のコツ
面接の現場で、多くの場合まず初めに面接官から言われるのが「自己紹介をお願いします」ということでしょう。これは、応募者の第一印象を決定付ける重要な質問です。
また、うまくいけばそれ以降の面接の流れをスムーズに持っていくことができます。
よって、ここでつまずかないように注意しましょう。もっとも、気負い過ぎてしまうと緊張してうまく話せなくなってしまうので、まずは自分のペースで話すことができれば大丈夫です。
自己紹介ではまず「氏名、職務経歴(ない場合はなし、ある場合は成果も)」などを話します。
ここで注意すべき点は、自己紹介と自己PRは別物であるということです。自己紹介と自己PRを混同し、長々と話すとかえって印象がよくありません。
主に前職やアルバイトでの経験を簡潔に伝えます。学生時代に力を入れていたことや身に付けたことなどについては簡潔に触れるにとどめ、後の質問で具体的に答えるようにしましょう。
反対に、氏名だけ言うといったような短すぎる自己紹介も印象を悪くしてしまいます。よって、自己紹介の長さとしては1分程度にまとめると丁度よくなるでしょう。
さらに、自己紹介の後に「よろしくお願いいたします」などの簡単なあいさつを添えると、まとまりがよく相手に好印象を与えやすくなります
また、自己紹介は最初に応募者の印象を面接官に決定付けるものなので、話す内容だけでなく、姿勢や話し方にも意識を向けることが大切です。
椅子に深く腰掛け、姿勢を正してしっかり前を見てはきはきとした声で話すようにしましょう。この時、緊張していると話すスピードが速くなりがちです。
どんなに素晴らしい内容でも話すスピードが速いと相手が聞き取りづらいので、常に一定のスピードを保って話すよう心がけましょう。
最初にだらけた印象を与えてしまうと、途中から直そうとしてもそこから印象を良くさせることは困難です。
姿勢や話し方は、面接の間中は常に気を付けなければなりませんが、自己紹介の時は特に意識するようにしましょう。
志望動機を伝えるコツ
志望動機や応募動機は、必ずといっていいほど聞かれる質問です。相手企業の独自性や強みなどを盛り込みながら、その企業のためだけの志望動機を組み立てる必要があります。
入社したいという強い思いや熱意が面接官に伝わるよう、自分の言葉で具体的に説明できるようにしましょう。
志望動機としての良くない例は、「御社の経営理念に深く共感したため」などのような、抽象的すぎるものやどのような企業でも当てはまる無難な答えです。
このような答え方をしてしまうと、企業分析を怠っているとの印象を面接官に与えてしまいます。また、「それほど入社熱意がないのだな」と受け取られてしまいかねません。
そうならないためにも、志望動機については当該企業ならではの回答を用意する必要があります。どこの企業にも使えるような内容では信憑性が薄く、入社意欲を感じ入られないからです。
良い例としては、応募者自身がそれまで学んできたことや経験してきたことと、相手企業の特色とを結び付けて「なぜその会社に入りたいのか」が分かりやすく伝わるものがよいでしょう。
たとえば、前職や学生時代に身に付けたスキルや資格を相手企業の取扱分野で生かしたいと考えたことをアピールしたりすると、より説得力が増します。
応募する企業が多くひとつひとつについて深く情報収集できないという場合でも、企業の公式サイトを見れば分かるような事項だけは最低限押さえておくようにしましょう。
ただし、企業の特色と自身の強みとを絡めて志望動機を説明するといっても、あまりに長々したものだとかえってマイナスの印象を与えてしまいます。
このバランスが難しいところですが、伝え方を少し工夫するだけで、格段に伝わりやすくなります。方法としては、最初に結論を述べてから続いて理由を話すという形をとるのが有効です。
また、志望動機では「入社したいです」という言葉をはっきり伝えてしまいましょう。面接官からしても、入社の意思をまわりくどく説明されるよりも、シンプルな言葉を投げかけてもらったほうが熱意は伝わりやすいです。
その際は「入社したい」との結論を述べたあと、なぜそう思うのかについて具体的な根拠を示すようにしましょう。
長所と短所の説明のコツ
