大阪での仕事選び。有利に就職したい既卒男性以外は読まないで
既卒者の就職活動は、新卒者とは異なるやり方で戦略的に臨むことが大切です。既卒男性が大阪府で就職活動を行うには、どのような点に気を付ければよいでしょうか。私たちは既卒者による仕事えらびの方法を、様々な角度から紹介します。
大阪府では既卒者が就職しやすい?有効求人倍率の調査結果
大阪府の有効求人倍率は、大阪労働局が公開している「労働市場データ」から確認できます。
大阪府は就職しやすい都市
2018年12月度の調査結果によると、有効求職者数122,324人に対して有効求人数209,939件であり、有効求人倍率は約1.72倍です。
求職者一人当たり、1.72件の求人件数があることから、大阪府は就職しやすい都市であることが分かります。
*大阪府で有効求人倍率の高い職種
職種別で有効求人倍率を見てみると、保安関連業が約9.34倍と高く、次いで建設・採掘関連業が約7.78倍、サービス関連業が約4.91倍と続きます。
大阪府の就業規模
大阪府の就業規模を示す指標の一つである事業所数や従業員数は、総務部統計課が発表している「経済センサス」から読み解くことができます。
事業所数、従業者数ともに全国2位の規模
平成28年6月の調査結果によると、全国の事業所数557万8975事業所のうち、大阪府は422,568事業所と全体の約7.6%を占めており、東京都に次いで全国2位の規模です。
従業者数も4,393,139人と約7.7%を占めており、就業人口が多いことが分かります。
*産業別では卸売業や小売業が多い
産業分類別にみると、全産業に占める割合のうちで最も高いのは「卸売業・小売業」です。
大阪府は古くから商業の街として知られており、梅田や難波、心斎橋や天王寺などに全国的に有名な繁華街があることからも見て取れます。
*2つの主要空港の存在
大阪府には大阪国際空港と関西国際空港の2つの空港があるため、観光や商用目的などで国内外から多くの人が訪れます。
そのため、商業施設や宿泊施設を中心に外国語ができるスタッフの需要が高まっています。
特徴的な求人内容
大阪府の求人内容は、就職情報サイト「リクナビ」や「マイナビ」などから検索できますが、大阪府ならではの特徴が色濃く出ていることが分かります。
多種多様の求人内容
就職情報サイトに登録されている求人情報から、企画営業やルートセールス、販売やカウンターセールスに関連する求人が多いことが分かります。
業種別にみると、不動産や証券、通信や運送、飲食に至るまで多岐に渡ります。
*事務系の求人が多い
大阪府に本社や支社を置く企業が多いため、人事や総務、経理部門などの事務系の求人を多く見かけます。
*求人の多くは大阪市に集中
総務部統計課が平成28年6月に発表した「経済センサス」によると、大阪府の企業数は287,004社にのぼり、市町村別にみると大阪市が127,726社と大阪府全体の約44.5%を占めています。
梅田や淀屋橋、本町や天満橋などにオフィス街が集まっていることや、北浜エリアにある大阪取引所を中心に銀行や商社、証券会社などが集まり金融街が形成されていることが要因の一つです。
▶【効果抜群】マスコミに就職する為の仕事選びのコツ~既卒者の場合~
既卒者の就職活動調査
既卒者の就職活動は新卒者よりも厳しいと言われていますが、実態はどうなのでしょうか。
「マイナビ既卒者」の就職活動に関する調査
株式会社マイナビでは、登録している既卒者を対象に就職活動に関する調査を行っています。
大学や大学院を既に卒業した就職活動者を既卒者と定義し、既卒者による就職活動の実態を明らかにしています。
*既卒者の内定率は新卒者よりも低い
2018年の調査結果によると、新卒者の内定率は83.4%であるのに対し、既卒者は45.0%に留まります。
面接受験数やエントリー数も大きく下回っており、既卒者の就職活動が厳しいものであることが分かります。
既卒者に対する企業側の受け入れ態勢
企業側の既卒者に対する受け入れ態勢はどのようになっているでしょうか。
厚生労働省の指針
雇用対策法の第7条に、事業主の努力義務として「青少年の雇用機会の確保」が定められています。
具体的な取組み事項を定めたものが「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針」であり、青少年の雇用を守るための手立てが示されています。
*平成22年11月の法改正により、既卒者の採用条件が緩和
当初定められた指針では、既卒者の新卒者枠への採用応募が限られていたため、就職活動は不利な状況でした。
