既卒は本当に人生終了?いつまでも就職できない人の特徴4選とは?
「新卒で就職できなかったらまともな企業には入れないんじゃ・・・人生終了した・・・」とお悩みではありませんか?
本記事ではそういった既卒の方へ向けて、既卒は就職することができないのか、本当に人生終了なのかをご紹介いたします。既卒就職を成功させるポイントもご紹介しますので、少しでもお役に立てれば幸いです。
「既卒=人生終了」は悲観しすぎ。既卒からの就職は可能
「既卒になっちゃった・・・人生終了したな・・・」とお悩みの方の中には、”既卒は就職できない”などの噂から不安を感じている方も多いことと思います。
しかし結論から言えば、既卒からの就職は可能ですし、まともな企業に入れないといったこともありません。
マイナビ キャリアリサーチLab「2021年度 既卒者の就職活動に関する調査」によれば、2021年度の既卒の内定保有率は42.4%となっており、既卒からの就職が決して不可能ではないことがわかります。
ただ、この数字からは既卒の就職へのハードルが低くないことも明らかです。既卒の就職が難しいと言われる背景には下記のような理由が挙げられます。
【既卒の就職が難しいと言われる理由】
(1)”新卒至上主義”的な考えの企業がまだまだ多いから
(2)”既卒になったのは本人に何らかの問題があるから”と捉えられやすいから
(3)新卒よりも年齢を重ねている割に即戦力とならないから
このように聞くと、既卒からの就職がますます不可能に感じられるかもしれません。入社できたとしてもブラック企業しか残されていないのではないかと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実際にはそんなことはありません。
既卒でも企業選びと選考対策次第で就職することができますが、その理由は下記になります。
【既卒でも就職できる理由】
(1)卒業後3年以内なら新卒枠に応募できるから
(2)既卒を求めている企業が存在するから
まず大前提として、学校を卒業後3年以内の既卒者であれば(既卒者を新卒採用枠で受け入れるとした企業なら)新卒者として選考を受けることができます。
これには2010年のリーマンショック以降、新卒者の就職が厳しい時期が続いたことを受け、厚生労働省によって“学校を卒業後3年以内の人材は新卒扱い”とするよう企業への呼びかけが行われ、既卒者も新卒として受け入れる企業が増えた背景があります(参考元:厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」)。
マイナビ キャリアリサーチLab「既卒者採用の10年間とこれから」によれば、既卒者を新卒採用枠で受け入れる予定とした企業は32.9%から54.1%に増えており、既卒者へのチャンスが徐々に増えている現状があります。
もちろん新卒がライバルとなるため難易度は決して低くありませんが、既卒者にも十分チャンスがあるといえます。
また、中には既卒者を求めている企業も存在します。たとえば下記のような企業です。
【既卒を求めている企業・例】
・特定の分野において優良企業だが、BtoB(企業向け事業を行う企業)のため一般的な知名度が低い企業
・ベンチャー企業、中小企業などの採用予算をそこまで割けない企業
こういった企業においては新卒に準ずる存在である既卒の若さゆえのフレッシュさや体力、柔軟性に期待して採用したいと考えています。
また一度就職活動に失敗している既卒者に対しては、挫折経験があるからこその意欲に期待している面もあります。以上の理由から、既卒者でも就職することは可能なのです。
ただし、先ほどもお伝えしたように既卒からの就職は決してハードルが低くありません。既卒からの就職を成功させるには、いつまでも就職できない既卒の特徴4選に当てはまらないこと、そして就職を成功させるポイントを実践することが重要になります。
そこで次の章では、いつまでも就職できない既卒の特徴をご紹介いたします。
いつまでも就職できない既卒の特徴4選
いつまでも就職できない既卒の特徴としては下記の4つが挙げられます。それぞれ見ていきましょう。
大手企業ばかり狙っている
まずは、大手企業ばかり狙っていることが挙げられます。