「あなたの長所と短所を教えてください」という質問に対しては、自分の性格の中で企業へのアピールとなる部分を長所とし、悪い所を短所として答えるのが一般的です。
ここで、自分の悪い部分を見せたくないからといって「短所はありません」と答えることは避けましょう。
なぜならば、欠点のない人間など一人もいないため、嘘をつくことになってしまうからです。また、自己分析が甘く傲慢だという悪印象を与えてしまいかねません。したがって、短所も必ず答えるようにしましょう。
もっとも、組織の中で働くうえで支障があるものや他人に迷惑をかけるようなものは短所として選ぶことは避けてください。たとえば、「約束の時間を守らない」「他人の悪口が好き」などが挙げられます。
長所と短所について答える際は、なぜその部分が長所と短所に該当するのか根拠を説明できるようにしておきましょう。長所については、当該企業で仕事をするうえで役立つことをアピールできるとポイントが高いです。
たとえば、料理が得意なのであれば、単に「料理が得意です」と言うだけでなく、「自炊は毎日続けており、一日も欠かしたことはありません。
一度決めたことは何があってもやり通すところが長所です」などのように答えると、継続する力や忍耐力をアピールできます。
また、「料理が好きで、常に新しいレシピやメニューを探しています」というふうに答え、リサーチ力や創造性をアピールしてもよいでしょう。この点については、応募先企業に合わせて回答を工夫するとよいです。
短所については、単にそれのみを答えるのではなく、日々どのようにその短所を克服しようと努力しているかについても添えると、印象をよくすることにつながります。
たとえば、「相手に対しはっきりと物を言いやすい」という点が短所だとしたら、「相手の立場を考えたり、相手の考えを一度聞いたうえで自分の意見を言ったりするように心がけている」というふうに答えられるように準備しておきましょう。
「どうして中卒になったのですか?」は鉄板!
中卒であることに対して「不良なのではないだろうか」などあまり良くない印象を持っている人は残念ながら少なくありません。
そのため、中卒だと高校に進学しなかったことの理由はほぼ確実に問われると思っておいた方が良いでしょう。
金銭的な理由で進学できなかった場合は正直に答えても問題ありません。ただこの場合は親の職業や家族構成など、家族に関することを聞かれる可能性があります。
勉強に対するやる気がなかったなどといった金銭的な理由以外で高校へ進学しなかった場合は協調性が無い、遊んでいるなど悪い印象を持たれる可能性が高いです。
そのため、マナーや言葉遣いなどにおいて礼儀正しい振る舞いを意識し、仕事に対するやる気をアピールしましょう。
趣味や特技の答え方のコツ
サッカーや野球など団体競技が趣味なら「協調性がある」、絵を描いたり楽器を弾いたりするのが好きなら「クリエイティブなことが好き」など、趣味や特技からはその人の性格がわかります。
面接を受ける上で面接用の性格を演じている人は多いです。
したがって趣味や特技はその人の本来の性格を知る目的で聞かれているため、しっかり自分の趣味や特技を説明し、自分の良い部分をアピールできるように準備しておきましょう。
中卒でも応募しやすい仕事は「未経験OK」の求人!
面接対策ももちろん重要ですが、前提として中卒でも応募しやすい求人を知っておくと就職や転職がスムーズに進みます。中卒が応募しやすいのは「未経験OK」の求人です。
今や就活市場は売り手市場と言われており、新卒を確保できない企業がたくさん存在します。
このような企業では新卒に限定せず「未経験OK」として若い人を募集しており、中卒でも応募しやすいと言えるでしょう。
未経験OKの求人を掲載する企業は若さやポテンシャルを求めています。そのため、未経験OKの求人は年齢制限を設けていることが多いです。
大半は30歳まで、条件を緩めに設定している場合でも35歳までとなっており、年齢が低ければ低いほど採用してもらえる可能性も高くなると言えます。
したがって、中卒で未経験OKの求人へ応募することを考えているのであればなるべく早く行動に移すべきでしょう。
未経験OKの求人にはどんな仕事がある?