平成22年11月に指針の一部を改正し「卒業から3年以内の既卒者は新卒枠で応募できるようにすべきである」という趣旨の内容が新たに盛り込まれ、既卒者の採用枠が広がりました。
既卒者が効率よく求人を見つけるためのポイント
既卒者が就職活動をスムーズに行うためには、新卒者とは違った工夫が必要です。
「既卒可」は新卒向けであることに注意
「既卒可」と書かれた求人内容は、既卒の人は「受けてもよい」というニュアンスが強く、実際には新卒向けの求人であることが多いです。
「既卒歓迎」を探す
「既卒歓迎」と書かれた求人は、既卒者向けであることが多いです。
既卒に特化した就活サイトを活用することで、見つけられる可能性が高まります。
既卒者による就活応募時期
既卒者が就職活動を始める時期はいつ頃がよいでしょうか。
応募ピークは3月頃
法改正に伴い、既卒者は新卒者と同じ採用枠で採用面接を受けられる機会が増えてきました。
新卒者の応募時期に合わせるように、既卒者の応募ピークは3月頃になるため、ピーク時期を見越して活動を開始するのが得策です。
二次採用面接があることも
企業によっては既卒者だけでなく、海外留学から帰ってきた留学生向けにも採用面接を行っています。
留学先の多くは9月末で修了するため10月以降でも企業に応募するチャンスがあるので、積極的に活用しましょう。
▶【既卒の求人のホント①】大手企業に採用されるのは難しいの?
既卒者が選んでおきたい履歴書の書式
履歴書は新卒者と同じ書式を使用しても差し支えありませんが、就活を有利に進めるために既卒者が有利になる履歴書を選ぶことが大切です。
自己PR欄が広い履歴書
新卒者と違い、既卒者には卒業後の期間があります。
自己PR欄が広い履歴書を選ぶことで、卒業後の期間にやっていたことを含め自身の強みをアピールできます。
何を書いていいか分からない場合
自由記述が得意ではない場合は、欄が細かく分かれたものを使用することで自己PRにつながり、面接官の目に留まりやすくなる可能性が高まります。
インターンシップ制度を利用
企業が用意するインターンシップ制度に対し、既卒者はどのように取り組めばよいでしょうか。
インターンシップへの参加率は高くない
リクナビが発表した、既卒者インターンシップへの参加に関する調査結果によると、在学中、卒業後ともに参加していない割合は66.2%にのぼり、多くの人が活用できていないことが分かります。
制度があれば積極的に利用する
在学中は参加しなかったが卒業後に参加した人の割合は、約2.2%と少数ながら存在します。
就職希望先のインターンシップ制度をチェックし、既卒者でも参加可能かどうか確認しておきましょう。
既卒者が採用面接で聞かれること
企業側は既卒者に対して新卒者とは違う視点で質問をしてくることが多いため、前もって準備をしておくことが大切です。
既卒になった理由を答えられるようにする
面接時に「なぜ既卒になったのか」を聞かれることが多いです。
新卒時に就職先が決まらなかったのか、あるいは就職する気がなかったのかなど、採用担当者が抱く疑念に対し一つ一つ丁寧に答えることが重要なポイントです。
*言い訳はしない
「特定の業界にこだわっていた」「大手の企業しか志望しなかった」といった理由は、面接担当者に反論を与えるきっかけとなるため、避けた方が無難です。
*正直に話す
新卒時に就職できなかった場合はどこに問題があったのかを分析し、至らなかった点を簡潔に述べることが重要です。
新卒時の就職活動で取り組んだこと、結果の振り返りを行い、現在はどのように活動をしているのかを明瞭に答えられるようにしましょう。
大学院を中退した既卒者の場合
大学院を中退して就活を始める場合はなぜ中退したのか、原因を分析するところから始めます。
真因にたどり着くことが重要
採用面接では「どうして大学院を中退して就活をしているのか」と面接官から聞かれることが多いです。
中退の理由は千差万別ですが、直接的な原因に加えて中退に至った背景や経緯などを掘り下げていくことが大切です。
悪かった点は素直に反省し、正直に伝えるようにしましょう。
既卒者が有利に就活を進めるために
大阪府の既卒男性が有利に就職活動を進めていくためには、自身の強みを分析することはもちろんのこと、大阪府の経済環境や求人の特徴をうまく捉えて活動することが大切です。
悔いのないよう、積極的に就活を行いましょう。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!