「大手じゃないと入る意味がない」「友人が大手に入ったから自分も負けたくない」といった心理から大手ばかりを狙って就活をしている方もいらっしゃるかもしれませんが、これではなかなか内定にこぎつけることができません。
たとえ新卒採用枠に応募することができたとしても、基本的には新卒中心に採用が行われます。特に大手企業は人気が高く新卒者が多く応募してくるため、そこで既卒者が勝負するとなるとかなりハードルが高くなります。
どうしても大手に入社したいのであれば、一度就職してスキルや経験を培ってから大手に転職するという道もあります。最初から高望みをしすぎてしまうと、いつまで経っても就職できない可能性があるため注意が必要です。
自己分析が足りていない
次に、自己分析が足りていないことが挙げられます。自己分析とは、自分の過去の経験や思考から自身の傾向や長所・短所、価値観を分析して把握することです。
これによって自分が「仕事に何を求めているのか」「将来ありたい姿はどんなものか」などを明確にすることができ、それが仕事選びや企業選びに直結します。
この自己分析があいまいなまま仕事や企業を選んでしまうと、本当に自分にマッチしたものと出会うことができません。
企業としても、一度採用した人材にはできるだけ長く働いてほしいと考えているため、その求職者がどんなに優秀でも自社に合っていないと感じれば採用は見送ります。
たとえば年功序列の色が強い企業へ「実力を評価してくれる企業でバリバリ働いて、早々にキャリアアップを目指したい」と考えている既卒者が応募してきた場合、企業としては「やる気がある良い人材だけど、うちにいたら窮屈な思いをさせてしまうかもしれない」と考えて採用を見送るでしょう。
つまり、自己分析を細かく行ったうえで「本当に自分に合っている仕事・企業」を見極めなければ、なかなか採用してもらえないということです。
特に、希望条件と合致しているかどうかだけに注目するなどしていると、こういったミスマッチが起こりやすいため注意しましょう。
既卒になった理由を説明できない
次に、既卒になった理由を説明できないことが挙げられます。既卒の場合、ほとんどの企業の面接において「既卒になった理由」を聞かれますが、下記のような理由で既卒になった方も多いことと思います。
・就活を真剣にやっていなかった
・就活自体をしていなかった
・やりたいことが見つからなかった
・バイトやサークルが忙しくて就活に時間を割けなかった
こういったネガティブな理由で既卒になった方は、面接で既卒になった理由を聞かれてもなかなかうまく答えられないことが多いです。
しかし、既卒になった理由をきちんと答えられないと「だらしない」「計画性がない」などのマイナスイメージを企業サイドに与えてしまい、内定が遠のくリスクがあります。
こういったネガティブな理由で既卒になったという方は、下記の例文のように正直な理由と過去を反省している旨を伝えたうえで、今後どのように改善していくつもりかを伝えましょう。
【既卒になった理由の答え方・例文】
「学生時代、自分が心の底からやりたいと思えることが見つからなかったことで就活に身が入らず、そのまま卒業して既卒になってしまいました。
しかしその後、アルバイト先の店長や親族などに相談する中で”やりたいことはそう簡単に見つかるものではない”ということと、”将来自分がどうありたいかを見据えたうえで、そのために今の自分ができることから始めるのが大切だ”ということに気がつき、就活を再開しました。
私が既卒になってしまったことの最も大きな要因は”物事を一人だけで解決しようとしてしまった”ことにあると考えております。
もちろん自分の力で何かを成し遂げようとする姿勢は大切だと思いますが、今後は”困った時には周りの助けを借りる”という選択肢も念頭に置き、同じ失敗を繰り返さぬよう努めたいと考えております。」
誰にも相談せず一人で就活をしている
最後に、誰にも相談せずに一人で就活を行っていることが挙げられます。
新卒の就活においては大学のキャリアセンター(就職課)や学校のOB・OG、友人などに相談することができますが、既卒になってからはなかなかこういったところへ相談しにくいという方も多いでしょう。
しかし、一人で無理に就活を進めてしまうと内定のハードルはさらに高まってしまいます。細かい選考対策を行うのが難しくなるほか、就活や企業にまつわる有益な情報もキャッチアップしにくくなってしまうからです。