それでは、未経験OKの求人が多い仕事にはどんなものがあるのでしょうか。一つ一つ仕事内容をチェックしましょう。
エンジニア
IT業界は急速な発展を遂げており、業界の発展に技術者の数が追い付いていない状態です。
そのためITを学んだことが無い人でも積極的に採用しており、エンジニアは頑張り次第でいくらでも上を目指せる仕事なので狙い目と言えるでしょう。
IT業界は男性が多い業界と思われがちですが、女性の数も徐々に増えてきています。しかし、エンジニアで未経験OKの求人を掲載している企業の多くは高卒以上が条件となっています。
IT業界は人手が足りていないため、人に教える経済的・時間的な余裕がない企業が多いです。
したがって中卒で応募できる求人に関しては大手企業の子会社などが集中する大都市圏ばかりであり、地方都市ではかなり限られることを理解したうえで目指すべきでしょう。
未経験OKの求人を掲載しているのはSIer(システムインテグレーター)と呼ばれる、エンジニアの派遣会社であることが多いです。
IT業界と言われると、オシャレなオフィスに自由な時間に出勤できたり、場合によっては家で仕事ができたりするイメージを持っている人もいるでしょうが、SIerは派遣会社なのでそのような自由な働き方をするのは難しいと考えておきましょう。
しかしIT業界は完全実力主義であり、一度就職してしまえばその後は学歴よりも経験が重視されます。
そのため、SIerで経験を積めばWeb系企業など様々なキャリアを展開することが可能です。したがってSIerで働くのが嫌ならば、未経験で入社できるSIerでまず3年ほど経験を積んで転職すると良いでしょう。
なお、エンジニアの仕事には大きく分けるとプログラマーとインフラエンジニアの2種類が存在します。
プログラマーはJavaやPHPなどといったプログラミング言語を用いて、アプリケーションやホームページを制作します。
IT業界のことを詳しく知らないと、SE(システムエンジニア)とプログラマーの仕事を混同している人が多いですが、SEは依頼先からどんな製品が欲しいのかを確認し、その製品を実現するために必要な設計書を作成したり、働いているプログラマーをまとめたりするのが仕事です。
そして、SEの指示に従って開発を行うのがプログラマーとなっています。そしてインフラエンジニアは問題なくインターネットが使えるようにネットワークの監視などを行います。
プログラマーと比べると少し地味めな仕事ではありますが、突然ネットワーク接続が切れてしまってサイトが使えなくなってしまった時に、ネットワークが途切れた原因を追究し、再びインターネットが使えるように復旧するのが仕事であり、私たちの生活には欠かせません。
インフラエンジニアはインターネットサービスを展開している企業において必須ですが、プログラマーと比べてインフラエンジニアの数が圧倒的に少なく、未経験OKの求人はプログラマーよりもインフラエンジニアの方が多いです。
営業職
営業職はどの業界においても需要が高いです。
営業職は数字が全てでハードな仕事と思われていますが、人とコミュニケーションをとるのが得意な人など、適性がある人の場合は入社していきなり結果を出すことも不可能ではありません。
そのため、向いていれば中卒でも同世代より高い年収を稼ぐことができます。また、営業で経験を積めば独立してフリーランスの営業として働くという選択肢も存在します。
一般企業で働く場合の給与は固定給+インセンティブという形式で支給されるうえに成果主義といっても根強く年功序列制が残っている企業が大半なので固定給がなかなか上がらないことに悩んでいる人も多いです。
そこでフリーランスになれば契約を結ぶ商品・サービスを販売している企業と相談し、取り分を話し合いで決めることができます。
この場合は契約を結ぶ商品の金額が高ければ高いほど得られる報酬も高くなるので、頑張った分だけ稼ぐことが可能です。
しかし営業職は向き不向きがある仕事であるため、向いていない人はいつまで経っても出世できません。結果が求められるシビアな業界なので、ストレスを感じて辞めてしまう人もいます。
したがって、しっかり自分に向いているかどうかを考えたうえで営業職を目指しましょう。
ホテルスタッフ
ホテルは24時間営業なので、ホテルスタッフの仕事は大変と思われがちです。
また、ホテルマンの仕事に憧れを持つ人は多く、ホテル業界の仕事に就くには専門学校で専門知識を身につける必要があると思っている人も多いでしょう。
しかし、ホテル業界は仕事が大変で若いスタッフが辞めてしまうことが多く、未経験者でも目指しやすい職種となっています。
確かに最初のうちは生活リズムが崩れてしまうなど大変な面が大きいですが、経験を積んでマネージャーになることができれば生活が安定するうえに、同世代の平均よりも高い金額を稼げる可能性が高いです。
ホテルの仕事の仕事をしていると、外国人観光客の接客をする機会も多いでしょう。そこで英語をはじめとする語学を身につければ、外資系ホテルへ転職することが可能です。
一般のホテルよりも外資系ホテルはランクが高いために給与が良いうえにハイランクな接客を学ぶことができます。
また、語学の知識を活かして海外で働くという選択肢もあります。ホテルスタッフは日本だけでなく海外においても需要が高い仕事です。そのため、経験を積めば海外での生活を満喫することもできます。
未経験OKの求人へ応募する際の注意点
未経験OKの求人へ応募する場合、応募した全ての企業が優良企業とは限りません。
未経験OKで中卒も募集している企業の中には新卒の確保に苦戦している企業だけでなく、人がすぐに辞めてしまうために人員を確保したくて募集を行っている企業もあります。
したがって、企業の口コミをしっかり調べたうえで、ブラック企業かどうかをしっかり見極めたうえで応募すべきと言えます。
若いうちに就職すべき!まずは働こう!
中卒や高校中退をされた方に限らず、若いうちに就職しておくことは想像以上に重要です。学歴に強みがない人ほど年齢を重ねるにしたがって就職は難しくなっていきます。
だからこそ、最初はアルバイト・派遣社員でも良いのでまず働くことが大切です。
したがって、この場合はまず自分が無理なく続けられる仕事で中卒でも応募資格がある仕事にとりあえず就職する、アルバイト・派遣社員として働くなどして生活を送るためのお金を確保し、その空き時間に興味がある仕事に就くための勉強をしましょう。
中卒・高校中退におすすめの資格!
他にも中卒の就職や転職を有利にするための武器があります。それが資格の取得です。
すぐに就活や転職に突入するのが不安だったり、確実に就きたい職種がある、また就職までに余裕があるという方には資格の取得も有効です。
資格を持っていると仕事をするうえで必要な知識が既に身についている状態なので、あとは経験を積むだけであり、企業側も採用しやすいでしょう。
そこで、中卒の女性が正社員を目指すにあたって持っていると便利な資格にはどんなものがあるのでしょうか。
高卒資格
やはり中卒と比べると圧倒的に高卒の方が応募できる職業の幅が広がります。
そのため、中卒で応募できる仕事に魅力的な仕事が無ければ、まず高卒資格を取得するのも一つの手段と言えるでしょう。
高卒資格を取得する方法には大きく分けると2つの方法が存在します。実際に高校へ通う方法と、高等学校卒業程度認定試験を受験する方法です。
働きながら通いやすい高校として挙げられるのが定時制と通信制です。
定時制の場合は大体17時30分~18時に学校に登校し、21時~22時頃まで授業を受けます。
1日に受ける授業のコマ数が3~4コマで、全日制と比べると1日に受けることができる授業数が少ないことから、4年制の学校が多いです。
ただ、夏休みなど長期の休暇で集中講義を行うことで授業日数をカバーし、3年で卒業できる定時制も存在します。
定時制は実際に学校に通って授業を受けるので、高校生活をやり直せる点がメリットと言えるでしょう。
自分と同じように高校を中退してしまった人や通えなかった人が通っており、年齢を気にせずに高校の勉強ができます。
ただ、定時制の場合授業の開始時間に間に合うように登校しなければいけないため、アルバイトをしている場合はシフトを融通してもらえるような職場でないと定時制に通うのが難しいです。
そのため、アルバイトが18時終了などと言った場合は他の方法を探す必要があります。
通信制は年に数回登校し、補講・テストを受けるだけで基本的には自宅で自習となります。
そのため、自分のペースで学習を進めることができ、働きながらでも無理なく高校を卒業できるでしょう。