周りに相談しづらいからと一人で就活をしている既卒者の方は「もう何十社も受けてるのに全然内定が出ない・・・人生終了した・・・」といった事態になりかねないため、できるだけ周りの人にサポートをお願いするのがベターです。
もし気まずくてなかなか周りに相談できないという方には、就職エージェントを利用して専属のキャリアアドバイザーにサポートしてもらう方法がおすすめです。
【就職エージェントとは?】
専属のキャリアアドバイザーが就職活動の準備~入社までをサポートしてくれるサービスです。
カウンセリングを通じて自分に合った仕事を紹介してもらうことができ、書類・面接対策や面接日程の調整などを代行してもらえます。
就職エージェントでは専属のキャリアアドバイザーが希望や性格から「本当に合った仕事」をカウンセリングしてもらえるほか、必要に応じて書類・面接対策~入社までを徹底サポートしてもらえます。
たとえば私たち第二新卒エージェントneoでは若年層に特化してサポートを行っているほか、このようなメリットがあります。
ご紹介する企業はプロの観点で厳選しているため、ブラック企業を紹介される心配はありませんし、気になる求人がなければ利用をやめることもできます。
「就活を全面的にサポートしてほしい」「自分に合った職場を紹介してほしい」という方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。
既卒が就職を成功させるポイント
さて、ここまででいつまでも就職できない既卒の特徴をお伝えして参りましたが、実際に既卒の就職活動を成功させるにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは下記の4つのポイントについてご紹介したいと思います。
できるだけスピーディーに行動する
まずはできるだけスピーディーに行動することが挙げられます。既卒は年齢を重ねてしまうと新卒枠に応募できなくなるだけでなく、中途採用枠で勝負する際に社会人経験を積んだライバルがどんどん増えていってしまいます。
既卒はその若さゆえのやる気や体力、柔軟性をアピールできるうちに早めにアクションを起こすことをおすすめします。
より幅広い選択肢から選ぶ
次に、より幅広い選択肢から仕事や企業を選ぶことが挙げられます。これは既卒の方に限った話ではありませんが、多くの方は自分が知っている仕事や業界だけにフォーカスを当てて仕事選びをしがちです。
しかし自分が知らない、あるいは先入観だけで「これは自分に合わない」と決めつけてしまっている仕事や業界の中に、本当に自分に合ったものがある可能性もあります。
そのため、自分が知っている仕事や業界以外にもどんなものが存在するのかを調べたうえで仕事選びを行うことをおすすめします。
また、少しでも気になった求人には積極的に応募して面接を受けてみることで、本当の適職に出会える可能性をより一層広げることもできます。
自分とマッチした職場を選ぶ
次に挙げられるのは、自分とマッチした職場を選ぶことです。せっかく入社できたのに「理想と違った」「自分の性格に合わなかった」などの理由で短期離職してしまうのはもったいないですよね。
仕事選びにおいてはいかに”今後長く働ける職場を見つけるか”がカギとなります。そこで重要なのが先ほどもお伝えした「自己分析」です。
これを行うことによって、自分が本当にやりたいことや仕事に求めていることを知ることができ企業とのミスマッチを防ぐことができるため、じっくり時間をかけて細かく行いましょう。
選考対策を細かく行う
最後に挙げられるのは、選考対策を細かく行うことです。既卒の選考対策において特に重要なポイントは下記の4つになります。
(1)企業が採用したくなる既卒のポイントを念頭に置く
(2)既卒になった理由は正直に伝える
(3)卒業後の空白期間の説明の準備をする
(4)志望動機に自己PRを盛り込む
企業が採用したくなる既卒のポイントを念頭に置く
まずは企業が採用したくなる既卒のポイントを知って、それを念頭に置きながら選考に臨むことが挙げられます。企業が既卒に求めていることとして挙げられるのは、主に下記のポイントです。
【企業が採用したくなる既卒のポイント】
(1)素直さ
(2)意欲の高さ
(3)自社とのマッチ度の高さ
既卒は社会人経験がない分、一から教育しやすいというメリットがあるため、同じ既卒でも特に素直で積極的に学ぼうとする姿勢がある人材が企業に求められやすくなっています。