しかし通信制の場合、学習スケジュールを自分で組んで学習を進めなければいけないのが大変です。
勉強をしていて分からない部分があってもすぐに解決できないというデメリットもあります。
このように定時制と通信制にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、しっかり比較したうえでどちらに通うか決めるべきでしょう。
また、高校を中退している場合は高校に通っていた時の単位を認めてもらえる場合があります。基本的に高校を卒業するには3年必要ですが、過去の単位を認めてもらうことで卒業を速めることも可能です。
さて、次に高等学校卒業程度認定試験についてです。これは高校を卒業できなかった人の学習成果を評価し、高卒レベルの学力を身につけているかどうかを認定するための試験を指します。
この資格を持っていると大学・短大・専門学校の受験資格を得ることができます。毎年8月と11月の計2回受験することが可能です。
高等学校卒業程度認定試験では高校3年間の勉強が出題範囲となっています。
高校3年間の勉強を短期間で行うのは大変ではありますが、実際に高校に通う場合とは異なり、試験に合格すれば高卒同等の学力があると判断してもらえる点が便利です。
基本的に高等学校卒業程度認定試験の勉強は独学で行う人が多いですが、四谷大塚などといった大手の予備校では高等学校卒業程度認定試験対策の講義も開講されており、対策講義を受けて受験するのも良いでしょう。
厚生労働省では父子家庭・母子家庭の経済的な自立を支援しており、高等学校卒業程度認定試験合格支援事業を行っています。
この事業では父子家庭・母子家庭で所得などの条件をクリアして支給対象に当てはまる場合、予備校の受講費用・合格時給付金を合わせて最大15万円受け取ることが可能です。
金銭的に高卒認定資格を取得する余裕がなく、父子家庭・母子家庭である場合はこの制度を使って高卒認定資格を取得すると良いでしょう。
ただ、卒認定資格はあくまで高卒同等レベルの学力が身についていることを証明する試験です。したがって、この試験に合格しても高卒ではなく中卒と判断されることもあります。
企業によって扱いが異なるので、高卒認定資格を取得して企業の面接を受ける場合はその企業が高卒認定資格をどのように扱うことにになるのかを確認しましょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は不動産業界における難関資格として有名です。
不動産取引に関わる法律など様々な知識が問われる資格で、大卒の人でも落ちるレベルの難易度なので中卒で不動産業界を目指すにあたって宅地建物取引士の資格を持っていればかなり有利と言えるでしょう。
MOS(Microsoft Office Specialist)
今やどの企業においてもWordやExcelなどといったMicrosoft製品に関するスキルは必要です。
そこでMicrosoft Office Specialistの資格を取得しておけばMicrosoft製品を使いこなせることをアピールすることができます。
特にMicrosoft製品を使う機会が多い事務などといった仕事を希望する場合MOSの資格を持っていると有利です。
アルバイト・派遣社員からの正社員登用を狙うのもあり
いきなり正社員を目指すことは難しいものの、経験を積んで評価してもらうことでアルバイト・派遣社員から正社員へ登用してもらえる可能性がある職種は多数存在します。
自分がアルバイト・派遣社員として働いている職場で実際に正社員として採用してもらった人がいるのであれば、そのまま今の仕事を続けて正社員を目指すのも良いでしょう。
そこで正社員登用の可能性がある仕事にはどんなものがあるのでしょうか。
飲食チェーン店
飲食業界はブラック体質と言われていますが、若いうちに大変な思いをすれば後々快適な労働環境で働ける可能性が高いです。
飲食業界がブラックと言われる理由には、なかなか休みが取れない点が挙げられます。
通常、飲食チェーン店は正社員数人とアルバイト・パートでお店を回していることが多いです。基本的にアルバイト・パートは主婦や学生が多く、これらの人たちの休みを優先しなければいけません。
そこで、アルバイト・パートがシフトに入れない分の穴埋めを正社員がすることとなります。
そして、人手が足りていないお店だとアルバイト・パート1人が抜けた時の穴が大きく、その分正社員への負担が大きくなり、なかなか休みが取れないという状態に陥ってしまいます。
これが飲食店の正社員が休みを取りにくい原因と言えるでしょう。
このような理由で飲食チェーン店の会社へ入社しても辞めてしまう人が多いです。そのため、飲食チェーン店では学歴に関係なく正社員を募集しています。
そこで、中卒でも既にアルバイト・パートとして働いていれば企業にとっても即戦力なので、アルバイト・パートを積極的に正社員登用している企業は多いです。
飲食業界のキャリアはまず他のアルバイト・パートの人たちと同じようにキッチン・ホールの仕事を覚えます。アルバイト・パートの場合キッチンもしくはホールの片方しか担当したことが無い人が多いでしょう。
そのため、経験したことが無い方を中心に仕事に慣れていきます。ある程度キッチンとホールの両方の仕事をこなせるようになれば、店長補佐としてお店のマネジメントのサポートをし、店長になるうえで必要なことを学びます。
そしてマネジメントの仕事にも慣れたら店舗を任され、店長として店舗のマネジメントを行うこととなります。
ここまでは誰でも目指すことができ、ここから先は頑張りが認められない限り進むことができません。
店長として経験を積んだらエリアマネージャーとして複数の店舗のマネジメントを任されます。その後は徐々にマネジメントの範囲が広がっていき、最終的に本社勤務などといった選択をすることも可能となります。
本社勤務になった場合は適性次第で商品開発担当や店舗戦略担当など様々な仕事を任せてもらえるようになります。
この段階になってやっと安定した生活を送ることができるようになるので、大変ではありますが、商品開発などの仕事を中卒で任せてもらうのはかなり難しいです。
そこで飲食業界で働けば中卒で目指すことが難しい仕事を任せてもらえる可能性があり、飲食業界で挑戦したい仕事があるなら飲食業界で正社員を目指すと良いでしょう。
介護業界
介護業界も人手不足が問題視されています。そのため、資格を持っていなくても資格取得をサポートしてくれて、働きながら介護士の資格を取ることが可能です。
介護士もハードと言われている仕事ですが、マネジメントを担当するようになれば現場の仕事よりもシフト管理や、安定したサービス品質を提供するために指導を行う仕事が中心となります。
そのため、体力的な限界を感じやすい40代~50代になっても仕事を無理なく続けられるでしょう。
就活エージェントを活用して就職しよう!
中卒の就職や転職は、しっかりと対策をしたうえで取り組まなければライバルに枠を奪われてしまう可能性が高いいです。
そのため、履歴書や職務経歴書でいかに好印象を与えるか、また面接でいかにアピールするかが重要になります。
しかし、就職あるいは転職に不慣れな方の場合、一体どのように対策をすれば良いのかわからない人も多くいらっしゃることでしょう。
そこでぜひ皆さんに知っておいていただきたいのが、転職エージェントの存在です。転職エージェントとは、求職者に対して提携している企業の求人を紹介することを主なサービスとして展開している民間の転職支援サポートです。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは、第二新卒者をはじめとした若者を対象に、プロの転職アドバイザーがマンツーマンでご対応。個人の希望条件や性格、適性に沿った求人をご紹介いたします。
加えて面接後のフィードバックや入社後のケア、個人では行いにくい企業との交渉ごとも第二新卒エージェントneoではすべて代行。
アドバイザーの丁寧さと人柄のやわらかさもあいまって、就活が非常にスムーズだったとのお声を多くいただいております。
ご相談だけでもかまいません。私たちのサービスはすべて無料で就職、転職どちらにも対応しておりますので、面接対策をはじめ就職や転職でお悩みの場合には、ぜひ一度利用を検討してみてください。
【体験談中卒から就職や転職を成功させた人はこんなにいます!
実はこんなにたくさんの方が正社員への就職・転職に成功しています。ぜひ体験談を読んで安心と勇気をもらいましょう!
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!