そして意欲の高さはもちろんのこと、企業はその人材がいかに自社とマッチしているかも重要視しています。
これらの理由により、志望動機や自己PRではただ自分の強みを伝えるのではなく、その企業が求めているポイントと自分の強みの重なる部分をアピールすることが大切になります。
既卒になった理由は正直に伝える
次に、既卒になった理由を正直に伝えることが挙げられます。「就職したくなかった」「あまり本気で就活をしていなかった」などのネガティブな理由で既卒になった方もいらっしゃるかと思いますが、そういった理由でも正直に伝えましょう。
嘘の美しい理由を並べても、深掘った質問をされることですぐにぼろが出てしまい、逆に悪い印象を与えてしまうからです。
既卒になった理由を正直に伝えたうえで、過去について反省していることと、就職するために今何をどのように頑張っているのかを具体的に伝えるようにしましょう。
たとえば、不動産業界を希望しているなら「少しでも早く成果を出せるよう宅建の勉強をしている」、接客業を希望しているなら「接客スキルを身につけるために接客のアルバイトをしている」などが挙げられます。
これにより正直さや努力家な側面をアピールできるほか、入社意欲を伝えることもできます。
卒業後の空白期間の説明の準備をする
次に、卒業後の空白期間の説明の準備をすることが挙げられます。既卒者は面接で”卒業後の空白期間に何をしていたのか”や”その理由”を聞かれることが多いため、事前に対策しておく必要があります。
企業は空白期間について質問することで、主に「働く意欲があるか」「長期間働いてくれそうか」の2点をチェックしています。
というのも、採用担当者の中には「既卒=やる気があまりない」というイメージを抱いている層も少なくないからです。既卒者はこの懸念を払拭することで、少しでも企業に採用したいと思ってもらう必要があります。
そこで下記のポイントを踏まえて空白期間の説明を行えば、”就業意欲”と”長期間働きたい意思”をアピールすることができます。
【空白期間の伝え方・ポイント】
(1)活動内容は一言で端的に伝える
(2)就職したいと思った理由を盛り込む
(3)過去の経験から、企業にどう貢献できるかを伝える
面接ではコミュニケーションスキルも見られているため、相手にとってストレスのかかりにくいわかりやすい説明を行うことも大切なポイントです。そのため空白期間中の活動については長々と語るのではなく、一言で端的に述べましょう。
その後、その活動を通して就職したいと思った理由を伝えたうえで、今後企業にどのように貢献していきたいか(貢献していくつもりか)をアピールしましょう。下記に例文を掲載しておきますので、ぜひ参考にしてください。
【アルバイトをしていた場合】
「学校を卒業後、飲食店のホールスタッフとしておよそ1年間アルバイトをしておりました。
新人教育や一部店舗運営にも携わっていたため、それまではアルバイトも正社員も特別変わりはないと考えていたのですが、次第にアルバイトのままでは携われる領域に制限が出てしまうことを実感するようになり、就職を決めました。
アルバイトの領域内ではございますが、これまで培ってきた接客スキルと顧客の意見を汲み取る観察力を活かし、御社の売上に貢献したいと考えております。」
※ちなみに資格の取得など何かに向けて勉強していたという場合には、なぜその勉強をしていたのか、それが就職後どう役に立つかをアピールしましょう。
志望動機に自己PRを盛り込む
最後に挙げられるのは、志望動機に自己PRを盛り込むことです。
ただ自分がその企業に入社したい理由を伝えるのではなく、入社後に活かせそうな自分の過去の経験を伝えたり、”その企業でなら自分の目標を叶えられる”といった入社意欲を裏付けるようなポイントを示すのがおすすめです。
とはいえ、就職に不慣れな方が一人でこういった対策を行うには限界があります。アルバイトと並行して就活を進めるのも一苦労でしょう。そこで、先ほどもご紹介した就職エージェントを利用する方法が非常に便利です。
気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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